お前のために、カッコイイ俺でいてやる

最後に好きと言ってやる

saigo ni suki to itteyaru

最後に好きと言ってやる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神7
  • 萌×26
  • 萌7
  • 中立4
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
7
得点
84
評価数
24
平均
3.7 / 5
神率
29.2%
著者
火崎勇 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
街子マドカ 
媒体
小説
出版社
学習研究社
レーベル
もえぎ文庫
シリーズ
信じてないからキスをして
発売日
価格
¥552(税抜)  
ISBN
9784059041467

あらすじ

傲慢なトップモデル鳴海の前に、小林と名乗る可愛い男が現れた。ほんの気まぐれからマネージャーに採用すると、小動物系の外見からは予想できない有能さ発揮する。その小林から憧れの目で見つめられることが、いつしか鳴海のやりがいに…。そんなとき世界的ブランドのモデルオーディションへの参加が決まった鳴海は、今までにないプレッシャーから小林を押し倒してしまう。翌日、彼は忽然と姿を消した…。初めて自分の気持ちに気づいた鳴海は…?

(出版社より)

表題作最後に好きと言ってやる

君津鳴海,トップモデル,27歳
小林清流,臨時マネージャー,26歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数7

受けの考え方を見習いたい

全編攻め視点。
小林くんが作る料理が美味しそう。+.。ヽ(*>∀<*)ノ。.+。
鳴海はトマトのサラダが気に入ったみたいだけど、私はカリカリのしらすトーストに心惹かれました!

鳴海の前のマネージャーと小林くんの会話面白かった。
ってかどんだけ非常識なのよ、元マネージャー。
予定を伝えないとか何のためのマネージャー?
仕事してないじゃん、そりゃ鳴海も怒るよ。
鳴海の仕事は鳴海の仕事であって、それに対する褒め言葉を自分に向けられている物と思うとか勘違い乙。
それだけに2人の会話に溜飲が下がる思いでした。
だって前任者が「ワガママ」と感じたことも、小林くんからしたらモデルのマネージャーとして当たり前の仕事だと思っているんですよね。
でもその姿勢って案外難しかったりします。
私も小林くんを見習わないと!
そしたら…嫌だな…って感じる相手や事が減るだろうに…。
それはさておき、最終的に口ごもる前任者に「それで鳴海さんのワガママって何なんですか?」と問う小林くんにスカッとしました!
さりげなくフォローしていく小林くんが有能すぎて、ただのファンじゃないだろ?!と思っていましたが、凄い子でしたw
杉内社長が小林くんの本職を知ったとき、どんな反応するんだろう( *´艸`)クスクス
絶対オーディションの招待状以上にテンション上がってそうだ。

鳴海の仕事に対する姿勢も好き。
仕事シーンがとても興味深かった。

きっと帯の「お前のためにカッコイイ俺でいる」という文のとおり、鳴海はこれからも小林くんのキラキラとした視線に負けないように格好良い姿を見せていくんでしょうね。
この2人なら素敵な作品を作り上げてくれることでしょう♪

