オレは全部あの人のものだから

君とパレード

与你携手游行

君とパレード
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神37
  • 萌×238
  • 萌31
  • 中立6
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
24
得点
436
評価数
118
平均
3.8 / 5
神率
31.4%
著者
小嶋ララ子 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
シリーズ
君とパレード/ パラダイス・ビュー
発売日
価格
¥638(税抜)  
ISBN
9784829685068

あらすじ

バイトで塾の講師をしている大学生の菊地秀緒は、友人の世良から男の恋人を紹介される。相手は塾で成績トップの赤星智沙だった。きれいでクールな赤星が世良に向ける、かわいい笑顔や一途な恋心を知るたび、菊地の中で赤星に対する愛しさが募っていく。そんな中、世良が浮気していることを知ってしまい……。

いつ恋に落ちたかすらもわからなかった
それでも出会ってから7年、一途なふたりの甘くて苦い恋は確実に育っていた

愛しさが募って、胸が苦しくなる――そんなラブストーリーを読んでみませんか?

(出版社より)

表題作君とパレード

菊地秀緒,21歳,大学生,塾講師のアルバイト
赤星智沙,17歳,高校生3年生,塾の生徒

その他の収録作品

  • それから
  • あとがき

レビュー投稿数24

君でなきゃ、

もう、表紙を見て即決でレジに持っていったうちの一冊です。
好きなんですよー、このふわふわ感////
色合いも好きだし、何よりララ子さんの漫画はファン意識で無条件に買ってますからね、手当たり次第に(キリッ
私、少女漫画のヒロインに感情移入できないクチでして、滅多なことで泣いたりとかってしないんですけど、なぜだかBLジャンルとなると、漫画だろうと小説だろうとゲームだろうと涙腺が弱くなっちゃうみたいなんですよね。しかも、その泣くタイミングが人とちょっとずれてたりとかして。何が言いたいのかって、そうです、私、この漫画にも泣かされたんです、ちょこっとだけ。

一冊まるごとで完結のお話なんですが、CPは無難に塾講師×生徒です。いや、生徒×塾講師か?まあとにかく、私の大好物黒髪生徒くんのほうがですね、付き合ってた相手(もちろん男の人です)にフラれちゃうんですよ。そのときに、塾講師の眼鏡くん(眼鏡も私の中では重要な萌えポイントです)が、「早く この細い体にぐさりと刺さった深い棘をぬかなくては」って台詞を、心の中で思う場面があるんです。もう私、この一言にやられてしまったんですよー…。ほら、痛みとか悲しみとかって、人によって感じ方が全然違うじゃないですか。だから、どこまで踏み込んでいいのか分からなくて、何も言えなくなったりとか。言葉って便利ですけど、肝心なときに限って使えないものだったりもしますよね。
相手を大切に想っていれば尚のこと、慎重にもなると思います。傷付くのって、誰だって怖いですもんね。

この漫画はまさに、そういう、言葉じゃどうにしたってカバーしきれない感情の機微を物凄く繊細に描いてくれていると思います。
なんていうか台詞のひとつひとつが、大切に紡がれてるというか。
色々あって、二人は恋人同士になるんですけど、そこは王道、まさかの遠距離恋愛に発展。六年も逢えないとか淋しすぎて私ならダメかなあ……。とはいえ、最後はサプライズもあっていい具合にいちゃいちゃして終わります。
私は、残り数ページってときに裏描写が入ると、気恥ずかしさも一入でパニックになります。なぜここに持ってきたんだ、どうせなら遠恋になる前に思う存分ヤっとけよ!とか(笑)思ったりもして。いや、いいんですけど。

個人的には、恋人同士になるまでの過程をもう少し掘り下げてほしかったかな、と。遠恋は、どっちの視点で描くかで雰囲気ががらっと変わっちゃったりもするので、漫画としては中だるみ部分に該当すると思うんです。遠恋の場面を掘り下げるなら、本当に丁寧にしないと、いざ再会したときのキャラの心境に読者がついていけず、「???」ってなることも少なくないですし。
たとえばですけど、学生時代の恋愛が社会人になってまでも続いて……っていう流れは、個人的にすごく苦手なんです。くどくなっちゃう気がして面白くないというか。
なので、「君とパレード」も遠恋に突入したときはおいこれ大丈夫か、なんて、一瞬ひやっとしましたが、思っていたよりも好印象の展開でした。

