SANCTIFY霊魂侵蝕 3

SANCTIFY reikon shinshoku

SANCTIFY霊魂侵蝕 3
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神20
  • 萌×24
  • 萌3
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
10
得点
127
評価数
29
平均
4.4 / 5
神率
69%
著者
GODSSTATION 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

作画
生鐵落 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

原作
Fox^^ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
笠倉出版社
レーベル
カルトコミックス PLACEBO collection
シリーズ
SANCTIFY霊魂侵蝕
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784773062489

あらすじ

終止符を打つのは、
狂気なる闇か×穢れなき光か…

求めあう魂の行く末は――。

俺はね…
ずっと君と「交わり」たかったんだよ――
悪魔と契約し復讐者と化したギルバート・サリバンを止めるため、
“サバト"に関わった最後の生き残りと接触したランスとギル。
【堕落者】に共通する独善的な弁明に憤りを覚えながらも、
彼を護衛することになった2人だったが、
待ち受けていたのは想像もしない現実で――

全ては愛する者のために…
迷える魂を救うのは神か、悪魔か――。
超常現象サスペンスBL、遂に完結!

表題作SANCTIFY霊魂侵蝕 3

ウィリアム・ギルバート,27歳,ロンドン警察庁の刑事
ランス・ハンター,33歳,孤高のエクソシスト

その他の収録作品

  • EXTRA-Hallucination(CAPTER9.5)
  • EXTRA-That day
  • あとがき

レビュー投稿数10

圧巻と余韻のラスト

過去、謎、伏線…それらが一連の流れとなり終盤のバトルが迫力あり圧倒されての〜ラストがよかったです。
ギルがランスと対峙しながらもずっとランスと呼んでいて気になっていたんですが、最後の回想シーンで
「約束したでしょ」「守るって」
「ルシアン(ランス)」とようやくルシアンの名前を呼び、ランスと重ねたところでホッとしました。
ギル、ルシアン、ランスの思いが報われた気がして。

その前のギルが消えたシーンでの
─悲しんだりしないさ
─俺は結局いつだって1人だ…
が悲しすぎたので。

─絶望(それ)が俺の神から与えられた十字架(ギフト)なんだ─
こんな悲しいことってあります?と思ったけど、そう思わなければやっていけないってことですよね。
絶望を体感しているから、希望もどこかで感じることができる。
だからそのシーンがクリスマスで
─いい天気だな
につながる。
ウィリーに偶然会い、ギルが約束通り自分を守ってくれたと知る。
大切なことを思い出し、皮のブレスレットを手にする。
いいラストシーン。

THE END…?
の後はギルが悪魔の力で復活している…ぽい。
余韻がある終わり方もいいです。

オカルト的サスペンスでぐいぐい読まされ、迫力あるアクションの後、カタルシスと余韻ある終わり方でいい映画を観たような読後感です。

0

素敵な作品でした

1巻2巻と読んできて、時々入る強襲的なギルのページに戸惑ってました、ずっと謎でしたが、全て夢だったわけで、ずっとギルバートは我慢してきたのが伺えます、、!大事な人だからこそ理性はしっかりあったんですね、、
最後こそ本性を表したのにランスの正体とか関係性とかずっと言わずにそのまま死んでしまって、ギルをより一層好きになりました

結局死んでしまってからギルの目的、自身の正体に気づくランスでしたし、その後もウィリアムと相棒になっていて、結局二人の関係性をそういう解釈してしまいましたが、ランスはウィリアムとして見てるのか、ウィルの中にギルバートを感じているのか、なんとも言えない気持ちになってしまいました!
ギルバートに救いが欲しかったと思います!


BLというよりブロマンスの域に近い気はしますが、こういうストーリー性がしっかりしている漫画は読み応えがあってとても好きです


ギルバートが肉体取り戻していたシーン、とても気になります、完結ということですが、これは是非とも続きが見たいと思いました。

ただ作者さんのコメントには「かつての完璧で美しい過去が壊されたあと、やり直したいと思いながらも決して元には戻れない…深い愛のエレジーを感じます。」と書いてあったので、やはり、元には戻らない結末なんだと思いました

ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかメリーバッドエンドなのかどれも解釈が人によって違うと思いますが、私はバッドエンドだと解釈しました、好き嫌い別れるラストかも知れません…!


