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kuro ouji wa koyoi mo akuyaku reisoku wo nemurasenai

バーバラ先生お久しぶりだ~と思ったらなんと悪役令息。え、先生、異世界系のファンタジーなんて書かれてましたっけ?とおそるおそる読んでみましたら、王道悪役令息っぽくて驚きでした(なんちゃってとかすっとこ設定とかは無い(笑))キャラに萌えはあまり無かったんですけど、馴染むというか軽々しくないというように感じたので、萌にしました。本編180Pほど+あとがき。
妹がやりこんでいたゲームの中に転生した悠生(ゆうせい)。呪いを受けたルース王太子に、同じく転生している妹を嫁がせ幸せにするんだ!と画策したのですが、池に落ちたところを助けてくれたルースとなぜかキスをして、あまつさえ、「俺のオメガだな?」等と言われ・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
キリエ(ゲームの正ヒロイン、受け妹の転生)、王太子妃狙いの方、エリザヴェート(魔女)ぐらいでは?
++攻め受けについて
攻めさんは、カッコいいとか強いとかは不明。呪いを受けるまでは傲岸不遜なタイプだった模様。受けを抱けば呪いを解除できそうだからか、受けに執着してます。ベッドの中では非常に頑張っておられて、何がどうなってそうなったと聞きたいのですが、髪をご自由に動かされるんですよねえ・・・・いや参った(笑)そんなもんで縛られたらたまらんわー勘弁してwww
受けさんは、前世親にまともに面倒見てもらえず苦労したことから妹をなんとしても幸せにしたいと考えている健気苦労人。事務方能力高く、王太子の婚活パーティ?を取り仕切る傍ら、候補である妹を叱咤激励していたら、なんと自分がオメガで、アルファの王太子にロックオンされちゃう方。王太子のことは気になるけど、いやヒロインの妹とくっつけなきゃ!と、転生先でも苦労されてます。なんか痛ましいなあ・・・
攻めより受けの気持ちにシンクロしたのと、最後は「え、そうきた」という展開があって、さすが長い間書かれておられるバーバラ先生だわ・・と思った一冊でした。先生、王道路線も書けるんですねえ・・・その意味でもびっくりでしたよ。
乳首責めに始まる濃厚なエロスと、攻めの甘く重い執着。
呪いの謎といったミステリ要素もあり、
夢中になってこの時間まで読んでしまいました;
呪いをかけられた王子×悪役令息に転生した日本人の
異世界転生×オメガバースファンタジー、とても面白かった...!
表紙買いしたこちら。
書影を見て、奈良千春先生の美麗表紙に目が釘付けに。
青薔薇に囲まれた攻め受け二人のこの構図、色合い、全てが完璧すぎるー...
中の挿絵もそれはそれはもう、素晴らしかったです。
特にお気に入りは、ライバル令嬢と受け君とのお茶会シーン。
令嬢の顔ははっきり描かれていないのですが、受け・悠生の後方、
背景に、怒りに震える令嬢の姿が浮かび上がっていて
なるほどこんな描き方があるんだ...!と、じっと見つめてしまいました。
と、ここまでイラストの素晴らしさについてのみ
語ってしまいましたが;
内容も、終盤「え!」とびっくりするような種明かしあり、
攻め・ルースの甘くて重い執着愛あり、と
読めない展開と”呪い”の謎、ラブ面が絡み合って最高に面白かったです。
あと、バーバラ片桐先生初読みの自分は知らなかったのですが...
乳首に相当の思い入れを持ち、力を入れて書いてくださる先生なのですね...!
濡れ場自体も4回ほどあり、それぞれの尺が長い!(嬉)
で、乳首責めがもう、ものすんごかったー...!✨
舐めて噛んで吸って、それだけでは飽き足らず
攻めの長ーーい黒髪の一本が、乳首の根本にシュルッと巻きついて…
この髪の毛、しれっと尿道へも侵入してきます(!!)
初めて見たかも。髪の毛による尿道責め…
どっぷり浸った濃厚なエロス、大満足です◎
お話の方も、異世界転生×悪役令息という王道ストーリーでありながら
見どころ盛りだくさん。(※先生初めての異世界ものだそうです)
攻めにかけられた”呪い”の謎や、妹と攻めをくっつけようとする悠生の画策、
抗えずにルースへと惹かれていく心...
特に良かったのが、呪われた王子・ルースの”甘やかし”です。
妹の幸せのことばかり考えている悠生は、
自分の本当の気持ちにも気付かず意地を張り、
なかなかルースの想いに応えようとしないんですね。
(体は発情して蕩け、抱かれてさらに蕩けてるのに!)
そんな悠生にルースも当初は苛立ち悲しんだりしていたのですが、
悠生妹のナイスアドバイスにより、態度が一変。
不憫な境遇で育った悠生が夜中にハッと目を覚まし、
不安に怯えながら周囲を見回し、何もないとホッとして
また眠りにつくことを、ちゃんと見ていて
”不安を取り除いてあげたい”と思っている。
そんな細やかな気遣いも、グッと萌えツボ押されるポイントでした。
優しくストレートな言葉と態度で甘く悠生を包み、
夜は抱きしめて眠ることで安心を与えようとする...
自分の都合や気持ち優先ではなく、
運命の番である悠生をとことん安心させたい、
という思いから来る甘やかしが、最高に響きます(*´◒`*)
そしておおいに驚かされたのが(良い意味で!)、
ルースにかけられた呪いの謎、その真相です。
これ、察しが良い方だったらすぐ分かるのかな..?
自分は全然気がついていなくて、
真実が明らかになった時「えっ」と呟いてしまいました。
切ない悪役令息の恋心、決してしてはいけない行いだったけど、
少しその気持ちも分かるような気もして胸が痛みます;
終盤、真相が明らかになってからの魔女との対峙、
悠生(ブラッド)の処遇の決定とルースとの結婚承認の流れは
ちょっと駆け足気味には感じられたものの;
この「呪い」にどんなふうに決着がつくのか..!?と、
ハラハラドキドキの興奮をしっかり味わうことができました✧
濃厚なエロスと、切なくも甘いラブと、謎解きミステリーと。
最高に美麗な挿絵も相まって、萌え心を刺激されるオメガバースファンタジーでした✨
バーバラ先生の既刊も読んでみたいなと思います(*´˘`*)