未完成【BLCD】

未完成
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神9
  • 萌×29
  • 萌8
  • 中立6
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
9
得点
111
評価数
32
平均
3.7 / 5
神率
28.1%
著者
イラスト
媒体
CD
作品演出・監督
本山哲
脚本
入江郁美
原画・イラスト
楠本弘樹
オリジナル媒体
小説
CD発売会社
フィフスアベニュー
収録時間
77 分
枚数
1 枚
ふろく
通販特典フリートークCD約13分(遊佐、前野、楠)
フリートーク
あり
発売日
JANコード
4580166730684

あらすじ

夏休み最後の金曜、高2の瀬名櫂人は、クラブで英語教師の阿南珪が男とキスするのを目撃してしまう。
面白半分にゲイとばらすと脅したが、阿南は余裕でかわす。
「いい子だから、大人の愉しみを邪魔すんじゃねえよ」
意地が悪いけれど色香が溢れる微笑に、瀬名は魂を射抜かれてしまう。
以来、瀬名は阿南に付きまとい、どうにかセフレに持ち込むが、教師と生徒、男同士、10歳の年齢差を考えると実る恋ではなく……!?

未完成なまま恋に溺れる子どもと、子ども以上に未完成な大人が綴るラブストーリー!!

表題作 未完成

瀬名櫂人 → 前野智昭

阿南珪 → 遊佐浩二

あて馬
大河内一博 → 楠大典
その他キャラ
父親[岡崎雅紘]/ 母親[植竹香菜]/ イトチュー[逢坂力]/ マイ[藤葉愛香]

レビュー投稿数9

生徒×先生。子供も大人も未完成のまま恋をする。恋愛の答えなんか先生だってわからないんだよねーっ。

「自分だけが人を傷つける権利があると思っているのか?」

「そんなんじゃないっ!安全なはずの家の中は、ぐちゃぐちゃでイライラして腹いせに誰かを傷つけたくなって、みっともない自分が一番嫌いだっ!」

セ ン シ テ ィ ブ ー っ! な 
生 徒 × 先 生 モ ノ です。

お父さんが浮気して、お母さんは発狂して
家はめちゃくちゃな高校生の瀬名(前野)は
年齢よりも大人びた見た目で、女にモテモテ。
だけども苛立つ毎日を送っていて・・・
ひょんなことから自分の高校の英語教師の阿南(遊佐)が
ゲイであることを知って、腹いせにいじめようとするんだけど
逆にやりこめられちゃうんですよね。

尖がっていても根は素直な瀬名(前野)は
それ以降、阿南(遊佐)を心の拠り所にしていき
最終的に恋に落ちてしまうわけですよっ。

ここまでは生徒×先生モノの流れとしてセオリーな感じですが
私がこのドラマで一番好きだなって思うセリフが
阿南(遊佐)のこのセリフ!

「俺抱くより、もっと楽しいラッキーなことがお前の先には、たくさんあんだよっ! 絶対にあるんだっ。」

年上の先生を抱くことができて恋愛の有頂天になって終わりじゃないんですよ。
恋をして恋を手に入れておしまいじゃない。
恋も手にしてほかにも手に入れろって先生だから、ちゃんと教えるんだよね。

瀬名(前野)は若いから、現在しか見えてなくて
目の前の阿南(遊佐)しか見えてなくて
それはそれで阿南(遊佐)だってうれしいけど
ちゃんと自分以外のモノを瀬名(前野)に見せようとするんだよ。

両親の離婚で阿南(遊佐)と離れたくなくて
高校辞めて社会人になると言いはる瀬名(前野)に阿南(遊佐)が
これまたいいこと言うんですよ!

「いったん生活に足つけちまったらなかなか動けなくなるんだぞ。 やりたいことができても足止めくらって、そのうちやりたいって意欲をなくす。 そうなってはじめて自分が本当は何を失ったのか気づくんだよ。それじゃおせぇんだよ。」

これ重いよっ!深いよっ!そのとーりだよ。
阿南(遊佐)は瀬戸(前野)を恋愛にずぶずぶと沈めないんだよっ!
そこがイイ!!!