0

読後の何とも言えぬこの重さよ…

1巻発売からずっと気になりつつ完結したら読もうと積んでましたが、3巻で完結されたと聞き本日ようやく全3巻読了。

海外からの作品なので、読む順番や慣れない横文字の設定に戸惑う事はありましたがすぐ慣れてどんどん物語に惹き込まれました。

1巻ではたくさんの伏線が貼られており、
2巻ではその伏線の答えがニアミスみたいな感じで遠回しに匂わせる形で小出しされているので、「もしかして…」「やっぱりあれはそういうこと?!」とドキドキしながら読み進められました。
ここ、読者を飽きさせない工夫がされているなぁと。

そして3巻で怒涛の展開と答え合わせ。
とてもハラハラドキドキしながら手に汗握り、泣かされました…。
二人の重い愛が伝わってくるようです。
ただこちら、狂愛的な執着攻めのお話しなのかなと思ってたら、純粋すぎる愛のお話しでびっくり。いえ、これは間違いなく純愛ですよ。重いけども。

こちらの作品はぜひネタバレ読まずまっさらな状態からじっくり考察しつつ読んでもらいたいなと。


読後はかなりくるものがありますが、間違いなく名作だと思います。



※また、最初書いたレビューが完全にネタバレ含むただの感想になってしまったので書き直し、感想はコメント欄に突っ込ませて頂きました。

1

もつなべ

ずっしりと重く深い愛のお話を読んだ気持ち。
読後、ランスとギルもですが、しばらくルシアンとギルについて思いを巡らせてしまいました。

一度は家族全てを亡くすという絶望を味わい、
それでも同時に同じ絶望を感じた人が傍に居て、その気持ちを誰よりも理解しあい、お互いの存在に救われて、幼いながらに愛し合い、神様に許されずとも自分の心には正直にって気持ち結ばれ、これからも一緒に幸せで明るい未来が待っていたはずなのに…。

辛すぎません??涙

ランスはルシアンが最後の時に強く願った事で、優秀なエクソシストになってしまったわけですが、それだけの強さを授かるくらいギルへの気持ちが強かったのだろうし、孤独を感じているのは隣にギルがいないからだし、誰かを待っている気がするってルシアンが最後に来世で待ってるってギルを想ったからランスとして生まれ変わってもギルを待ち続けてしまった訳で…。
復讐のために悪魔と同化してしまったギルもまたそこまで堕ちるほどルシアンが大切な存在だった訳で、もう二人の愛の深さにグゥゥゥッと心臓絞り込まれました。

ランスとギルの戦い見るの本当に悲しくてこんな切ねえ戦いあるかよって心境で読みつつこういうの欲しかった…って萌えてたのは私だけではないはず。

そして最終話なんですが、読んでいてちょっと勘違いしていたことに気づきました。
ランスは夢でルシアン視点を見ていたり、ギルとのやり取りからも薄々自分がルシアンの生まれ変わりって気付いていると思っていたんですけど、気付いていなかったんだなと。
よくよく考えれば夢はエクソシストとしての力だと思うし、ギルの事を相棒として、友として信頼(友愛)を寄せ始めていたのに、結局それも復讐相手を探るために近づいてきただけで全部嘘だったのだと思い、より一層孤独を深めてしまったのかと。

でも最後の最後で約束を思い出した。
愛し合っていた想いを思い出した。


1巻冒頭で「前世」とは無意味。
死んでしまえば生前の約束も苦痛も
名残惜しささえも全てが無に帰る。

「前世」とは
虚妄の概念に過ぎず、生まれ変わった人間はもはや君ではない。

それがこの世界のセオリーだ。


とあるんですけど、ランス、最後約束思い出して終わってるんですよ。
ギルとルシアンの革のブレスレットを見つめながら、
生前の約束も苦痛も
名残惜しささえも
全て思い出したんだと思います。

それはもうランスだけどルシアンであり、やっぱり同一人物で、ランスは世界のセオリーから外れた存在なのかな?と思いました。

そして最後の悪魔側ギルのシーン。

完全に受肉してるんですよ…ギル。
胸の傷からもランスと戦闘後に生まれ変わったギルと考えられます。

途中、復讐を終えた魂はやがて精神も蝕まれ消えるみたいな事言ってたと思うんですけど、このギルの表情からも記憶はちゃんとある様子。

彼もまた世界のセオリーから外れた存在なのかな?と。

ちなみに、悪魔の受肉はキリスト教の終末論でもあるそうで、神が受肉したキリストと敵対する人間が受肉した魔王サタンなんだそうです。
ちなみにサタンは元は堕落した権威ある天使ルシファーです。

つまり?もしかして?
再会して光と闇の衝突が、まだあるの??

