「黒い獣に幸せのキス」コミコミ特典SS小冊子「好きなのは俺の方」

ぜひ手に入れて読んで下さい！

コレがあるうちにコミコミスタジオさんで購入される事をお勧めします。

王都で暮らし始めたライナスとクライヴの幸せそうな様子が分かります。

勝手にライナスを平凡な文官だとイメージしてしまってましたが、魅力的で尚且つ人たらしだということが分かりました。これではクライヴの心配は尽きない筈です。
でもライナスは自分の魅力には気が付いてなくて、クライヴの忠告を本気にしていないんです。

こちらの小冊子では通勤路で顔を合わせるだけの人物に、ライナスが執着されるお話でした。
職場の人間ならばライナスの夫が誰であるか分かっているので、国の英雄である「獣軍人」であるクライヴの夫に横恋慕する度胸のある人なんていません。

それにあの程度の接触でここまで勘違いして、既婚者に言い寄るとか普通はあり得ないです。でもあり得ない者を引き寄せてしまうのがライナスなんですよね。クライヴが言ってました。

ライナスの危機にまさしく飛んで来るクライヴが頼もしくて素敵でした。そして、危険な芽を潰しておく様子はまさにライナスの番犬です。

本編の後半がシリアス寄りだったので、このお話で甘さを補充させて貰いました。

貴方は特別な人だから

本品は『黒い獣に幸せのキス』の
コミコミスタジオ特典小冊子です。

本編後、王都の暮らし始めた2人のお話になります。

ライナスはクライブから
「お前はよく変な奴に懐かれたり絡まれたりする」と
断言された事が有ります。

確かにライナスはよく人に頼まれごとをされます。
特に勉強や仕事ができるわけでもなく
口が旨いわけでもないのに妙に頼られたり
突っかかられたりすることが間々あります。

クライブはライナスには他の人は駄目でも
自分の頼み事だけは聞いてくれそうだという感じが
にじみ出ていると言います。

クライブの言う
「『自分だけは特別』と思わせるのが旨い」って何!?
とよくわからなかったライナスですが

ある日、
ライナスを既婚者だと知りながら
『自分を好きだろう』という男に絡まれて!?
こんな事態になったのはなぜ!?

A5判カラー表紙(カバー同イラスト)2段組12頁で
無自覚人たらしのライナスの小話です。

男は通勤路で書類をぶちまけたところを助けて以来
すれ違えば挨拶する程度の顔見知りに過ぎないし
ライナスが愛しているのはクライブなので
そんな態度をとったことは有りません。

挙句に男は『私の気持ちを弄んだのか』とまで言い出し
にっちもさっちもできなくなったナイラスでしたが
ナイラスを迎えに来たクライブによって助けられ
男は警察に突き出される事態となります。

男はライナスの夫が誰かを知らなかったらしく
クライブの登場で肩を落としていて
ライナスはちょっとかわいそうに思いますが
クライブ的にはとんでもない事です。

クライブは変な奴に好かれるけれど
その変な奴の筆頭は自分なのだというクライブに
愛されている喜びを感じ、クライブへの愛も深まる

･･･というコミカルなお話でした。

ライナスが無自覚に放つ"特別感"ってどんな!? と
思わないでもないですが
ちょっと変わった人だけを惹き寄せる受と言うのは
BLあるあるですよね　(^-^)v

本編をクライブ視点で見ると
ライナス視点とは随分変わったお話になりそうですね。