頑なベータは超アルファに愛されすぎる

katakuna β ha cho α ni aisare sugiru

頑なベータは超アルファに愛されすぎる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×23
  • 萌3
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
28
評価数
9
平均
3.3 / 5
神率
11.1%
著者
真宮藍璃 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784775530054

あらすじ

優秀なベータの良英は、子供の頃に養護施設からアルファの名家に引き取られ、御曹司の賢人と一緒に育ってきた。
賢人が父の後を継いでからは、家では彼の身の回りの世話をするバトラーとして、会社では専属秘書として、生涯賢人に仕えようと心に決めている。
そんなある日、突如発情してしまったオメガを助けたことで、賢人がオメガフェロモンで昂らされてしまう。
苦しげな賢人に、良英は……!?

【電子限定特典】巻末に書きおろしSSを収録!

※こちらの作品には、紙版に収録の口絵・挿絵等のイラストは収録されておりません。

表題作頑なベータは超アルファに愛されすぎる

菱沼賢人,菱沼家の当主で菱沼グループのCEO,28歳
佐々木良英,アルファ専属のバトラー,27歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数4

凄く面白いだけに続きを下さい!

スピン元の「箱入りオメガは悪い子になりたい」の中で、見合いの席で水樹に対して賢人が思い人がいるようなニュアンスで語っていたので、その相手が誰なのかピンと来ていました。
そしてこちらのタイトルなので、あのアルファの中のアルファである賢人と、水樹を危機から救ったベータの良英のお話だと楽しみにしていました。

良英って親のせいで子どもの頃から諦観を抱えていて、彼に人間らしい感情を与えたのが賢人の母親と賢人だったんです。

ひとつ年上の賢人が高校を卒業してアメリカの大学に留学して帰国するまで10年余り離れていた事になります。その間に良英は大学を出て一般入社試験で菱沼グループの会社に入って、地道に仕事をこなしているんです。

こちらのお話の世界観は酷い差別はありませんが、オメガもベータも最初から与えられる仕事やなれる役職とかが決まってて、世界の人権レベルから大分遅れてるのが日本らしいです。
この辺りが現状の日本の問題点にもリンクしてて、真宮藍璃先生って鋭いなぁと思いました。

帰国した賢人はすぐに自分の元に良英を呼び寄せて個人秘書にして、バトラーとしても契約してるので読者には賢人の思惑も気持ちもバレバレなんです。

でも不感症みたいな性格の良英は全然想像もしてなくて、そのくせずっと賢人と居るために努力してて斜め上な思考の持ち主でもあります。

凄く焦ったく感じたのは賢人に相談したら一発で解決なのに、賢人の為を思って黙って我慢していたことでした。

賢人があれほど社内の若い社員と対話を重ねてて、重役たちにどんな理由で腹を立ててるか良英は知ってるし、水樹の事件の時にどんなことがあってバース人権局が動いたとか分かってるんだから、ちゃんと賢人に報告して欲しかったです。優一だって相談してと言ってたのに。

でもですね。賢人が凄いところは全てを分かってて、良英が黙っていても1人で切り抜けるところでした。まだ少年であるオメガと番わせようとした政治家の弱みを握って撃退し、更にはその少年にオメガの権利と助けてくれる機関まで教えていました。
そして良英と結婚すると告げた時に激昂した父親には、人権侵害で訴えるとまで言って勝利してました。

バトラーの仕事には賢人の父親からオメガの発情に当てられた時の性処理までと言われてて、生真面目な良英はずっと準備してて賢人がヒートに当てられた時に処理の手助けをしたいと言うんですよ。驚愕しつつも良英のプライドを傷付けないように、それを利用する賢人に読んでてニヤリとしちゃいました。

なので結構セックスシーンは多いのですが、良英の仕事としての義務感から賢人に抱く特別な感情に気が付けるように、情緒を育てる為に必要なんです。

夢中で読んで神しか評価しようがないじゃん!って思ってたところで、バツっと切られたようにお話が終わってて、なんじゃーこりゃ!嘘だろ!前も同じようなパターンじゃねえか!って、あとがきに実はSSが載ってないか調べて、更にコミコミさんの小冊子を夜中に取りに行ってました。

あのですね、結末で2人がくっ付いたのを書くのは当たり前なんですよ。
でも賢人を経営者の座から引き摺り下ろそうとした重役たちとの闘いとか、ヤル気になった若い社員たちのその後や、見せかけだけの人権を謳ってる組織には資金援助しないと言って大騒ぎになってたんですよ。そこが無いなんて有り得ません!

