狼殿下と黒猫新妻の蜜月

ookamidenka to kuronekoniizuma no mitsugetsu

狼殿下と黒猫新妻の蜜月
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神27
  • 萌×221
  • 萌5
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
13
得点
234
評価数
53
平均
4.4 / 5
神率
50.9%
著者
貫井ひつじ 

作家さんの新作発表
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イラスト
芦原モカ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784041134627

あらすじ

国一番の騎士である王弟×身代わりの花嫁のその後の物語!

声を失った猫獣人のシェインは、本物の王子の身代わりとして狼獣人の国の王弟で騎士ランフォードに嫁ぐことになる。思いがけずランフォードと心を通わし、互いが唯一無二の番となる。だが死者の魂が帰ってくる祭りを迎え、シェインは毎夜魘されるようになる。さらに狐獣人の国からランフォードを篭絡するために送り込まれた公爵・カテリーナが、声の出ないシェインを愚弄し、ランフォードの逆鱗に触れる。不安になるシェインに、「私の伴侶はシェインだけだ」と揺るぎないランフォード。だが、シェインは声を取り戻したいと願い…?

表題作狼殿下と黒猫新妻の蜜月

ランフォード・フェイ・ルアーノ、狼獣人のウェロン王国の王弟
シェイン、猫獣人でランフォードの伴侶

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数13

溺愛マシマシ

前作から溺愛がパワーアップしてます。
攻めが周りを見えなくなるほど受けに骨抜きで、二人の関係になんの支障もないよう思えますが…

今回は狐獣人の国の使者なるものが、二人の周りをかき乱していきます。
前作の冒頭にちょこっと書いてありましたが、狐獣人の軍が猫獣人の国に乗り込んできて、それを救ったがランフォードを筆頭とする狼獣人の国でしたね。

前回は本物の猫国の王子がとことんヒールでしたが、今回は狐獣人の女性がとんでもない性格の人物でした。
最後まで出ずっぱりでシェインを貶めようとしますが、シェインの周りの人たちがちゃんと守ってくれますので安心して読めると思います!
国王やその妻や子どもたちにもシェインが愛されていてほっとしました。

どんな非情な相手に対しても、怒りより悲しみだったり憐れみの感情を抱いてしまうシェイン。
慈悲深くて優しくて健気な子です。
シェインの代わりに感情をあらわにして、シェインの心を守ろうとするランフォード。
ランフォードがシェインを守るときに口にする「私の番」って言葉が今回も聞けて満足です!

そして前回、ランフォードの甥のカーライルが正義感からシェインを糾弾していましたが、彼がまさか…笑
しっかり叔父に釘を刺されて笑いました。

溺愛ハッピーエンドが好きな方におすすめです!
個人的にシェインが下働きしていた公爵家の仲間たちがどうなっているか気になります…
続きがあったら嬉しいなぁ。

0

もっとこの世界観に浸りたい

「狼殿下と身代わりの黒猫恋妻」の続編になります。
前作を読まれてからのほうがより楽しめると思います。

死者の魂が帰ってくるロルヘルディでシェインが母親の夢を見てうなされたり、アンデロから来た使者のカテリーナが火のないところに煙を立てまくったりしますが、最後は全て丸く収まるので楽しく読めました!
悪いことをした人たちにはちゃんと制裁が下されるので清々しかったです!

シェインへの溺愛ぶりに磨きがかかるランスとランスの溺愛を受け止めるシェインの関係が素敵で、もっともっと二人のお話が読みたいですし、ずっとこの世界観に浸っていたいです!!
切実に続編希望です!!

0

大大大好きな甘々溺愛作品

もう、これ、他の方もおっしゃっていますが、全ての溺愛甘々好きさんにぜひぜひぜひぜひ!読んでいただきたい…!!

『狼殿下と身代わりの黒猫恋妻』の続編です。

王弟の狼獣人ランス(ランフォード)× 声の出せない猫獣人シェインの蜜月。

前作も蕩けるような攻めの溺愛っぷりに悶絶させられましたが、無事二人が結ばれてからのお話となるこちら、糖度がより増しております。(ましましです!)

