ミミとシッポが性感帯

恋が始まるケモノ耳

koi ga hajimaru kemonomimi

恋が始まるケモノ耳
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×23
  • 萌4
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
26
評価数
9
平均
3.1 / 5
神率
0%
著者
髙月まつり 

作家さんの新作発表
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イラスト
サマミヤアカザ 
媒体
小説
出版社
学習研究社
レーベル
もえぎ文庫
発売日
価格
¥552(税抜)  
ISBN
9784059041436

あらすじ

世界中で猛威を振るう「ミミ・インフルエンザ」に罹患し、ネコ耳持ちとなった山下朔・28歳(求職中)。これでは次の仕事も探せないと嘆く朔に手を差し伸べたのは、美貌の製薬会社子息・佐々倉亮介だった。亮介は朔に住み込みでハウスキーパーをしないかと提案。提案に乗り早速世話になる朔だったが、超性感帯のネコ耳とシッポを亮介に弄られるたび、つい堪らなくなって…理性と本能がせめぎ合う、大人男子のネコ耳発情ラブ!

(出版社より)

表題作恋が始まるケモノ耳

佐々倉亮介・製薬会社健康食品部門開発 28歳
山下朔・求職中ネコ耳インフルエンザに感染 28歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数4

なんて可愛いネコ耳ちゃん!

あらすじだけだと何やら何処かで聞いたようなって
思ってしまうお話だけれど、これは伝染病ではなくて
インフルエンザ、それも変種インフルエンザのお話(笑)
AとかBじゃなくてね、なんと犬型やウサギ型、猫型って、
なんとも可愛らしい病気です。
熱も出ないし外見だけ耳が生える症状なんです。
そして新型発生でしっぽ型までぇ~まさに萌えの世界!

お話は、天涯孤独の受け様がリストラになってしまう。
そして常連の店で知り合った攻め様と意気投合。
まして、翌日には猫耳に感染している自分に茫然。
受け様は会社の寮から出なければならないのに
感染してるのでアパート探しも再就職先も探せない。
でも、攻め様は受け様をかなり気に入っていて
取りあえず治るまでの条件で住み込みハウスキーパーを
依頼されて引き受ける受け様。

お話の雰囲気やストーリーが著者の既刊の
「秘密のゴミ箱で恋をして」と似ている感じでしたね。
好きな作品だったので今作も十分楽しめました。
それに受け様だけでなく最終的には攻め様にも
それはそれはゴウジャスなネコ耳&しっぽが!!
なんとも萌えるお話で良かったです。

2

とことんコメディ

毎年香港A型だのB型だのと色々流行のあるインフルエンザの症状がもし、ケモミミ尻尾だったら?
そんな妄想は多分誰しもが考えたこと・・・ある?
そんなウイルスに感染してしまった男子が、それが縁で永久就職先を手に入れるお話。
と書くとぶっとびすぎで、さぞかし受けちゃんはかわいこちゃんなのか?と思いますがwww
家の事情により中卒で会社の寮住まいの機械工。
しかも13年も勤めてリストラの憂き目に逢うと言う悲惨さ。
でも、彼はくじけてないのです。
常連になっている飲み屋でひっそりと一人で飲んでいる同じ常連・佐々倉と意気投合して、彼が酒乱を発揮しない初めての人だ!と喜ばれ、彼のハウスキーパーとして働くことになる。
しかも丁度ネコ耳型インフルエンザを発症し、しかも尻尾付にまで!

この佐々倉という人間のキャラクターが非常に面白い。
一言で言うと変人?
ちょっぴり天然入っているかも。
自分の酒乱癖が出ない唯一の人間と朔に懐いたと思うと、今まで食事に全く無頓着だったのが、朔の手料理に虜になり、
ネコ耳が出た朔にさわりまくり、寝ている時無意識に朔をイかせちゃうww
尻尾が出てきた朔に欲情した時も、何だか妙に客観的に、そうなるには恋人にならなくては、、と言ってから関係を結ぶ。
何か変な人だけど、憎めないと言うか。。。
だから彼等の恋愛も、惚れたはれたじゃなくて、身体の欲情ありきでそれをどうにかするためという、心はあとづけ。
まあ、朔も純粋な人なんでいいコンビだとおもいますけどね♪

何よりこのウイルスの特徴が性欲が高まるってことに爆笑。
尻尾が性感帯で、淡泊なはずなのに性欲旺盛になるという♪
しかも、それに加えて佐々倉の酒乱と性欲が実は相反する関係だったという事実!
朔のネコ耳尻尾に欲情して絶倫を見せると、どれだけのんでも酔わない、酔っても酒乱になっていた佐々倉が弱くなってしまう(爆)
ほんとうは絶倫男だったというその関係性。
実に愉快なお話でした。

ただ、難点を言うならば、主人公達の口調が似ているのです。
セリフで進む展開なので、一体誰が話ているのかわからない。
それが読みにくい点でした。
この話、すでにCD化が決定しているそうで1月発売みたいです。
佐々倉が小安さん、朔が波多野さんです。
何か面白そうだぞwwと興味もわきますが、果たして?

