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boys love complex

ひょんなことから電子で発見 単話でちまちま追いかけていたんですが ちょっと目を離したら終わってましたw
ダメじゃんあたし
ってことで とりあえず1冊になったものを買い直して読み直しです
あの 先に申しましたが 電子単話で追いかけてたんですよね
タイトルが気になって試し読みでハマって
はじめましての作家さまなのに設定は面白いし VRっていう現実逃避をみながらやり過ごす現実なんてややこしいものを読んでるわりに それをスラスラ読めちゃうわかりやすさがあったんです
とにかく 彼らを曇らせるコンプレックスが仮想空間ではあってないはずなのに それでもなぜか晴れないものを抱えてるのが苦しいやらせつないやら
アっという間に読み終わっちゃったのが勿体ないところではあったんですが
だって いつもなら大体なにかにつまずいて右往左往しがちなあたしが現実世界で自信に満ち 他人に惑わされずすすむ彼らまでを迷走なしで読みきってるんだもん びっくりするわ
正直終わりかたに不満はあったんです 中途半端に切られた感じになってたので
なんですが描き下ろしで鼻の下のばしちゃったのであたしの負けってことで
うーーーーん どぉしましょう
こんな暮れ間近にまたまた気になる作家さま増やしちゃったわ
横澤しっか先生「虎に咬みあと」ぶりでございます、先生の引き出しの幅が広い!
表紙が大変クる。ありそうでなさそうなネオファンタジー。とても面白くて一気読みでした。
主人公が嘘偽りないブサメンで驚き、真実がわかったときどうなってしまうのか?とハラハラして読みました。
以下ネタバレ含みます
ストーリーは仮想学園空間から始まります。
イケメンの姿はVだけで現実ではそうではないという設定はあるあるですが
真太は本当に「マコト」と落差があります。(コンプレックスが反映されるシステム)
なのでこのあたりが「アキ」にバレた時にどうなってしまうのだろうと本当にドキドキして読みました。
しっか先生の描くキャラってBLBLしていない子がいるの、好きさ!
仮想空間の方が居心地がよく、癒やしになる。アキの方も逃避、拠り所になっているようで切ないです。
真太は「ちゃんと現実を生きよう」とするのですが
職場の桐島が「アキ」だと気づき、また仮想空間にむかいます。
現実を受け入れてもらえない、と拒否してしまうのは「アキ」が先で
その自己肯定感の低さは虚栄からくるものでした。
「アキ」は「マコト」の容姿ではなくピュアさに惹かれていた。
仮想空間から連れ出したい「マコト」、無駄とわかっていて「アキ」の手をひきかけ出します。バーチャルアオハル感じた…。キュンです。
禁じ手の会う約束をし、涙を流す「アキ」
ついに「マコト」が=真太とわかりますが、逃げたのはアキのほう。
現実世界はかっこつけられなくて情けない、だから愛おしい。
バーチャルと同じ触り方だから「知ってる」って何てエロいの。
現実は都合良くなくて面倒くさくて汚くて、けど「ここに全部ある」。
チ〇毛が湯船に浮いてるのしみじみ良い描写だなあ…。リアルはここにある。
桐島が真太の外見を可愛いと思っていることがわかって爆上がりします。
受けが大きくて美人というのは言わずもがな百点満点でございます。
そして仮想空間を終わらせるため「アキ」と「マコト」で一緒に踏み込んでいく。
「ここが消えてもまた別の場所ができるでしょう、みんな寂しくて仕方ないから」そうね…。二人は成就したのですが、ラストはまた寂しい男の子がひとり、声をかけられらるというEND、映画のようです。
本当に現実になりそうな感じのするストーリーで興味深く読みました。
自分だったら何しよう♪で飛び降りチャレンジはさすがにしないが、
おばか男子がやりそうでそこもリアルでした。
VRの中だけでは自分の理想の姿で青春を送りたい。たとえ現実の自分とかけ離れていても…。
誰もが一度は考えた事があるかもしれない夢物語を作品にしたこちら!現実とVR界のギャップ、だけど大切なものはやはり現実(リアル)にあるんだ!と気づかせてくれる素晴らしい作品でした。
VR界でセフレのような関係になっているマコトとアキ。それぞれ現実に嫌気がさして欲に忠実に過ごしています。ですがそんな二人の現実は、しがないADと上司のディレクターという関係。
最初は現実界では当たりの強い桐島にこき使われる真太の様子に不憫…と思ったのですが、桐島=アキと気づいてからの展開が最高に面白かったです!
真太が現実では冴えない小太り男というのも良かった!ぜひネタバレ無しで読んで欲しい作品でした〜!
今風な、VRやメタバースが舞台。
そこに、古来から普遍的な個人の抱く「コンプレックス」が絡んでる。
主人公は、テレビ局のADさん・本田。
仕事はキツい。自分を出せない。そもそも容姿のコンプレックスあり。モサくて地味で中肉中背、ダサメガネ…女子にモテたことなど一度も無く。
仕事では人に使われるばかり、使う側の無理難題を浴びせられるばかり。浴びせる方の強さを羨むけれど…
当然ながら、その強いと思われる側にも悩みもコンプレックスもあるという事で。
そんな格差をフラットにして匿名で出会う「場」として、今回VR空間が用意されているわけです。
その空間でお互い自分の理想の姿的なイケメンアバターとして出会い、会話し、好きになり。
現実が辛いとVRに逃げて逢瀬。
そして、ひょんなことからその好きな相手が職場で上の立場の桐島だったと知り…
現実に侵食する仮想、というより仮想にまさった生(なま)の欲望、あるいは仮想を超えよう/超えなければというリアル回帰、なのか。
アバターで出会い、その仮の姿の中でも感じ取れる感情に惹かれあってた2人。
正体がバレても、ラブストーリーとして順当で甘さもあり。読みやすいです。
こりゃまた面白い切り口のセフレ設定!
実際には身体の関係はない、でもバーチャルの世界ではしっかりとセフレ関係にある。そんな2人が、まさかの近距離にいて……というドラマチックストーリーに一瞬で虜になりました。
VRの世界ではアバターを介したセフレ関係でも、リアルの世界では上司部下の関係にある両名。本来ならVRの世界線と職場の世界線は交わることはありません。
本田は"マコト"として、桐島は"アキ"として関わり合っていく仮想世界に次第に没入していくのですが、何度も逢瀬を重ねるうちに芽生え始める2人の気持ちに注目です。
VRの世界にはルールがあり、これ以上は踏み込んではいけない厳しいラインが決められています。好き勝手に自由な会話もできず、あくまでも仮想世界の住人としての会話しかできないことは、この2人の関係を限定的なものにしています。
リアルに話したり触れたりできないこの関係は、"アキ"と"マコト"がいる仮想の世界でだけで、桐島と本田の世界ではないんですよね。セフレ関係だけが独り歩きしていて、そこに気持ちが追いついていかないのが、この仮想世界の弱点…あるいは闇の部分でもあるのかなと思います。
桐島が"アキ"であることを知った本田はどう行動するのか。
本田に芽生えたアキへの恋を、リアルの世界の"アキ"に伝えられるのか見ものです。
実生活では怖い上司がまさかの想い人だったギャップも面白いけど、その上司が意外にも可愛い一面がいっぱいで、桐島の中に"アキ"を感じて現実世界で直に触れ合える喜びに浸るシーンはグッときました。
本田のビジュアルのイケてなさも、それがかえってストーリーに厚みを持たせており、"どんな人がきてもマコトがいい"と言った桐島のセリフの重みと繋がる演出が素晴らしかったです^ ^