ボーイズラブ・コンプレックス

boys love complex

ボーイズラブ・コンプレックス
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神34
  • 萌×23
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
5
得点
194
評価数
42
平均
4.6 / 5
神率
81%
著者
横澤しっか 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ジーウォーク
レーベル
Caneléコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784867179826

あらすじ

現実逃避でもいいじゃないか

素人童貞陰キャ✕高慢しごでき上司
  ふたりはVRの世界ではセフレで…

稀代のストーリーテラー・横澤しっか先生、小社初単行本!
新規描きおろし漫画、
新規描きおろしイラストを追加収録!


【あらすじ】
テレビ制作会社のAD・真太(しんた)は、自身の見た目に強いコンプレックスを抱えている。

同僚にはからかわれ、上司には無理難題を押し付けられ──
何をしても報われない、味気ない毎日。

そんな真太の唯一の楽しみは、
仮想空間風俗〈でぃあ・ば~す〉。

VRの中でイケメン高校生「マコト」となり、そこで出会った「アキ」と逢瀬を重ねる日々。

お互いを受け入れ、慰め合うその時間だけが、
現実を忘れられる唯一の救いだった。

やがて真太は、アキに対して“現実でも会いたい”と思うようになっていく。

そしてある日――。

高慢な上司・桐島(きりしま)の落とした財布を拾った真太。

その中には、〈でぃあ・ば~す〉の会員証が入っていて・・・!?

表題作ボーイズラブ・コンプレックス

テレビ局AD
テレビ局ディレクター

レビュー投稿数5

攻めとの体格差を知ったのはあとがきでした ←ダメじゃん!

ひょんなことから電子で発見 単話でちまちま追いかけていたんですが ちょっと目を離したら終わってましたw

ダメじゃんあたし
ってことで とりあえず1冊になったものを買い直して読み直しです


あの 先に申しましたが 電子単話で追いかけてたんですよね
タイトルが気になって試し読みでハマって
はじめましての作家さまなのに設定は面白いし VRっていう現実逃避をみながらやり過ごす現実なんてややこしいものを読んでるわりに それをスラスラ読めちゃうわかりやすさがあったんです

とにかく 彼らを曇らせるコンプレックスが仮想空間ではあってないはずなのに それでもなぜか晴れないものを抱えてるのが苦しいやらせつないやら


アっという間に読み終わっちゃったのが勿体ないところではあったんですが
だって いつもなら大体なにかにつまずいて右往左往しがちなあたしが現実世界で自信に満ち 他人に惑わされずすすむ彼らまでを迷走なしで読みきってるんだもん びっくりするわ

正直終わりかたに不満はあったんです 中途半端に切られた感じになってたので
なんですが描き下ろしで鼻の下のばしちゃったのであたしの負けってことで

うーーーーん どぉしましょう 
こんな暮れ間近にまたまた気になる作家さま増やしちゃったわ

1

バーチャルアオハル。コンプレックスを越えていけ

横澤しっか先生「虎に咬みあと」ぶりでございます、先生の引き出しの幅が広い!
表紙が大変クる。ありそうでなさそうなネオファンタジー。とても面白くて一気読みでした。
主人公が嘘偽りないブサメンで驚き、真実がわかったときどうなってしまうのか?とハラハラして読みました。
以下ネタバレ含みます


ストーリーは仮想学園空間から始まります。
イケメンの姿はVだけで現実ではそうではないという設定はあるあるですが
真太は本当に「マコト」と落差があります。(コンプレックスが反映されるシステム)
なのでこのあたりが「アキ」にバレた時にどうなってしまうのだろうと本当にドキドキして読みました。
しっか先生の描くキャラってBLBLしていない子がいるの、好きさ!

仮想空間の方が居心地がよく、癒やしになる。アキの方も逃避、拠り所になっているようで切ないです。
真太は「ちゃんと現実を生きよう」とするのですが
職場の桐島が「アキ」だと気づき、また仮想空間にむかいます。

現実を受け入れてもらえない、と拒否してしまうのは「アキ」が先で
その自己肯定感の低さは虚栄からくるものでした。
「アキ」は「マコト」の容姿ではなくピュアさに惹かれていた。

仮想空間から連れ出したい「マコト」、無駄とわかっていて「アキ」の手をひきかけ出します。バーチャルアオハル感じた…。キュンです。
禁じ手の会う約束をし、涙を流す「アキ」

ついに「マコト」が=真太とわかりますが、逃げたのはアキのほう。
現実世界はかっこつけられなくて情けない、だから愛おしい。
バーチャルと同じ触り方だから「知ってる」って何てエロいの。

