箱入りオメガは悪い子になりたい

hakoiri omega ha waruiko ni naritai

箱入りオメガは悪い子になりたい
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×25
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
42
評価数
11
平均
3.8 / 5
神率
18.2%
著者
真宮藍璃 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784775530030

あらすじ

海外留学先で兄を亡くしたオメガの水樹は、両親に箱入り息子として育てられ、 若くして見合いを迫られたりしている。
だが大学生の水樹の周りには誘惑も多く、自由な暮らしにあこがれていた。
そんなある日、亡くなった兄の番であったアルファの優一が両親を説得してくれ、 親元を出て彼と同居することに。
スマートで大人な優一にやがて好意が芽生え始めたものの、 兄の番であったという事実に、水樹は……!?

表題作箱入りオメガは悪い子になりたい

井坂 優一(α)、28歳、実業家
相沢 水樹(Ω)、20歳、大学2年生

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数6

優一の謎行動

試読版を読み、義弟に対して優一の行動が謎過ぎて、気になり、
電子版購入。
電子版には、挿絵がなかった・・残念。

よくある王道ものかと思ったけど、違う。
伏線回収が意外、ちょっと捻った展開。

--
相沢 水樹:Ω 20歳、大学2年 
真面目な箱入り育ちのまま、見合い結婚が嫌、自由を知りたい。
危険なデートをした日、義兄の優一に助けられる、
同居して、次第に気持ちを整理できなくなる。

相沢 雅樹:水樹の兄
見合いを嫌い、海外へ留学。優一の番、5年前海外で死亡。

井坂優一:α 28才 兄・雅樹の番 
海外で起業。 差別主義の親は井坂リゾート創業。
雅樹の死後も結婚指輪を外さない。 
悪い子志願の水樹の「期間限定の恋愛ごっこの相手」になる。

菱沼賢人:α 優一の友人。大企業の次期代表。

0

最後まで謎展開から目が離せない!

評価悩む〜!

最初に読み進めているときと、読み返したときとで感じ方が違ったので、「神」にしようか「萌え2」しようか絶賛考え中…。
このレビューを書き終える頃までに評価を固めようと思います。


この作品はオメガバースもの。
箱入りオメガというのは、主人公の水樹のことで、彼は親に反抗することなく20歳の今までお利口さんに育ってきました。水樹には亡くなった兄がいて、兄の番であるαの優一と3年ぶりに再会したことで、"悪い子"になっていくストーリーです。

えっとですね、水樹は今まで親に気を遣って品行方正に生きてきたわけでして、でも本当は色々と年相応の冒険(エッチなこと含む)なんぞしたいワケなんです。そんで、マッチングアプリで知り合った男と初めてデートすることになるのですが、いわゆるハズレメンに当たってしまいピンチになったところ、義兄の優一に助けられちゃうのです。

事の次第を優一に話した水樹は、とある提案を優一にされます。
それは水樹のなりたい「悪い子」にさせてあげること。そうは言っても、擬似恋愛体験や、ロマンチックなシチュエーションでのデートやセックスなので、本当の意味での悪い子ではないんですよ。幸せな恋愛体験をしてみたい=悪い子、と解釈するところが、水樹の親思いな一面を窺い知ることが出来ます。

そうして始まる兄の番との擬似恋人関係。
水樹は優一によって「悪い子」になっていきます。


最初、えーー!?何だかなぁ…って思ってしまったんですよね。優一は指輪を5年もの間外していないし(番を今でも好き?)、義弟に脱処女を自分がしてあげようかって提案するし、優一胡散臭いな…って。そのくせ、水樹にはめちゃくちゃ優しくて、エッチもそれなりの頻度でするし、2人いい感じの雰囲気なのに、ところどころで突き放すような言い方をするので意味が分からない。

この優一の真意は、最後の最後まで分かりません。だから、最後の結末まで私は地団駄踏みながら、ふぬぬ…です。奥歯にものが挟まったような感覚でスッキリしないのモヤるー

水樹は優一のことが好きなのに、勝手に友人と見合いをさせようとしたときは、私の怒り沸きました。
水樹の気も知らんと勝手しやがって…と蔑みの気持ちで読んでいたらば、このモヤモヤわだかまりの原因の謎が終盤にドドンと回収されていきました。

優一がなぜ水樹を遠ざけたかの理由が結構エグくて、それは優一の親族のクソクズさに起因するのですが、これがキモくてキモくてゾゾッとしました。この理由を知ればこそ、優一の水樹への態度がやっとこさ理解できました。
そして水樹の兄の抱えていた秘密があっと驚くもので、それまでのモヤモヤを晴らすものでした。
最後の最後に怒涛の伏線と謎回収。↑で怒りまくっていた私の気持ちたるや…何かアホらしく思えてきました。

