恋じゃないなら愛かもね

koijanai nara aikamone

恋じゃないなら愛かもね
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神20
  • 萌×226
  • 萌4
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
17
得点
217
評価数
52
平均
4.2 / 5
神率
38.5%
著者
海野幸 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
たつもとみお 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403525643

あらすじ

結婚相談所勤務の信彦は、所内で「結婚できない男」と評判の黒川の担当になる。強面で横柄な黒川に最初は絶望するものの、親身にアドバイスを重ねるうちに彼の意外に素直な一面を知り……?

表題作恋じゃないなら愛かもね

黒川正人、建築会社社長子息、33歳
桜庭信彦、結婚相談所アドバイザー、28歳

その他の収録作品

  • 一生もののお約束(書き下ろし)
  • あとがき

レビュー投稿数17

後半が好き

利用者×相談員の結婚相談所もの。
高スペックのはずなのに、なかなか2度目のデートまでいかない問題児や攻めを受け持つことになった受けのお話。
決して悪くはないのだけれど、失礼ながらこれといった目新しさと盛り上がりには欠けていたかなと思います。
攻めからの受けへの気持ちも分かりづらいような…と、表題作は中立寄り。
ただ、後半の書き下ろし部分が良かったんです。前半で感じたフラストレーションをパッと散らしてくれる内容になっていてこちらは好みでした。

結婚相談員の受けの仕事ぶりはとても真面目で丁寧なものなのですが、お人好しも度が過ぎればなんとやらで、利用者に対して過度に肩入れをし過ぎていたのが気になってしまって…うーん。お仕事面に関しては微妙なところ。
でもですね、恋愛面はすごく良かった。
とっつきにくそうだった攻めの黒川が、読み進めれば進めるほど妙に株が上がっていく男なんですよ。
恋愛どころか対人関係初心者マークな彼が、信彦の言うことを素直に聞いて不器用に咀嚼してから自分の中に落とし込んでいく姿になんだか可愛げを感じちゃいます。
不器用ながら頑張る攻めが可愛い作品でした。

育った環境の違いや価値観の相違も自然に描かれていて、この辺りのフィクションの中に現実味がある描写は好み。
もうちょっと未来の彼らを見守っていたかったですね。

0

No Title

 結婚相談所で働いてる受け(ゲイ)と、利用者の攻め(ヘテロ)。
 最初は他の利用者と同じ対応をしてたけど、模擬デートやお宅訪問など他の利用者にはしないことをして、親身になりすぎた結果、無自覚に恋しちゃってた。
 なかなか婚活に本気を出さない攻めだったけど、マッチングした数人の中から唯一「こいつがいい」と指名した相手が、攻めの初恋の女。
 本来なら喜ばしいことなのに受けは喜べず……。

 攻めの初恋だというの女が写ってる資料のくだりがめっっっっちゃいいです。
 過去の女に執着的に見える攻めと、それにぞわっと焦りを覚える受けの描写が素晴らしすぎた。

(挿絵について)
 攻めは、堅気に見えない強面の33歳という設定だけど、挿絵の攻めの顔がどうやっても顔怖くないし30代入ってるように見えない。ただの爽やか好青年で混乱する。

0

”あなたは一生もの”

いや〜〜、もう本当に海野幸先生の作品にはハズレがないです。。

たつもとみお先生の美麗な表紙と挿絵も素敵で、ずうっと見ていられる気がする。
(たつもと先生の『ネコ×ネコ』大好きです)

実は本編を読んでいる時は、黒川(攻)はもっと肩幅がガッと広くて少し髪も長めでイカつい感じをイメージしていたのですが。
合間合間のたつもと先生のイラストを見ているうちに、もうこれが黒川だ…と納得。

