保坂さんと三好くん 上

hosakasan to miyoshikun

保坂さんと三好くん 上
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神84
  • 萌×244
  • 萌17
  • 中立2
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
16
得点
649
評価数
150
平均
4.4 / 5
神率
56%
著者
スカーレット・ベリ子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
ジャッカス!
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403668388

あらすじ

付き合う直前までいったのにうまくいかなかった恋ーー。再会した保坂さんはあいかわらず自信にあふれていてカッコよくてーー悩める受験生と鈍感デザイナーのラブ・ダイアリー、開幕!!

表題作保坂さんと三好くん 上

保坂幸次郎,39歳,デザイナー
三好晴臣,19歳,予備校生

レビュー投稿数16

「ジャッカス!」のスピンオフ作品。

作家買い。
ベリ子さん作品ということで、内容も全くノーチェックでお買い上げした今作品。
読み始めて、んん?何かの続きものか…?と少し困惑しました。

読み進めてやっと理解しました。
今作品はベリ子さん作品の「ジャッカス!」のスピンオフでした。「ジャッカス!」でちょいヤなキャラとして描かれていた三好くんのお話です。そして、荒巻先生が辞めたときに見つけるのを助けてくれた保坂さん。この二人の恋のお話。

「ジャッカス!」が未読でも読めないことはないかな…?
いやでも「ジャッカス!」の登場人物も出てきますし、二人のなれそめなどもわかって面白いかと思いますので、未読の方は是非。

ということでレビューを。
ネタバレ含んでいます。ご注意ください。



「ジャッカス!」の後。
大学受験に失敗し、浪人を始めた三好くん、という時系列のお話です。

「ジャッカス!」のあとで、少しずつ距離を縮めていった二人。
このまま恋人になれる…?と思ったタイミングで、ちょっとしたきっかけで三好くんの腰が引けてしまい付き合うタイミングを失ってしまった二人。

という状態で、ストーリーは始まります。

で、ですね。
三好くんが保坂さんの家に侵入し、PCに盗撮用のアプリをダウンロードして…、というシーンから、今巻はスタートするんです。


??

という、頭に?が飛び交う状態で始まるわけですが。

んー、さすがベリ子さんです。
少しずつ、二人の状況、心情、そういったものが過去の回想と共に見えてくる。読者への魅せ方がお上手です。

そして何より、キャラが魅力的。
攻めは保坂さん。
この男性がですね、めちゃめちゃ素敵な男性です。というか、ベリ子さんらしい攻めさんです。

男気があって優しくて、綺麗なお兄さんで、色気もあって仕事では有能。なのにお茶目だし可愛い。という、非の打ち所のない(と、個人的には思う)男性なのです。猫っぽい感じなんですよね。人の懐にするりと入り込んで嫌がられない、という。

なぜ三好くんが保坂さんを盗撮しようと思ったのか、という謎も、少しずつ解明されていきますが、その行為を介して見えてくるのは三好くんという男の子の中身です。

まっすぐで、適当なことができなくて、大人になりたいともがく、大人の階段を上ろうと奮闘している男の子。なので、保坂さんと共に思いっきり可愛がりたくなってしまう。そんな男の子なのです。保坂さんが三好くんに自身がデザインしたイヤリングをつけさせるシーンがありますが、あれはアレですね。マーキング?自分のものです!って言いたくなる。

年齢差がある二人ですが、保坂さんの懐の広さにKOされました。
溺愛、という言葉では言い表せない感じ。あの男気が、保坂さんの最大の魅力なのではなかろうか。

あと、個人的にすごく好きだったのが保坂さんと一緒に働いているスタッフの「極悪姉弟」。ぜひともお友達になりたい!

