三食昼寝花嫁ツキ。

sanshoku hirune hanametsuki

三食昼寝花嫁ツキ。
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×212
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
7
得点
82
評価数
20
平均
4.1 / 5
神率
25%
著者
榛名悠 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
北沢きょう 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
価格
¥571(税抜)  
ISBN
9784775518335

あらすじ

失恋に会社の倒産。夏樹は憂さ晴らしに飲みなれないお酒を飲むが、そのお酒の失敗で、ある男の婚約者のフリをすることになって…。

(出版社より)

表題作三食昼寝花嫁ツキ。

片山彰悟,30歳,親族経営の会社社長
長谷部夏樹,24歳,会社が倒産して無職

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数7

何事も相性次第

今回は大手企業経営者の次男坊で関連会社社長と
失恋と勤務先の倒産で攻様の偽婚約者になる元会社員のお話。

偽りの恋人関係がお互いに大切な相手になるまで。

恋人ができても
なぜか長続きしないゲイの受様。

春先のとある火曜日
もうすぐ付合い始めて一年を迎える恋人に
結婚したいから見合いすると別れを切り出されます。

同性婚が認められない今の日本では
ゲイの受様に否やは言えません。

その上、その週の金曜日
不況のあおりで務めていた会社が倒産、
仕事も無くしてしまいます。

恋人も職も失った受様は
一時でも全てを忘れたいと
居酒屋の暖簾をくぐるのですが

翌朝目覚めたのは
上品なホテルのダブルベッド。

痛む頭を抱えつつ
怠い体をなんとか起してみれば
隣に見知らぬ男性が寝ていたのです!!

いくら飲んだからとはいえ
知らない相手と一夜を過ごした受様は
相手が起きないうちにと遁走します。

しかしホテルを出た後、
元彼の見合いの日が今日だった事と
料亭の名前を思い出してしまい
ついついその場に向かってしまうのですが

なんの因果が
その料亭でホテルに残してきた男と
再会を果たしてしまうのです!!

その相手こそ今回の攻様になります♪

受様は攻様自身の事も昨夜の事情も
全く覚えていませんでしたが

攻様によると受様は居酒屋で
たまたま隣に座っただけの攻様を捕まえて
泣くて喚くて絡んで誘っただけではなく
ロイヤルスィートまでとらせたと言うのです。

それなら自分の分を払って
攻様との関係をチャラにしようした受様ですが
告げられた宿泊代はあまりに高額!!
コレから無職になる受様には痛すぎる出費です。

蒼白になる受様に攻様はひとつの提案をします。

しばらく俺の恋人役を務めたら
金は払わなくていい

なんと攻様もこれから
祖母に強要された見合いが控えていて
それを断る為にと偽恋人を用意していたのに
その相手がトラブルで来られそうになって
困っていたというのです。

仕方なく恋人役を引受けた受様ですが
攻様の祖母が納得するまで
偽恋人をする事を引受けさせらてしまいます(笑)

果たして受様の今後はいかなることに?!

一夜の過ちから
攻様の偽恋人を引受けた受様の奮闘記です♪

攻様の母親は放任主義だったので
攻様達三兄弟は祖母に厳しく育てられ
攻様は祖母に頭が上がりません(笑)

今回の攻様の見合いは
そんな祖母が持ち込んだ話だった為
攻様の恋人役となった受様は
攻様の祖母の嫁試験まで付き合わされます。

受様は攻様との契約も有り
おっかなびっくり対応するのですが
彼女に認められ始めると
本気で嬉しくなってしまうし

攻様と過ごす毎日が
今までになく楽しくなってしまうのです。

一方の攻様も
受様に本気になっていくのですが
受様視点なので
その辺りはなかなか伝わりません(笑)

そんな2人と
攻様の祖母、受様の元カレや
攻様の秘書's等が加わって

受様が攻様の嫁に認められるまで
とっても楽しく読めました♪

この手の展開ではほぼ登場する
2人の関係を邪魔する悪役が登場しないのも
ほのぼの路線を満喫できて良かったです。

本作はフェア店で購入ですると
番外編ペーパー付きです。
本編の一年後のお話ですが
ラブラブなのはお約束ですね♪

今回は本作同様、
攻様の花嫁役から恋に発展する
水瀬結月さん『花嫁の秘密』をご紹介します。

5

これは良い花嫁モノ!