結婚相談所で働くゲイの信彦(受)と、相談者としてやってきた黒川(攻)。

信彦は相談所内で「どう足掻いても2回目のデートに進めない男」と評判の黒川の担当となります。

女性(だけでなく男性も)を怯えせる眼光鋭い強面と無口っぷり、横柄な態度に辟易としながらも、アドバイスを重ねるうちに実は素直な彼の一面を知り、心惹かれるようになっていきー

というストーリー。

結婚相談所のアドバイザーのお話、私は読むのが初めてでワクワクしました。

異性同士なら可能性ありそうな恋だけど、黒川は結婚相手の女性を探しに来ている完全なノンケ。
これは前途多難な恋になるぞ〜、一体どうやって二人は結ばれるんだろう、と序盤からドキドキしてました。

”人の言うことなんて聞く耳持たず” な人かと思えば、きちんと信彦のアドバイスにも耳を傾け、改善しようとする黒川。

意外な一面(良い意味で)を見てしまったら、第一印象が最悪であればあるほどググッと一気に株が上がっちゃいますよね。

他の方のレビューにもありましたが、やっぱり私も信彦が黒川に語るこの台詞↓にジーンときてしまい、しばし、ページがめくれませんでした。

「恋愛が一時的に盛り上がる花火なら、結婚は焚火のようなものです。
火を絶やさないよう、薪をくべるようにお互いを思い合っていなければ続けられません」

海野先生の作品にはいつも、こんなふうに強く心に残る台詞やシーンがあって、心を揺り動かされます。

終わり方も最高に余韻があって素敵で、黒川と信彦、それぞれの最後の台詞に甘く甘く蕩けるような気持ちに。。

ゲイだから、結婚して一生を添い遂げることなんてできないと諦めていた信彦。

そんな信彦にありったけの愛を注いで、「一生ものになってくれるんだよな?」と囁いてくれる黒川。

自分には縁のない言葉だと思っていた「一生」という言葉をかけられて、自分も相手に一生を誓うことができて…

会話ってなんだろう、恋愛と結婚の違いってなんだろう、そんなことを真剣に考えさせられつつも、じんわり心の温かくなる素敵なお話でした◎

1

黒くてデカくて怖い



結婚相談所の相談員をしている信彦(受け)は、ハイスペックにも関わらず半年以上成婚どころか2回目のデートにもたどり着けない問題会員の黒川(攻め)の担当になります。
面談に来た黒川は一言で言うと「黒くてデカくて怖い」。
見た目もですが態度も協力的でなく、他の相談員が心折れてしまうのが判るといった具合です。
友人との飲みながら、つい愚痴ってしまったのを偶然黒川に聞かれてしまい、酔った勢いで思っていたことをぶちまけてしまい、デートの採点をすることになってしまいます。
黒川のデートプランに付き合った結果、問題だらけだと言うことがわかるのです。


2人のやりとりが楽しいです。
黒川は昭和初期のような嫁を求めていましたが、今どきそんな人なかなかいません。
デートプランも完璧だと豪語したのに、採点したら30点という点数も驚きです。
性格に問題ありというのではなく、家族に問題ありで、幼い頃母親を亡くし、お金はあるのでハウスキーパーに家のことはやってもらえるのですが、何せ父親と祖父が家にいないので放置されていました。家族というものの実体験がないのです。
古い夫婦感を持つ黒川でしたが、頑固な訳ではなく、きちんと説明すれば考え方を変えることができる柔軟さもあります。怖い顔になる眉間に皺を寄せるのは考えている時の癖なようなもので、それが判ると怖いこともなくなり、忌憚なく話ができるようになるのです。
たまたま出会った友人にうっかりアウンティンクされてしまい、信彦がゲイということがバレるのですが、黒川は態度を変えることもなく、信彦の今までの恋愛がうまくいかなかった話に、真摯に応えてくれたことに、心が晴れるのです。
気がついたら黒川を好きになっていて‥


真面目な信彦が黒川に恋をして、でも自分は相談員。そして黒川はノンケ。
どうなるのかとドキドキしました。

信彦の家族の愛情にも心打たれます。
ノンケの黒川のことをか諦めようとしていた時も、タイミングよくかかってきた姉のアドバイスで、足掻いてみようとするのも安心しました。