1

強気な姿勢が大切なのです

今回はマネージャーが続かない一匹狼のモデルと
臨時マネージャーに納まった攻様の熱烈なファンのお話です。

攻様が受様との出会いでキャリアアップしながら
一途で可愛い恋人を手に入れるまで。

攻様は顔立ちが派手で性格がきつく
代々教師を仕事にする親と喧嘩の日々を送っていましたが

高一の時に街頭で撮られた写真をきっかけに
今の事務所にスカウトされ家から出るきっかけとして
モデルの仕事を始めます。

そして10年、攻様はモデル以外に
役者という仕事もするようになっていました。

役者の仕事は撮影の遅れや
他の役者の都合によってスケジュールが乱れる為に
攻様にもマネージャーが付くようになりますが

元々協調性のなく
一人でモデルの仕事をしてきた攻様には
要求を押し付けるばかりの彼らと衝突が絶えず
マネージャーを8人も辞めさせていました。

そんな時に出会ったのが
攻様のファンだと言う受様でした。

受様は攻様の熱烈なファンで
攻様の自宅マンションまで押し掛けるほどでしたが
おしつけがましく無くて

気が向いた攻様は休職中だという受様に
マネージャーにならないかと持ちかけます。

ハキハキとした物言いと丁寧な言葉使いは
事務所の社長のお眼鏡にもかない
受様は攻様の臨時マネージャーに納まります。

とりあえずは次が見つかるまでという
受様のマネージャー業でしたが
攻様にとても良い影響を与える事になります♪

なんと受様は
料理上手でファッションセンスも抜群、
攻様のファンだと言うのに浮ついたところがなく

必要以上に偶像視せず
適確な賛辞をいつでも与えてくれた上
攻様を敵視して言いがかりをつけた役者には
理路整然と叱責する様な気概もあるという
とても有能な青年だったのです(笑)

受様が付いてからの攻様は
真面目になったと社長の受けもよく

いつしか攻様は受様の前では
いつでも「カッコイイ」自分でありたいと
思うようになって行くのです。

そんな時、
アメリカのトップブランドが
アジア進出でモデルを募集する事になり
攻様にオーディションのお話が舞い込みます。

受様がとても乗り気で
攻様も真摯にオーディションに望むのですが

攻様が思っていた以上に
候補者達の牽制と威嚇が無言の圧力になって
攻様に圧し掛かるオーディションとなりました。

いつだって
自分ならできると思っていた攻様ですが
初めて自身が揺らいでしまいます。

そのため
それまでは攻様を称えた受様の言葉までが
攻様のプレッシャーとなり

そのイライラを抑えきれなくなった攻様は
酒に逃げた挙句に苛立ちを受様にぶつけてしまい
言ってはならない言葉を受様に放ちます。

二度と顔を見せるな!!

その結果受様は
攻様の前から姿を消してしまうのです(苦笑)

果たして攻様は
このまま受様を失ってしまうのか?!

火崎作品200冊(祝)な本作は
高卒でもモデルの世界に飛び込んだ攻様が
受様と出会いで漠然としていた自身の未来を
見つめ直すお話になります。

俺様な攻様が抱えている弱さとか
天然な受様がみせる真っすぐな強さとか
私の萌ツボを押しまくりでした♪

攻様は自分からモデル業界に飛び込みますが
モデルや俳優としてメディアで活躍するほどに
勝手な想像で偶像視されてる事が多くなり
相手の失望が蔑視になるという経験をしてきます。

ファンだとは言いながら
自分の憧れから外れると否定する人達を
見慣れてきた攻様にとって

受様は攻様を輝かせるものが
見た目だけではなく中身なのだと認めてくれた
希有な人だったのです。

何をしても攻様を立ててくれて
憧れを失わない受様に期待され続けたら
期待にこたえたいと思うのは
自然な成り行きというモノですよね。

その受様ですが
休職中だし、攻様も困っているしと
臨時のマネージャー業を買っては出ますが
本職はチャンとあるのです。

ソレが攻様のプレッシャーとなった
某ブランドのモデルオーディションに
絡まっておりまして

二人が近付いていく日々も
切れて受様を手放しちゃった攻様が
受様を取り戻すまでも
とってもテンポよく楽しく読めました♪

ちょっとヒネタ所がある攻様ですが
受様は天然なまでにポジティブシンキングなので
攻様がいつまでも受様の憧れでいたいと思い続ければ
最強なカップリングになると思います。

