先生はダメな人

sensei wa dame na hito

先生はダメな人
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神10
  • 萌×24
  • 萌6
  • 中立3
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
8
得点
87
評価数
26
平均
3.6 / 5
神率
38.5%
著者
渡海奈穂 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
小嶋ララ子 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
価格
¥590(税抜)  
ISBN
9784829625187

あらすじ

卒業生である臨時講師・篠原に制服を借りた千裕。昼休みを一緒に過ごすようになるが、何を考えているのか分からないのに時々優しい篠原に翻弄されてばかり。それに、借りた大きめの制服は移り香がして、なんだか気恥ずかしい。そんな落ち着かない気持ちに答えを見出した矢先、篠原の採用期間が終了となってしまう。「俺とつき合って、先生」篠原の家に通い始めた千裕だったが……。

表題作先生はダメな人

篠原蓮、現代社会科の臨時講師、作家
相谷千裕、高校2年生

その他の収録作品

  • 先生は思ったよりさらにダメな人
  • あとがき

レビュー投稿数8

『ダメ』というより『ヘン』だと思う。

まず最初に、私はこれすごく好きです。渡海さんでいちばん好きかも知れないと思うほど。

『年の差(年上攻)』しかも『先生×高校生』と言うのは、私が断トツで好きなシチュエーションなんですよ。
いうまでもなく王道中の王道設定ですから数はかなり多いんですが、好きだからこそ期待値が上がり過ぎるのか、読んでみると『・・・う~ん』と言うこともよくあるんです。というよりそれが大半かもしれないですね。

王道で作品数が多いからこそ、いうなれば『出尽くしてる』んですよね。
だからこれももう読まないでおこうかと悩んだんですが(渡海さんで『今ひとつ』と私が感じるものが続いたせいもあります。一時はもう新作はやめようとさえ思ったほど)、悩んだ結果読んでよかったです!

もともと渡海さんは好きなんですが、先にも書いたように、正直なところ最近はどうも微妙・・・と感じることが多かったんですよ。でもこれを読んで、私は(極めて!もうホントに極めて個人的に、ですが) もうすっごい満たされました。『あ~、やっとキター!』と叫びそうになった。我ながらどんだけだ、と思います。

そして、渡海さんの他の作品の評価やレビューも見直して、たぶん私が渡海さんに求めるものが、他の方々とは徹底的に違うんだな、ということにいまさら気付いたような気がします。いえ、うすうす感じてはいましたが。

さて本題です。『先生はダメな人』というタイトルですが、私はこの先生・篠原(攻)は、『ダメ』と言うより『ヘン』な人だな、と思いました。あるいは『不思議ちゃん』?
でも、最低限現実にも適応できてますし(教員の仕事も)、我慢してでもなんでも、必要なことはちゃんとできてる人でしたよ。ただ、大変にわかりにくい・めんどくさい人なのは間違いないですけどね。

だからと言って、私も篠原が『ダメじゃない』とは思っていませんが、この『ダメ』さは私は別に大丈夫だなあ、ということです。BLの攻キャラクターとして好みのタイプかと言われれば、決してそんなことはないんですが、私の大キライな『俺様・傲慢攻』に比べれば、むしろ好きですよ。
まあ、同じ『ダメ男』のカテゴリーに入るにしても、『自己中で自分勝手な酷いヤツ』より『呆れるほど情けないヤツ』の方がよっぽど好みですしね。

この篠原は、ものすごく(あくまでも私の好きな傾向の)渡海さんらしい、らし過ぎるくらいのキャラクターだなあ、と思いました。作家として『売れっ子』じゃないところがまたそれらしい。
そして千裕(受)も、BLの高校生(受)キャラクターでは、私のかなり好きなタイプです。でもそれとは別に、千裕の感じる息苦しさ(?)のようなものが、手に取るようにわかってしまって、妙に共感を覚えました。なんか他人じゃないみたいな感じでしたね。

