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mada boku no naka ni ite

男子高校生のアオハルものというには、ちょっとテイストが重め。爽やかさよりもしっとりが沁みる作品です。
2年前先輩後輩の関係だった2人が、灯呂の復学をきっかけに同級生となって再会。大きな事故で留年を余儀なくされて再度学園生活に馴染もうとする灯呂の健気さと、見目麗しい男に成長した廻にかつて抱いていた恋心を再確認させられていく心情描写が、めちゃくちゃ切ないです。
この切なさを支配しているのは廻が灯呂に抱く罪悪感や葛藤で、廻がどうこうというより、廻がいかに灯呂とちゃんと向き合えるか否かが2人が結ばれる鍵となってきます。
誰とでも寝るようなキャラに変貌した廻に戸惑いつつも、以前のように廻に接する灯呂の純真さに次第に堅い扉を開けていく廻サイドの態度変化は一番の見どころでしょう。最初のうちはクールで怖い印象だった廻の本質がだんだん暴かれていくと、ものすごく繊細で誠実なキャラクターであることが分かってくると思います。
灯呂を傷付けたトラウマと、父親に見捨てられて居場所を失った悲壮感にずっと心を支配されてきた廻の背景の重さには胸が痛みました。心身共に未熟な思春期での出来事だからこそ、その重さを抱えきれなくなって、投げやりな生き方にシフトしていった廻の苦悩はいかばかりか…。
灯呂視点から廻視点に移り変わると、廻の苦しい感情に襲われるシーンでいっぱいになりましたが、そうした闇から救い出してくれたのは、やっぱり灯呂の存在でした。
灯呂がホントに良いキャラしてるんですよ^ ^
素直で一途。普通なら諦めて距離をとってもおかしくないのに、ぐちゃぐちゃなりながらも廻に向かっていく姿は可愛くて愛おしくて、ギュッとしてヨシヨシしたい衝動に駆られて仕方なかったです(笑)
好き同士なのに、なぜか焦ったい方向に進んでいく2人にやきもきしっぱなしで見守りましたが、ようやく見つけることができた"居場所"でこの先もずっと幸せでいて欲しいなと思いました。
ビジュアルの良さ、ストーリーの沁み具合、どれも素晴らしかったです!