「孤独な煌帝の幸せの金糸雀」コミコミスタジオ特典ペーパー

kodoku na koutei no shiawase no canary

「孤独な煌帝の幸せの金糸雀」コミコミスタジオ特典ペーパー
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
2
得点
7
評価数
2
平均
3.5 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
特典
出版社
発売日
付いてきた作品(特典の場合)
孤独な煌帝の幸せの金糸雀(コミコミのみ)

商品説明

新刊発刊記念・コミコミオリジナル特典書き下ろしSSペーパー
B5版4つ折り両面にてイラスト1頁+小説7頁、皇帝の子に関する決まりについてのお話です。

レビュー投稿数2

名前を呼んで

本品は『孤独な煌帝の幸せの金糸雀』の
コミコミスタジオ特典ペーパーです。

煌の国の皇子の決まりについてのお話です。

煌の国の皇帝の子に産まれた者は
10才を超えると「控え名」という別名を与えられます。
それは皇位継承者の名には
必ず「煌」という字を使用する決まりがありからです。

名付けを高名な学者に頼むものもありますが
煌牙の母には伝手も金もなく母がつけました。
母は煌牙の控え名が披露されるとは知らず
それより前に息を引き取ります。

次期皇帝に選出されると「日嗣ぐの宮」と呼ばれ
皇位に就いてしまえば「主上」に統一され
母の付けた名前を呼ぶものはいなくなりました。

呼ばれない名前に意味があるのか
と思っていた煌牙ですが・・・

B5サイズ両面にて
煌牙視点での過去回想と後日談になります。

「---煌牙?」
当たり前のように名前を呼ぶ声に目を開けると
心配そうに顔を覗き込む琥珀の相貌がありました。

先ほどまで貪るように抱いた体のあちこちには
赤い痕が散っており、身動きした寝台からは
赤や黄や緑の珠が零れ落ちて散らばります。

自分の事だけを思って自分のためだけに流された涙玉は
出来れば明るい色のものだけになれば良いと願い
腕の中の愛しい存在を抱きしめて再び眠りに落ちる

・・・という煌牙の心情が語られた短編でした。

亡き母が煌牙という名にこめた思い、
自分のために共に鳥籠に戻ってきてくれた怜優への想いに
きゅんとさせられました。

1

腹を決めろや!

煌牙の幼名が灯雅だと分かり、皇位継承者の「控え名」が煌牙と付けられた意味に、煌牙の母の愛を感じたお話でした。

煌牙が優し過ぎて苦しまないように付けたらしいですが、母の願いも虚しく怜優と出会う前までは自分から闘おうとは思わずに、軽薄の仮面を被って諦めた生活を送っていたようです。

そう考えると弟妹を助ける為に囮となり、後宮の檻から自力で脱出した怜優はかなり男前でした。

こちらのペーパーでは怜優を手に入れた高揚感と罪悪感という複雑な思いに囚われている煌牙のお話でした。家族より煌牙を選んだ怜優の方がよっぽど男前です。

この性格は暫くは治りませんね。怜優が側に居て尻を叩き続けないとダメだと思いました。

けど2人とも幸せそうでした。www

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