淡々とした日常の地味な、また不思議で可愛い雰囲気のストーリーなんですが、それだけではなかったです。渡海さんの、ほのぼのしてそうで実は結構陰性の(と言ってしまうとあんまりかもしれませんが)キャラクターが織りなすストーリーがすごく好きなんです。

結論として、私はすごくよかったと思いましたが、正直オススメかと訊かれればちょっと考えます。そんな感じです。
まあでも、とにかく非常に私好みの作品でしたね。

4

"ふたり"で一番可愛い。


一緒にバケツの水を被ったり、"先生"が同じ高校の卒業生で、貸してくれた制服からは当時高校生だったのに煙草の匂いがしたり。ところどころくすっとしつつ制服の貸借りなんかは男同士だからという感じが心地よくて。お茶が趣味だったりお互い黙っていても気にしないだろうなあとか、ひとつひとつ知っていく先生に、始めローテンション×ローテンションだと思っていた千裕(生徒)の赤面だったり声を荒げたり反応してしまったり(!?)が見れました。

「どこまで赤くなるのか試そうとしているのかもしれない。最初のあの日、花壇でまじまじと花の造りを見ていたみたいな、わけのわからない好奇心を抱いて。」にはハッとさせられました。(伏線でもなんでもないとは思いますが)そこに繋がるのか…!と。
相手は先生だけど授業を受けている描写がなかったり、つき合い始めがさらっとしていたりと予想外!
「まあ一応、客が来るんで」って千裕のためにモップがけしている篠原先生が微笑ましい。笑 し、その後の映画を観る件もよかったです。手持ち無沙汰になると構ってくれる先生。

勇気を出してごはん作ろうかと言った千裕に「ーーマジですか?」とか、ね。そしてその後の"火の通ってない食べ物"どんだけ嫌いなんだよ!!笑 とツッコミたくなる好き嫌い。なんだかんだしてあげたくなるような先生は拗ねてふたりに慰められる様子も可愛かった。

家政婦になりかけている千裕は切なくギュンギュンしつつ、仕事いつ終わるのに対し俺が聞きたいとか返す先生は変わらず(笑いました)、その時偶然目にしたこの作品のタイトル、『先生はダメな人』にアーッ!!と。やっと、理解しました。丁度その時読んでいた先生、本当笑っちゃうくらいダメな人で。家に来て鉢合わせた千裕に対し最初「どうも」、間を設けて「相谷(千裕)か」って。御前の彼氏だろwww気付けwww状態でした。(すみません)

千裕が、自分に好意を寄せている女の子を見た時、俺も篠原先生の前でこんな感じなのかなって胸を痛めていて、こちらまで胸が痛かった。期待して、純粋に会いに行けたあの頃を遠く感じて。

でも、会えないよりしんどいことって、ないんじゃないの。この千裕の想いにはきっと、解る人は大きく頷かれると思います。

で、ですね!寝ている先生に千裕が「……浮気してごめん」と呟いた瞬間

「……は?」
「え、先生、起きて」
「何それ」

「浮気って何」

この件よかった〜!;;(拍手) そして裏切らずその後の展開には笑いました。
先生…。

因みに一番驚いたのは先生の名前。

ふたりが幸せそうで、心から嬉しいです。最後まで面白かった〜。

2

アンニュイ系微ジャイアン

(元卒業生の臨時)教師×生徒の組み合わせは数あれど、ありそうでなかった味付けがツボにハマり、あ〜〜!なんだこれは…これは絶対に好きなやつだ〜!と思いながら終始楽しんで読めた1冊。
何気ない会話がすごく良かったなあ。

教師と生徒の組み合わせといえば、微かな後ろめたさだとか、禁断のなんて言葉が似合いそうなものですが、こちらの作品にはあまりそういった言葉は当てはまらない不思議。
するする〜っと入って来て、独特のリズムでぽつぽつ進み、気が付けば篠原と千裕が自然と作り出す緩やかなでちょっぴりむず痒い雰囲気に心地良くなってしまうんです。
万人受けするかは分からない。でも私は好き。
青春ものほど甘酸っぱくもなく、劇的な何かがあるわけでもないのだけれど、なんとも言えない魅力がある作品でした。