「花嫁モノ」でオススメいただいた作品。泥酔の末に一夜限りの関係を持ってしまった相手とすぐさま再会し、何故か彼の婚約者役として(ときどき女装しながら)過ごすことになってしまった主人公・夏樹が奮闘するドタバタラブコメです。

とても可愛くて面白い一冊でした。受の夏樹はもちろん、個人的には攻の彰悟が可愛かった!!夏樹の女装姿に感心し、胃袋を押さえられ、やがて素の夏樹に本気で恋してしまう彰悟ですが、夏樹が覚えてない「最初の夜」にすでに恋心は芽生えていたのでしょうね。キリッとしながらも内心では受にベタ惚れの攻…萌えました。

請われて婚約者を演じているはずが、彰悟の強引さに絆されて支配されたいと感じてしまう夏樹がなかなかエロ可愛くて良かったです。キーパーソンとなる彰悟の祖母も素敵なキャラクターで、登場人物みんなが適材適所で輝いていました。序盤こそちょっと強引な気もしましたが、全体的には気持ちよくハッピーエンドで良かったです。

5

全体的に甘くて、読むのが楽しいお話でした。

タイトルから連想できるように、一応は花嫁モノカテゴリで良いんじゃないかと思います。
甘くて受けが攻めに愛されるお話が好きな自分は、萌ツボを押されるまくった作品です。
お話的には多分王道です。
受けの突然の不幸の連続、偽の恋人、そこから本当の恋人へ。
元恋人がよりを戻そうと迫って来たり・・・等々。
でも面白かった!

お見合いするからと恋人に振られ、会社が倒産し、憂さ晴らしで入った飲み屋でグダグダに酔いつぶれ、翌日目が覚めれば高級ホテルのベッドの上で。
しかも横には見知らぬ男が!
慌ててホテルを抜け出して、向かった先は元恋人のお見合いをするという料亭で、そこには偶然一夜を共にした男が現れ「婚約者のフリをすると」約束したと言われ、女装させられ祖母のセッティングしたお見合いへ連れて行かれ・・・
まるでジェットコースターに乗ったが如く怒涛の流れのオープニング以外は、以外と穏やかな偽恋人生活話でした。

自分的には、登場初っ端の攻めの傲慢で俺様っぽい印象で、ガツンとキツいイメージを受けたのですが、ところがどっこい、いざ一緒に暮らし始めてみれば受けに対して甘やかに接する態度の変わりよう。
こういうのに弱い!やられました。
初めは少し意地悪な所もあったのに、なんだろうこの甘い雰囲気は!
しかもそれが凄く自然な感じで、違和感もなくふんわりと甘く感じて、もうツボ押されまくり。
受けも、初めの印象と違って優しいとは言い切れないけど甘い感じに接しられて、だんだんと意識し始めて。
攻め受け共にですが、もっと意識してるんだ、好きなんだ!という部分の気持ちが分かればより楽しかったと思わないでもないですが、成り行き全て自然で読んでいて突っ掛りが無かったです。

あとは、泥酔していたせいで抜け落ちている出会いの一夜の出来事を攻めの口から小出しに受けに教える、というのもツボでした。
イタしている時に「こうだった」「ああだった」と言われて煽られる受けが良い良いとにやにや。
そして、攻めが「前の男の影が見える」と嫉妬するところなども良い良いとにやにや。
一見完璧そうに見えて、実は祖母には弱かったり、小さなことに嫉妬したりと非常に可愛い攻めでした。

花嫁に女装ときてますので、最後はウエディングドレスでイタしておりました。
攻めはかなり良いお嫁さんを貰ったね!
お幸せに!

