不器用な脚本家×内気な甥っ子の、あまふわ年の差ラブ!

天使の甘い誘惑

tenshi no amai yuuwwaku

天使の甘い誘惑
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×23
  • 萌10
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
43
評価数
14
平均
3.1 / 5
神率
0%
著者
黒崎あつし 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
佐々成美 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
価格
¥514(税抜)  
ISBN
9784044422295

あらすじ

弟の和真とともに血の繋がらない脚本家の叔父・翔惟の家に居候中の優真。大好きな翔惟との同居なのに、控えめな性格ゆえに素直に甘えられずにいた。けれど翔惟の風邪の看病中に、突然翔惟に抱き寄せられてしまい…!?
(出版社より)

表題作天使の甘い誘惑

石神翔惟,TVドラマの脚本から紀行本等も書く物書き
須藤優真,母の死と父の海外赴任で叔父宅に住む高校生

同時収録作品天敵来週

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数5

貞淑かつ淫ら……!?

 なんだかとっても相手の気持ちを思いやるような穏やかな話で。
 この作者さん、こんな話も書けたんだ……と、ちょっと目から鱗でびっくりしてしまいました。すみません。

 とりあえずあらすじとしては。

 母が亡くなり、父が海外赴任する事になり、優真は弟の和真とともに、血の繋がらない脚本家の叔父・翔惟の家に居候させてもらうことになった。
 本当は昔から大好きだった翔惟にもっと甘えたり、いろいろ話したりしたいけれど、天真爛漫な和真とは違い、引っ込み思案で慎重派の優真は、恋心どころか、自分の想いすらもなかなか言葉に出来ずにいた。

 そんなある日。
 翔惟が風邪を引いて、高熱を出し、優真はその看病をすることになった。
 平気だ、という翔惟に対して、こればかりは譲れないと布団から一歩も出さない様にした一日。
 つい、優真は疲れから、母を看病していたときの習慣で、翔惟の布団に潜り込んでしまったようで、眠りから覚めた優真が気付いた時には翔惟の腕の中。
 慌ててそっとベッドから抜け出そうとすると、翔惟に引き止められ、そのまま口づけされる。
 翔惟が寝ぼけていると思った優真は、一夜限りの夢のようなものだから、とそのまま翔惟に身を任せてしまう。

 翌日、翔惟と顔を合わせた優真は、何もなかった事にしてしまおうとするが……という話。

 そこから先も相変わらず引っ込み思案な優真は、やっぱり自分の恋心を自分だけで抱えて行こうとするけれど。
 一度触ってもらったら止められない気持ちが生まれてきて。
 弟の和真と翔惟が話したりスキンシップをしているのを妬ましく思ったり。
 翔惟に別の好きな人がいると思って傷ついたり……。

 そうやってちょっとずつ、誰かの陰に隠れて、自己主張をしないのは、ある意味逃げているのだ、ということに気が付いて。

 自分の気持ちを翔惟に伝える事にする。

 そんな感じで、ちょっとずつ優真が、自分の事に気が付いて。
 そして、前向きになるまでが、とっても優しく書かれていて。
 なんかちょっとしんみりした。

 そしてこんな控えめな優真が、ベッドの上で……というか、翔惟と二人きりのところでは、思う存分、翔惟を求めるし、必死で翔惟を引き止めようとするから、めちゃくちゃエロい……。
 なんていうか、ダメだよ、こんな一途で真っ直ぐな子、手込めにしちゃ、おじさん! って言いたくなるんですが。
 決して、翔惟は人を弄ぶタイプではないから、まぁ、よしとしてあげよう……みたいな(爆)

 昼間は貞淑、夜は貞淑かつ淫らな優真にくらくらしました。

2

可愛いお話でした

受けが可愛かったです。
本来なら、内向的でうじうじしてる受けってあまり好きじゃないんですが、黒崎あつしさんの書かれるうじうじ受けって毎度のように嫌いになれないです。天然ボケというか鈍いというか。妄想癖があってニヤニヤしてるところとか、段取り魔で気を回しすぎてトンチンカンなことを一生懸命やってるところとか、色々可愛くてツボでした。
ただ、「お鼻」「お髭」はやめて欲しかったな~。女の子、しかも幼稚園児の女の子じゃないんだからさ。

そんな受けは、血の繋がらないおじさんのもとで、弟ともども居候をしています。
受けはこのおじさん(攻め)に長く恋をしている。
おじさんのほうも受けを憎からず思っていて、ある日偶然が重なってエッチしてしまう。
そこからは誤解と勘違いがひたすら積み重なっていくストーリー展開。
お互いの性格を考えると、勘違いによるすれ違いも納得のいく展開で、お約束のように入る邪魔も「またきたーw」て感じで面白かったです。

和真×拓人のスピンオフも読みたいな。
年下ワンコ攻め×女王様受けという、めちゃくちゃ私好みな組み合わせだし。

2

純な視線は理性も解かす

今回はTVドラマの脚本から紀行本等も書く物書きと
母の死と父の海外赴任で叔父宅に住む高校生のお話です。

お互いに好き合っていた二人が
思い込みと誤解を解いて恋人同士になるまでと
本編終了後の夏休みの一コマを収録。

受様には子供の頃から
ずっ~と片思いしている人がいます。

その人とは
明るい弟の影になりがちな受様をいつも
気にかけてくれて気遣ってくれる母の弟、
受様にとっては叔父にあたる人です。

そしてこの叔父こそ
今回のお相手である攻様になります♪

攻様は両親を早くに亡くし、
彼の実父の親友だった受様の祖父に
養子として引取られていた為、
受様と攻様に血のつながりはありません。

攻様は
テレビドラマの脚本家をやりつつ
紀行本等も書くアクティブ系の物書きで
広い一軒家で悠々自適に暮らす独り者。

受様と弟はこの春から
攻様の家に居候して高校に通ています。

と言うのもこの春に
長患いしていた母親が亡くなり
父親が親子三人での心機一転を目指して
海外企業への転職を宣言したのですが

普段から積極的とは言い難い受様も
兄と一緒の高校に合格したばかりの弟も猛反対、
受様宅の近くに居を構えていた攻様が
彼らの保護者を引受けてくれたのです。

母が入院している頃から
家事全般をしていた受様は攻様の家でも
攻様の役に立とうと頑張るのですが

ずっと恋している攻様を前にすると
無駄に緊張してしまって
普通に話しかける事もままなりません(笑)

