月はみちかけケモノの恋

tsuki ha michikake kemono no koi

月はみちかけケモノの恋
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神152
  • 萌×250
  • 萌20
  • 中立9
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
35
得点
1029
評価数
236
平均
4.4 / 5
神率
64.4%
著者
野白ぐり 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784864424400

あらすじ

都会に馴染めず田舎に引っ越してきた孤独な青年伊月。だがその土地は妖怪が出ると噂されていた。
大量の虫や電波の届かない環境など慣れない山の生活にあくせくしていると突如妖怪が姿を現し襲われてしまう。
絶体絶命の危機を救ってくれたのは犬耳が生えた美青年だった。
彼は神社を守る狛犬の妖怪だと名乗り、主になってほしいと伊月に迫ってきて――! ?
妖怪と人間のセンシティブラブストーリー!

表題作月はみちかけケモノの恋

狛,孤独な狛犬の妖怪
伊月,都会から引っ越してきた青年

レビュー投稿数35

ひとりぼっちじゃない

人外がえらそうに人間に執着して甘えるのってかわいいんですよね。
それを先生のすばらしい絵と表現力で描かれていて前半ずっと萌え萌えしていました。
「おまえは私の主になれ」
て主に向かって命令形なのがおもしろかわいい。
きっちりしなきゃな伊月にお前は気にしすぎだと大らかなら 狛もいい。
小鳥ちゃんと遊ぶ狛が美しい。
やさしくバックハグする狛もいい。
寒いしひとりぼっちはもう嫌だしとすぐにくっつきたがるのがかわいらしく萌え萌え。先生わかってらっしゃる!とうれしくなります。
犬だしさみしいし伊月にどこでもついていくのもわかる〜と。

するとだんだんかわいい狛からシリアス狛になっていって。
町からの帰り道、伊月が狛を呼び
「私の名を呼ぶ人がいる」
─私を待っている
ここ、切なさと狛の伊月への気持ちがわかってうるっときまして
「狛見て 夕焼け」
「綺麗だな」
「……」
「ああ」←狛は夕焼けを見ずに伊月を見ている
きれいな夕焼けを一緒に見ているこの瞬間がしあわせだ…となると思ったんですが、狛は夕焼けを見ない。
伊月のことしか目に入らない。
伊月のことしか考えられない。
狛の気持ちがめっちゃ伝わってくる、このシーンたまらなく好きです。

狛が吽形の望みを叶えて壊してあげたのは、狛のやさしさと強さですよね。
その話を聞いて号泣する伊月もやさしい。

伊月は約束通りずっと狛と一緒にいた。
きっとしあわせだったねと思わせる写真たち。
狛はまたひとりぼっちになってしまったけど、伊月と過ごした日々がある。

出会った時
伊月が狛犬像に触れて
「おまえは ここで一人ぼっち?」
と話しかけられ狛はどれだけうれしかっただろうと思うとうるっとします。
一人ぼっちなことを気遣い、顔を見て、頭を撫でてくれた。
「こんな静かなところで…」
と気持ちをわかってくれた。 
伊月も孤独のさみしさを知っている人だからやさしい。それが狛にはわかった。
この人を主にして未来永劫守ると心に決めた。
狛犬は仕える者。
主を失う悲しみ、仕える者のいない悲しみ…十分と言っていいほど味わってきた。
1話では軽いタッチで描かれていますが(狛は伊月を逃がさないと必死なのもあり)、それが後半から終盤にかけ伊月との出会いが狛にとってどれほどうれしく救いだったかわかる構成もいい。

ラストシーン
─一人でも堕ちずによく頑張ったと また褒めてくれるだろうか
涙ぐんだ伊月が狛の頭を撫で
「おまえもひとりぼっち?」←伊月も狛と離れてからさみしかったので「おまえ も」で、やっとまた会える喜びもあり泣きそうになっている
泣きそうな顔の狛が顔をあげて抱き合う
狛、消えている。

感動です。
すばらしいラスト。
未来永劫2人でいられますね。
泥水(ココア)が飲みたくなりました。
これからココアを見るたび2人のことを思い出すと思います。

0

美麗絵で描かれる狛犬×山に来た青年のファンタジー・:*+.

野白ぐり先生の人外もの。
狛犬の狛(ハク)× 街から(一時的に)山に引っ越してきた青年のお話です。

野白先生の作品を読むのは『金銀ささめくひみつは夜』に続き2作目。
ああ、やっぱり私は先生の優しくて繊細な絵柄が大好きだなあ〜と読んでいてしみじみ感じました。攻めも受けもキラキラしているけどしっかり男性という感じで、見つめているとほうっとため息が出ます・:*+.

(以下内容について触れています)




「金銀〜」の幼馴染×秘密の恋の設定の方がより私好みで萌えましたが、この作品も良かった!

