悪くて甘い遊び

warukute amai asobi

悪くて甘い遊び
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×24
  • 萌7
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
39
評価数
13
平均
3.2 / 5
神率
0%
著者
成宮ゆり 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
緒田涼歌 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
価格
¥514(税抜)  
ISBN
9784044520113

あらすじ

会社を継げと言う父に反発して家出した大学生の裕希は、元家庭教師の隆一の家へ転がり込む。昔は優しかったのに、なぜか隆一はそっけない態度。その上「溜まってんだ。ヤらせろよ」と押し倒されて…!?

表題作悪くて甘い遊び

加賀隆一,受様の父の貸金業会社に親子二代で勤務
神山裕希,父親と衝突し元家庭教師の攻様を頼る大学生

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数4

成宮さん好き好き

面白かったー。
主人公の受けくん、可愛いではないか!
この、思わず面倒を見たくなるアホっぽさや鈍さは、今後社会人となった彼の強力な武器になるだろうなと思いました。
成宮さんのキャラづくり、上手くて好きです。
けして誉められた男ではないんだけど、そこにイヤミがない。
どうしようもない欠点まるごと含めて可愛いって思わせてくれるキャラって、イイ子なキャラよりもずっと好きです。

対する攻め様ですが、余裕のある年上の魅力に満ちあふれたステキな男でした。
彼が、この鈍すぎる受けに対して長い間持ち続け秘め続けていた恋心を思うと、キュンキュンする。
できたらあとひと匙ぶん「彼の切なさを示唆するナニカ」が欲しかったかな。
手を出してしまったときに沸き起こる感情を、もっともっと行間で示唆してほしかったなと。受けの一人称だから難しいんだけど、そこを何とか!w
文句書いてますが、十分素敵なんですよ。面白かったがゆえのひと匙の不満です。

脇役の速水くんはめちゃくちゃいい味出してました。
速水くんは受けの大学の友人です。
速水くんもこの受けのことが好きなんだろーな。でも、鈍い受けくん以上に、受けの気持ちを知っているのだ。
受けも罪なやつだ。
速水くんが主役となったスピンオフ作品を希望します。
是非ぜひ読んでみたいです。

やっぱ成宮さんの作品はいいな。私好み。大好き。

2

激ニブな受様なので

今回は受様の父の貸金会社に親子二代で勤務する会社員と
父親と衝突し元家庭教師の攻様を頼る大学生のお話。

攻様との一週間の同居によって
受様が父親と攻様に今までと違った気持ちを持つまで。

受様は
消費者金融を営む会社社長を父にもつ社長令息。
大学三年生になり、
そろそろ就活を考え始める頃になりましたが、

子供の頃に
父を恨んでいた男に誘拐された経験が
今もトラウマになっている受様は
父の仕事を継ぐ事等考えられません。

ある日の夕食の席で
就職が決まらなかったら世界一周したい
と冗談交じりに口にしたところ、
父親に会社を継がないのかと怒鳴られて
大喧嘩をしてしまいます。

カッとなった受様は家を飛び出しますが、
一番仲の良い友人は女遊びが激しくて
携帯が繋がりません。

結局、受様が頼ったのは
昔から兄のように慕っている元家庭教師でした。
彼が今回の攻様になりますね♪

兄弟のいない受様は家庭教師時代
優しい攻様に心酔して何でも攻様の真似する程、
かなりの影響を受れていました。

しかし、いつの頃からか
攻様は意地の悪い態度で接してくるようになり、
家庭教師を辞めて就職してからは
父や仕事に関係でなく会う事が無くなっていました。

とは言え、
親子二代で父親の会社に勤めている攻様は
なぜか社長を尊敬している様で
父親の前では受様の面倒はいくらでもみる
と言ってくれていたのです…が、

押し掛けてきた受様の家出の原因を知ると
ガキの発想と一蹴、
今夜だけだと念を押されてしまいます。

翌日、
悪友にまで家出の事を揶揄されつつも、
パッと遊べと飲みに誘われた受様でしたが、
支払いにカードが使えず
攻様に迎えに来てもらう破目に!!