コミコミさんで購入すると
書き下ろしの小冊子付きです。
受様視点でのラブラブな二人を楽しめますよ♪

今回は火崎作品の中から業界モノ(?!)で
俳優×マネージャーのカプの恋物語
『名前のない約束』をおススメします。

1

モデルというお仕事

本作品、入手したのは、結構前なのですが、
気にいっていて、何度か読んでいます。

モデルの鳴海(攻)と鳴海のファンと言い現れた小林(受)
鳴海の気まぐれに、家で待っていた一瞬ストーカーかとも思える
小林に、自分のマネージャをさせることに。

この小林、実にできるマネージャで、
鳴海も小林の仕事ぶりと強さに惹かれていきます。

本作品で面白かったのは、モデルの世界。
モデルと役者の違いって、あまり考えたこともなかったのですが、
そういう解釈、考え方があるのかと、しみじみ感心しました。

1

全編攻め視点の良さ

BL度的にはちょっと薄口かなと思いつつ、お仕事系としてはとても面白く好みの作品でした。
モデルもので全編攻め視点というのは珍しいのではないでしょうか?
攻めの鳴海がぶっきらぼうにポツポツと語るような一人称の形で進むのですが、テンポも良く面白くてあっという間に読んでしまいました。
飼い主・もしくは大型犬が小型犬のリードを握っている図を、ぐるっとひっくり返したような組み合わせがお好きな方はもしかしたら気に入る部分があるかもしれません。

過去9人ものマネージャーが匙を投げたモデル・鳴海。
おっ、これはなかなかの傲慢系俺様攻めか?と思いながら読み進めてみると確かに俺様ではあるのです。
あるんですけど、発言はキツくてもちゃんと筋が通っていたり、モデルという仕事に対する姿勢が真摯なものなので嫌な感じにはならないんですよね。悪いと思えばしっかり謝りますし。
子供っぽさも弱いところもありつつ、なんだかそこもかわいく見えてくる人でした。

そんな鳴海が気まぐれに臨時のマネージャーとして採用した、自分のファンだと熱弁する小林という小動物のような青年。
この気まぐれに雇った愛らしい顔をした小動物がとんでもなく出来るやつだった。
自分を好いている相手だし、適当に手のひらで転がしておこうと思っていたはずが…?なんて、こういうお話は大好物。
彼が現れてからというもの、鳴海の世界がどんどんと開けていくようで読んでいて小気味が良くて面白いったらなかったです。
これは全編攻め視点だからこその面白さかな。
基本的に鳴海全肯定な小林くんですが、言う時は歯切れ良くものを言ったり、考え方や受け取り方のひとつひとつがすごく素敵で魅力あふれるキャラクターでした。
ポンポンと繰り広げられる会話劇がテンポ良く気持ち良い。

先述の通り、BL的には薄口めかなと思うんですよ。
展開も予想がついてしまう部分もありますし、細かな気になる点もないと言えば嘘になる。
ただ、仕事に対してプライドを持って向き合っている鳴海のモデルのお仕事描写が非常に好みで終始楽しく読めた1冊でした。

1

タイトル通りなんですね。

一見傲慢な攻め様だけどホントはシャイです。
有名モデルと臨時マネージャーとの恋愛模様。
そこそこ売れているモデルの攻め様はちょっと問題児。
何度もマネージャーをやめさせているのですが
それには攻め様なりの理由があるのです。
そして、些細なことからまたマネージャーがやめてしまう。
むしゃくしゃした思いを抱きながら帰ってくると
自宅前に花束を持った受け様が現れ、ファンだと言われ。
初めは怪訝に思った攻め様ですが話してみると素直で。
そして自分に素直な賛辞を送ってくれる受け様に好感を。
気まぐれから自分のマネージャーにする事に。

