この愛以外いらないっ!!

運命に抗え

unmei ni aragae

運命に抗え
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神22
  • 萌×26
  • 萌1
  • 中立1
  • しゅみじゃない4

112

レビュー数
7
得点
138
評価数
34
平均
4.2 / 5
神率
64.7%
著者
関鷹親 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
アルファポリス
レーベル
アンダルシュノベルズ
発売日
電子発売日
価格
ISBN

あらすじ

α、β、Ωという第二の性がある世界。Ωの千尋は、αのフェロモンを嗅ぐことで、その人間の「運命の番」を探し出す能力を持ち、それを仕事としている。だが、千尋自身は恋人をその運命の番に奪われた過去を持つため、運命の番を嫌悪していた。そんな千尋の護衛となったのは、αのレオ。互いの心の奥底に薄暗い闇を見つけた二人は、急速に惹かれ合う。自分たちが運命の番ではないことはわかっていたが、かけがえのない存在として関係を深めていき……αとΩの本能に抗う二人がたどり着いた結末は――!?

表題作運命に抗え

レオ・今は受けのボディーガード
千尋・運命の番を探すことができる

レビュー投稿数7

WEB発痛い系エゴイズム愛の頂点

 タイトルの重みがスゴかった…!
よくありがちなタイトルだし、甘く見てました。
運命に抗う事は壮絶だった…。
究極の痛い病み系BLです。

オメガバースが食傷気味だったり、恋愛ものにマンネリを感じている人には楔を
ぶち込んでくれるような作品だと思います。
描かれる愛はエゴイズム色が濃いので、合わない人も当然いると思いますが、
そういう系統がツボな人はハマると思います。


使い古された「運命」だの「番」だのという言葉のこの作品でのキラキラ感よ。ただし読者が未だ知らない事が多い前半部分限定ですが。
男らしさが悲劇を招く残酷なゲームでした。
中盤までであらかたの世界観を学習した読者にとって当然気になるのは「レオはどうなの???」です。
最後までハラハラドキドキでサスペンス仕様でした。
設定勝ちですね。
最後のページで明かされた件も思いっきりひきました。
主人公の千尋は確信犯でクモ系男子だったので、想定内ではありますが。
他のレビューで指摘されている通り「人としてどうなの??」的なシーンは多いので、あくまでお話として捉えられる人向けです。

この作品を読んで感じたのは、過度に運命に背く事はかえって不自由になるんだなという事でした。物事をあまりこだわりすぎるとしんどいし、行き当たりばったりでもいいのかなーと思ったりしました。最近映画館で見かけたガンダムSEED FREEDOMのポスターのキャッチフレーズとこの作品のテーマが一緒だったので、ふいてしまった…。同じテーマでも産み出す人が違うと、こんなに変わるんだ。

商業では絶対出せない賛否両論を起こす作品ですが、個人的には上手くまとまっていて、良くできた作品だと思いました。
いよいよ作家の個性が強いWEB小説の方が自分には合うのかなーと確信しました。
万人向けのTVドラマより、表現規制がされていない演劇の方が好きだったりするので…。

気をてらう設定もありましたが、物語に引き込まれる力があったので、置いてけぼりにならず最後まで夢中で読み進めました。
全体的に読みやすい文章でしたが、英語の名前の人物が多かったので、サブの人物達の名前が一致しない苦労はありました。

最後に一言。また一人作家さんの推しが増えて幸せです。出会うきっかけを作ってくれたちるちるレビューに感謝です。

1

ライトノベルではない

めっちゃ重たいです。ヘヴィーです。
文芸書だったらもっと評価されるんじゃないでしょうか??
業というセリフが何度か出てきますが、ポルノグラフィティさんのカルマの坂を思い出しました。

自分のした事に対して苦しんで、さらに罪を重ねて業を深める。
その苦痛や苦悩の描写もすごかった!

今の時代にこのようなラノベ作品の出版のGOを出してくれた出版社様に感謝です!

この作品に出会えて本当によかった

4

--

yoco先生がイラストを引き受けた作品なら、と期待して購入。
中の挿絵は、電子版は無し。

【第9回BL小説大賞にて『運命に抗え』が奨励賞を受賞】・・の紹介文。
選考結果頁に、「【完結】運命に抗え」は、大賞候補の8作に残ったけれど、奨励賞 で<34 位>。

読後、姐さんがたのレビューを読み、そう感じたのは私だけじゃなかったと理解。

今、幸せ過ぎる人なら、浮かれた心の中和剤になると思う重い展開。 

1

評価しづらい作品

yoco先生おっかけです。表紙だけですがイラスト美しい!
こちらのお話は設定がとても斬新で面白くて、読み始めは神評価だったんです。
ただ、終盤に受けと攻めは運命に抗うために、ある意味で極論を選ぶのですが、私には受け入れがたく「しゅみじゃない」評価に変わってしまいました。
残虐なシーンは物語を構成するのに必要なら有りだと思います。わりと読める方です。ですが、この話は嫌な気分になって終わっただけでした。
受けと攻めの心情に共感できる部分を見つけられなかったからだと思います。

あと気になったのが・・・。

・受けも攻めも浮世離れしていて特殊な状況下にいるため、世界観がイメージしにくく、エピソードに説得力が足りない。
・登場人物全員の思考回路が歪んでおり、人の命を軽視しているように感じる。
・余計な第三者の描写が多すぎ。
・受けと攻めの濡れ場がもっと欲しかった。

でした。
購入迷われている方の参考になればと思います。
私は「しゅみじゃない」でしたが、結末が気になって続きを読ませる中毒性がある作品です。上記のことが気にならないよ〜という方にはおすすめです!

