冷酷な鬼×無垢な生贄 異種婚姻溺愛BL

雪里の鬼の花嫁

yukizato no oni no hanayome

雪里の鬼の花嫁
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×22
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
1
得点
18
評価数
5
平均
3.8 / 5
神率
40%
著者
日野原 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
アルファポリス
レーベル
アンダルシュコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784434313158

あらすじ

50年に一度、鬼に花嫁を捧げる儀式で花嫁――生贄に選ばれた翔太朗。
儀式の社でひとり死を覚悟していると、突如異形の者が現れ、鬼の里へと連れていかれてしまう。
そこに待ち受けていたのは人間嫌いの鬼・冴月。
翔太郎は冴月の花嫁として一緒に暮らし始めるが、人間嫌いの冴月は翔太郎にひどく冷たい態度を取る。
けれど、せっかくの縁なのだからと“夫婦”になろうと努力する翔太朗に、冴月は少しずつ心を動かされていって――

表題作雪里の鬼の花嫁

冴月,鬼
翔太朗,鬼の花嫁として捧げられた青年

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数1

シリアスなお話、かと思いきや

初読みの作家さま。
お試し読みしてみたらめちゃめちゃ面白そう!ということでそのままお買い上げしました。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






小さな村で暮らす翔太朗は、優しい両親に可愛い弟と4人で暮らす青年。
が、実は翔太朗は捨て子。彼の育ての両親は、彼を引き取り、実子と同じように深い愛情を持って育ててくれた。そういう事情もあって、翔太朗は両親と弟に愛情と共に感謝の念も持っている。

が、村に伝わる言い伝えから、村から一人の少女を鬼に花嫁という形で生贄を捧げることになった。そして、両親への感謝の思いもあって翔太朗はその「花嫁」として自ら鬼の元へ行くことを了承し―。

というお話。

序盤、翔太朗という青年の生い立ちが綴られていますが、さほど多いページ数ではないんです。ないのですが、その限られた紙面で、翔太朗という男の子の現状がきちんと読み取れる。読者への魅せ方が非常にお上手で、一気にこの作品の持つ世界観に引きずり込まれてしまいました。

鬼のもとに連れていかれた翔太朗は、そこで夫となる鬼・冴月と出会うが―。

翔太朗、そして冴月。
この二人の根っこにあるのは、それぞれの「家族」なのですが、この描き方も実に秀逸です。シリアスになりそう…、と見せかけて、実は―、と続く展開で、めちゃめちゃ切なくも温かい展開ですごく良かった。

親(実両親、という意味ですが)のいない翔太朗が鬼の生贄になる、という出だしで、痛く切ないシリアス度満載なお話かと思いきや、家族愛、友情、主従愛、など形は違えどけれど様々なカタチの愛情を描き切った優しいお話でした。

読後はほっこり温かい気持ちになれること請け合いの、温かなお話でした。

5

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