傲慢貴族×天然宝石販売員のゴージャス・ラブ!

貴公子の傲慢な求愛(プロポーズ)

貴公子の傲慢な求愛(プロポーズ)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
10
評価数
4
平均
2.8 / 5
神率
0%
著者
橘かおる 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
すがはら竜 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
価格
¥567(税抜)  
ISBN
9784044550257

あらすじ

イタリアの宝石販売店で研修中の颯也は、引っ込み思案なダメっ子販売員。「体を使って客をたらしこめ」と同僚からパーティーで焚きつけられるが、釣れたのはハンサムなイタリア貴族のアンドレアで…!?
(出版社より)

表題作貴公子の傲慢な求愛(プロポーズ)

アンドレア・フィオーレ イタリア貴族
響颯也 宝石販売店新人販売員

レビュー投稿数2

超ド天然受けの天然も程々になお話。

超ド天然な颯也に苛つきながら、読みました。
これでも褒めています。
ここまで超ド天然だと捕まえる方も大変ですね、とアンドレアの肩をポンと叩きたくなった。

フィオーレ家とレオーネ家の確執について、他国の人間である颯也からしてみれば確かに「知ったこっちゃない」って話ですが、それでも先に懇意にしているアンドレアのフィオーレ家側から「あちらの家の者には近づかないように」と言われたりすれば少しは「そうなのか、何かあるのかな?」と警戒するだろうし、加えて仕事仲間から確執についての詳しい話は聞かないまでも忠告を重ねて受ければ、根深い確執である、と判断出来そうなのですが・・・颯也の「大丈夫」と言いきれるその自信。
あくまで両家とも良いお客様という位置づけ、その思慮の浅さ、そして自分が狙われていることに全く気が付かないその鈍さ、警戒心全くなし。
よく日本以外で生活できるもんだと思わずにはいられない。
読み進めると終始、颯也の天然に苛つきます。
しかし、何故かここまでドを越すと憎めなくなってくる。
逆にこの天然さと警戒心ゼロさが心配になってくる。
早くアンドレアの腕の中に収まればいいとずっと思ってしまった。

アンドレアは初めて颯也を抱いた時、彼が真っさらであったのに怖い思いをさせてしまったことに深く反省していたし、その後の付き合いでも紳士的に振舞っていた。
真綿に包むようにして引き寄せていた、という言葉が出てきたので手を出さずに本当に紳士的に振舞っていたのだろうと予想されます。
デートとは呼べないけれど、颯也をあちこちに連れて行き喜ぶ顔を見てアンドレアは颯也を愛しく思う気持ちを募らせていたのではないかと思うのに、とうの本人は全く気が付いていない。
おまけに確執云々含めあんなにも忠告されて、仕事でジュリオ・レオーネの所に向かうところをアンドレアにホテルでの一夜という甘い足止めまで食らったのに、目が覚めて「まだ間に合うかも」行動を起こす所はもう、どこまで前向きにアクティブなの!?と感嘆してしまいます。
しかし、攻めの心受け知らず。
敵の手中にのこのこと乗り込んでいくこの迂闊さ。

案の定あっさりと騙され襲われ、アンドレアをハラハラさせ・・・
最後はお互いに告白し合ってめでたしめでたしですが、この先もアンドレアはきっと苦労するのではないかと思わずにはいられません。

スミマセン、なんだかイラストが駄目でした。
表紙カラーとモノクロイラストの差がものすごくて、イラストが出る度にちょっと萌え下がる。
受けの颯也は細身のモデル体型ということなので、細くて手足が長いというイメージはあるのですが、裸体イラストでは本当に細っこくてなんだかちょっと・・・。
加えてスーツも高級そうに見えない。
シワの入れ方もなんだか・・・素人ぽく、トーンを多用した画面が見にくい。
ぶっちゃけ、イラストを入れてる作家さんの名前を確認するまですがはら竜さんと気が付きませんでした。
あんまりにも変わっていて。
昔の絵のほうが好きだなぁ。
絵が描けないくせに難癖つくて本当に申し訳ないのですが、お話は面白かったのにイラストでちょっとイメージが・・・と久々に思ってしまった作品でした。

0

最初は引き込まれたに・・・途中からよくある話になってしまった。

最初の宝石をお客様に選んでいる辺りは結構引き込まれて、これは面白い♪って楽しく読んでました。

颯也には不思議な力?があるのか、宝石が喜んでいる♪っていうセリフが結構出てくるんです。
だから今のその人に最高に似合う宝石が見つけられる。といった感性の持ち主みたいなんだけど、店にやって来るのはかなりのセレブな方が多いので、安い石や安いといった認識のある石を進めては相手を怒らせている。ちょっと可哀相な販売員です。

そんな颯也に一目惚れしたのが、イタリア貴族のアンドレアだったんですが、颯也が先輩に『身体を使って客をたらしこめ』と言ってそういったお客様を紹介している所を聞いてしまいます。
ちょっと不愉快さを感じ、颯也がもしそういった事をしているなら、他の人にとられるよりは自分がと颯也に近づきます。
いつもと同じ様に、販売を進める颯也を不思議に感じるアンドレアです。自ら勧めるのではなく、アンドレアが妹のプレゼントを選んでいる間は一言も声を掛けなかった。そんな颯也に益々興味を持つアンドレアでした。
そして母のプレゼントは颯也の勧めで購入して、仕上げまでは颯也が担当する事と決めて、颯也を自宅に誘い、最後まで頂いてしまうのですが・・・。
身体を使って・・・、という誤解は解けたのですが、お詫びといってレストランへの食事を皮切りにいろんな所に連れて行ってもらうことになります。

そんなある日、伯爵家の夜会に連れて行かれるのですが、そこでアンドレアと確執のあるジュリオと会います。二人が話しているのを立ち聞きしてしまった颯也なんですが、アンドレアが自分の事を『ただの宝石屋』と蔑んでいるのを聞いて深く傷ついて、自分の気持ちに気づきます。

この日からジュリオが颯也に絡んできますね・・・。二人の確執に巻き込まれている颯也です。
このあたりからは結構よくあるお話ですね・・・。
最初の宝石の所がとっても気に入っていたので、最後までその路線で進んで欲しかったなぁ~って思いました。途中からは颯也が宝石を選ぶ所もなくなってよくある貴族のお話になってしまってちょっと物足りなかったです。

0

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う