バックボーンとしてはしっとり系っていうのかな。
モダモダ進む二人の恋心とか、素直になれない感情とか、シリアス系にも振り切れる設定でありながら、そうはさせないのがベリ子作品ならではか。コミカルさも切なさも、萌えもたっぷり詰まった、そんな1冊。

あともう一点。
ベリ子さんと言えば、その圧倒的な画力で描かれる激しい濡れ場が魅力の一つの作家さまですが、今作品はまだ恋人になっていない二人のお話なので濡れ場はなし。その分、三好くんの妄想でエロが堪能できます。多くはないですが最高です。こんなエロの魅せ方、他の作品では見たことがない気がします。

今作品は上下巻の2冊が同日発売になりました。
2冊ともまとめて買われることをお勧めします。

9

保坂さんの愛

作家様買い。

『ジャッカス!』のスピンオフ作品になりますので、
先に『ジャッカス!』を読んでおくことをオススメします。

『ジャッカス!』で良い役回りをしていた保坂さんと三好。
ほんのりフラグが立っていた二人が今回の主役です。

三好って『ジャッカス!』の時も少し、
気持ち悪い部分を持ち合わせてるなぁと思ってたんですけど、
やっぱり気持ち悪かったです。(いい意味で)

マイノリティーに悩みながらも成長していく三好を
ほのぼのと観察できるこの一冊。
そして相変わらずの克巳を堪能できます。


保坂さんの「いつかこの先、三好くんが俺を捨てる日が来るとして…」のお話に、保坂さんの三好への愛が詰まってるんですよね。
この年齢差だから、いつか捨てられることを想定してて
それでも三好の希望になりたくてって
そこには保坂さんの愛しかなくて
この部分読みながら涙が止まりませんでした。

こんなに深く三好を愛してくれる人なんて
きっと保坂さんぐらいなんだから
早く保坂さんの胸に抱かれて欲しいです。
克巳が言った「保坂さんの方が傷ついてるんだからな!」が全てです。

三好〜!早く腹くくりな〜!

5

ホワホワ純愛ストーリー癒される

ベリ子先生の新作楽しみにしていました。夏に意を決してジェラシーを読んで撃沈していたのですが、全然違った。新感覚でした。もう表紙が全てを物語っている感じです。ホワホワしていて三好くんも保坂さんを好きなんだけど自分の中で納得してから進みたいってところがなんだかよかった。三好くんの行動は謎というか、え?なところもあるんだけど若い頃のモダモダを思い出すような感じでBL以外の部分もきゅんでした。保坂さんは大人、三好くんを大きな心でまさに愛しんでいる感があってかっこよくてホワホワでした。二人の間はゆっくりだけどちゃんと色っぽさもありました。周りのサブキャラも味が濃くて面白かった。さあ、保坂くんと三好くんどうなる?

2

拗らせすぎ

「ジャッカス」での拗らせ具合もかなりなものでしたが、こちらでも相変わらずな三好くんで驚きました。

読んでて何で!どうしてそうなった!と克巳じゃないけど呆れてしまって、でもちゃんと理由を知れば不器用でピュアだからと納得でした。

自分に自信がないからと自信を付ける為に取る行動とか、保坂さんの部屋を盗撮しようと考える斜め上の発想とか突っ込みどころ満載なんです。

可愛くて可哀想で愚かな三好くんが一生懸命で、愛おしく思えてくる不思議なお話でした。

おおらかな保坂さんだから何でも話して相談してみれば良いと思ってしまうんですがそう上手くも行かず、保坂さんの元カレとか登場して彼の三好くんを見る視線がとても意味深で気になりました。

それにしてもこちらでも克巳は個性的で良い性格してて、強いなぁとつくづく感心しました。
まだまた恋は前進してないけど下巻に期待して、三好くんが笑顔になる結末だったら良いなと思いました。

2

拗らせ受け

帯でジャッカスなのを知りました。
私は、ジャッカスを読んでいなかったので導入部分で大分で“???”となりましたが、読んでいくと分かっていくので読まなくても一応大丈夫かと思います。
というのも、1話目がなかなかな事を受けくんしているので…合鍵もっているとはいえ盗撮仕掛けるとこが1話目。

そして、読んでいくとどんどん拗らせを加速していく。妄想エロは最高にエロいです!
表紙も二人を表していて面白いですね。

上巻では、両片想いのまま終わっているので上下揃えて読まれるのがオススメです。















紙本購入
修正は白短冊です。

1

Gghhvfgggg

Hgfdrddddfff

0

かわいくてかわいい!

