恋姫

koihime

恋姫
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×21
  • 萌4
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
33
評価数
10
平均
3.5 / 5
神率
30%
著者
門地かおり 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ビブロス
レーベル
ビーボーイコミックス
発売日
価格
¥562(税抜)  
ISBN
9784882717997

あらすじ

人気歌舞伎役者・優紀は遊び仲間の秋川に密かな想いを寄せていた。戯れに体の関係を持った二人だが、優紀は彼の心をも独占しようと策略をめぐらせる…!描き下ろし続編32ページに「年下の男の子」+αも同時収録した門地のセツナ系ラブロマンス!!

表題作恋姫

歌舞伎脚本家・秋川
人気歌舞伎役者・松本

同時収録作品年下の男の子

監督に片思い中・野球部4番・習志野
習志野に片思い中・野球部元エースで四番・三宮

同時収録作品2元中継でお送りします。

野球部4番・習志野/野球部エース・平田
野球部監督/野球部元エースで4番・三宮

その他の収録作品

  • 蚊帳の外

レビュー投稿数4

報われない話、だが後味は思いのほか悪くない

女形の松本優紀は自分を見出した座付き脚本家・秋川幸二を想いつつも友人として接してきたが、ひょんなことから体の関係をもってしまう。妻を持ちながら浮気を繰り返し、しかし「男は気持ち悪い」と相手にしなかった秋川の気持ちが変わったのは、優紀ではない別の想い人が現れたからであり、性経験のない少年につらい思いをさせたくないがために、かつて茶屋で男相手を務めていた優紀から“その道”を教わるためだった…。

優紀の想いは報われない。しかしその後味は思いのほかさっぱりとしている。
また女形で受けである優紀の素顔がきりりと男らしいのがよい。

続編『蚊帳の外』ではその少年・菊丸が成長し、秋川に見初められた時の自分から変わっていくことに戸惑い抵抗する姿が描かれる。思春期に揺れる少年は門地氏の得意とするところ。ダメな大人・秋川との対比が面白い。さらに後日談はコミックス『デジャブ。』に収録あり。

同時収録作『年下の男の子』『2元中継でお伝えします』は高校の野球部を舞台にした連作。これも多角関係かつ主人公が報われない点で表題作と類似の構造だが、全体のノリはもっと軽い。こちらの続編はコミックス『メロメロのしくみ』に収録あり。

2

どこまでも酷い男、だが美しいお話

1998年の発行、初出は1995年のお話です!
うわぁ20年前。
ということで続編付きの新装版が出ていることをさっき知りました。
これが完成形と納得してたけど、続編があると知ってしまった今となっては、
あああ読みたい読みたい読みたい! 続きが気になりすぎて何も手につかない!

(けど新装版読む前の気持ちを書いておくのも重要だと思って書いておきます)

2本収録されています。最初は
【恋姫】+【蚊帳の外】
江戸時代?の女形と脚本家?と、お茶屋の男の子のお話。
この、脚本家(攻・妻子持ち・趣味廓通い)が酷い男!
無自覚で本当にひどい男!
脚本家にひそかに想いを寄せている、友人の女形(見た目男らしくてかっこいいです)と寝てみたり寝てみたり寝てみたりしますが、それも全部お茶屋の男の子を身請けして××するための練習だったのです!!
この、お稚児趣味野郎が(ゲホゲホ)
いや、好みは人それぞれだからそこはこの際どうでもいい、だが……

いやもうホントに酷い男(号泣)
脚本家的には自分が好きな子に無理させないために最善を尽くしてただけなんだけども……
女形の秘めた心なんて知らないだけなんだけども……
トンビに油揚げかっさらわれたお話とはこのお話のことですね!

けど、美しいお話でした。
続編読みたいなー、
女形の気持ちは通じるのかな、いや多分それはないな…(どうだろう。)

【年下の男の子】+【2元中継でお送りします。】
高校野球部のお話。
タイトルからしても、最初、後輩習志野(しゅうしの)×先輩三宮(さんぐ)だと思ったんですけど、違った(笑)
習志野と、監督(妻子持ち)のお話でした。年下攻。
高校生。
青春だなー。
年下攻好きだけど、最初の心構え(カップリング予想)が間違ってたせいで、えええ?と途中までのれなかったですが、むしろそのせいで、
妻子とは別れないし、習志野とも別れない。という選択も、それはそれでありかな。と私は思いました。(でももしかすると娘が成人したあたりで熟年離婚するかもよ)

私個人的にはこの2人より、主人公の三宮先輩がモブ顔の後輩平田にオトされるのか?とそっちの方が気になってます!