二人に幸せになってもらいたいのにどうしたら2人結ばれ幸せになれるのかわからない…
今後暫くはランスとギルの再会妄想や考察で忙しくなりそうです。

ずっしり

なんとも言えない読了感。これはどう解釈したら良いんだろ…心にズドーーーーンと印象を残したという意味で★5です。
狂おしさやるせなさにかきむしられる。

エクソシストというテーマならではの描写がグロテスクで荘厳でオカルトお耽美好きにはたまらない!!
でも、二人とも辛い思いをしてきた分、幸せを願いたい気持ちもあり…

殺戮を繰り返したギルが真っ当な道に戻れないのも納得なんですが!ギルはランスの中に変わらないルシアンを見れて、「制裁をくだす人間になりたい」という言葉を実行する姿を見れて少しは幸せだったんでしょうか…ギルのことを思うと執着サイコ攻め~って1巻当初ウキウキしてた自分を殴りたいほどしんどい結末…

あんな事件に合わなければ現世でランスが孤独を感じながら使命を全うすることもなかったのに。孤独なランスが心和んだ一時はギルとの時間だったのがしんどい。決着がついた後に思い出すのもしんどい。自分のことを心から想ってくれる人がいたことを知れて、これから前を向いていけると思いたい。ギルの執念で次こそ、いつかはハッピーになってほしい。ギル、妄想の中でしかやれてないなんてかわいそうすぎるし。

ラストのギルとランスのエピソードや幸せそうな2人にほっこりすると共にやるせない気持ちでいっぱい。腐った輩のせいで、小さな幸せを壊されなきゃいけないのか…どんなことがあっても強い気持ちは繋がり続ける、2人の愛は永遠!!と思わないとやってけないくらい打ちのめされたけど、ガツンとくる作品でした。

あと、見開きのページが多いので電子だと迫力が軽減するのは残念でした。見開きで見る方法もあるけど、ちょっと手間だし慣れてないだけだけども、紙の方が美しさも際立つ気がする。電子でもカラー部分はカラーで2人の目の色に魅せられたりしたのは良かったです!

作家さんのツイによると番外編?が150Pくらいあるらしいのでぜひともぜひとも翻訳出版お願いしたいです!!!

2

俺は読解力が無い(T-T)

とても楽しみにしてた3巻です。
画力もありストーリーも秀逸なんです。
でもですね2巻発売から日が経っているので、今から読まれる方は1巻から一気読みする事をお勧めします。
ページの読み方も逆なのでBBAの頭にはスッと入って来ませんでした。

結局このお話ってどういう結末だったの?と思ってしまったんです。
大まかな事は理解出来てるんですよ。
ウィリアムの中の人とか分かってたし、その人とランスの前世の関係とか思った通りでした。

でもやはりウィリアムの中の人はランスが大事で、あの結末も納得出来ました。出来たからこそランスの孤独感とか切なかったし堪りませんでした。

でもってあのシーンですよ。読んだ方なら分かると思いますがあれはどう解釈すれば良いのでしょうか?勝手に妄想すれば良いですか?
でも出来るならば2人の幸せな結末も読んで見たかったです。

個人的には終盤に載ってた「TIME LINE」が興味深かったです。全てを読み終わった後に読むと時系列が分かってスッキリします。

0

闇と光の超常現象サスペンスBLシリーズ

『SANCTIFY霊魂侵蝕2』の続編です。

ロンドン警察庁刑事 ウィリアム・ギルバートとエクソシスト ランス・ハンターのお話。

1967年に起きた孤児院の惨劇――それは、強欲だった若者が金欲しさに「堕落者」となり、悪魔に捧げる生贄のために孤児院を襲った事件。
やがて、当時の「堕落者」たちとその家族までもが次々と殺されていき、ランスとギルバートはついに最後の生き残りイーライ・テイラーを見つけ出しました。
今作は、その続きになります。
人気作家となっていたイーライと面会し、あの日の全貌を聞かされた2人。
最後の生贄になったのは、孤児院出身でたまたま戻って来た“ギルバート”とルシアンでした。
自分の目の前で愛するルシアンを殺された“ギルバート”が取った行動は……。

ラストはどうなるのだろうと期待と不安を抱きながら待っていた3巻。
このおぞましい事件の真相とランスとギルバートの関係を丁寧に描かれており、超常現象サスペンスとBLが文句なしに融合されています。
シリーズ全体に散りばめられていた伏線もきっちり回収されていて、読後は思わず唸ってしまいました。
しかし、前作でもレビューさせていただきましたが、日本人には馴染みが薄いテーマなので何回か読み直しが必要かも知れません。
また、ストーリーの構成上、目を背けたくなるような場面も続きます。
それでも、ぜひ1巻から読んでいただきたい良作のシリーズに仕上がっていますよ。