後半では、黒川父と祖父が登場します。
紹介され、何の反応もなくよろしくと言われた信彦ですが、後日黒川祖父が相談所に入会してきます。黒川祖父の真意を図りかね、黒川との付き合いを反対されないようになどと考えてしまったせいで、本来の仕事を忘れてしまって、空回りしてしまったけど、やっぱり姉の言葉で自分の間違いに気づく。
ゲイであることに悩み、家族と少し距離をとっていた信彦ですが、今まで与えられた愛情が信彦の根底にあるのがわかってとても良かったです。

ネグレクトかと思うような子供時代を送っていた黒川でしたが、黒川祖父との会話で、愛情がなくてネグレクト状態からだったわけではないのがわかったのが救いでした。


信彦の家族へのカミングアウトまで読めればよかったな、それが少し残念でした。

家族を知らない黒川とともに家族として末長く幸せになってほしいものです。



0

結婚相談所勤務の受け。

強面&黒づくしの洋服&圧がすごすぎてその筋にしか見えない攻めと、結婚相談所に勤務してる受けのお話。

攻めの黒川は、傲岸不遜な態度で最初こそなんだこいつ?!だけど、アドバイスは素直に聞くんですよね。
そこが良かった。

最初は平成生まれの攻めなのにヤクザ攻めみたいななんか古臭い喋り方するなぁ……と思ってたのですが、元ヤクザな祖父に育てられて他に接する大人もほとんどいなかったとなれば、あの喋り方を引き継ぐのは納得でした。

はぁ?となることもなく楽しく読めたけど、特にキュン!!となる箇所もなく、さらーっと読み終えてしまいました…。なんとなく既視感があるというか……。
ゲイだけど結婚相談所勤務というのも何度目かなぁ…みたいな。

ラスボス的な威圧感全開の攻め祖父が、まさかの結婚相手を探しにやってきての回。
初回こそたじたじだった信彦が、2回目には自分のペースを取り戻しあくまで結婚相談員としてきっぱりと接するシーンがお気に入り。

0

無自覚両片想い!?

結婚相談所のアドバイザーと利用者の恋って設定が興味深くて購入。

アドバイザーの信彦は真摯な仕事ぶりが良いけど、ゲイで自分に縁のない結婚に憧れてる様子が切ない。
新たに担当になった黒川は「どう足掻いても二回目のデートに進めない男」って事で、その言動に納得だし笑った。そんな黒川のデートを採点し、事細かにアドバイスする信彦。強面な黒川には遠慮のない物言いをする信彦は新鮮だったと思う。
信彦も黒川をよく見て彼の素顔を知り良い所が見えてくると、好きになっちゃうのは当然。
黒川が他の女性に興味をもちゲイバレした時は胸が痛かった。諦める為の告白って辛い。
担当を外れ縁が無くなったと思いきや、想いに気づき繋いだ黒川に拍手。消極的になっていた信彦の背中を押したお姉さんの優しさも素敵だった。
書き下ろしは消極的な信彦が自信を持つお話で良かった。一生ものの約束って嬉しいですもんね。

小説にあった「恋愛が花火なら結婚は焚火、火が燃え続けるように入れる薪の役割が会話」って納得でした、会話は大事。

恋人になると甘い黒川と照れつつ甘える信彦が可愛くて、萌えるcpでした♡(❁´◡`❁)

2

素直な強面

結婚相談所の相談員の桜庭。ゲイだけど、幸せな結婚に憧れていて、そんな手伝いができたら…と思っている。
そこへ回ってきたのが「二回目のデートに進めない」伝説を持っている会員の黒川。