「君が苦しいと私も苦しい。君が悲しいなら私も悲しい。君が不幸なら私も不幸だ」
…なにこれ。言われたい←
生まれ変わったらこんな台詞を言われる人生でありますように。(言う方でもよし)

今作も、ランスのシェインへの愛は止まりません。
「匂いづけ」が強過ぎる…と兄王や父親である前国王からも苦言を呈される場面が、何度も出てきます。(さいこう…!)
頭のてっぺんから足の爪の先まで、シェイン自身の匂いがもう分からないくらい、匂いづけされているんですって。最高✨

シェインを愛し、守り、慈しむことに全力を捧げるランス。
そんなランスの姿が可愛すぎて個人的に萌え転がったシーンは…↓↓

王妃の娘エリィに「にゃんにゃん」と呼ばれるシェイン。
シェインの尻尾に触りたがるエリィに対し、「(シェインは)叔父さんのにゃんにゃんだから、だめだ」と真面目な顔で言うランス…たまらんです。。
想像するだけでにやけちゃう。「俺のにゃんにゃん(そうは言ってないけど)」って、可愛すぎ。

やたらとランスについてのみ語ってしまいましたが、ストーリーもぐっと感動するところ、切なさを感じさせるところ、悪役に怒りを感じるところなど盛り上がる部分が沢山ありまして。

特にこのシリーズは悪役がとことん悪役で、最後には必ず報いを受ける”勧善懲悪”のスッキリ爽快感がたまりません。ランスが自ら手を下すというよりも、兄王のレンフォードが政の手腕を発揮するのがまた、格好いいんだな。。

そして悪を征伐した後の、寝室にある方が現れ…というシーン。
シェインーーーー!!シェインがー!!
私もランスと一緒に目を見開いて硬直……はしなかったけど、しそうでした。笑
感動とふわふわした高揚感に包まれて、今夜はぐっすり眠れそうです。

溺愛あまあま成分に存分に浸りたい時、ぜひぜひお手にとっていただきたい作品です。

1

溺愛好き、本当に読んでほしい…

狼×黒猫続編です!
前巻よりも溺愛度がめちゃめちゃにパワーアップしていて本当に最高でした!!

今回は城に狐獣人のやっかいな客が訪れすったもんだが起こります。もちろんシェインも標的になるのですが、どれだけいじめられても絶対に助けにくるランスがいると思うと本当に安心して読めますし、むしろどうやって登場してくれるのかウキウキします。

また前巻でもそうでしたが、敵というか悪役が本当に嫌な奴で同情の余地もなくひたすら憎らしいやつであること、そして狼獣人側がそれを本当にすっきりとやり返して追い払ってくれるので読んでいて最高に気持ちのいい作品です。

BLとしても物語としても読みやすくとても大満足な1冊でした!
シェインが話せるようになってみんなと仲良く話す未来も是非覗きたいです!

1

シェインの影が薄くない?

ようやく読みました。
前作がすごく好きだったので、今作のあらすじで不穏な感じがしてなかなか手が出せず。

兄王も前王も王妃も甥っ子姪っ子も医師もみ〜んな大好き!みんなでシェインを慈しんで大切にして守ろうとして。

そしてランスの溺愛!みんなが困るほどの匂いつけ。何度もシェインがそれで良いなら…と諦め顔で(笑)

今作も凝ってましたね〜。
正直に言ってカテリーナがひっかきまわすのがうんざりなのに、そこまで嫌ではなかったのはなんでかな?
いかにもな悪役だったからかな?

シェインがいわゆる国のお盆にあたる期間に夢を見て…。

はぁ。シェインが良い子すぎて逆に今作では影が薄かったかな。
家族のみんなのあたたかさと特に兄王と王妃の頼もしさが際立つお話でした。

ランスの揺るがない溺愛に安心です。
正論でシェインを諭してくれるところも、それでもシェインが納得しないと俺の我儘だと背負おうとするところは痺れました。

さらに続編あったりして?