また阿南(遊佐)だって、本当は瀬戸(前野)を丸ごと手に入れて
ずぶずぶに恋愛に沈めたいとも思ってるはずなんだけどさ
大人ですからっ、ぎりぎりのやせ我慢をしているところがさーっ。泣けます。

自分の感情しか見えてなかった瀬戸(前野)が

「欲しいと手を伸ばすことが相手を壊すことになるなんて 俺は考えたこともなかった。」

って気づくシーンもすごく良くって。

二人は、ものすごく相手を必要としているのに
遠距離で続けようとはしないんですよっ。
自分の気持ちが変わることがないと信じる若さと
人の気持ちが変わってしまうことを知っている大人の弱さ。

「おまえの若さが怖い」
「泣くくらいなら今俺を選んでよ」
「選べない、選ばないっ!」

このやりとりがとにかく辛いっ。

そして5年後に再会するわけですが・・・
もぅ、これが本当にさーっ。
とにかく原作読むかCD聞いて!

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巻末フリト約2分(遊佐、前野、楠)
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「英語の授業がなくてよかったw」遊佐談

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通販特典フリト約13分(遊佐、前野、楠)
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ブックレット書き下ろしSS「Young Swallow」4ページ!
エンディングから1年後の二人のお話です。
未完成な二人が、少し成熟した様子が伺えますv
はぁぁぁどこを切っても甘いお話なのに、なんだか涙がじわっと浮かぶ。

5

まっすぐに想う気持ちと静かに想う気持ち。

ヤバイ。
これ、よかったです。

前野くん演じる瀬名は両親が浮気でもめてたりで「どうせ、大人なんて…」みたくひねくれちゃった部分があって。
けれど、素直に謝れる部分とかを失くしているわけでもない。
素直な部分と強がったりかっこつけたりしちゃう部分で声の雰囲気もかなり違ってて。
なかなかステキでした。
ただただまっすぐに阿南を好きな気持ちをぶつけて。
周りのことが見えてない、猪突猛進的なところもあって、若さだなぁ~と感じるところも多々あります。
一方、ゆっちー演じる阿南は瀬名よりも10歳年上。
年の差や先生と生徒という立場もあって、瀬名のようにまっすぐには行かない。
というか行けない。
口にしない、声に出せない葛藤がせつなかった。
特に1回目は原作未読なのでストーリーを追うのが中心になってしまったけれど、2回目とか展開を知ってるので阿南の心情を思うと「うわー」ってなるというか…。
胸が痛くなります。
答えたくても答えられない言葉とか。
曖昧に濁すところとか。
ただ声色はある意味、だだ漏れなところもあって。
阿南がなんだかんだで瀬名のこと甘やかしてるのがすごくわかる。
阿南の呼ぶ「せ~な」って呼び方がすごく好き。
一瞬、悲恋で終わるのかと思ったらその後があってよかった!
でも、本当にギリギリのところまで阿南は自分の気持ちを口にしないんだよね。
それが大人の潔さなのか臆病さなのか。
相手が若いからという考え方の差みたいなのがあるのかもしれないけど、ちゃんと結ばれてよかったですvv

フリトも仲良し。
ゆっちー、前野くん、大典さんの3人。
特典フリトのデートプランの話で手料理を振舞いたいから最後は自分の家に連れて来たいと主張する前野くんに「やらしー」だの「最後は彼女を料理するんでしょ?」だの男子っぽい会話をする2人(笑)
それに「違いますよ違いますよ」連呼で全否定する前野くん。
なかなか愉快な現場だったようです。

ブックレットSS「Young Swallow」
物語の終了から1年後。
遠恋中の久しぶりの逢瀬の2人。
阿南じゃないけど、「おお、瀬名がちゃんと成長している!!」と思ってしまいました。
そして、やっぱり若さを感じられる部分があったり。

3

ほんと好きなお話

最初はキャスティングが残念でした。
といっても主役をされた声優さんふたりとも大好きです。
ただ、小説を読みながらイメージしてたのが、たっつん×鈴木千尋さんだったんだよね。
ふだんは小説を読みながら声のイメージを固定させることはないんですが、なぜかこの作品は固定させたままで読んじゃって。
といっても聴いてたら違和感はなくなりましたが。

改めて私、この作品が大好きです。
ストーリーが秀逸。リアルです。
互いが互いに惹かれる理由がよく分かったし、また、何が原因でズレてしまうのかということが、文字(音声)ではなくて、エピソードの行間からひしひしと伝わってくる。

