条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
気持ちいいの、好きか?――なら、もっといいことしてやる。
大人ぶっても中身は子供な仁紀は外見だけはクールビューティ。
レストランバー『ミダス』ではそんな仁紀の外見に惑わされた客たちが「誰が仁紀を落とすか?」という賭けをしていた。
酒を奢る=付き合う
それが仁紀を落とす条件で、けれど本人にしてみれば勝手に始まった賭け…でも、そんな風に賭けの対象にされちゃったら、意地でも酒は奢られない!
そんな所に現れたのが、仁紀もちょっと見とれてしまったなにやら男の色気をまとった上領なのでした。
何回か顔を合わせるうちに賭けを面白がった上領に付き合うふりを持ちかけられて・・・
黙っていればクールビューティ、口を開けばお子様。
本当はかまってちゃんで、寂しんぼ。
そんな仁紀が大人で一枚上手な上領に敵うはずもなく。
だんだんと素の自分を見せるようになってしまう。
とにかく、仁紀が見栄っ張りな発言をしては「どうしよう!」と焦ってる所が可愛くてつつきまわしたくなりました。
こういうお子様キャラは攻めにあれよあれよという間に美味しく頂かれてしまうのが常、案の定、付き合うフリをし始めてから暫くして…上領からのキスでメロメロになってしまった所をあっさりホテルに連れ込まれてしまう仁紀。
ちょろいです。
とってもちょろかった。
そんでもってやっぱり、初めてのエチなのに、意地を張って初めてじゃないとか言ってしまうお子様。
恋愛経験もないくせに付き合っていた人がいた、とか本当はイタすのも初めてなのに「初めてじゃない」と経験があるフリをして焦ったり戸惑ったり。
でも途中で快感に流されたり、上領にならこのままされても良いかもしれないと思ったり。
しかし、正気に戻って焦ったり。
結局は上手な上領に翻弄され良いように弄られ喘がされておりました。
しかし、そんな仁紀ですが家庭環境に少しばかり問題があり、父親と不仲、不器用ながら愛情を持って接してくれた祖父の死に立ち会えなかったことを『心の傷』として持っておりシリアスな部分も。
毎年祖父の命日には憂鬱な気持ちで過ごすのに、今年は知ってか知らずか上領に誘われて海に出かけて楽しい一日を過ごすことで、鬱々と過ごさずに済んだことも上領への気持ちのプラスに。
初めは信用ならない、けれど「気になる人」というポジションからじょじょに心も体も慣らされていく…のにやっぱり意地を張ってしまう。
素直じゃない!
が、そこも可愛くあり、面倒でもある部分かなぁ。
そんな仁紀の強がりや素直じゃない部分も、大人な上領には色々見破られてそうではありましたが。
一応「萌」評価ですが、気持ち的には「中立」よりです。
面白かったし、萌えれる部分もあったんんですが全体的に抜きん出た「コレコレ!!」という萌えが無かったように思いました。
作中で出て来る仁紀が作っていた貼り絵(?)のポートフォリオがどんなものなのか、見てみたいですね。
絵心がないので、こんな感じのもの?とか全く想像できない自分が残念でした。
1冊丸ごと表題作です。
主人公は大学生二十歳の仁紀(受け)。
高校の先輩である三十歳の森谷が店長をしているレストランバー「ミダス」に通ううちに、仁紀は「奢った酒を呑んだ相手と付き合う」という噂が流れるようになります。
自分をフった森谷へのあてつけもあり、森谷と知り合いらしい上領(攻め)の「つきあうフリをしよう」という誘いに乗ってしまいますが…という話でした。
フリが本当の恋になるという展開なのですが、終盤が駆け足で過ぎてしまい、もったいなかったです。
上領が嫉妬をしているのは分かったものの、いつもの遊び相手、興味半分のスタートからどう心情が変わっていったのかがいまひとつ腑に落ちませんでした。仁紀は確かに意地っ張りで可愛らしいのですが、上領の胸にぐっとくるような場面が浮かびませんでした。仁紀が上領と森谷に可愛がられているという場面ばかりで、もっと仁紀が二人を惹きつける何かが欲しかったです。
森谷が実は仁紀を好きだったというのも唐突に思えましたし、その理由も簡単。抵抗されたらあっさり引くのも拍子抜けでした。仁紀が上領はベタベタするのは嫌うとか誤解する下地もできていたので、それがこれから活躍するのかなというところで、一気にどたばたとストーリーを追えてしまった印象でした。序盤の森谷との関係をもっと簡略して終盤にページを割いて欲しかった気がします。
イラストは上領の大人の余裕や、仁紀の綺麗な顔がよく出ているのですが、もうちょっと上領が嫉妬したり余裕のない表情があるものも見たかったです。
これから面白くなりそうなのに惜しい!という感じの作品でした。