そんなある日、
攻様が冷房を付けたまま寝込んで
風邪を引き込み高熱を出してしまいます。

冷房で喉までやられて声も出ない攻様を
甲斐甲斐しく世話していた受様ですが

ブランデーを垂らした紅茶を寝酒代りにと
下戸の攻様に飲ませた事から
理性を失った攻様に押し倒させてしまい?!

果たして受様の恋の行方はいかに?!

極端に内気で臆病な受様の初恋成就の物語です♪

今回はいきなりネタばれで~す(笑)

と言うのも
受様視点でお話が進むのですが
端々に攻様視点での展開も有り、
早い段階で二人が両思いなのは丸わかりなので

お互いの誤解と思い込みがスレ違いを呼んで
なかなかまとまらない様子をハラハラ、
ワクワクして楽しむお話かなと思うのですよね。

臆病な上に天然系の鈍さマックスの受様なので
攻様が真意を探ろうと近付いても
なかなか二人のタイミングが合いません(笑)

明るくて物怖じしない上ブラコンな弟、
破天荒ながらも面倒見の良い親友、
元モデルで今は美人実業家の叔母(父の妹)等
二人を取り巻くキャラも個性的で
最後に二人がまとまるまで面白く読めました♪

続編は夏休みの一コマなのですが
兄の親友を苦手にしていた弟が
更に撃沈させられるお話です。

この二人で続編か、
それぞれがお相手が出来て続編希望!!

ちなみに…
本作はな・ぜ・か?!挿絵が全く有りません。
ルビーってイラストが沢山なイメージですが
無い本って初めて見ましたよ(笑)
絵師さん買いの方はご注意くださいね♪

今回は本作と似た設定で一作
自分の姉を好きだった人を好きになる攻様のお話、
櫛野ゆいさんの『言葉にしてはいけない』を
おススメしたいと思います。

1

挿絵&あらすじ買い

挿絵買い&あらすじ買い、今現在のルビー文庫のクオリティは正直そんな高くない位置だと思うんですが、こうやって気軽に買えるお値段な所いいですね。ほぼワンコインだもんなー。

父子家庭で天然父が仕事で外国へ行ってしまい、残された兄弟2人は叔父である翔惟[攻]の保護の下で暮らす事となります。
弟は人見知りもなく言いたい事は言っちゃう明るいポジティブタイプなのと対照的に、兄の優真[受]は他人の反応を考えてしまうネガティブタイプ。
ネガティブ思考なので多少うじうじはしてますが、家でちゃんとしっかり家事をやったり料理をしたりそういう所はしっかりしてるので自分的にはこういうやる事はやっていてぐるぐるする受は割と好き。
優真は叔父である翔惟の事が好きなんですが勿論言い出せなくて見ているだけ。
あるきっかけで2人はベッドを共にしてしまうんですが、この前後から叔父の翔惟の視点も入ってきて、彼もまた優真を好ましいと思っているのが分かるのでこの時点で両思いはほぼ確実。
この互いの思いをどうやって恋に繋げていくのかなーって感じの可愛い話です。
父親からの送金にしろ、弟の言ってる方が実に正論なんですけど、なんか優真の気持ちも分からなくはないんですよね。
そういう考えにいたる思考もわからなくもない。
ネガティブなんだけどそれにいたる思考は分からなくもないってとこが感情移入しやすかった理由かも。
可愛く読めました。
ブラコン気味の弟が最後でそれを知りますが、彼がどう出るかはちょっと読んでみたかったかな。
優真の友人と、弟のスピンオフがあってもいい気がします。

1

可愛い純愛。

血の繋がらない叔父×甥CP。設定もストーリーも、いちいち『王道』としか言えないんですが、結構好きです。

優真(受)がものすごいネガティブ思考で、ぐるぐる・うじうじしてます。でも私は、別にそれらは苦手要素ではないのでまったく平気。こういうネガティブ受が妄想癖がある、というのも意外で面白かったです。

翔惟(攻)は、これはヘタレなのか・・・?私は傲慢な俺様攻が大キライなので、この翔惟のなんとも腰が引けてるところはよかったです。

2人ともが『強引に行っちゃえ!』というキャラクターじゃないので、大変焦れったいんですが、それも楽しめました。

余談ですが、私は黒崎さんはルビー文庫の作品の方が好きですね。
『他のレーベルに比べてルビーはいまひとつ』とか『ルビーだけがダメ』という作家さんは山ほどいますが、『他のレーベルよりルビーがいい』というのは、私は黒崎さんだけなんじゃないかな。

しかし、これ本文挿絵がなかったんですよね。カラー口絵も表紙イラストのままだし。
ただ、それほど残念だとは感じませんでした。実際、最初に読んだ時は挿絵がないのなんて気づかなかったんです。

佐々さんは特に好みではないものの、それほど苦手じゃないんですが(好きな挿絵作品もあります)、個人的にこの作品には佐々さんのイラストはなくてもよかったと感じました。 ←ない方がよかったとまでは思いませんよ。

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