そして、何よりも気になる存在。
攻めの第一秘書にして友人、という黒松さん!
この人が非常に謎の人で、受けの女装&メイクのお手伝いをしたりその後メイクを教えたり(趣味らしい)、料理もスイーツ作りもお手の物、刑事ドラマにハマればアンパン片手に張り込みに出かけ・・・でも堅物ぽい男前さんのようなのです。
黒松さんが出て来るたびに興味がわき、この人いったいどんな人!?と謎は深まるばかり。
主人公二人よりも、気になったかも!?

初読みの作家さんでしたが、かなり今作がツボだったので他の作品も読みたくなりました。

2

花嫁ものっていうのかな?

いやぁ、面白かったです!榛名さん、久しぶりに読んだんですが、こんな作風でしたっけ?(私の)間が空いたからか、ずっとルビー文庫だったのにレーベルが変わったからか、読んでる間中榛名さんだと意識することは一度もなかったです(文章は、読んですぐ分かるほど個性的でもないと思いますが)。
いや、というよりも、榛名さんと言えばデビュー作とそれに続くシリーズの、みなみ遥さんのイラストのインパクトが強烈だったんだ、と今気づきました。

彰悟(攻)のキャラクターが結構好きです。料亭での再会シーンの印象から、勝手に『ま~た傲慢な俺様かぁ。もういいよ・・・(私の好みではないので)』と思ってしまったのですが、違いましたね。一緒に暮らす中で自然と夏樹をいたわってましたし、実は意外とベタあまだったりして。
夏樹(受)も、もっとツンツンが前面に出てくるのかと思っていたら、根が生真面目ないい子でした。こういうタイプは好きなんです。

もうどこまでも王道ですし、あっと驚く急展開もありませんが、それでも十分面白かったんです。全体のトーンがとにかくあまあまで優しくて、脇キャラクターもそれぞれひと癖あるんですが、イヤなヤツがいないんですよね。その分、障害も少なくて、物足りないという方もいるかもしれませんが、私はいかにもなワザとらしい外的な『障壁』よりも、彰悟と夏樹の『(いい人たちを騙しているという)心の葛藤』が、とても自然な切なさを醸し出していてよかったと思います。

そして、脇キャラクターと言えば、外せないお2人。
まず彰悟のお祖母さまが、ありがちな悪役ではなかったところがよかったですね。それでいて、変に物分かりがよすぎることもなく、夏樹にも厳しく接するんですが、決して意地悪でしてるんじゃないんです。
そして、彰悟の第一秘書で旧友でもあるらしい黒岩。いや、この方は・・・脇で終わるのはもったいなさすぎるでしょう!なんなんだ、この存在感は。キャラクター設定が凝り過ぎてますよ。趣味がメイクに料理にお菓子作りにドール(ドールってパンスト穿くんですか?)、刑事ドラマにハマって影響されて、あんパン片手に張り込みごっことか、最高です!
とにかくこのお2人は素晴らしかったですね。

あと、ちょっと気になったのがイラストなんです。
北沢さんは、イラスト買いはしないものの、表紙を描かれてる作品はまず目に留まる程度には好きなんです。絵柄も綺麗で可愛いですし。今回の表紙イラストは、ちょっと硬いかな、と感じましたけどね。
ただ、他の作品でも思ったんですが、どうも女装キャラクターのドレスアップのイラストが今ひとつなんですよね(普段着は別に気になりません)。
今作で言えばウエディングドレス。どうも衣装のセンスがよくない、というかハッキリ言ってダサいんです。フリルの描き方がいちばん気になるんですが、デザインそのものもどうも・・・作中の文章と大きく矛盾はしないんですが(もともと事細かに描写されているわけではありませんので)、イメージは違いますね。どうでもいいと言えばそうなんですが、他がいいだけに惜しいと思ってしまうんですよ。