「ジャッカス」のスピンオフ。
克己にちょっかいを出していた素直になれない隠れゲイの三好くんが、先生だった克己の彼氏の友人保坂さんにちょっかいを出された、その続きです。

表紙がすごくいいですよね。
三好くんが勇気を出して保坂さんの元へ飛び込む感じが。かわいい!!!表紙を見ただけで萌えます!!
お姫様と王子様。永遠に幸せに!って感じです。

スカーレット・ベリ子先生の作品の中では一番かわいくて読みやすく、みんなにおススメしやすい作品になっています。

【上巻のお話をします】
オープニングですが… 突然話が始まりますが、特に前作「ジャッカス」を読んでいなくても分かる内容になっていると思います。
とにかく、はじまってからもう三好くんの可愛さが炸裂しています!
ぬいぐるみのモチ象に話しかける三好くんは「ジャッカス」の時の剣のある頃とはまったくの別人のようで、めちゃくちゃかわいいです!!
好きなのに素直になれないところは変わってないのですが、ちゃんと顔が「保坂さんが大好き♡」ってなっちゃってるんですよね。
あんなに尖っていたのにコンドームをカラコンだと思ったり、自分に自信なさげだったりと、とてもかわいいんですよね。

物語は保坂さんの弱みを握ろうと盗撮・盗聴する三好くんが、いつもと違う男の保坂さんにどんどん惚れていっちゃういます。もうミイラ取りがミイラになる的な三好くんが、チョロかわいい!!
部屋では裸族な保坂さんもめちゃくちゃエロいんですよ!!ベリ子先生の表現の美味さにうっとりとしてしまいます。
そして、克己の口の悪さとガンガン突っ込みながら電話で付き合っちゃうところが変わらずいい味出ています。
三好くんが勝手に妄想したエロいマサと啓介のエッチも大サービス!ごちそうさまでした。

手も繋いでないのに同棲を持ちかける保坂さんの思い込みとキャラの強さも、なんでこんなにまで三好くんを受け入れるんだろうという疑問もわいてきます。一目惚れみたいなものなんでしょうね。年上だからこその余裕もありつつ、焦りも別れた後のことも考えている保坂さんの優しさは、すごい愛情だけどある意味自分勝手にも思えました。
保坂さんの会社の部下もなかなか癖がある姉弟ですが、保坂さんの元カレの玖木が胡散臭いので旨い具合に三好さんと保坂くんの関係をかき回してくれます。

39歳の大人の保坂さんにとっては19歳の三好くんはかわいくてしょうがないから、どんな三好くんでも受け入れてあげられるんだろうけど、三好くんも男だからちゃんと自分に自信を持ちたい、大人になりたい、対等でありたいと思うところがいいなと思いました。
一番成長する時ですよね。周りの変わった大人に負けずにかんばって!!と応援しちゃいます。