黒川は見た目から表情から、無口なところや言い方まで、ヤクザさながらの様相で、それはマッチングした女性も引くだろうと言う感じ。
桜庭は黒川のちょっと明後日な方向のデートや色々な背景を知るにつけ、実は素直で今まで経験した事がなく知らないからヘンテコなことになっていると言うのがわかってきたのでした。
さらにゲイバレしてしまった桜庭でしたが、ゲイであることになんら偏見なく、真摯に仕事に打ち込む彼を見つめてくれていて。やがてそんな黒川に好意を抱いていくことに。

ある日、とうとう告白してしまうのですが、担当もはずれ、会うこともなく。
なんと黒川が桜庭と話をしたいと待ち伏せていて。

あーーー、黒川の男前ぶりが萌えます。不器用(というか経験不足なだけか)でも素直な黒川らしい行動で彼らは結ばれることに。
さらに自分の家族(父親と祖父だけど)には真っ向から「恋人」って紹介するんですよね。いやぁ、さらに男前。
こんあ攻めに出会えたのはホント良かったね!って。

かきおろしで大活躍?するおじいちゃんも、ある意味孫の相手を試していたのかもしれないですが、淋しい、という気持ち。そして黒川も同じだったって事がわかるシーンはキュンと来ました。あの、最初の頃の黒川からは想像できない甘さ。
そして一生もの、の二人が幸せになって欲しいですね。

1

家族との絆がよかったなぁ(*^^*)

家族愛に胸アツなお話でした(*^^*)


受け様は、結婚相談所のアドバイザー、桜庭。
そこへ利用者として現れたのが攻め様である黒川。
条件はいいのに、2回目のデートまでこぎつけられない黒川の担当となった桜庭なのですが。

最初は黒川の時代錯誤も甚だしい言動に、呆れちゃって、この人とのLove…大丈夫か!?と心配したものですが。
傲岸不遜に見えるけど、案外素直で実直、分かってみたらいい男ってやつでした(≧∇≦)

また、桜庭が黒川の背中を押すシーンがとっても好き。
桜庭の家族との絆とか、真っ当さとかに、ジーンときちゃって、いい御家族だったんだなぁって(っω<`。)

で、黒川の手を取った桜庭に対する黒川のセリフにもきゅん(˶ᐢᗜᐢ˶)


書き下ろしでは、結婚相談所を訪れた黒川の祖父のアドバイザーとなった桜庭の悩み。
最初の桜庭の仕事ぶりが好きだったので、あらら、でしたけど、好きな人の身内に好かれたいってのは、当然だしね。
なので、気持ちも新たに祖父さんの対応をする桜庭が、とっても爽快でした(≧∇≦)


イラストはたつもとみお先生。
口絵の2人と椿が目を引きました。
表情が豊かじゃない黒川と、柔らかい雰囲気の桜庭と、ピッタリです。

1

タイトルなし

作家買いです。
発売前 表紙見た際、
これめちゃくちゃ私の好きそうなやつかも?!と期待しすぎたのかもしれません。

話の展開や設定もありきたりかなぁ、と…
個人的に受けも攻めも特別好き!って感情が湧いてこず… 。。
現代物で普通(?)の作品が読みたいーって時には安心して読めるかなぁと思います。
辛口すみません。

4

結婚相談所での出会い

結婚相談所ナンバーワンの担当アドバイザー桜庭信彦(受・主人公)の前に、「デート2回目はない」で有名な相談者の黒川正人(攻)が現れて、というところからのスタートです。信彦視点オンリーですが、読者も信彦と一緒に黒川の心情を探っていく感じが良いです。黒川の相談に乗りつつ、信彦の悩みも解決していくストーリーがスッキリしてて読後快適です!

たつもとみお先生のイラストは可愛らしくて、黒川の強面が不愛想レベルになってしまいましたが、イラストを補う以上に海野先生の本文が怖いと強調されたのでその辺りはOK。ただ、黒川が日本酒を注いでる挿絵が妙に気になりました。あんな高いところから注ぐ人いるの?丁寧に描かれてるのにちょっと惜しかったです。

6

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