「会いたい」「くるしい」「触れたい」「さびしい」
それでも、君じゃなきゃダメだなんて、そんなことを思えるくらいに大切なんですね。
黒髪くんがヤンデレの属性を持ってたり、眼鏡くんが攻めきれずぽろぽろ泣いちゃったり。……ララ子さんは私の萌えポイントを網羅しているのかと言いたい。
作中、黒髪くんの家庭事情を知った眼鏡くんが、「しっかりしているようにみえるのに 時々 思いきりグラつくのは 愛されることの基盤があやふやなままだからだ」って思う場面があるんですけど、ここで涙腺がどぱん(決壊)。そうなんだよ、そのことが実感できてないと、自分の恋愛に対してどこか臆病になったり、自分を卑下して、どんどん自分を追い込んでっちゃったりもするんだよ、なんて考えさせられたりとか。

余談ですが、スピンオフで、黒髪くんの元彼の後日談とかがあったら面白そうかな、と思いました。憎めなかったですね……言ってることはひどいのに。泣かせたくなかった、って素直に言える人は、根本的にやさしいんじゃないでしょうか。私の愛すべき(笑)黒髪くんに、女の子と比べられるつらさを痛感させておきながら、ただで幸せになれると思うなよコノヤロー、と言えないくらいには憎めない子でした。
私としては文句なしの、満点作品です^^

4

キュンキュンする可愛いお話です。

可愛すぎます!
受の赤星くんは、ゲイで一途。それもかなり重い一途。予備校に通う成績優秀な高校生。
攻の秀緒くんは、彼女に振られたばかりの予備校バイトをする大学生。
そんな秀緒くんが、友人からつき合っていると紹介されたのが、予備校の赤星くん。
でも、赤星くんは振られます。
そこからが、二人のキュンキュン話なのですが、赤星くんが失恋で号泣するところが、可哀想で、可愛くて!
やることなすこと、全て可愛いんです!
付き合う時に言う言葉も、重いんだけど、赤星くんなら許せる!

遠距離になっても、ちゃんと自分の気持ちを言葉にして、6年という長い間もお互い好きでいられる。最後のところでは、秀緒くんと一緒に泣きました。
心が暖かくなる本当幸せなお話です。

すみません。受重視なレビューになってしまいました。私好みだったので。。。

3

敵役がいい奴ってなんかズルい〃><〃 (あて馬と言いずらいキャラだ……)

あらすじから、純朴な少年が悪い男にひっかかかって、傷つけられ、それを見ていられなくて…… という王道の話だと思っていました。
確かに、間違ってはいないのですが、本書は一味違いました。

赤星くん(受け)が最初に付き合っていた世良という男、どうしても悪い奴には思えないんです。
いや、本当に一途に慕ってくれていた赤星くんを捨てるなんて最低のヤローなんですが、憎めない……
それもこれも、世良が本気で赤星くんを傷付けずに別れようとしていたからだと思います。菊地先生(攻め)の言うようにバカな考えだとは思います。
傷付けたくないなら最初から付き合うな!! と、思います。が、世良が赤星くんのことを本気で可愛がっていたことも伝わってくるんです。
これじゃ、憎めない; こんな性格の世良だからこそ、赤星くんも本気で好きだったんだろうな、と思います。

と、敵役がこんな感じなので、ピリピリするようなシリアスでは無く、ほんわかとしたシリアス(?)でした。

そして、菊地先生と赤星くんが恋人になるまでの話が1話~4話まで。残りの5話目と書き下ろしが遠距離の話になります。
欲を言えば、もっとじっくり読みたかった><
でも、これぐらいの量の方が感動できるのかも??

遠距離が6年? ぐらいあったと思うのですが、そこはあっさり終わらせています。
ただ、遠距離になるとき、菊地先生が世良に言った言葉には泣きました!!