高校生の目で見れば大人にあたる年齢であっても、いざ自分が大人だと思っていたその年齢になってみると実際はたいしたことがなかったり、まあこんなもんかと思ったりしたことはありませんか?
タイトル通り、高校生の千裕視点で見る先生こと篠原はダメな人なのかもしれません。
ところが、読み手視点だと篠原はちょっと…いえ、やや独特な感性を持っただけの、ほどよく大人過ぎない20代半ばの男性にしか見えないのが面白くって。

初めての大人とのお付き合いについてもやもやと思い悩む千裕には申し訳ないのですが、次第に大人だと思っていた篠原のそんなに大人じゃない部分がどんどん見えてくる度に楽しくなっちゃうんですよ。
独自の世界観を持った篠原の生態はパクチー的と言いますか、好悪が分かれそうなものだと思うのです。
なんだろうな…アンニュイ+微ジャイアン…?
だというのに、なぜか嫌な気持ちにはなれず「分かりにくいけどこういう人なんだからまあしょうがないよね」と許せてしまうし、しまいには分かりにくさとダメさにかわいげを感じるマジックにかけられました。

煙草の匂いが染み付いた社会科教官室で一緒に昼食を食べたり、お茶を飲んだり、お菓子を食べたり、寝顔を眺めてみたり。
そこまで接点のなかった変わり者の教師と同世代に馴染めていなかった生徒が、ひょんなことから2人だけが知る居心地の良い時間を過ごすようになる。
燃え上がるような派手さとは真逆の恋です。ただそれがすごく良かった。
受け視点をじっくり楽しんだ後の攻め視点がこれまた楽しくて、最後までツボにハマってくれる1冊でした。

1

ふんわりもやっと

ララ子さんのイラストだった為購入しました

先生と生徒はそんなに好きなジャンルがではないのですが
今回のは非常によかった

先生がダメな人ではないと思いました
が、想像力というか独特の世界観がある
人なのだと思います

そりゃひかれてしまうでしょうけれど
好き嫌いは大きくわかれるタイプの人種だと思いました

生徒はなぜそんなに先生が好きなのだろうと
思うほど好きです

女性を怖く思ったり逃げたりしてるので
ちょっと遅めの思春期なのかもしれない
くらいな気持ちでよみました

ちょっと生徒がか弱すぎるのが
ひっかかったりもしましたが

アンニュイな先生とそこは相性がよく
2人でいる世界は読んでいるこちらまで
心地よかったです

イラストが好きで買ってしまったので
ララ子さんが描いている幼少期おもかげ全開の
男の子のイメージが脳内で
形成されすぎちゃったせいもあるかも

うまくまとまってませんが
とても面白かったです

この本をきっかけに渡海さんの
本を進んで購入するようになりました

0

ダメな大人を好きになったら

かなり分かりずらい作品に入るのではないかな。
高校生の受け様が臨時採用の先生との交流から
好きになって行く様子を受け様目線で綴っているお話。

高校2年の受け様は今どきの学生にしてはどこかテンションが
低め、クラスの仲良しテンションになんだか違うと感じながら
過ごしてるのですが、ある日上級生の女の子たちから
からかわれるのが嫌で逃げていた時にとっさに出た先で
攻め様と遭遇してから、普通の教師とは違う攻め様に
何気なく興味をもってしまいます。
チョットしたトラブルで汚してしまった制服の代わりを
たまたま卒業生だった攻め様に貸してもらった事を
キッカケに攻め様の教科準備室で昼食を一緒にするように。

受け様は自分の周りにはいないタイプの攻め様と
一緒にいることに居心地の良さを感じ始め
いつしか好きだと自覚するようになります。
そんな時に臨採の期間が終わり学校で会えなくなる
事になって思わず攻め様の前で泣いてしまう。
攻め様から外で付き合えばいいと言われ同意。