後半、先生に見あう大人になりたいともがき、なりふり構わない攻めの必死さに泣きました。大人になろうともがくことも「なりふり構わない」ことの一貫なんだよね。
そういうことも先生は分かってて、なお攻めをつきはなすしかなかったのだ。彼のために。そして自分のために。
抑制してた先生が、攻めにすがられてはじめて見せた激情に泣きました。
再会シーンは号泣しっぱなし。
ほんと好きなお話だ。

3

未完成なまま終わらせた恋をやり直す

 遊佐さん目当てで聞きました。
原作、大好きです。
阿南を遊佐さんがするなら絶対聞きたいー、と熱い思いでゲットです。
本当にクールな美人受け、お似合い。
前野さんも年下の教え子であるジレンマ、手に入れたくて必死感、よかったです。

 「俺を抱くよりもっと楽しいラッキーな事が、お前の先にはたくさんあるんだよ」ベッドの中での教師のセリフ。
今しか見えてない瀬名に対して未来の可能性を示す。
その真摯なシーンがいい。

 「今、俺を選んでよ」「選べない」
 「選べよ」「選ばない」のシーン。
ちょっとかすれる遊佐さんのセリフが胸に迫りました。

 それにしても、原作はけっこうえちシーンあるのに、CDではキスとまりはなんとも不完全燃焼。
特に別れを目の前にして気持ちをぶつけ合ってのシーンは削って欲しくなった。
遊佐さんで「キスしてほしい」「…抱いてくれ」聞きたかったのにー。
えちシーンはラストのみでした。
いや、キスシーンだけでもエロいんだけどさ。
小説が原作なんだし、2枚組でもよかった。
と言うわけで、萌×2にさせて頂きます。

0

素敵なキャスティングでしたが…

原作が素晴らしかったし
前野さん×遊佐さんときたら我慢出来なくなってしまいましたw

前野さんの安定した年下らしい感情の揺れ、
好かれたくて必死な瀬名、可愛かったです!

遊佐さんの淡々とした先生役、とてもしっくりきました!
やっぱり美人受けが似合うなぁ…。
現実をしっかり見据えた落ち着き、
易々と瀬名の想いを受け入れない、
受け入れられない大人で教師という立場にきゅーんとしました。

当て馬の大河内役の楠大典さんが…いいお声だ…。
余裕ぶっこいた様子に瀬名が嫉妬するのもわかる!
だってカッコイイんだもん!!

原作未読だったら、瀬名の子供っぽさにイラッとしていたかもしれませんが
結構忠実だったと思います。
瀬名の苦しい気持ちがやはり簡略化されてしまって
モノローグ多目でも二枚組だったら良かった気がします。

引っ越す前にさよならを告げに来た瀬名へ
声を荒げて想いをぶつける遊佐さんの演技に鳥肌が立ちました!!
「俺を選べよ!」と言われて「選ばない」
動揺したような声色がたまらなかった…。

Track6が5年後なのですが
カットのご指名入ったシーンが早い(泣)
それまで頑張ってきた瀬名がCDではわからなくて残念です;;
阿南の教え子がサロンに来て、阿南の名を聞いて泣いてしまうタイミングも
もう少し溜めて欲しかったなぁ…。
どれだけ忘れられなかったかが伝わりづらい印象です。

同級生・イトチューの披露宴の為に戻ってきた瀬名が
阿南のマンション前で当てもなく待っていたのも
後でようやくわかる感じでしたし…。

それでも、遊佐さんの今まで決して言わなかった
抑え気味の「…好きだ…」に胸を掴まれましたよ!!!
ようやくHシーンが聴けて待ってましたぁ!と言わんばかりの興奮度ですw
瀬名に「早く…こい…!」とか!!

最後、ホームで垣間見れた阿南の素直な姿、
頼もしい言葉の瀬名も、良いっす!!!
でもあっさり終わっちゃった……(泣)

巻末フリトが本当に一言ずつで、もうちょい絡んで話して欲しかった…。
ホント、大典さんがすっごく良い声で切り出したので
遊佐さんがツッコむのも無理はないww
そんな遊佐さんは、英語教師の役だったけど
授業のシーンが無くて良かったと正直におっしゃっていました☆


どうしても、じっくり浸れる感じで無かったのは否めませんが
遊佐さんってやっぱり凄いな…と改めて思いました!
瀬名をあしらっていた阿南が、後半はツラそうで
きゅんときましたから!