5

今までのオメガバとちょっと違います

今月読んだアルファポリスの書籍の中では1番文章の上手い作家さまだったと思いました。こちらの作家さまも「奨励賞」を受賞しているみたいです。

yoco先生のカバー表紙ですが、作中に挿絵はありません。まぁアンダルシュノベルズの全てがそうなのでyoco先生目当ての方は気をつけて下さい。

設定自体は凄く面白く感じました。
ただ、個人的には余りにもワールドワイドな展開に度肝を抜かれてしまい。想像してたのとはちょっと違うと思った事も確かでした。
千尋を女神扱いして特別感を出したいが為だと思いましたが、たまにこれは国内なの?国外なのと先まで読まないと分からない場面があったので、地名は出すべきだと思いました。

私は悪者のザマァ展開は大好物なのですが、こちらの作品はページを割き過ぎだと思いました。こんなにも千尋のパトロン達は凄いのだと万能感を出したかったのだと思いますが、あまりに凄惨な描写は読者を選ぶと思います。
商業作家さまとしてのこれからを考えるならば最低限の描写に留めて、婉曲に表現するとかの工夫が必要だと思いました。

千尋と成瀬の関係とかレオとの関係も嫌いじゃありませんでした。むしろ「運命の番」との関係が気持ち悪くて、番を求めて千尋を崇める人達の方が不気味でした。
特に運命の番に出会った時の描写が強烈で、感動的なオメガバ作品が好きな方に対する挑戦状にさえ思えました。www

千尋が信奉者たちにも秘密にしている「運命の番」の真実もとても興味深く感じました。

サイトには番外編と最近始まった続編があります。新たな事件が発生しており、続きが凄く気になってます。

7

運命に抗う

yoco先生おっかけで購入。前半面白かったんですけど、中盤に「え」と思う箇所があり、そこは要らないという印象でしたので中立にしました。面白かったんだけどなあ。web由来のお話350P弱。運命の番なんてくそくらえ!と思う方、ダーク、スプラッタ大丈夫な方限定でおススメします。こういうの他にあんまりないと思いますしね。

初めて出来た彼氏ともう一歩深い関係になるかなと期待していったテーマパークでのデート。突然その彼は運命の番を見つけたらしく、千尋をほったらかしにしてその番と本来泊まるはずだったホテルに。何度かそういうことが続き、どうやら自分にはアルファを運命の番に引き合わせる才能があるとわかり・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
ブライアン(米国大統領、攻めを派遣する)、成瀬(受けと共依存関係)、受けのパトロン複数、クライアント複数、青山(受けの最初の恋人)+番、受けの家族、アーヴィング(攻めの知り合い、護衛)ぐらいかな。

++ダメだったところ

攻めと受け、なる君と受けが共依存でがっぷり四つなのは無問題なんですけど。

運命に抗うってよりか、運命を殺してるんじゃんかよ、と感じられて、ちょっとダメでした。受けの家族(めちゃ足ひっぱるクソ家族)も、今までめっちゃ酷いことをしてきたからということで、最後は影も形もない事態になってしまって、そこも×。どうにもこうにもそこまでせんでもええやんか・・・と感じちゃうのです。さくっと殺すだけならまだしもその過程を楽しんじゃう方々も、受けのパトロンさんたちにはいらっしゃってですね。うーん・・・。

受けの「運命の番を見つける」って才能は面白かったし、確かに「運命の番を見つけた側はいいけど、じゃあそれで捨てられた側はどう思うのさ」って話はあるんで、前半はワクワクしながら読んだんです。ところが中盤のダーーーークなところがあまり好きではなく「ここ要る?」とまで思ってしまって。攻め受けがどっぷりお互いにハマるところは良いんですけどねええええ・・・

もうちょっと違っていたらもっと楽しめたんだろうなあと少し残念だったお話でした。好みの問題なんだと思います。

5

合えば面白いはず

主人公の千尋Ωは、フェロモンを嗅げばαの「運命の番」を探すことができます。その他、本来では判読できない赤子でもαかどうか分かることもあり、上流階級のα達に崇拝されています。しかし、千尋のせいで別れることになったΩに逆恨みされたり、嫉妬されたりで危険から避けるためにボディーガード・レオαがつくことになり…という話です。

オメガバースで設定はすごく面白いと思います。
なにより興味を惹いたのは、「運命の番」は相性が良い同士という観点からして1人でなく複数いて、その中から、千尋はより良い相手を選んでいるという設定でした。
運命の番でも別れてしまうのはそういうことかとふむふむでした。

なので、作品が拙いとかでなく、ほんと私には合わなかった、正しく「しゅみじゃない」ってことで。もともと聖女信仰や、試す展開も好きじゃない。千尋は女性でもいいんじゃない?と感じられましたし、全体的に暗い印象で、誰も彼もが自分や相手をせせら笑っている雰囲気も苦手でした。

丁寧に書かれていますし、シリアスやメリバ好きで気に入る方には最高の作品ではないでしょうか。ブログでは続編も開始されているようですし、楽しみなのではと思います。

9

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