帯の言葉にもグッと来ました。本書は心に残る言葉がたくさんありました。

読んで良かった!! この二人には本当に幸せになってほしいです。
たらいまのちゅーでも何でもするといいよ!!赤星くんカワイイよ!!!

オススメです。

2

ふわふわ甘甘だけじゃない、

すきだなー
ちょっとクセのある作品も多いララ子さんの、純粋なる純愛。
可愛さが溢れていて、菊池・赤星ともに愛しいと思えるお話でした。

初めは菊池の友人と付き合っていた赤星ですが、友人の裏切りにより失恋してしまいます。
その時には菊池はもう赤星に惹かれていたので、2人は無事に恋人同士に…

悪い人は1人もいません。
菊池の友人すら…
当て馬もおらず、でも2人は進路のために遠距離になったりして少しの切なさがあります。
それでも互いに揺るがない強い気持ちに、胸が熱くなりました。
ホッコリだけでも甘さだけでもなく、ちゃんと心に残る作品です。

2

淡々としてせつなく、一途なふたりの物語。

私がララ子先生を好きになるきっかけをくれた作品です。

男友達の恋人として紹介されたのは、自分が講師をしている塾の生徒の男の子だった―。
という出会いから始まり、関わり合う中でじっくりと互いへの気持ちを育てながら
いつのまにか恋に落ちていたふたり―。
淡々としている中にも、ぐっと胸に響く言葉やシチュエーションがちりばめられていて、
せつなくなったり、あったかい気持ちになったりします。
ララ子先生のやさしくふんわりとした画風がとても合っていて、とても素敵な作品だなと思います。

ふたりの恋の過程をじっくりと描いている作品なので、
過激なのは苦手…という方でも抵抗なく読める作品ではないかと思います。
おすすめです!

1

何回読み返しても感動する場面がある

「君とパレード」
「パラダイス・ビュー 」

さだまさしさんの歌「奇跡〜大きな愛のように〜」がラジオで流れてきて、歌詞を聴いて、思い出したのでまた読み返しました。
歌詞とこのシリーズのテーマに共通するものがあるように、私には感じるので、どちらかを見聞きすると脳内でスイッチが入ってしまう。曲を聴くとこのシリーズを思い出すし、逆にこのシリーズを読むと、さださんの「奇跡」を聴きたくなります。

智沙は、富裕な家に生まれたけど、夫婦仲が悪い両親は義務を果たすだけの物しか子に与えない。情愛を受ける事ができない環境で、我慢をすることだけ学んで育った子。拒絶される事にとても恐怖を抱いている。

智沙が求めた秀緒は、大家族の中で愛情をたっぷり注がれて、愛にいじられながら育った優しい人。当たり前に家族の愛を受けて育ったので、過剰な愛を疎ましく思うくらいの人。だから、智沙の孤独の深さが最初理解できなかった。

二人が出会って、愛を知り、死が二人を別つまでの物語は、何度読んでも感動するところがあるので好きです。
続篇のタイトル、パラダイス・ビュー;paradise エデンの園、天国、 悩みや苦しみのない、楽しい世界
・・二人にとってのパラダイスは、想う人がいる場所、という意味なのでしょう。
想うその人が居れば、そこが魂の故郷ってことなんでしょうね。傍を離れられない魂の片割れ的存在ってことだと思う。

0

大好きな気持ち

高校生の智沙と大学生で塾講師秀緒との恋。
始まりは友達の恋人。
智沙の一途な思いに秀緒の気持ちが…
智沙が仔犬のようにかまって愛してと普通ならば重すぎるのが、自分の気持ちに真摯に表現しているのだろうと思えて、こちらも応援せずにいられない。
智沙が大学に入ってからの遠距離恋愛の時期はもう少し読みたかったけれど、きっと、秀緒といるために頑張ったんだろうと。もちろん秀緒も。
胸がギュッとなる場面も思わず笑ってしまう場面も、1ページ1ページ大切なものに。大事に読みたい作品です。