でも、トータルとして、かなり好きな作品です。

2

昼寝はなかったです

ライトな可愛らしいお話でした。
三食花嫁はついてたけど、昼寝はなかったですねぇ。
ただ、ほんとに山も谷もないのでひと息合間にいれたい時に読むのにいいかと思います。
私は最近軽めの明るいお話が好きなので十分楽しめました。
受けの描写があんまり印象に残らない感じだったんですが、キレイ系だったのかな?
このお話なら、元気でやんちゃな感じの方が合ってる気もしますがやんちゃだと女装がすぐバレちゃうかな?まぁどっちにしろバレるんですが(^_^;)
攻めの無意識(?)な嫉妬とか家庭料理に対する無邪気な感じがとても可愛いかったです(笑)
黒松の出番がもっとあれば良かったのになぁ〜。番外編で『黒松のとある1日』とか読みたい(笑)

2

偽装恋人から幸せの花嫁に

受け様は、付き合って1年目の記念日に恋人に見合いをするからと捨てられて
挙句、務めていた会社まで倒産して無職になってしまう。
やけ酒を飲んだ翌朝、見知らぬホテルのスイートで目覚め、隣には見知らぬ男
何も思い出せない受け様は逃げるように姿をけして・・・

無意識に、元彼が見合いをする場所まで足を運んでしまい、未練がましい自分に
自嘲しながら、その場から帰ろうとして、誤って素プリンクラーにぶつかりびしょ濡れ
店側で用意してくれた部屋で着替えをさせてもらっている時に、不躾な男に乱入され
戸惑う受け様、そして自分が酔っぱらって迷惑をかけた相手だと気が付くが・・・
迷惑をかけたことや、高級ホテルに泊まった代金支払の為に、受け様は攻め様からの
恋人の振りをすることを引き受けて、流れでしばらく同居する事になる。
結婚したくない攻め様は見合いを進める祖母を欺く為に受け様を恋人だと・・・

内容的には偽物の恋人で、いつの間にか本当の恋人になるお話なんです。
王道と言えばそうなのですが、それに、攻め様の祖母と受け様との嫁と姑の
ミニバトル的な展開もあって結構楽しめるんですよね。
バトルと言っても受け様が一方的におばあ様にお小言を頂戴するのですが
そのやり取りもなんとなくほのぼのしてしまうような感じです。
今で言うならスピード婚みたいな感じですが不自然さも感じなかったですね。
二人の甘々な新婚生活も幸せオーラが出ていて甘いお話でした。

気になるキャラは攻め様の秘書であり友人ですね。
かなり幅広い趣味をお持ちで、是非主役でお会いしたいなんて思いました。
攻め様の可愛い焼き餅も可愛かった。個人的にはかなり萌えました。

1

読み返した評価は、萌え萌えです

大好きな花嫁もののお話です。おまけに、糖度高めなので、読みながらニヤニヤしてしまいます。特に、ちょっと意地悪に見えて、実は優しい彰悟の祖母が大好きです。

彼氏に振られて、会社も倒産して、ついていない夏樹。そんな夏樹と居酒屋で隣りになったことで酔った夏樹に絡まれた、会社社長の彰悟。

出会いや再会や同居するきっかけは、よくあるようなお話です。だけど、二人が心を通わせていく様子が、可愛くて甘くてキュンキュンするのです。
家事が万能で、一生懸命彰悟の祖母と接している夏樹は可愛いし。
夏樹が元彼に襲われそうな時には、颯爽と助けに来る彰悟がカッコイイし。
彰悟の祖母は、夏樹の正体を知っていても、気付かないふりをして夏樹を可愛がってるし。

悪い人も登場しないし(元彼は可愛いものです・笑)、二人のエッチも甘々だし、夏樹に惚れてからの彰悟の嫉妬は可愛いしで、甘々好きとしては大満足な1冊です。

3

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