迎えに来た攻様が伴ってきたのは
人目を引く黒い車と理知的な美女。

攻様の交友関係と二日酔いで
ムカムカが止まらない受様は、
地下駐車場の暗さにトラウマが蘇り
トイレに駆け込む事になります。

正に弱り目に祟りめな受様でしたが
折れた攻様が父親との仲直りを条件に
ようやく滞在を許可してくます。
但、期限は一週間。

なんとか攻様に自分を認めさせようと
料理をしてみたりしますが、
上手く出来ないのはもうお約束ですよね♪

こんな二人に転機が訪れるのは
マンションの停電というハプニングから。

受様は子供の頃のトラウマで
暗くて締め切られた空間が苦手なのですが、
落雷が原因でマンションが停電して
パニクって過呼吸状態に!!

呼吸が落着かない受様に
攻様は唇をふさぐようなキスを仕掛けるのですが、
呼吸が落着いても攻様に唇を貪られた受様は
別な意味で呼吸が荒くなって、
終には攻様の手でイカされてしまいます!!

新たなパニックに襲われてしまう受様ですが、
攻様の真意は何処に?!

出会った時から攻様が大好きな受様と
兄と慕う受様を弟と思えずに離れた攻様の
再会モノっていうか
再燃モノぽい雰囲気有りの恋物語です。

受様が激ニブ(笑)で
攻様の行動の原因が判っていないので
恋に行きつくまでグルグルしている様子が
とっても楽しい一作でした♪

その上、
結果的に友人の借金返済に手を貸した事や
同じように父親の仕事を嫌っていたはずの悪友が
父親の会社を継ぐ事にした事や
受様の父親に助けられた攻様の過去が絡まって
父親との確執も解決、
ついでに受様のトラウマも克服されるという
盛り沢山な内容で、

恋のエンドマーク以外は
どこに行きつくのか判らない感じで
最後まで一気読みしましたよ。

ルビー文庫の薄さで
ここまで盛り沢山な事柄を纏められる
成宮さんは凄いと思います!!

今回は本作同様、お兄ちゃんとかわいい弟カプで
藤森ちひろさんの『ふしだらな純情』をおススメ。
端々に似たシチュが有って面白さ×2倍?

0

ギュッと・・詰め込んで・・「薄っ」っと思った・・・

なんかこの薄い本にぎゅっと詰め込みました!って感じです・・
すっごい詰め込んでるのに違和感も感じないし薄っぺらな印象もなくってとっても、満足できた1冊です。

が、恋愛関係的には?恋愛要素「薄っ!」って思ってしまいましたね・・切なさがある?訳ではないので、そういう情緒面では物足りないですね・・
だいたい裕希が自分の気持ちを自覚するのがもう後半戦真っ只中って感じだし、これで、丸く収まるのか?
と思いましたが・・無事・・終わりました・・

とっても不思議に感じるのが、他の作家さんとページ数は大差がないのに、何故こんな詰め込まれていると感じるのか?きっと、文章立てとか、言葉とかで読者は操られてるんでしょかね?

2ヶ月連続創刊なんてあっと言う間でしたね・・今回の終わり方は前作とは違って、ちゃんと収まって、2人の未来も甘々な所も見れて・・思い残す所はないかな・・って感じで終わって下さって「ほっ」としてます・・

0

さすがの成宮作品

評価が中間なのでどうかなと思いましたが、さすが成宮さん。ストーリーとキャラがしっかりしてて最後まで楽しく読めました。

年の差CPの二人。受けは幼いせいで恋の自覚がありませんが、有能で優しい隆一を兄のように慕っています。一方、隆一は女性をとっかえひっかえするたらし。でも、裕希の家庭教師として最初はとても優しく接してくれていた。それがあるとき急に家庭教師をやめて、しばらく疎遠に。

家出して隆一の家に居候することになった裕希。女性の影にやきもきしつつも、料理を覚えたりと健気。
一方、隆一は冷たい態度、でも本当に困ったときには優しくて。。

ストーリーはテンプレで、間男登場で一挙解決な感じ。その辺がちょっと物足りなかった。攻めがどうして素直になれないのか、説得力不足かな。実はこういう展開はあまり好きじゃない。
でも作品のクオリティは高かったので、★1個増やしました。

0

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