上巻では可愛い可愛い三好くんばかりでしたが、下巻はふたりがどうなっていくのかとても楽しみです。

2

拗らせた三好くん

ジャッカスのスピンオフ。


ストーリーのテンポに展開、シリアスとコメディ、男前と変態、の絶妙なバランスにベリ子先生天晴れです。

ジャッカスから読み返すと、三好くんがなかなか拗らせてる感がよりわかります。
ジャッカスの時に出逢った、保坂さんと三好の『その後』の話。

三好くんの自己肯定感や性自認の自信の無さを100パーセントの『愛』でゆっくりゆっくりと進める保坂さん。
それでも、保坂さんに見合う自分を求めてもがく三好くん。


そんな時、ふたりを邪魔する人物が現れてーーー。

極悪姉弟のふたりはなかなかイイ性格してるので、ふたりの生活のあれやコレを見てみたいです。

2

面倒くさいけど愛おしい

「ジャッカス」のスピンオフとのことで前作を読み返してから読み始めました。

ジャッカスの時は自分がゲイだというのを受け止めきれず、克巳のことが好きなのに小学生男子みたいなイジり方をしてしまっていた三好。
そんなちょっと面倒くさいところが憎めなくて好きだったのですが、今度は違う意味で面倒くさくなっちゃったな、と。
素直になれないだけでなく、自分の中での縛り?こだわり?が強すぎて全然前に進めていないんですよね…。
それが大人の保坂に対等に向き合うためのステップだというのもわかるので余計に面倒くさくて(笑)でもそんなところも愛おしかったです。

ただ他人のPCをいじって盗撮するのはちょっとやりすぎな気がしました。
保坂のことだからバレても怒りはしないかもしれませんが、それは人間としてどうなのかな?と思ってしまった。

何やら当て馬的な保坂の元カレも登場し、またも拗れそうな予感。下巻でどのようにまとまるのか楽しみです。

2

安定の拗らせ乙女炸裂

『ジャッカス』から幾数年を経てのスピンオフ作品と聞いて。

内容はタイトルまんまですが、前作『ジャッカス』で
克己への恋心を拗らせまくった末に大失恋した三好と、
傷心の三好を慰めてくれた保坂のその後のお話です。

とりあえず、保坂と三好ってどんな感じだったっけ?と
スピン元(ジャッカス)を読み直してみる。
   
・・・・・

…あー、そうだ、そうでした。
このシリーズって啓介にしろ正行にしろ荒巻にしろ、
唯一克己を除き、みんな拗らせ系でしたね!
そして、そんな拗らせボーイズたちのトップに
君臨するのが今作の主役である三好なのです!

そんな三好が一回り以上も年上の保坂に溺愛されてしまったら…?

・・・・・

三好、やっぱりめんどくせーーー!
今回も絶賛拗らせてたーーー!

高すぎる自意識が!ピュアゆえの意固地さが!
本来ならとっくに両想いの恋を阻みまくってしまうのです!

克己のときもそうだったけれど、
なんで三好は好きな相手に対してこうも不器用なんでしょう。
お友達とか先輩とかそれ以外の人に対してはとてもいい子なのに。
ここまで保坂から溺愛されて、同棲のお誘いまでされて、
あとは可愛くOKすればいいだけなのに…復讐ってどういうこと!?
どうしてそうなっちゃうんだろう?拗らせるにも程があるよ…
両想いお膳立て状態でここまで拗れるの 逆にすごすぎない?

思わせぶりなことをしては突き放して、そのくせ自分勝手に不安になって
しまいには保坂の部屋の盗撮行為にまで及び(※立派な犯罪です)、
あまりのクレクレビッチ(克己の言)っぷりに終始焦れイラしっぱなしでした。

こんな年下に振り回されて一喜一憂しちゃう保坂さんも懐が深すぎでは?
ふつう同棲の申し込みをスルーされて半年以上連絡がとれなければ、
終わりだと思いません?いや、思うはず!
にもかかわらず、その後も待ち続けていたなんて健気すぎやしませんか!

上巻ラストでは保坂の元カレの登場でようやく危機感を覚え、
保坂のドでかい愛情に包まれていたことに気付き愛を自覚した三好。
こうなったら下巻では今までの献身分を巻き返すくらいのデレ甘を
期待しております!

また、作中では前作のキャラたちもところどころで出てきておりました。
啓介は三好と同じバイト先の良き先輩のようですが、正行は三好の
妄想の中でのみ登場。
克己は今でも交友関係が続いているようで恋の良き相談相手でした。
ただ、おもっくそエッチの真っ最中に電話相談ってどうなんだろう(笑)

1

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