個人的にはエロページを5枚ほど削って顛末を簡単に書くか、このお話の続編をちゃんと文庫で書き下ろして欲しいです。
凄く面白いんですよ!それは間違いないです。

1

始まりは貴方への恋心

今回は名家当主のCEOとバトラー兼社長秘書のお話です。

偶然から攻様と身体の関係を持った受様が
攻様の唯一の人となるまで。

人類には男女の性とは別の第二の性と言われる
3つのバース性、アルファ、ベータ、オメガが存在します。

アルファは全方位に跳び抜け能力で頂点に君臨し
オルガは身体能力は他のバース性に劣るものの
飛び抜けた生殖能力に特化しています。

そのためアルファはオメガと番う事が多いのですが
アルファの名家の当主でもある攻様は
両親ともにアルファな2人から生まれます。

生れからもアルファの中のアルファと言われる
攻様のフェロモンはオメガばかりか
本来無関係なベータすらも惹きつけています。

受様は攻様がCEOを務める菱沼グループで
専属秘書かつ専属バトラーとして攻様に仕えています。

受様は攻様の母がベータ児童養護施設から引き取った少年で
攻様を一生涯の主人と思っていましたが

攻様の友人の結婚式にてオメガの発情に巻き込まれて
攻様が発情してしまった時に受様はバトラーとして
攻様をなだめる役を買って出るのです。

攻様は「今までで寝た誰よりも良かった」と言い
「これからはお前が相手になってくれたら嬉しい」
なんて言い出すのですよ♪

読者には攻様の下心というか策略が見えるのですが
受様は主人である攻様り願いを何よりも優先すべきと
攻様の望みを受け入れるのですよ Σ( ̄。 ̄ノ)ノ

果たしてこんな攻様と受様の未来とは!?

アルファの名門家の御曹司である攻様と
ベータ児童養護施設から菱沼家に引取られた受様の
オメガバースになります♪

既刊「箱入りオメガは悪い子になりたい」のスピンオフで
既刊の攻様の友人アルファが本作の攻様となります。

本作にも既刊カプが客演していますので
既刊を読んでいると楽しいお仕立てですが
単巻でも問題なく読めると思います。

既刊からの流れで
攻様が受様を好いているのは判っていたので
攻様がアルファの婚姻相手には向かないベータの受様を
どうやって口説き落とすのかが楽しみどころかな♪と
読み出しました。

思った通り攻様のためなら何でもドントコイな受様ですが
攻様に絶対的に尽くすのは恩義や忠義心からと思っているし
ベータな自分が攻様の恋の相手になるとは
全く思っていないのです。

攻様が恋した受様を手に入れるために
バース性に囚われる社会や組織の在り方を崩すべく動いたり

最初の身体の関係こそ偶然ながらも
その後はその偶然を逆手にとって受様を上手に絡めとっていく
攻様の言動がMYツボでたいへん楽しかったです (^-^)/

ただオメガバは王道設定に萌要素があると思っているので
今回は「萌」評価としました。

1

どうぞお任せください

みずかね先生おっかけで購入。スーツイケメンがもう麗しくて麗しくて、細マッチョ二人が絡むんですよ、たまらんです。お話はちょっと攻めの押しが弱いのでは?と思ったので萌にしました。本編300Pほど+あとがき。「箱入りオメガは悪い子になりたい」のスピンオフになりますが、前作未読でもあまり影響ないと思います。

CEOであるアルファの賢人に誠心誠意秘書、バトラーとして仕えるベータの良英。友人の結婚式に出席した際、たまたまオメガが発情してしまうところに居合わせ、辛くなった賢人がホテルの一室で休むことになり・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
攻めの両親、優一、水樹(前作のカプ)、会社関係者ぐらいかな。