現実は都合良くなくて面倒くさくて汚くて、けど「ここに全部ある」。
チ〇毛が湯船に浮いてるのしみじみ良い描写だなあ…。リアルはここにある。
桐島が真太の外見を可愛いと思っていることがわかって爆上がりします。
受けが大きくて美人というのは言わずもがな百点満点でございます。

そして仮想空間を終わらせるため「アキ」と「マコト」で一緒に踏み込んでいく。
「ここが消えてもまた別の場所ができるでしょう、みんな寂しくて仕方ないから」そうね…。二人は成就したのですが、ラストはまた寂しい男の子がひとり、声をかけられらるというEND、映画のようです。

本当に現実になりそうな感じのするストーリーで興味深く読みました。
自分だったら何しよう♪で飛び降りチャレンジはさすがにしないが、
おばか男子がやりそうでそこもリアルでした。

2

大好きなやつ〜!!!

VRの中だけでは自分の理想の姿で青春を送りたい。たとえ現実の自分とかけ離れていても…。
誰もが一度は考えた事があるかもしれない夢物語を作品にしたこちら!現実とVR界のギャップ、だけど大切なものはやはり現実(リアル)にあるんだ!と気づかせてくれる素晴らしい作品でした。

VR界でセフレのような関係になっているマコトとアキ。それぞれ現実に嫌気がさして欲に忠実に過ごしています。ですがそんな二人の現実は、しがないADと上司のディレクターという関係。
最初は現実界では当たりの強い桐島にこき使われる真太の様子に不憫…と思ったのですが、桐島=アキと気づいてからの展開が最高に面白かったです!

真太が現実では冴えない小太り男というのも良かった!ぜひネタバレ無しで読んで欲しい作品でした〜!

2

仮想空間LOVE

今風な、VRやメタバースが舞台。
そこに、古来から普遍的な個人の抱く「コンプレックス」が絡んでる。

主人公は、テレビ局のADさん・本田。
仕事はキツい。自分を出せない。そもそも容姿のコンプレックスあり。モサくて地味で中肉中背、ダサメガネ…女子にモテたことなど一度も無く。
仕事では人に使われるばかり、使う側の無理難題を浴びせられるばかり。浴びせる方の強さを羨むけれど…
当然ながら、その強いと思われる側にも悩みもコンプレックスもあるという事で。
そんな格差をフラットにして匿名で出会う「場」として、今回VR空間が用意されているわけです。
その空間でお互い自分の理想の姿的なイケメンアバターとして出会い、会話し、好きになり。
現実が辛いとVRに逃げて逢瀬。
そして、ひょんなことからその好きな相手が職場で上の立場の桐島だったと知り…

現実に侵食する仮想、というより仮想にまさった生(なま)の欲望、あるいは仮想を超えよう/超えなければというリアル回帰、なのか。
アバターで出会い、その仮の姿の中でも感じ取れる感情に惹かれあってた2人。
正体がバレても、ラブストーリーとして順当で甘さもあり。読みやすいです。

4

ページをめくる手が止まらないよ

こりゃまた面白い切り口のセフレ設定!

実際には身体の関係はない、でもバーチャルの世界ではしっかりとセフレ関係にある。そんな2人が、まさかの近距離にいて……というドラマチックストーリーに一瞬で虜になりました。

VRの世界ではアバターを介したセフレ関係でも、リアルの世界では上司部下の関係にある両名。本来ならVRの世界線と職場の世界線は交わることはありません。
本田は"マコト"として、桐島は"アキ"として関わり合っていく仮想世界に次第に没入していくのですが、何度も逢瀬を重ねるうちに芽生え始める2人の気持ちに注目です。
VRの世界にはルールがあり、これ以上は踏み込んではいけない厳しいラインが決められています。好き勝手に自由な会話もできず、あくまでも仮想世界の住人としての会話しかできないことは、この2人の関係を限定的なものにしています。

リアルに話したり触れたりできないこの関係は、"アキ"と"マコト"がいる仮想の世界でだけで、桐島と本田の世界ではないんですよね。セフレ関係だけが独り歩きしていて、そこに気持ちが追いついていかないのが、この仮想世界の弱点…あるいは闇の部分でもあるのかなと思います。
桐島が"アキ"であることを知った本田はどう行動するのか。
本田に芽生えたアキへの恋を、リアルの世界の"アキ"に伝えられるのか見ものです。

実生活では怖い上司がまさかの想い人だったギャップも面白いけど、その上司が意外にも可愛い一面がいっぱいで、桐島の中に"アキ"を感じて現実世界で直に触れ合える喜びに浸るシーンはグッときました。
本田のビジュアルのイケてなさも、それがかえってストーリーに厚みを持たせており、"どんな人がきてもマコトがいい"と言った桐島のセリフの重みと繋がる演出が素晴らしかったです^ ^

8

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