THE WISH WE SHARE

THE WISH WE SHARE

THE WISH WE SHARE
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神25
  • 萌×216
  • 萌5
  • 中立6
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
13
得点
210
評価数
54
平均
4 / 5
神率
46.3%
著者
しちみ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784799757154

あらすじ

バーで働く青年ニコラス。彼の身の周りで不可解なことが起こり始める。
夜道で感じる誰かの気配、無言電話、不気味な宅配便…。
そしてついには、自宅で何者かに襲われてしまう。
犯人は一体誰なのか――。
3つのルートから、あなたが選ぶ結末は…?
歪んだ愛と執着が織りなす、マルチエンディングの物語。
大人気同人作品「THE WISH WE SHARE」の一部をオリジナルルートに変更した
描き下ろし32ページを収録!

表題作THE WISH WE SHARE

フリオ,20歳,大学生
ニコラス・フィッツ,24歳,ダイニングバーの店員

同時収録作品THE WISH WE SHARE

ルイ,28歳,ニコラスの同僚
ニコラス・フィッツ,24歳,ダイニングバーの店員

同時収録作品THE WISH WE SHARE

カフェ店員,33歳
ニコラス・フィッツ,ダイニングバーの店員,24歳

その他の収録作品

  • おまけ:ニコラスに起こったこと 他登場人物ごとの設定とルート
  • ニコラスのお部屋/あとがき
  • カバー下:人物紹介

レビュー投稿数13

BLゲームを操作している気分になれる、ミステリー作品

この作品のおかげで、新しい扉が開きました。

しちみさんは「スターシステム」という表現手法(詳しくはwiki参照)を用いています。
一番有名なのは手塚治虫さんがいろんな作品で同じ見た目のキャラを繰り返し登場させたやつですね。
かつてトムとジェリーがTVシリーズで俳優としていろんな役を演じていたのもそうですし(あっ歳バレ)、少女漫画家の 佐伯かよのさんが「あき姫」にご主人である新谷かおるさんの代表作「エリア88」のキャラをレギュラーで登場させた例もあります。
あらすじの欄に「3つのルートから、あなたが選ぶ結末は…?」「マルチエンディング」とあるとおり、読者である我々はBLゲームを操作していると思っていただければいいです。
よって、「初めから終わりまで一貫した物語があって、最後に結ばれる相手がただ一人と決まっている」ものではないです。

個人的には凌○ものBLはあまり好きではないので、キツい描写も普段は読まないようにしてますが、本作は絵がすごく好みなので例外になりましたね・・・
読んで良かった。
しちみさんの著作はどれも、ほんっとーーーーーーにえrいです。

Pi○ivではえrえrGIF(動く画像)など膨大に閲覧&書籍試し読みができるので、ぜひそちらも見ていただきたいです。
特にGIFはため息モノでした・・・。

「“D”~ビデオチャットで性的サービスをする青年の話~」「shilly-shally」も同じシステムなので、主役は同じ見た目のニコラスで、職業や生い立ちなどの設定がそれぞれ異なります。

0

ニコラス残酷物語

「前作」的な「“D”〜愛を知らないビデオチャットの青年の話〜」がなかなか興味深く、こちらにもチャレンジ。
読んでみると…
「D〜」に輪をかけてキツい内容でしたわ…

本作の方が明確に「マルチエンディング」なんだけど、マルチとはいえどう転んでもニコラスにとって試練の展開というか…
あ、「ニコラス」は「D〜」の主人公・ニコラスと顔も名前も一緒だけど、別に同一人物ではなく、本作は「D〜」の続編ではありません。
紛らわしいけど、そういうのも面白いなと思う。こうなったらこれから何の話を描いても全て主人公がニコラスにしてほしいくらい。

さて、大筋は「ニコラスが誰かにストーキングされている」。
怪しい男が何人か。
で、誰のルートを選んでもニコラスが酷くレイプされるという。
何しろニコラス=絶対被害者というのが揺るぎないので、露悪的展開やレイプものが大好きという方には合うと思います。
私的には本当の意味でのマルチな展開を描いて欲しい。
ハッピールートもあったり、ニコラスの方が一枚上手の悪だったり、そういうのがある方が楽しめるように思うけど。
また、ゲームではなく「本」であるということで、読者としてはやはり描かれている順番で読むという行為に縛られると思う。そして、結局は全てのルートを読みますよね。ゲームなら必ずしも1→2→3とは進まなくていいし、すぐには入れないルートとかもあるじゃないですか。その辺は本の特性でもあり限界でもあるのかな。