0

悪役ピエロがとても好きだった

末永く幸せに暮らしました、で終わったはずの続きのお話。国をかき回す悪役と、シェインの過去と声について。前作よりおとぎ話感は薄れたかな。
番になったランスが人目もはばからず甘えたになるシーンが多く、生温かい気持ちになった。

今回、大きく存在感を放っていたのが悪役のカテリーナ。口達者でしゃべりまくって地雷に突っ込み自爆する、見事なピエロ。シェインの過去話が暗いので、カテリーナの茶番が愉快に感じられて好きだった。

カテリーナは出て来た瞬間からザマァ展開に向かっていくのが分かり過ぎる立ち回り。でも大オチまで待たずにその時々で狼獣人側はやり返してる、というか全員で辛辣に責めまくっている。
善であるはずの狼側が思いのほか口調もキツく、バランス的にやり過ぎに思える。カテリーナの跳ね返してなお立ち向かえる強さと清々しい性格の悪さが救い。

カテリーナを可哀想とは思わないけど、やり込めて欲しいとも思えない。歴代の夫に何かした罪人である確証や、もう少し嫌悪を煽る要素があればすっきりできたかな。正直、ザマァを仕掛ける側を応援できなかった。

ランスとシェインの関係性は微笑ましく、におい付けという萌えポイントもあり、途中まではとても好き。
ただ母親とのくだりで、シェインだけをあまりにも肯定するランスにモヤる。これもやり過ぎというか視野が狭まり過ぎているように思う。「私のために声を捨ててくれて…」というセリフはちょっと引く。言葉通りの意味じゃないのは分かるけど、そこへのつなげ方は無理がある強引さ、かつ盲目的で萌えない。

ここが良いシーンなんだろうな、ここが大事なんだろうな、という要所が刺さらなかった。全体としてはとても面白かった。

気になったのはにおいについて。シェインの匂いを嗅ぎまくるランスは、自分が付けた匂い付きのシェインをずっと嗅いでるってことなのか。その執着は確かに怖い、良い意味で。どういう匂いになっているのか、ランス視点で読んでみたい。

0

続く予感

人間不信の人が、一度懐に入れたら溺愛するのはBL世界の常識ですね。
そして人目をはばからずベタベタしたり(本人自覚なし)、独占欲丸出しするのもBL界の常識。

挿絵の方ですが、ネコとオオカミとキツネを描き分けていて素晴らしかったです。王妃が怒っている姿が可愛い。

今回はキツネ族の人が良い性格していてイライラさせられましたね。
ランスはシェインのために匂いがきついキツネ族の人の前でもマスクを外していたんでしょうか?愛が強いですね。
スコッツが出てきたとき、シェインの素性が明らかにされるのかと思ってハラハラしたけれど、まさか顔を全然覚えていなかったとは!
覚えていなくて結果的には良かったけれど、こいつのせいでシェインが辛い思いをしたのかと思うとランスが怒るのも無理ないですね。
そして本当のシェイン王子は幽閉されているとは。オオカミ族のランスを怒らせましたからね。シェイン王子を野放しにしては戦争になるのでしょう。

そして少し話せるようになったシェイン。これは続編があると期待していいのかな。ランスがシェインにつける匂いは具体的にどんな匂いなのか知りたいです。

3

「加減が出来たら、とっくにしている」

前作がめちゃくちゃ好きだったので、迷わず購入しました。

嬉しかったのは、ノエラ王妃やちびっこたちの登場が多かったこと。
前作の電子特典SSでノエラ王妃はランフォードから「強い」「とにかく、強い」「ただ、強い」と評されていたんですね。
大騒ぎするちびっこたちにガツーンと雷を落とす様子にすっかりファンになってしまっていたので、今作ではノエラ王妃の登場回数が多くて嬉しかったです。
あのお上品かつ強烈な嫌味!そしてその後の様子。
姉さんついていきます!!って思いました。

一方で、女狐の厚顔無恥さが読んでてちょっとキッツイなーと辟易してしまいました。
ちょっとしたスパイスどころか鼻が曲がるほどの毒々しさ全開な悪役キャラなんですが、ああ言えばこう言う様子にこいつはいつまでいるんだ?と。

イライラ、ムカムカしちゃって。
(もちろんその後、ガッツん!!!と清々しいまでの制裁が下るのですが、そこまでが長く感じた。)
再読時にはその後のザマァ展開を知ってるので、へっ!こんなにイキがってるのも今のうちだぜ!ってな気持ちで読めましたが。

ダルニエ医師も、相変わらずダルニエ医師って感じで良かったです。
女狐の言い草に激昂して、シェインのことを「奥手」ランフォードのことを「朴念仁」と称してる様子に、前巻を思い出してふふふとなりました。

