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akuyaku reisoku no goeiyaku

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
みずかね先生おっかけで購入。ルビーさんの優秀賞とられたってのが、うん分かるわーと思ったお話でした。ただいつまでも覚えているか?と言われるとちょっと自信ないので萌2よりの萌にしました。本編220P弱+番外編30P弱+あとがき。シリアスお話好きな方でしたらうれしいのでは。
第一王女の婚約者だったのに、悪行により婚約破棄され小さな領地へ送られることになった公爵令息アベイルの護衛騎士となったカイン。真面目な性格なので、悪行の噂を聞いていたアベイルには嫌悪感があったのですが、どうも噂とは異なる印象で・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
受け領地での使用人、カインの補佐となるやんちゃさん ぐらいでは。
++攻め受けについて
攻めはくそ真面目平民上がりの護衛騎士さん。出世したばかりなのに悪役令息の護衛なんて、ほぼ左遷じゃん・・と納得いってません。でも根が善良、くそ真面目さんなので、ちゃんと受けさんを守るんですよね。おまけにギフト持ってるし。最後はほんとわあ・・・ って思います。
受けはすごく平坦というか凪いでいるという印象の方。
でも最後になって「ああずっとひっそりと泣いていたんだ」と分かります。
そういう方です。
あまりネタバレしない方が絶対面白いです。なので少し少な目なレビューですが。
一本の映画を観たようなお話です。是非。
みずかねりょう先生の美麗絵に惹かれてお迎えし、拝読しました。
ぎゅ...と受けの悪役令息を抱き締める表紙の騎士・黒髪のカインが印象的(*´◒`*)
こちら、第1回ルビーファンタジー小説大賞・優秀賞受賞作品とのことです。
おめでとうございます☺︎
平民出身の堅物騎士×美貌の銀髪悪役令息というカプの、
蔑み(攻→受)から始まる逆転愛の物語です。
ちょっと硬めで独特な特徴ある文章は、
もしかしたら好みが分かれるところかな...?
(「ーである」の形で終わる文の多さ、「矢張り」などの漢字の使い方)
そんな硬派な文章が続く中での、中盤の唐突な
”そしてリゲル(脇キャラ)は、グレた。”というライトめな一文には
「えっ」となったりもしました;
忌み嫌われ、命を狙われる悪役令息を
王命により仕方なく護衛することになったカイン(攻)が、
命を賭して主・アベイル(受)を守ろうとするようになるまで。
管轄の違うカインが護衛役を押し付けられたわけ、
アベイルを”悪役令息”へと貶め、その命が幾度も狙われる陰謀の謎、
そしてアベイルの顔に浮かぶ諦念、彼が持っているようである”ギフト”の謎…
また、一方的に反感を抱いていたカインの心が、どのようにして
アベイルに恋焦がれるように変化してゆくのか。
シリアスなサスペンス要素と、二人の恋模様、気持ちの変化が
二人の大きな見どころとなっていました。
そんな二つの物語の柱ですが、陰謀と襲いかかる事件、
そして二人の恋路どちらも、自分の中ではやや消化不良、
萌え転がる...というところまではいかず。。
(以下本編の大きなネタバレに触れます。未読の方、ご注意ください)
物語の後半、受け視点に転じて明かされる”時戻り”の能力ですが、
ここに至るまでの過程がちょっと自分には”長い”と感じられたかな、と..
(あくまで個人的な感覚、好みの問題です;)
最初から、時を遡っているアベイル視点(受け視点)で読めていた方が、
より共感と物語への没入感を保てたように思いました
何度も殺されては、記憶を持ったまま一人蘇ることの辛さ、
想い人であるカインに冷たく接せられる辛さ、
何度挑戦してもどこかで殺されてしまうことの辛さ、彼の諦念への理解...
終盤のアベイル視点により、こういったもの(↑)が一気に心に流れ込んできたのですが、
カイン視点で謎が謎のまま物語後半まで進む展開が、
せっかちな自分には焦ったく感じられてしまったのかも;
なんとかカインを巻き込み、初めて”二人で”記憶を保持したまま
時戻り(やり直し?)をしたカインとアベイル。
ここでの問題解決・物語の回収は、やや拙速に感じられてしまった、、
中盤、迫り来る様々な障害が丁寧に描かれていたからこそ、
「そう上手くいくのかな...?」と不完全燃焼なラストへの着地だったような;
軽蔑する相手を敬愛するようになる逆転愛、
主従関係、銀髪かつ長髪の麗しい受け...等々、
個人的萌えツボに刺さる設定多々だったのですが、
没入・萌え転がるまでには至らず…ということで
今回は「萌」評価とさせていただきました。
(”萌”なのに色々うるさく書いてしまいすみません;)
今度は先生の受け視点での物語を、より深い没入感を期待し
読んでみたいな、と思いました。
途中、まさかの衝撃の事実が明らかになります。
主人公・アベイルの突然の死によってもたらされた彼が持つ"ギフト"の正体。最初からどことなく抱いていた違和感や疑問に、なるほどそういうことかとどえらいビックリでした((((;゚Д゚)))))))
急にアベイルが死んだので、は?(´⊙ω⊙`)…と、頭の中がフリーズしました。
まっっっっったく読めなかったです!!
こんな真相が隠されていたなんて、1ミリも予想がかすりませんでした。
"アベイルの死"も衝撃度としては大きなレベルですが、彼の死は物語全体の入りの部分。言わば、前フリです。
主人公が死亡すること以上に驚くことって何なんだよって感じですが(笑)、アベイルの死は普通の死ではありません。これには彼のギフトの能力が絡んでいて、ギフトの謎が解き明かされていくと、アベイルの人生がどれだけ過酷なものであったか想像を絶する思いでした。
死亡であって死亡じゃない。
死と生が表裏一体の関係にあると言えば分かるでしょうか……。(察しの良い方なら分かるかも)
彼の死が意味するものは一体何なのか。彼の死によって変わるもの、変わって欲しくないもの……色んな想いを抱えてアベイルは死に至るわけです。
だからあんなにも淡々とした態度でいたのかとか、物事の本質を見極める力が優れていることだとか、冷静な見識を持っていることだとか、これまでアベイルが示してきた態度や振る舞いが全てヒントになっていることに注目して読んで欲しいなと思います。
読み始めのときは、悪役令息と言われているアベイルと接するうちに、アベイル本人の人柄に惹かれ好きになっていく護衛騎士様の恋の芽生えがメインかと思っていたらそんな単純なストーリーに収まるシロモノではなかった。また、領地改革によって悪役令息の評判を回復していく這い上がりストーリーも予想していたけど、そうでもありませんでした。
蓋を開けてみれば色んな事象の積み重ねによって成り立っている複雑で壮大なストーリーです。
悪役令息が抱える真相が露わになり、なるほどと思えども、アベイルが理不尽な扱いをされてきたことにムカムカする気持ちはエンディングを迎えてからも収まりません。というのも、王女の一件も父親との一件も、結局悪人どもはそのまんまで、何だかスッキリしなかったです。
ギャフン展開が見たかった……!。゚(゚´Д`゚)゚。
あればまた違う読後感だったかもと思いました。