原作は神評価でしたが、CDはあっさりめで残念…。
それでも、キャストが良かったので萌×2寄りの萌です!

3

どうしてこうなった…

ああ…ダメだよこれは…。
なんで2枚組でじっくり丁寧にやらなかったの…。

出来事を箇条書きにしただけ(それも相当端折っている)だし、
あんなに細やかに心情やエピソードを積み重ねて説得力のある原作なのに、
これでは何も伝わらないよ。

CDの酷評も納得。
あんなに素敵な原作なのに、別物になってしまっていて…
原作に感動した身としては、つらい。

演技はよかった。
前野さんの青い熱量も、遊佐さんの怒鳴り声も。

脚本が悪い。
どうしてこうなった…。

2

攻にイラッ

原作ではそこまでイラッとは来なかったんですが、CD化されて音声付いたらすんごく攻にイライラきました。
これが所謂ゆとり世代ってやつかーーーーーーー!!!って気分になりました。
高校生の櫂人[攻]は家庭的には恵まれているとは言えないけど、そこまで無茶苦茶酷い環境ではないと思うんですよ。
しかも本人が健気にこらえてじっと耐えるタイプとか、怒りや反発を内に抑え込むってタイプでもなく彼は彼で好き勝手にやってるし。
そんなにムカつくなら家出てバイトして学校通えばよくね?つかその位の根性見せた上で文句言えよって思ってしまう訳です。
櫂人が中学生か、もしくは同じ高校同士の恋愛なら許せたかも。
彼の相手は一人前の大人でしっかり自立してる教師の阿南[受]。
教師として面倒みてやるのはまあ分かるのですが、櫂人に落ちるその理由がよく分からない、ええええ??って感じ。
同じ大人の当て馬の方が自然だと思うけどなあ。
遊佐さんの感情を爆発させるシーンは素晴らしいし聞き所だけど、櫂人にあまり魅力を感じなかった自分的にはこの相手で良いの~??って感が先立ってしまってなんか微妙。
自分は文句あるならウダウダ言わないでさっさと自立しろ!って思っちゃってこの手の攻は苦手でした。
聞き所は幾つかありますが、攻がイラッとくるので個人的にはこの評価です。
声優さんの演技は良かったし作品自体の出来は良いと思います。でもこの攻はなんか嫌ーーーそして彼に落ちる受も自分には理解不能。

1

ふつう

原作未読です。先生と生徒の恋愛もの。
CDで聴くかぎり特別お勧めしたいとかはないかな
個人的に、可もなく不可もなく、という感じでありふれたお話でした。
こういう先生、よくでてくるけどキャラとしてはいいよね。
現実にいたら、やっぱり未完成さも目立つ大人だとは思う。とはいえ、
ひょんなことからお互いに惹かれていく。向き合おうと考えれば、
先生は大人の責任もあるし、生徒はまだ、わからないし、という
立場や歳の差から、色々とあるお話でした。

0

何をどう端折ったんだろう…

原作未読です。生徒×先生で猪突猛進年下攻め!は好みなんですが、キャラ・ストーリーともに魅力を感じませんでした。
特に攻めの感情の乱高下が激しく、原作から何をどう端折ってこうなったのか不思議で。流れまで変えるとは考えにくいけど、この内容でキャラの変化に説得力を持たせる原作ってどんなだ!?と気になりました。
瀬名はあまり高校生っぽくないです。一部だけ未熟な子な印象。いきなり阿南への気持ちが重くなりすぎで全然ついていけないんですが、激昂ほのぼの激昂みたいなシーンも表情が伝わるくらい感情を乗せた声になっていて、ただただすごいなあと思いました。
阿南は教師っぽいシーンもなく、キャラ設定通りなのか感情がよく分かりませんでした。
ストーリーはずっと瀬名の突進で続きます。やらかしちゃって即ゴメン!の繰り返しかと思えばすぐヤりたがる。これで二人の間に恋が育つとはびっくり…。
クライマックスも驚き。阿南がそう仕向けておいて、いざ瀬名が別れを口にしたらブチキレ。自分で言わせたようなものなのに、あんなに悲痛な叫びを聞かされても困ります。大人だった教師が内に溜め込んだものが爆発して…っていう展開を演出したかったのかもだけど、表出の仕方がこれってなんか落胆してしまいました。
これだけだと、なんでお互い好き合ってるのかなってぽかーんとなるCDでした。

0

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