はるのさくら
shinimodori no nise outaishi ha fukusyu wo chikau

本編ではサイテークソ野郎の兄王子エイダン視点のお話。
地下牢の狭い独房に入れられて、どのくらい後なのかしら。
毎日、ただ寝台に座り込むだけの時間。
そのうち、アシェルと一緒に過ごしていた幼い頃の夢を見るようになる。
いつでもどこでもアシェルと共に過ごしていたあの頃。
愛しく思っていたはずなのに、[王族の能力]が発現してその差がはっきりしてきてから、変わっていった自分。
クソ野郎のエイダンですが、今頃になってようやくの後悔する姿を見せてもらえました。
ここにきてやり直すことができるのなら、と思うなんて。
もう遅いけど、ざまぁ、とまでは思えなくなり、読めてよかったです。