++攻め受けについて

受けは施設から引き取ってくれた攻め両親に感謝し、攻めに誠心誠意仕えるため、すっごく勉強して頑張るベータさん。眼鏡かけていて冷静沈着なスーツ美人。そのクール美人が、だんだん自分の中で膨らんでくる恋心にとうとう気付いて、でも「賢人さまはよき相手と結婚なさるべき」と頑なに思い込んでいて。やることは最初の方からやってるんですよ、いつかはこんな日がくるかもしれないと自分で慣らしていたというんです。そして戸惑う攻めに対して「お任せください」といって自ら乗っかる!おいおい(笑)

攻めは最初どう考えてるのか分からなかったんです。「良英と結婚したい」と軽くおっしゃるもんですから、本気度が見えない印象。優秀アルファでイケメンで若くて頭よくてお金持ちでと、超超超優良物件間違いなし。ジェントルな様子しかないもんですから、やることは一生懸命おやりになってるんですけど、もう少しせつない様子を見せてくれるとか、腹黒に振れるとか、なんかあると印象が深まったんですけど・・(個人的見解)。

受けは眼鏡クール美人という印象があったんですけど、攻めは今一つ印象が強くなく、盛り上がりきれなかった一冊でした。読みやすいし、みずかね先生の挿絵は超美麗なんですけどね。

0

もう一声ほしい。

みずかねさんホイホイされてお買い上げ。
真宮さんの新刊は、タイトルからも推測できるようにオメガバもの。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。




主人公はベータの良英。
両親亡きあと孤児院で生活していた良英だったが、ボランティアで施設にやってきた国際的ピアニストの菱沼美都子に目をかけられ、彼女の家に引き取られることに。美都子の夫は大企業のCEOをしており、裕福な家庭だった。

菱沼家には賢人という良英よりも一つ年上のアルファの息子がいたが、賢人と同じように教育を与えられ、育てられた良英は常に感謝の思いを抱いていた。ベータではあるものの優秀で勤勉な彼は、賢人の希望もあり、若きCEOとなった賢人のバトラーとして働くように。恩人である菱沼家と、そして尊敬する賢人に尽くそうと決意を新たにする良英だったが…。

というお話。

ここまではあらすじにも書いてありますが、アルファでスパダリの賢人に愛されるベータの良英のお話、なんだろうなあ、と思いつつ読み始めました。

賢人は、ザ・スパダリです。
良家の御曹司で、アルファで、イケメンで企業家としても有能で。
ついでに、ベータやオメガに対する差別に果敢に立ち向かおうとする正義感に溢れた好青年。オメガバもののアルファの攻めさん、と言ったらスッと思い描けるような、完璧な男性です。

対して受けの良英。
オメガバの受けさんのテッパン、と言えば薄幸なオメガちゃん。
という予想を裏切り、彼の性はベータです。オメガバものでベータの受けさんは、皆無ではないもののそう多くはない。

アルファ×ベータの恋。
うんうん。どんなお話かな?

そう思いつつ読み進めました。
が、うーん。
なんて言うんですかね。

あらすじ以上の内容はほぼほぼ無いような気がしました。

良家の御曹司のスパダリ・賢人と、平々凡々のベータの良英。
身分違いの恋、といったところか。その壁を、二人でどう乗り越えていくのか―、というのが今作品の軸だと思われますが、ごめんなさい、良英のぐるぐる加減が少しくどい。賢人に抱くのは単なる憧れであり、感謝の念であり、完璧男子の賢人にふさわしいのは自分ではない。と、そこをずーっと繰り返している感がありました。モダモダジレジレの恋の行方は、決して嫌いではないですし、むしろ好きな展開ではありますが、ちょっとくどいっていうのかな。

反対に言うと痛い展開になることはほぼほぼないですし、傍から見ていて賢人の良英ラブは見ていて気持ちがいいほどの突き抜けっぷりです。良英の天然ちゃんぷりも可愛いんです。さらに受けがベータという設定は美味しくはある。が、もう少し二転三転するお話の方が好き、という完全に好みの問題なのですが、もう一声ほしかったな、というのが率直な感想です。面白くないわけでは決してないのですが、心に引っ掛かる部分が少ない。

あ、あともう一点。
ホイホイされたみずかねさんの挿絵が、作中一枚も書かれていないのが残念でした。電子で買いましたが、紙媒体なら挿絵があったんですかね?表紙の二人が麗しすぎて萌え滾ったので脳内捕捉しながら読みましたが、そこもがっかりポイントでした。

8

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う