1

片恋だけど。

「恋姫」「蚊帳の外」
なかなか切なかったです。
主人公の恋が実らないのでねぇ。
女形の優紀は密かに秋川のことを想ってて。
それを言わずになかなか良い付き合いをしてるわけですが。
秋川ってのがなかなかだらしのない男で奥さんいるのに遊び歩いたりしちゃって。
そんな中で菊と出会って。
出会わなかったらきっとこんなふうにはならなかったのかなーとも思うけれども。
秋川は優紀と関係を持つようになるんだけども、顔を隠してみたりとなかなかひどい。
まぁ優紀の気持ちは知らないわけだし男初めてだったみたいだから出来るかわかんないしってのもあったんだろうけども。
想ってる方にしたら、こりゃたまらん!て感じで。
それでもそういう形でも触れてもらえることに小さな幸せを感じたりする優紀が切ない。
思惑通りにコトは全然進まないけれど、いつか秋川が優紀の想いに気付くといいのになーと思わずにはいられませんでした。

「年下の男の子」
主人公は第3者というか攻を気付いたら好きでしたーって子で、エース×監督の年の差カップルのお話でした。
これは「恋姫」に比べたら主人公の感情が芽生えきる前にカップルさんが落ち着くのでそれほど切なさはないかな。
エースの友達が主人公のこと好きになっちゃってて。
その子がメインの中では唯一の坊主キャラだったんだけども。
時に真面目な顔したらかっこよろしく見えるびっくりだ。
主人公とくっつけばいいのになー。

1

あ、あれ…???

最近、「生徒会長に忠告」シリーズを続けて読んでいたため、こちらの作品を読み始めてからそのギャップに戸惑いましたが、そうだった、門地さんの以前読んだ初期の作品はこんな感じだったと思い出しました。

表題作シリーズの他に高校の野球部を舞台にしたシリーズが収録されています。
どちらの作品も切なくて良かったんですが、不倫している要素があるので苦手な方は少し注意が必要かも(私もどちらかというと好きな要素ではない)。
その要素があるものの、「恋姫」の方は一応けじめがつく形にはなっています。
ただ、この単行本に収録されている内容だけではなんとも中途半端というか、煮え切らない形で終わっているので、終盤近くのある時点までは萌x2位の感じだったんですが、それ以降は「あ、あれっ??」という展開になったので萌評価にしました。
私、時々門地さんの作品で理解できない台詞とか展開があるのですが、今回も「恋姫」がそんな展開になってまして、なぜ秋川と菊が上手く行かなくなったのかが全く理解できない…。
2人は想い合ってるはずなのに…。菊の心情が語られてないので余計に訳が分からないのですが、秋川に飽きられないように遠くまでそういう類の薬を買いに行くほどだったのに、菊が秋川から離れていったということなのかしら?それともすれ違いってこと??
菊がまだ秋川の事を好きなら、体の変化なんか気にしないでそのまま秋川に愛してもらっていればいいのに…とグルグル一人で考えるハメに…^^;
他の方のレビューによると、この後日談が別の単行本に収録されているようなので、もしそちらが入手できれば読んでみたい。

野球部のお話の方は、切ないんだけどコミカルなお話でもありました。
ただ、こちらは不倫の要素は最後まであります(主人公じゃないけど)。
う~ん、やっぱり私にはこの要素が少しネックではありました。やはりこういう状況だと結局は本当の意味で幸せにはなれないと思ってしまう。
私は友人にも「さっさと諦めて次の恋を探せ」とアドバイスしてしまう方なので、メインキャラでそういう状況の子がいると、切なさより不憫と感じてしまいます。
一方で主人公と後輩の関係は好きでした。後輩が野球部員らしく坊主頭で、時々上目づかいに主人公を見上げるのがワンコみたいで可愛い。^^
こちらも後日談があるそうで、この2人はハッピーになれたらいいな。

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