でもこの時も特に好きだからとか前振りも無しで
学校が無理なら自分の家で会えばいいとかなり簡単に
淡々と決まっちゃうんですよね。
ダメな先生と言うよりはかなり分かりづらい変人部類です。
他人を観察するのが好きで、でも自分は人との接触は嫌。
パーソナルスペースがかなり狭い人なんですよね。
そんな攻め様が初めて傍にいてもいいと思ったのが
受け様なんですが、そんな事受け様が理解出来る訳もなく
初めは先生に会えるだけで嬉しくなっていたのに
先生の仕事で(実は作家)家にいるのに全然話も出来ない
状況に寂しさと不安でグルグルしてる受け様は
かなりお気の毒でした。
好きの一言も無く、来たいならくればいい。
ダメなら来なくてもいいし、なんて感じですもの
受け様にしたら付き合ってるなんて思えない状況です。
感情を簡潔に言っているようで実際は気持ちを
言葉にして話す事が苦手な攻め様でしたね。
後半まで感情のやり取りが無いままに受け様の
感情の揺れと思いだけで進みます。
こんな攻め様を好きになってしまった受け様は
今後、精神的に早く大人になってしまうのではと
思えるお話でした。

「先生は思ったよりさらにダメな人」は攻め様目線です。
本編でかなり分かりにくいキャラの攻め様の考えや
気持ちがわかるお話です。
まぁ、読んでも理解しにくいお人認定なんですけどね。
気長に読んで欲しい1冊です。

3

ほわわんとした空気感

帯『こんなに先生のこと好きで、どうしよう……』

教師×生徒モノ、といっても彼らが付き合い始めるのは蓮〔攻〕が臨時教師を辞めてからですが。

先生はダメな人ってタイトルですが、自分的にはそんなに蓮はダメ男には思えなかったですね。
教師だった時も授業はちゃんとやってたし、まあ実際彼の本職は作家だった訳ですが家事能力なんかは許容範囲内でそんなに度を越してダメって感じはしなかったかな。
分かり難い男、ではあったとは思いますが。
何故彼がダメな男なのかは、蓮視点での「先生は思ったよりさらにダメな人」で説明されてはいますけどね。

悠馬〔受〕は学校で特に苛められている訳ではないし、性格的に極端に浮いている訳ではないんだけど、集団の中にイマイチ溶け込めずにいる少年。
そんな彼が学校で、蓮と一緒に居る時にとばっちりで制服を汚されてしまう。
その制服がクリーニングから戻るまでに、悠馬は蓮に彼がこの学校に生徒として通っていた時に使っていた制服を借ります。
それがきっかけで悠馬は蓮と一緒に昼食をとる様になり、少しずつ蓮に魅かれて行く。
教師と生徒の禁断の愛って感じではなく、どことなくほわわんとした空気感がありました。
小嶋さんの挿絵の影響もあるかもしれないですね。

悠馬が蓮に会いたいんだけど我慢したり、手料理を作ったりして、それは自分が好きでやっている事なんだけれどそれでもやはり報われない感じを味わってしまったり。
そんな感情をついにぶつけた悠馬に対して、蓮が悠馬に言う言葉が無茶苦茶なんだけどその台詞がなかなか良かった。
ある意味理不尽なんだけど、そこが良いのです。

3

想像していたよりはダメじゃない☆

どういうのが“ダメな人”っていうかの
個々の判断にもよるのかもしれません。

先生×生徒って、どうしてもぶつかる壁が
同じところのように思うのですが、
それをどうすれ違わせて焦れ焦れさせて
くっつけさせるかと言うのが作家さんの腕の見せ所かも。