全てが明らかになった時、2人に待ち受けていた運命とは?
3巻は絶対にネタバレなしでご覧ください!
息つく暇もない怒涛の展開に目が離せませんが、特にラスト5ページ目からは必見です。

番外編『EXTRA-Hallucination (CAPTER9.5) 』
2巻のCAPTER9とCAPTER10の間のお話。
こちらを読み終わった後にもう一度2巻の最後を読んでくださいね。
ギルバートの辛く苦しい心の叫びに胸が締め付けられますよ。

番外編『EXTRA-That day』
どれもほっこりしたショートストーリになっていて、シリアスな本編の後に癒されました。
他のレビュアー様も書かれておりますが、あとがき後の最後のイラストにやられます。

――あの日 守れなかった約束
きっと、遠くない未来にその約束が果たされると信じたい。
神様、どうか2人が幸せにしてください。

超常現象サスペンスを題材にし、善悪の対立に置き換えられる「光と闇」を見事なまでに描き切った Fox^^先生、生鐵落先生に拍手を送ります‼
『SANCTIFY霊魂侵蝕』シリーズの完結おめでとうございます♡

6

切ない切ない切ない

『SANCTIFY霊魂侵蝕』3巻
こちらですべての伏線が回収されお話は完結します。

読み終えての感想ですが『切ない』この一言です。
勝手にもっと甘い終わりを想像してました。

ランスが思い出したのはいい事なのかなぁ。
ギルも思い出してくれれば、ハッピーエンドが待ってたかもしれないけど
この終わり方はとても切なくて辛いです。

本編が終わってからのお話も、逆に温かくて辛かったです。
今のランスを支えてくれる人がいないってことが
何よりも悲しい気持ちになってしまいました。
あの頃のルシアンとギルのように…と思ってしまいました。

んー…ほんとにやりきれない気持ちになります。

0

なんだか中途半端に感じるのは持ってる病みのせいなんですかね?

読んでます

読んではいますがちゃんと理解して読んでいるか?と問われれば 迷わずNOを言えてしまうくらい なにが何だかお手上げ状態

エクソシストだ猟奇殺人だと始まったわりに 生まれ変わりだ精神世界だみたいな話になってて
理解力や読解力が無さすぎるからついていけないんだろうと何回も読み直すんだけど…ううん

やっぱりよくわからん ┐(´~`;)┌


最初に見せられた猟奇殺人
警察が捜査し終わった室内で見つける写真

あそこから話にのれてないんですよね

殺害されたコリーの謎だった過去には裏があった みたいな描かれかたしてるわりにあっさり写真1枚で過去が暴き出されて ロンドン警察なに調べてたんだ?って

そうッ!そこがダメだったんですよ

「海外で話題の超常現象サスペンスBL」なんて煽りに囚われちゃって あたしがこの本で読んでるところが 誰かの苦悩や情念や劣情じゃなかった それこそがお話をさっぱりわからなくさせた原因だった

出だしからギルとランスが相関関係にあるのは見えているのに そこを読もうとしてなかったんですよ
だから悪魔祓いと強姦欲求が上手く結びつかなくてあっと言う間においてけぼり

ダメなんですよ 煽られるとそこしか見えなくなる質で
2巻で猟奇殺人とふたりが繋がりはしても それが思念から見たものなのか 生まれ変わる前の記憶なのか ってまた惑わすような描き方されるし