だからです。だから悩んでいるのです、評価に。
初見だとイラモヤ描写多いんですけど、謎が分かって最初から読み返すと、見方や捉え方、感じ方が変わってしまって、どうしようかなって考えちゃう。

優一視点で見ると、水樹の「誰かと恋愛したい」という望みと、擬似の関係だけでも水樹と恋人同士になりたい気持ちをリンクさせて、水樹の望みを全部与えたいって思っちゃったんだろうなって今なら考えられます。
優一の苦悩が痛いし切なかったです…
これからは何にも縛られず水樹と幸せになって欲しいと思いました。


先程後回しにした評価は、総合的に考えて「萌え2」にしました。やっぱり初めにモヤモヤした気持ちも加味しなきゃだなと思い、1度読み・2度読みの平均値をとりました。
スピンオフも楽しみ!期待しています。

6

悪い子の第1歩は義兄との疑似恋愛

今回は亡き兄の番である実業家と
リゾート開発会社子息の大学生のお話です。

箱入り息子な受様が
義兄の攻様と疑似恋愛を経て番となるまで。

人類には男女の性とは別に
アルファ、ベータ、オメガのバース性が存在します。

アルファとオメガは人口の1割程の希少な存在で
アルファは跳び抜け能力で他性の頂点に君臨し
オルガは生殖能力が他性より特化しています。

受様は地方の温泉街にてリゾート開発会社を営む
ベータの両親から生まれたオメガで
アルファに嫁いで子を産むのが正しいオメガたせと
厳しく躾けられて育ちます。

受様には同じオメガの兄がいましたが
米国でアルファと結婚するも若くして亡くなっており

受様は東京の大学に進学しても人の暮らしを許されず
新幹線通学は友人との付き合いもバイトもできない
過保護な生活を余儀なくされています。

大学2年生になって3カ月、
受様は義兄である攻様と3年ぶりの再会します。

受様の兄の番だった攻様は
大手リゾート会社の創業家の御曹司ながら
米国を飲食店チェーンを起業しており
逝去した父の遺産手続きで帰国したと言います。

気さくで自由な雰囲気の攻様は受様の両親のお気に入りですが
受様は攻様に「箱入り息子」と評された事から
大人の階段を上るためにマッチングアプリで
交際相手を探して初体験をしようと決意します。

しかし、受様が引合いたのはオメガ喰いを狙うベータで
貞操の危機に見舞われる事になります。

そんな受様の危機を救ったのはなんと攻様で
受様の事情をきいた攻様は疑似恋愛するなら
相手をすると言いだすのですよ Σ( ̄。 ̄ノ)ノ

攻様がそんな提案をした訳とは!?
そして受様はそんな攻様の提案にどう答える!?

一族の柵で帰国した受様の亡き兄の番である攻様と
良い子から外れてみたいと思う受様のオメガバースです♪

攻様の提案を受け入れた受様は攻様宅の居候して
両親から離れての東京暮らし、友達付合いやアルバイト、
そして性体験といろいろな経験を積んでいき
攻様にもどんどん惹かれていきます。

攻様も受様を憎からず思っているから手を出したのだろうに
攻様は結婚指輪をしたままで
受様も想いを打ち明ける事ができません。

受様を早く結婚させたい両親の思い
受様を親不孝者と罵るアルファの親戚達の画策
友人を受様の見合い相手として紹介する攻様の真意
受様の見合い相手となる攻様の友人の思惑

攻様が番がいるアルファという設定が
上手い伏線となっていて攻様の思いが見えず
受様をぐるぐるさせますが

攻様が受様を番とするまでハラハラ&ワクワク
とても楽しく読ませて頂きました。

本作は攻様の友人の恋バナと連作になっているとの事、
次作の恋バナも楽しみにしています (^-^)/

1

2月発売の新刊はこちらのスピンオフ

真宮藍璃先生のオメガバ大好きなので迷わず購入しました。
タイトルに「悪い子になりたい」とあるので、いつもの作品よりはエロが沢山あったと思います。しかし、そのエロは作品には必要なものだったので、エロが多い作品が苦手な私でも大丈夫でした。