この受け様の攻め様に対する憧れや好意は常に攻め様に
心地よい空間と賛辞を与えてくれて攻め様をかなり
良い気分にさせる存在になります。
それは日が経つごとに強くなり受け様に対して
自分でも認めたくない思いがあふれそうで・・・
攻め様は、受け様の憧れの視線が好きでもっと
自分を好きでいさせる為に今まで以上に仕事を
頑張るようになるのですが、有名ブランドの
オーデションを受けることが切っ掛けで精神的に
落ち着かなくなる攻め様。
それは、もし落ちてしまって受け様に失望されたらと
思う不安から来るもので・・・
そして受け様に八つ当たりのように淫らな乱暴を・・・
でも受け様の涙を見て、後悔しますが顔を見せるな
という暴言をはいて追い出してしまう。
そして直ぐに受け様は事務所へ辞表を出し姿を消して
しまうのです。
そして、攻め様は受け様が自分にとってなにより
大切な存在だったと気が付くけれど
連絡も取れない状況で唯一思いつくのはブランドモデルに
合格して誘蛾灯のようにカッコいい自分の姿を見せて
受け様にもう1度戻ってきてもらう事で・・・
最後まで傲慢なセリフで気持ちを伝える攻め様。
なんだか不器用な感じで良かったです。

1

俺様モデル×健気に見えるけど実は強気な戦う猫

「好きと言ってやる」とは何とも俺様で強気な発言。

鳴海は親が嫌いで家を出たいがために高校在学中にスカウトされたのをきっかけにモデルになった。
独立と収入を得る目的が果たせたのでモデルに対しては気合もなく適当にこなしていても、トップモデルとしてそこそこやっていければいいと思っている。
使えないマネージャを何人もクビにしている。

そこで登場したのが休職中の童顔の青年 清流。
鳴海のファンだと花束を持って訪ねてきた清流を臨時マネージャに雇うことになった。

清流はきっと心から言ってるんだと思いますが、鳴海のことを何でも好意的に解釈できる清流の技を見習いたいですね。
そうしたら嫌いな人や苦手な人なんていなくなるかもしれませんね。

・お茶が温いとか冷たいとかわがまま → モデルは強い照明に前に立つのだから大切です。好みの温度教えてください。
・服にアイロンがかかってない → 人の前に立つ仕事なのだから重要。
・食事の味にうるさい → 料理は得意だし好き嫌いは知っているので大丈夫です。
・寝起きが悪い → コンディションに関わることなので睡眠時間は調整しないと。
・仕事に文句付ける → プロ意識が強い。
・用意した資料を見もしない → 自分の感性を大事にする人。

鳴海を一方的にライバル視している役者から酷評されたとき、理路整然と反論し遣り込める場面では、気の強い猫が毛を逆立てて小型犬にケンカ売ってる姿に見えました。

よく気が利いて努力家、一途に好意を溢れさせて押し付けるのではなくて包み込むようにお世話してくれる清流のとを好きにならない訳がないですよね。

気になる、興味を持つ、好意を持つ、嫉妬する、恋愛感情を自覚する、戸惑う、離れる、落ち込む、心を決める、再会そして…という王道的な展開ですが、その流れが無理なく描かれていてよかったです。

清流の本業が謎だったり鳴海がモデル業に本腰を入れようと気持ちが変化していく様子が面白かった。

最後まで俺様な鳴海でしたが、きっと溺愛するんでしょうね清流のこと。
仕事で会う人みんなにムカついたりして。

1

おかしいな……萌えがない……

全体的にとても丁寧な書き方をされるなぁという印象でした
攻めの鳴海はワガママだけどプライドを持って仕事をしてると感じられたので単なる俺様キャラじゃなくて好感が持てました

対する受けの小林クン
名前がキラキラで、最初『また突拍子も無い名前つけたな』と冷めて読んでましたがまぁ何というか良い子で可愛い!

しかし……大切な萌えが私的には皆無……
攻めが自分の気持ちを自覚して受けをもう一度取り戻すと決めて自分を奮い立たせるのはとても好印象だし受けの健気さも大好物なのに何でかなぁ……

もっと切ない感じとか、すれ違うもどかしさが欲しかったです

お仕事小説としてはとてもいい
BLじゃなくてよくね?という感じ

甘さが欲しかったなー……
キャラが魅力的なだけに残念でした

1

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