2

ケモ耳とケモ尻尾

帯『ミミとシッポが性感帯(ハート)』

猫ミミ型インフルエンザや猫しっぽインフルエンザというトンデモ設定が当たり前の様に存在する世界観がなかなか面白かったです。

このインフルエンザにかかると熱とかは出ないけど耳とシッポが生えてくるというトンチキインフルエンザ。
失業したばかりの山下〔受〕はこの猫ミミインフルエンザにかかってしまい、ひょんな事から亮介〔攻〕宅で住み込みのハウスキーパーをやり始めます。
しかし更に猫シッポインフルエンザにもかかってしまい、完全に猫ミミ&猫シッポに。
そしてこの猫ミミと猫シッポがなんと性感帯でもあるんですねーー。
亮介にその両方を攻められてメロメロになってしまう山下。
最後に山下もそのインフルエンザにかかってしまい……というお約束的なオチもよろしかったです。
サクッと読めるトンチキインフルエンザ設定話。

1

とりあえずケモノ耳!

 世界中で猛威を振るう「ミミ・インフルエンザ」。
 普通のインフルエンザよりは症状は軽いものの、かかると何と耳が生えてしまうのだ。
 生えてくる耳は、うさ耳、猫耳・熊耳と様々だが、子どもや女性が生えるのならまだしも、男性が生えてしまうと一大事。
 かっこ悪くて外を歩くこともままならないし、感染症なので移されることを恐れた人には避けられる。
 そんなミミ・インフルエンザに罹患したのは山下朔。
 朔は折しも、会社を辞めたばかりの就活中で、住んでたところも会社の寮だったため、これから住むための家もない。
 すぐに次の仕事が見つかるだろうと考えていたのだが、ミミ・インフルエンザに罹患していては、就職活動もままならない。
 すっかり途方に暮れていた朔に救いの手を差し伸べてくれたのは、たまたま行きつけの居酒屋で、意気投合したばかりの佐々倉亮介。
 亮介は、酔って自分の部屋に帰れなくなってしまった朔を自宅まで連れて帰り、面倒を見てくれたのだった。
 挙句、ミミ・インフルエンザに罹患した朔のことを、ハウスキーパーとして雇うと言い出した。
 突然の申し出に朔は混乱するが、他にいい案も思い付かず、インフルエンザがなおるまで、という条件付きでハウスキーパーとしての同居を良しとした。
 同居を始めて数日、いっこうによくならないミミ・インフルエンザだったが、今度はしっぽまでがはえてきてしまう。
 おまけに生えてきた尻尾は、触られると朔にとんでもない快感を送りつけてくる。
 あっちこっちをいじられまくり、すっかり燃え上ってしまった朔だったが、亮介は「恋人じゃない人は抱けない」と妙に堅いことを言い出して……

 という感じの話でした。
 なんというか、亮介は実は、製薬会社の御曹司で、お金にも何も特には困っていない。
 そんな亮介の唯一の弱点が、酒癖の悪さ。
 酔った亮介は様々なものを壊してしまう。
 そのせいで、誰も飲み友達がいない。
 ところが、馴染みの居酒屋であった朔相手の時だけは、亮介は悪酔いすることなく、極めて紳士的に酔って帰れなかった朔を自宅に連れて帰った。
 ここまでは相変わらずありえないこともない範囲でした。
 しかし、ここから先になればなるほど、作者さんに読者が置いてきぼられる状況が始まる。

 まず、最初に会った時もやや亮介の日本語はおかしかったのだけれど、ここから段々、通じなくなってくる悪夢。
 製薬会社の御曹司の自宅、という自分のテリトリーに入った瞬間に、半分以上、話が通じてないような気がするのです。
 たった一度あったきりの朔をハウスキーパーにしようとする理由も、「朔とお酒が飲みたいから」。
 今まで一緒に、最後まで飲みを付き合ってくれる人がいなかったはわかるけれど、それだけの理由で、朔を捕まえておこうとするなんて意味がわからない。
 おまけに、朔に残ってもらうために朔に伝える言葉が、完全にぶっ飛んだ口説き文句で……
 亮介は完全にどっか間違った風に育てられた残念系のイケメン。

 それから、周囲の人間。
 とりあえず、いい人だってのはわかるけれど、どうしてただの常連にここまでしてくれるのかよくわからない。

 まぁでも、そもそもが 「ミミ・インフルエンザ」なんてぶっ飛んだ話なので、ネコミミを楽しめればいいんじゃないかな、と思います。

1

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