まあ。受けの伊月が最初から割と簡単に(一度は拒否するものの)狛の求めに応じるのはちょっと「ん?」と思いましたし、2人の愛が深まる過程をもう少しじっくり見たかったかな〜という気はします。

でもでも。
「めでたくくっつき、”狛が妖に変化しかけている問題”も解決してハッピーエンド」ではなく、2人のその後、別れの時までがしっかり描かれているところに切なさを感じグッときました。

2人の過ごす些細な日常・愛の深まる様子を、くっつく前とくっついた後でより詳しく見られていたら、もう文句なく私の中で「神!」作品だったと思います。
でも漫画はページ数もあるし、ある程度省かれてしまうのは仕方ないかもしれないですね;

狛犬だけあって(?)、犬のようにクンクン伊月に甘える狛がとにかく愛おしい…可愛い…と、犬好きの心を心地良くくすぐる作品でした◎

0

ファンタジーBL

田舎に引っ越してきた伊月が妖怪に襲われそうになったところを狛犬の化身である狛に助けてもらうところから始まるファンタジーBLです。

社の神に捨てられ、片割れである吽形もいなくなり一人ぼっちな狛の悲しみが伝わってきて胸が痛くなりました。
狛が伊月に出会えて良かったし、伊月も狛に出会えて良かったと思える優しいお話でした!

狛と伊月の寿命の違いには切なくなりましたが、あの世でも幸せに過ごしていると思えるハッピーエンドで最高でした!

シーモアは白抜き修正でした。
優しく大事に伊月に触れる狛が格好良かったです!

0

狛、良かったね。

表紙買いです。
先生の絵、すきです。

一人ぼっちどうしのお話。
狛、良かったね。
ふたりが出会えて良かったね。と心があたたかくなりました。

他の方のレビューを見て電子の容赦ない白抜きが悲しくなりました、、。

1

イケメンな狛犬さんに溺愛される

これは人外けもみみBLだ!と思って迷わず購入
だけど思ったよりもとても切なくて優しいお話でした。
最後泣けました。
狛犬の狛は滅ぶ寸前に都会育ちの伊月と出会います。信仰が失われ、滅びかけた小さな神社で孤独な狛、そして都会のなかにいても友達といても満たされない伊月
孤独を抱えたまま、山奥で出会った二人、最初狛を怖がっていた伊月も、自分と同じように孤独な狛と心を通わせるようになるんですよね。ひとりぼっちだと思っても
心を通じ会える人が、1人でもいればそれはたくさんの人といるよりもとても幸せなことを教えてくれます
この2人が尊い、そっかこれが尊いということなのかと改めて思わさせていただきました

狛がイケメンでしっぽブンブン可愛くてやられました。これは頭なでなでしたくなるね。表紙のしっぽがもっふもふなとこが良い!健気で一途なとこも可愛い攻さんです。ねこも可愛かった

最後の方は泣きましたね。やはりこれは泣けますよ~
伊月が年老いて天国に旅立つまでずっと傍らに居たんだね。でも最初に狛が伊月に『未来永劫私が守ろう』と言ったように、2人はまた生まれ変わって再び別れと出会いを繰り返すことをしんじてるっ!泣

1

人の時間、人ではない者の時間

最近BLコミックはちょっとご無沙汰気味で、シリーズ物の続き以外の、新規の作家さんの開拓はほとんどしていなかったのだけど、今年もBLアワードが始まり、ノミネートリストをつらつらと眺めててこの作品と遭遇。
このカバーイラストの構図!
細い三日月とケモ耳青年が目を惹く。
そしてあらすじにも惹かれて購入。
生きる時間の違う者同士の恋っていうやつが、大の好物なので、これは正しく大当たりでした。
絵もきれいで、好きなタイプ。
コミックス1冊分に程良く収まっていてこの終わり方で良かったと思う。

2

畫得還挺時髦的但是某種意義上來說攻有前任呃啊

受很米很時髦,攻像個忠心的大狗勾,貓咪全書第二可愛www氮素好奔潰,剛見面就在草地上do髒死了,第二次do好像也是在草叢裡髒死,攻以前還有個主人不知道有沒有搞過但是在攻心裡就是很特別的人了我真的受不了這種“前任”……

1

縁側で、ココア……、飲んでた…?

レビューでおおよその話の流れは察しました。
それて、泣くのは終盤だろうと気を抜いていました。

1話目から言葉が刺さり出し、2話目には涙が流れてきました。
そう。できるの。ずっと一人だったんだし。でも、してもらったら嬉しいの。一人じゃないから。と思いました。


二人の一生が一瞬だったことに心を抉られました。
二人の生活も見たいですが、そういった具体的なお話はほぼなく、一気に飛ばして最後に行くところが寂しくて悲しくて美しくて、とても印象に残りました。

1

涙なしでは見られない作品

こんな作品を待ってた✨✨と思う作品でした

0

間違いなく号泣本です

何度読み返しても、その度に涙がこぼれます。
妖になりかかって社にいた狛の
「あいつのものをなにかひとつでも貰えばよかった」という言葉に泣かされました。
300年も一人でさみしく過ごしてきたのに最後かと覚悟した時に、たった一人のたったひとつの物しか望まないなんて、って。
その後の二人の時間が数コマだったけど、その中で幸せに過ごしたんだと、思いを馳せることが出来るのでよかったと思います。
ラストは狛と伊月がどこかで幸せに暮らしていますように、と祈る気持ちで、号泣です……。
今年1番心に残る作品でした。
こちら、読まないと人生損してますよ、くらいおすすめしたいです。

1

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