あと、シェインと母とのこと。
己を責めるシェインに向かって「んなはずない!!君悪くない!!」と怒りをあらわにしつつ説得するランフォードに、そーだ!そーだ!!!と加勢しながら読んでましたが、シェインはただただ自分を責めて弱ってしまうんですよね……。
でもランフォードに言われて「はっ!確かにそーだよなっ!」となるようならシェインではないわけで、読んでてなんとももどかしかったです。

甥っ子たちからドン引きされるくらい強烈な匂い付けをして、レンフォードからも「少しは加減したら……?」とたしなめられても「加減が出来たら、とっくにしている」とキッパリ言い切るランフォード。
ちるちるの属性登録で「ヤンデレ」とされていて、思わず笑ってしまいました。
ランフォード自身は正義の人なので純粋な「ヤンデレ」とは思わないけど、確かに「ヤンデレ」としての資質も立派に備えているなぁ。と。

3

ルビー文庫の救世主

勝手ながら貫井ひつじ先生をルビー文庫の救世主だと思っております。だってあのペラッペラの薄い(すいません…)文庫でも圧倒的に面白い作品を書いていると思うんです。先月発売された「孤独な煌帝の幸せの金糸雀」も面白かったし、この作品の前作である「狼殿下と身代わりの黒猫恋妻」も凄く面白かったからこそ、こちらが発売されるのがとても楽しみでした。

あらすじにあった「狐獣人の国からランフォードを篭絡するために送り込まれた公爵・カテリーナ」に、どんな罰が与えられるのかとワクワクしながら読みました。

伴侶のランフォードだけではなく王妃にも気に入られて家族の一員として扱われ、王宮中から大事にされているシェインですが、狼獣人の価値観とかがこの作品にとても生かされていて、狐獣人のカテリーナが墓穴を掘る度にニヤニヤが止まりませんでした。

彼女がシェインどころか王妃まで愚弄した事から、ランフォードの兄の王が企んだ事がえげつなくて最高でした。

今作でクスッとしたのがランフォードがシェインに行っている匂い付けでした。親族一同がドン引きするくらい凄いし、年頃の甥っ子たちは悲鳴をあげていました。
でも、それくらいシェインは愛されて大事にされてると知りホッコリもしたんです。

そして、ロルヘルディという祭に絡めてシェインの過去と声が出なくなった原因が明らかになる辺りが流石でした。

あのページの中にこれだけの内容が入ってて、更に2人の夜のシーンまで入れてるのが凄いです。悪人の末路もちゃんと書かれててスカッとするし、健気受けに溺愛攻めが好きな方には堪らないのでは無いでしょうか?

6

2人で幸せにね( *⁠´⁠꒳` )

狼獣人族の王弟と、そのお嫁さんになった猫獣人のお話の続き。
前作の溺愛っぷりがきゅんでしかなく、とてもとても好みのお話だったので、続きが出ると知って楽しみにしてました"(ノ*>∀<)ノ

王弟で国一番の騎士でもあるランフォード(愛称ランス)と、心を通わせて番となった身代わり花嫁のシェイン。
声が出ないシェインだけど、ランスはその鋭敏な嗅覚でシェインの気持ちは十分に理解しているし、兄である国王一家にも可愛がられて、幸せの日々。

そんな中、そもそも猫獣人の王子シェインが狼獣人国へ嫁ぐ原因となった狐獣人国から和平の使者が訪れる。

この使者、嫌味や当てこすりの物言いが達者!
感心しちゃうレベルでした(^_^;
国王との婉曲で通じない会話、王妃のキッパリとしながら上流階級の嫌味とか、みものでした。

気持ちがザワつくランスの強烈な匂い付けに、甥たちの「妄想してしまいます」には笑っちゃいました。
そうか、そうか健全だね(≧∇≦)
前作ではシェインを傷付けてしまった甥っこの”純粋なときめき”にもにまにまです。
かわいいねぇ⸜(*´ᗜ`)⸝♡

シェインと母親との結末、そうきたか~。
前作にてシェインに辛く当たった人たちのその後が、今作でキッチリ描かれていて、めっちゃスッキリしました。

勧善懲悪&愛しさと優しさと。
とっても面白かったです(*^^*)

6

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