好きなのに、付き合ってるのに
先生の本心が見えなくて
自分ばかりが好きでたまらないなんてと
悩む千裕が可愛いけど可哀想でした…。
自分を安心させてくれるような事も言ってくれない、
行動にも表してくれないんじゃ
付き合ってるなんて言えないし。
そこはまぁ、先生という立場があっても、
ちょっとはどうにかしてやれたんじゃありませんか?と思いました。
自分がもし先生だったら、とか余計な事を考えたりしましたw
「そんな無茶なー;」と思うセリフをぽんぽん千裕に言うのが
なんでだかそんなにイヤな気持ちにならなかったなぁ。
言われたら「は…?」と思いそうなのに。

“先生はこういう人なんだ”と割り切れると、
不思議と「ほー…、でも実はねぇ」なんて
気持ちの余裕を持てるかも。
そうだ、
『先生は思ったより更にダメな人』を最初に読んでから本編へ進むと
ネタバレバレですがわりとラクに読み進められる気がします!
もしそういうのがお嫌いじゃなければ試していただきたいな☆
「言われてそうしてみたら台無しじゃん!」となったら
もう謝るしかないんですけれども;;

小嶋ララ子さんのイラストでほんわかしながら
先生の少し(少しじゃないか?)ズレた面と
まっさらな高2男子の揺れを楽しめます。

それにしても“蓮”をレンじゃなくハチスと読むのは面白かった。
蓮の古名で夏の季語なんですって。
…もしかしてこれって一般教養ですか?
お恥ずかしい…;;

1

秀作があまたある先生×生徒の歳の差もの、果たして?

題名を見て、先生×生徒カプというのを知った時に、すぐ「あめちゃん」を思いだし、「雪よ林檎~」を思いだし、それほどまでに印象的なお話があっただけに、つい比較してしまいたい気持ちを抑えて読まねばなりませんでした。

クラスの雰囲気に馴染めない生徒が制服を借りたことでその研究室に入り浸るようになった臨時教師との、ただただのんびりした昼休みの時間。
そこから生徒が先生を意識するようになり、臨時の期限が近づいた時に離れがたい想いから”付き合う”ということになり、、付き合っても恋人と呼べる決定的なものが何もなく、高校生が一人で悩んでという展開ではあります。
正直、ものすごくゆる~いお話です。
ララ子さんのイラスト同様にほんわかふんわりとファンタジーです。
実際、こういう組み合わせはありえないよね、という感想です。

先生はダメな大人というより、他人に関心がなくはないけど、自分の世界を乱す者は受け入れ難く、そう言う意味で好き嫌いがはっきりしてる人(多分)
生徒はその先生が引いたラインを超えて接近してきても大丈夫だったから特別という位置づけ。
何故大丈夫かというと、普通の高校生より子供っぽくて群れるのが苦手な、他の生徒たちと違った部分に親近感があったのかな(そうは書いてないけど)
だからラストまでの展開の中で、特別ではあるだろうけど、はっきりした決めては解りませんでした。
好きになったからいいじゃないか、「好き」という言葉と感情で全てがまとめられてしまう、そんな関係にみえてしまって、
恋愛は「好き」という感情ありきでそれだけでもいいとは思うんだけど、どうにも、子供っぽい子供が苦手な自分には、この恋愛が不毛に見えてしまった先入観が邪魔したかもしれません。(先生の熱が感じられない)
生徒目線で物語が進むので、この生徒に入れ込めれば、ものすごく切なくてキュンキュンする物語なんだと思います。
借りた制服への想いの気持ちだけはちょっとよかったんですけどね。

ここで比較してはいけませんが、他の物語のように、二人の印象的エピソードが一方的な生徒のものだけでなくて、先生の方にも何かあれば、与える印象の深さがもっとちがったのにな~と、それが惜しいなと思いました。

「先生は思ったより~」で先生目線になって、本編の補完的記述がありますが、ほんとうならこれの補完がなくても本編の中でそれがされていれば、本編がもっと盛り上がったのに、、とそれが残念です。
どうしても、後付けだと・・・

3

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