構成は面白いけれどニコラスが可哀想でやりきれないので「萌」で。

0

黑發美人受,作者很會畫,很澀但是好慘……

0

ねじれた愛の世界

いわゆる王道よりも変わった話が好きで、BLにも変化球を求めてしまうのですが、これは面白いです。今までにない感じです。

物語の途中から、主人公を攻略する人物によってルートが分岐します。見目うるわしい美青年のニコラスを取り巻く三人の男たち。ゲームみたいでワクワクします。

蓋を開けてみたらどの男もヤバい奴で、主人公がひたすらかわいそうな目に遭うのですが…。ニコラスがまた、可愛いんだけどエロチックで、妙に劣情をそそるタイプなのです。内なる変態性を引き出してくるというか…。私も初めて、男のケツがかわいいと思ってしまった…。(ニコラスくんは美尻です)

終始不穏なムードで、甘さもへったくれもありませんが、だからと言ってまったく愛なき物語でもない。ニコラスに向けられる異常なまでの執着が、ある種のねじれた愛の世界を作り出しているようにも思います。

とはいえ、初心者に気軽にオススメできる感じではないですね。陵辱される美青年を「イイねえ…」と鑑賞できる人か、変わり種なBLが好きな人向けかも。私はとても面白く読めました。

2

理不尽を呪うしかない

 先に発売された『愛を知らない〜』と主人公は同じでありながら、世界観、主人公の生活、彼と出会う攻めはまったく異なるという設定になっています。前作の方はメインルートがあったのに対し、こちらは3人の攻めそれぞれ主役となる長さが同じくらいでした。主人公ニコラスの仕事や生活ぶりはこちらの方が普通ですが、逆に攻め3人が皆何かしらサイコパス気質や犯罪者気質を備えているので、前作よりも全体的にニコラスの纏う悲愴感が強めに感じました。

 一番ニコラスに寄り添ってくれそうだったルイ。しかし、その期待はすぐに裏切られ、彼の拗れに拗れた鬱憤がニコラスと読者を襲い、なんとも言えない気分にさせてくれます。あとがきでは一応ニコラスへの好意も多少あるように書かれていますが、本編では一切見せてくれないのでニコラスの気持ちを思うと一番辛いかも。気持ちのいい性格で接してくれるフリオルートはそれなりに楽しめましたが、真実を知ったニコラスに今後もずっと同じ顔を見せてくれそうにはないですね。カフェ店員の言動は予想もついて分かりやすかったです。嫌いじゃない。どの攻めが好き、とも言えないけれど、自分の意図せぬところで他人の感情を煽ってしまう理不尽な運命の受けに同情しつつも楽しめました。

1

はじめての〜マルチエンディング

マルチエンディングの物語との事で、どの様に展開していくのか?
1冊に、3つストーリーがあってより楽しめました。

ニコラスを軸に、3人の男達が登場するが・・・
どれもこれも、歪んだ心が引き起こす犯罪行為www

結果的に、ニコラスが落ち着く場所は何処なのか・・・
3つのルートをグルグル読み返してみました。

・ルイルートは、完全に嫉妬からの感情だから
無し。
ニコラスが可哀想だった。

・フリオルートは、フリオも相当ヤバいけど。
ニコラスがリラックスして楽しんでいる様子があるし告白してるから、まぁ〜ここかなぁ。

・カフェ店員は、監禁した後が想像出来なかった。これはこれで怖い。


3人の誰かとハッピーエンドになるかと思いきや、そういう趣旨ではないのね。

闇を楽しめました。
初の作家さん買いだったけど、面白かったのでこれからも期待しています。

1

斬新。

初読みの作家さま。
さらにレビューもなにも拝見せずに、表紙に釣られて購入しました。

ダイニングバーの店員・ニコラスが主人公。
人当たりが良く可愛い顔をしているニコラスだが、ある日、ストーカーの被害に遭う。さらに家に侵入され、レイプまでされてしまう。

ストーカーをしている犯人は一体誰なのか…?

という、ちょっぴりミステリ要素も加わった作品です。

あらすじの「マルチエンディング」。
どういう意味かと思いましたが、へえ。斬新!こういうお話ってなかなか見ないなあ、と。

けれどもですね。
今作品に愛はない。ラブはない。ゆえに、今作品はBLというジャンルに区分していいのかと思いました。ニコラスくんは男の子で、彼に執着しているのも男なので、そういう意味では男同士の濡れ場はある。あるけども。正直、今作品は読み手を選ぶと思います。

同意のない性行為って地雷なのでちょっぴり萎え萎えな気分で読み終えましたが、でもねえ、面白いんですよ。作品としては。え、どうなるの、どゆこと?という、今作品の世界観に飲み込まれてしまった感じ。

お好きな人にはドはまりしそうな、でも苦手な方にはとことん受け入れられなそうな気もします。しちみさんって初めて読みましたが、絵がとっても綺麗。それ故に悲壮感がありつつ、さらりともしていて、なんとも不思議な魅力を秘めた作品でした。

正直萌えはない。
萌えはないけれど一つの作品として読んだときの吸引力は半端ない。
ということで萌え×2で。

しちみさんの違う作品も読んでみたいなと思います。

1

CRAZY FOR YOU

ニコラスちゃんを愛でる本♡

『ルート』が出てきたときは「エッ?!」となったけど、ゲーム的なアレですね。BL読んでると「このCPじゃない…」ってときもあるので、たまにはこんな本もいいかもしれません!