0

キュンキュン

帯『オレは全部あの人のものだから』

いやーー、もうですね、キュンキュンしました!キュンキュン!
予備校のバイトをしている大学生の菊地[攻]は、最初友人の恋人として赤星[受]を紹介されます。
しかしその恋人はやはり相手が男だというのに少しずつ抵抗を感じ始めて離れて行く。
行きがかり上、菊池はそんな赤星と関わり始めるのですが次第に赤星が可愛くなって行く。
赤星がですね、ホントに可愛いんですよ、一生懸命で健気で。
菊池が魅かれるのも納得の可愛さ、容姿だけじゃなくて性格がすっごく可愛い。
この2人の恋愛がじっくり丁寧に、そしてキュンキュンさせる描き方で繰り広げられます。

2人の会話が実にいいんです、表情もいいんだけど何より会話がね、凄く良い!
抱き合う前に赤星が菊池に「ほんとうでございますか」と尋ねて、菊池は「ほんとうでございます」と答える。
そんな彼等の会話を読んでそりゃもうキュンキュンしちゃいますよ!ホントに!!

凄く可愛くてキュートな話でした。大好き!

1

あま~い。でもそれだけだと思ったら大間違いかも

私の大好きな甘々カップルのお話でした。ふ~、ごちそうさまですたー☆

まずふわふわした絵の通りの雰囲気。お話も表面上はふわふわ・甘ーい感じ。二人の関係も、これでもか、というくらにのんびり進みます。お互いに忙しくてなかなか会えない。
で、よくあるじれて暴走、にはなりません。
ちゃんと筋を通すまで我慢する。なんていうか二人とも自分の気持ちを抑えるのが上手なんですかね?そう思ってみると、告白した時の菊池先生の気持ちはどれほどのものだったのか、と思います。軽く書いているので、ついさらりと流して読んでました。

二人に共通するのは、小さなことを大切に大切にかみしめるところなのかな。貪欲とは正反対の、つつましいお付き合いです。

そこに時折、ものすごいことを言ってしまう赤星君。あ、むっつりなのね。美人で可愛いネコ君と思わせておいて、実は欲しいものは全力でつかみに行く。そこに魔性の素質を感じて、これからの成長に妄想が膨らみました。

菊池先生には、ぜひ赤星の魔性に堕ちてどろどろに病んでいってほしい。赤星以外見えなくなって狂うさまが見てみたい!

なんだか私、どうしようもない変態のようですが(否定はしません)、だけどそんな想像をしてしまうような本当にかすかな毒の香りを感じてしまいました。どこにもそんな描写はないのに。
あるとしたら、赤星の家庭が壊れていて愛情の基盤が持てていないこと。そこからくる、異常なまでの一途さと束縛。「誓って」「呪う」なんてことを、かわいくおねだり顔で言えてしまうところなんでしょう。
生活のすれ違いも、甘んじて受ける。(別れたわけでもないのに、6年ろくに会いもせず過ごすなんて今まで読んだことない・・)欲しいもののためだったらどんなこともいとわない思いのすさまじさが、ほんとうにさらりとお話に入っている。

そのへんが、ただ甘いだけのお話とは一線を画しています。

深読みして深読みして、作者さんの本当の意図はどこにあるのかを探りたくなる。そういう多重構造を作れる作家さんなのです。
これまで長編はあまり書いておられないようですが、本当に好きなものを好きなように、長編にしてじっくり掘り下げながら書いてみてほしいと思う作家さんでした。

ただ甘くかわいらしいお話をさらっと読みたいだけだったら、Hも少ないしいまいちかも知れません。ふんわりと隠されたものを味わうのが好きなら、なかなかの作品だと思います。

1

可愛い受けが見たい時は…

とにかく可愛らしい、女々しい受けが見たい!というときに最適の一冊。ララ子さん作品の受けは、ほんとみんな可愛い!
あざといんだけど、男子だから無駄な感情移入せずに、あまあま感を堪能できます。

ララ子さんの作品の中でも、特にこの君とパレードはツボにはいりました。赤星くんのような、健気な美少年受け、大好物です!また塾の同級生の女の子から、ちゃんと男の子として好きになられてるかんじも私的には萌ポイント。ちょっとしたことなんだけど、そういうエピソードを挟んでくれることによって、赤星君は十分男として魅力的なのに、先生との関係では受けになっちゃうのね、っていうプレミア感?みたいなものが付加されて、非常によい感じです。

0

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