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sayounara。betsu no hito no tsugai ni narimasu。dakara saigo ni omoide wo kudasai。

今回は王弟子息と召使の息子のお話です。
攻様狙いの令嬢の策略に巻き込まれた受様が
攻様の誤解と呪いを解いて攻様の唯一となるまでと
本編後のラブラブ後日談を収録。
この世界には男女性の他に
アルファ、ベータ、オメガという第二の性があります。
アルファは知性や要望、体格に優れた性で
国の要職はほぼアルファです。
ベータは一番人口の多いものの基本的には平凡な性であり
オメガは男であっても妊娠・出産できる繁殖するための性で
優秀なアルファを産む存在として重宝されています。
男性オメガは女性よりも数が少なく
アルファを宿す確率が高いために判明れば
後宮入りする事になります。
受様は王城の召使いの母とともに
城の雑事を手伝って暮らしていています。
王弟一家を来城日に見かけても
全く別世界の人だと思っていましたが
昼休で趣味のボートゲーム作りをしている時に
天使のような美少年に声をかけらます。
彼が王弟子息である今回の攻様です♪
攻様は受様の作るゲームに興味津々で
父親に訴えて遊び相手にされ
攻様がアルファ判定されても
関係は変わらないと思いましたが
受様はオメガ判定されて
翌日の後宮入りが決まるのです。
その夜、
受様は攻様の滞在する部屋が見える裏庭に向かうと
魔術に傾倒していると噂の公爵令嬢が出くわします。
裏庭全体がうっすらと紫色に光る様に
嫌な予感がした受様は彼らの前に飛び出した事で
令嬢は逃げ出すのですが
彼女が呼び出した攻様は
好意魔法の影響で受様にキスをするのです!!
朝日とともに魔法の解けた攻様は
受様が自分を性欲対象にしていたと怒り
受様は釈明できずに逃げ出しすのです。
それは攻様の誤解を増長させ
向かった後宮での生活は最悪で・・・
呪いで人を愛せない攻様と誤解で嫌われた受様の
王宮オメガバースになります♪
王は根っからの異性愛者で
男性オメガは項を噛んで番しても顧みず
食事も日に一度、発情期も放置されたのです。
受様の体は成長をやめ死をまつのみとなりますが
13年後に起きたクーデターでやっと終わりを迎えます。
攻様は庶民に重税を課す残虐な王から
人々を解放するために立ち上がり
受様は攻様預かりとなりますが
攻様は13年前の公爵令嬢の魔法のせいで
向けられる好意に嫌悪を抱く躰なっていたのです。
攻様が受様の正体(笑)に気づくのか?
受様が攻様に魔法をかけた犯人ではないと気づけるのか?
攻様が掛けられた魔法は解く術があるのか?
登場人物の思惑と令嬢の魔法が複雑に絡まりつつも
それぞれに伏線が張られているので解けていく事で
謎解きにはそれほど不可解さはないのですが
王族×庶民の身分差モノなのに
男性オメガの後宮入りが続いている設定ゆえか
王弟子息ながらも攻様に身分差意識が低いのか
身分差モノの葛藤や辛酸さをあまり感じず
正直、実業家と庶民程度の格差で十分では!?と
思いましたので評価低めです。
タイトルから想像できますが、「オメガバースもの」です。
トラウマに悩む次期国王αと、不遇の人生を歩むΩとのお話で、ぜんたいてきに、せつないお話になっているとおもいます。
オメガバースという世界観をベースにしつつ、身分の差、再会もの、という要素もふくんでいて、もりだくさんの内容で、たのしくよむことができました。
ただ、どうしてもオメガバースにしなければいけないという必然性のようなものがかんじられず、オメガバースではなくてもよかったのかもしれないと、おもってしまいました。
とはいいつつ、「受」の性格が、とても好みで、好きな作品ではあります。
うーーーんすみません、辛口レビューとなります...
レビュータイトルどおり、細かな描写について
引っかかる箇所が多く、うまく物語世界に没入できませんでした;
性欲を失った次期王α×召使いの子供で幼馴染の健気Ω、
オメガバースの世界観のお話です。
ざっくり(超!ざっくりです)言うと、
攻めの勘違いにより幼馴染同士の二人がすれ違い、
受けのΩは攻めの父王の愛人(番)に。
それから8年後に二人は思わぬ形で再会、
果たして昔の誤解を解き、心を通わせ合うことはできるのかー
というオメガバース×身分差×再会もの。
そこに悪魔やら、当て馬(になっていなかったですが)とその相手
という別カプのお話も入ってきて、設定盛りだくさんです。
まず、何が引っかかったかというと、文章・文体かなと、、
文章から、キャラの感情、心の機微が
ダイレクトに伝わってこない、、
さらさらさら…とは読めるのですが、
心に刺さってこない。。
作家さんの文章との相性でいうと、
ちょっと今回自分にはあまりフィットしないタイプの
文章だったのかな...と思います。
そしてお話の内容についても、
「ん?」と首を傾げたくなるところ、
ツッコミどころが(自分的に)色々あったなあ、と。
まず、Ωゆえに王の愛人に召し上げられ
王と番になってしまったテオが、
その後無事?アルベルトと番になれてしまうこと。
王にうなじを噛まれてー
というところの絶望感があっただけに、
え!ずいぶん都合いいな...と思ってしまいました;
後々になってアルベルトの口から
”「一度番になっても、10年ぐらい交渉がないと上書きで番になれる」
と聞いたことがある”
という発言が飛び出すのですが、個人的にはすんなり
「良かったー」とは受け取れなかったなあ、、と。
アルベルトがテオと再会するきっかけとなった
クーデターも、お話の中でちょっと唐突感がありました。
(詳しい経緯や方法などが語られていないからかな...)
そのほか、次期国王×使用人の息子、という身分差も
それほど大きな障害になっておらず、あれ..?と。
結婚式のシーンでアルベルトの母親から嫌味を言われたりは
しているんですが、それだけなんですよね...
いや、王が元使用人の息子(で、しかも前国王の愛人だった男性Ω)と
正式に婚姻するー
なんて言ったら側近やら国民達から
反感を買って、大変な騒ぎになるんじゃないのかな..!?
そのへんはさらっと流されちゃうのかー..と、
そんな点もうーん..となった部分でした。
さらに、作中に出てくる別カプ・カミーユ×リヒトのお話も、
力技で押し切った感を感じてしまった。。
子供のちょっとしたイタズラのようなものだったとはいえ、
そのせいで13年間も眠らされる羽目になり、
その間に親は亡くなっていたー
と知ったら、かなりショックだし戸惑うし、
現状を受け止めきれないものじゃないのかなあ...
そんな状況を割とすんなり受け止め受け入れてしまうリヒト、
えええ。。。
(本当は葛藤があったのかもしれないけれど、
文章からはそんなふうに読み取れたので;)
また細かい描写部分で気になったのは、テオがリリアに騙され
生贄にされそうになった時のシーン。
猿轡をされていたはずなのに
いつの間にか普通に喋れるようになっていて「あれー...?」と
なりました;
番外編の「ゲームを作ろう」では可愛い子供たちも出てきて
癒されるシーンもあったんですが、
全体を通してみると、ちょっと今回は「萌えた!」とは
言えなかったかな。。
物語に組み込まれた設定や展開一つ一つに
いまいち乗り切れなかった感、もやもやが残り
「中立」評価としています;