今回は死んだ兄の番であった義兄という設定に凄く萌えたんですが、爽やかで優しい態度からは信じられない早さで井坂が水樹に手を出すんです。
読者なら誰しも亡くなった兄とは偽装だったのではと思うのですが、頑なに水樹の好意を拒否して、しまいには親友アルファに託そうとする井坂に違和感を覚えてしまうんです。

それに兄とは偽装ならどうして水樹のフェロモンは効かないのかという疑問もありました。
親友も知らなかった井坂の過去が水樹が危機にあった時に明らかになるのですが、井坂の一族は両親までもオメガ差別主義者だったんです。

この一族が本当に酷くて反吐が出る思いでした。ここには登場しませんが「極上アルファは運命を諦めない」の2人の職場名が出て来たので、ニヤニヤしてしまってました。この一族がどうなったかここには書いていなかったので萌2に止まりました。

最後の最後に水樹が頑張って井坂の頑なな気持ちを解きほぐしてハッピーエンドを迎えていました。

個人的には今月発売になる井坂の親友である賢人のお話「頑なベータは超アルファに愛されすぎる」が気になっています。作中にも賢人のそんじょそこらのアルファとの格の違いが書かれていたので、彼がどうやって思い人を手に入れるのか楽しみにしています。井坂と水樹も登場するみたいです。

0

悪い子って…

初めましての作家さんです。
あらすじとレビューを見てとっても面白そう!と思ったのですが…。
ちなみに電子書籍にはイラストはついてません。

ごめんなさい、どうしても無理でした。
きっと深い事情があるんだろうけど。最後まで読むととっても良いお話なんだろうけど。
水樹もある意味気の毒なんですが、だからって悪い子になりたいって…。
友達と遊んだりバイトしたりデートしたり?
誰かとお付き合いしてエッチしてみたり?

なんだか大人な優一にうまいこと誘導され手の平の上で転がされて、人としても一人前のオメガへ育てようとしてる?

「君を悪い子にしてあげよう」
って。確かに水樹が言ったような結婚の前にエッチとかしてみたいな願望は満たすけど…だけど…。

初めては好きな人としてほしかった。いずれ好きになるんでしょうけど。
しかも兄を愛してる一人のアルファとして義兄として抱いてあげようなんて。
しかもスローセックス?描写がとっても長くて。初めての水樹が乱れて、もうこっちは見てられません。

きっと、きっとこの先にすごい展開が待ってると思うんですが、恋人ごっこや新婚ごっこの甘々が、そういうのは好きな人としなよ〜とどうしても無理でした。

機会があったら続きを読みたいと思います。

4

箱入り

みずかね先生なのでマストバイ。箱入り息子がちょっと箱から出てみよう!という感じのお話ですが、攻め受けとも今一つキャラに入れ込まなかったので中立寄りの萌にしました。来月?関連作が出るとのこと、そちらも読んでみよう。本編280pほど+あとがき。セレブなアルファと箱入りオメガという組み合わせが気になる方でしたら是非。

地方の温泉地でリゾート開発会社を営む家に生まれたオメガの水樹。大切にされ新幹線で大学通学していましたが、20歳を過ぎ、ちょっとやんちゃしたいなと考えてマッチングアプリで出会った男と出かけたはいいけど、ヤバイ状況に。そこへ兄の元番だった優一が助けに来てくれて・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
雅樹(受けの兄、オメガ、故人)、賢人(攻めの知り合い、アルファ)、受け両親、攻めの親族ぐらいかな。オメガはアルファに嫁ぐのが当たり前って感覚が大きい世界観です。特殊設定は無いと思いますが、攻めのあそこがアルファ特有の・・という書きっぷりでしたので、そういう記載に目が無い方には、良いのでは。(要は大きい瘤がある?)

++攻め受けについて

受けはちょっとやんちゃしてみたくなったとは言え、基本親の言うことを守る良い子。真っ白ぴかぴか。それを悪い子にしてあげるとかぬかして、攻めがどんどん開発しちゃうwwww 亡くなった兄の元番という「安心安全な身元保証人」といった感じの枠に入っている方なので、両親も安心してお任せしちゃうけど、二人で同居しているところではフリフリエプロン着せてイタしちゃったりしてるwww

イケメンなんですが「おっさん好き放題してませんか」とツッコミたくなる方でした。まあちゃんと責任とってというか、お二人幸せになっているので良いですが。色事シーンは小説にしては多めと感じました。(某先生ほどではない)

攻めがセレブさんで、買ったばかりの新車でドライブして別荘行ったり、新しくお店構えて、披露パーティのようなものをするいう優雅な部分や、受けを喘がせている部分があり、全体的には濃いピンク色という感じのお話でした。

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