ほんと 困ったちゃん



来世を願ったものと 生まれ変わを拒み悪魔に魂を売ってまで奪われたものを取り返えそうとする執念


散りばめられていた点が1つずつ繋がって ここまで来てやっとわかったわ
ほんと理解力も読解力も創造力もなくて申し訳ないけど

今年2作目の「脱落しなくてよかったッ!」

すんごい遠回りに復讐を果たしてて しかも1番の復讐がギルっていう


ハァァァァァァ 長かった ここにたどり着くまで
そんでもって 予想をはるかに越える巡り合わせに驚愕よ

だがしかし

盛りに盛ったわりになんとも呆気ない結末
その執着がどちらが与えたものなのか って終わりはよかった

互いの飢えや渇きを交わることなく 生涯手にできない対極の存在に仕立てられてて


ただ この執着をさくっとBのLですもぇぇぇ
って言える人がどれだけいるのか?って話ですよね

ウキウキあまあまラブラブでちょーーーハッピー♪がお好きなら絶対手をだしちゃいけないし 子難しい設定不要 互いのLOVEモード重視 ってかたも立入禁止

なんだかな…… 悪くはないです
悪くはないんだけど 何が魅せたかったのか

絶対あまあまなLOVEを魅せたかったわけじゃない
なのに 執着も中途半端 生まれ変わることのできないものに今生の別れの特別さもイマイチ

酷いや 報われない って言葉が大好きなこちらとしては最後は 闇か光かどっちかに引きずり込み双方死歿って その方が美しく儚かったんじゃないのかな?と

でなきゃ ここまで魅せた愛しかったものへの執念が勿体なさすぎたかな

まぁ そんな読み方したのはあたしだけなんだろうけど

0

引き込まれました

3巻発売の記事を発売日前日に偶然目にして、「依存」「ミスッテリー」「ホラー」など、絶対好きだと思う単語が並んでいたので即効でポチりました。

海外作品を紙で読むのは初めてで、左とじの漫画は初体験だったので最初は驚きましたが思ったほど違和感はなく、すぐに普通に読めていました。

1巻序盤でのシルエットで犯人の目星は予想できてはいましたし、お話が進むにつれてそれは確信に変わりましたが、「約束」は想像していたものとは違い、またそれが切なさを増しました。
幸せになってほしかったけど、それは敵わない事なのも理解はできて、本当に切なかった。
拒否を見せたわりに絆されるのが早かったりしたのも伏線で、「いつもなら断るはずなのに悪くないと思った」のも、そういうわけだったのか…と。古傷って…そういうことかって。
そんなにも前から二人は結ばれていたんだな、だからこそ「来世」で幸せになってほしかった。そういう未来も見て見たかったです。是非if来世版も読んでみたいですし、二人で探偵事務所をする幸せな未来も見て見たい。

しかし、ランスが最後に思い出してくれてよかったです。
昔と同じことをするけれどランスからは何も帰ってこない今回の描写もなんだか切なくて、でも好きなシーンでした。

9

3巻目にして完結編。

「SANCTIFY霊魂侵蝕」の3巻目にして完結編。
完結編、ということで謎を回収する展開でしたが、もう、めちゃめちゃ、

面白かった…!

1巻、2巻は、ここに行きつくまでの伏線でしかない。
んん?と思ったりした部分もありましたが、最後まで読むとそういった部分もきちんと解明されていてストンと胸に堕ちてくる。そんなお話でした。

凄惨な事件の捜査を、エクソシストという立場から協力することになったランス。
事件を介しランスと出会った刑事のウィリアム。
過去の事件を絡ませながら捜査する二人。
二人は事件の真相にたどり着けるのか―?

という内容のお話ですが、ミステリ、あるいオカルトといった方が正解か。そんなストーリーに、ウィリアム×ランスの恋の行方が絡んできます。

正直ねー、こういう展開なんじゃないかな?と思う向きはありました。うんうん、まあそういうお話だよね、と。
が、それをはるかに凌ぐ萌えと純愛が描かれています。

2巻のレビューで「BLぽくない」という感想を書きましたが、そんな感想を持った自分を殴りたい。BLという部分だけに焦点を当てず、シリアスでオカルトな部分を描き切っている、そのストーリー展開が秀逸です。

少年が凄惨な暴力を受けた挙句に殺害されるという、かなりハードな描写があります。苦手な方は注意が必要です。が、そこをあえてきっちり描くことで、その後のストーリーに繋がっていく。

「彼」が、「彼」を愛し、そして彼を喪ったあとに誓ったことは―。

切ないです。
「彼」とは誰のことで、「彼」は誰のことを指すのか、ぜひとも手に取って確認していただきたいですが、本当に愛していたのだと。そして最後の最後で、えー!というギミックも盛り込まれていて序盤から最後まで息つかせぬ展開でした。

個人的には最後のページのイラストにやられました。
ここで、このイラストを持ってくるとか。素晴らしいです。

海外の作家さまの作品は、時系列の長いものが多い気がしていますが、それがまた良い。どんなに時がたっても色あせない、忘れることのない純愛。

帯の文句が言い得て妙。闇か、はたまた光か。
何から何まで、どこをどう切り取っても文句なしの素晴らしい1冊でした。

素晴らしい作品に出会えたことに感謝。
次回作も楽しみに待っていようと思います。

9

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