ただ、ゲームしない身としては、この時点でルートが最後に結ばれる相手なのか犯人なのかわかってない(同じ?)、、!
▶︎同じではなかった!
 ネタバレせず読むことをおすすめします。

①ルート:ルイ
 072させられるニコラスちゃんハァハァ…

②ルート:フリオ
 あれ?このルートは平和?なわけないか☆

③ルート:カフェ店員
 やっぱりヤンでる子は怖い

ラストに答え合わせがあります。だいたい一致してたけどカフェ店員は思ったよりヤバイやつでした!フリオルート推し!

もっと一つ一つ長めで読みたいですが、とにかくニコラスちゃんがめちゃくちゃに可愛くてシコいので萌2。この作者様の絵がすごく好きです。

1

マルチエンディング

同人誌がコミックス化されてオリジナルルートが追加されています!

しちみ先生の作品の主人公はニコラスという美形の青年です。スターシステムでニコラスがいろいろなシチュエーションで登場し色々なひどい目にあいます。

今回のニコラスはバーで働くニコラスです。

働き先の同僚×バーで働く青年ニコラス

隣人×バーで働く青年ニコラス

よく行くカフェの店員×バーで働く青年ニコラス

のニコラスの周りで起こる事件の犯人と登場人物とニコラスの結末を3つのルートで描かれています。

この作品は無理矢理のエロが盛りだくさんですので苦手な方は覚悟の上で読まれるのをおすすめします。

とにかくニコラスの不穏な日常を見守ることになります。

しちみ先生の描かれる世界観は映画を見ているような雰囲気です。
そして繊細な描写と美しい絵柄がとても素敵なんです。

攻の3人はどこか影があってイケメンでとても魅力的です。

隣人のフリオの登場シーンは

この人絶対ヤバい!

と、思えて仕方ないんですが
醸し出すエロさがとても好きで何度も読み返してしまいます。

全員怪しすぎて壊れていそうなんです(笑)

でも、その変質っぷりにたまらなく惹かれてしまうんです。

一つの物語なのに3度楽しめる結末で読み終わった後にルート別に読んでみたり最初から最後まで読んでみたり、巻末の時系列の説明書きを読んでまた照らし合わせてみたりと何度も楽しめる作品です。



2

どちらを向いてもゲス・変態・ヤンデレ

前作『“D” ~愛を知らないビデオチャットの青年の話~』に引き続き、
不幸とゲス・変態・ヤンデレ男ホイホイな不憫な総受けニコラスのお話です。
今回も痛めつけられたり、欲望の捌け口にされたり、散々な目に遭い、
貞操も身も心もズタボロにされております。

ただ、今回のニコラスはダイニングバーの店員で、
世界観も異なり、前作とは全くの別作品となっております。

そして、前作に引けを取らぬ地雷の数々と
ヤバ男オールスターズ状態ですので、手に取る際はくれぐれもご注意下さい。

今回もニコラスの前には3人の男が登場し、その中の誰を選ぶかで
結末が変わってくるというマルチエンディング設定でした。

①ルイ(ニコラスと同じダイニングバーに勤める先輩)
②フリオ(ニコラスと同じアパートに住む大学生)
③カフェ店員(ニコラスの行きつけのカフェ店員)
と3人の攻めが登場します。

ちなみにここにまともな奴は誰一人いません。
ゲスか、変態か、ヤンデレか、ヤバい奴しかおりません。
なので、どのルートを選んでも結末は歪な愛しかございません。


始まりは1本の無言電話だった。
そこからつきまとう視線、悪趣味な宅急便、と
ニコラスを狙った行為は少しずつエスカレートしてゆき…。

ある日、仕事から帰宅したニコラスは部屋に隠れていた
何者かに背後から襲われ、激しい暴力の末に犯されてしまう。


ニコラスを襲ったのは一体誰なのか?
ストーリーはここから選択によって3つに枝分かれし、
その「答え」もまたルートごとに変化してくるのですが、
ルイもフリオもカフェ店員も、ニコラスに向ける視線がどこか
ほの暗く、粘着シャツで誰もかれもが怪しく見えてきてしまいます。


どのお話もニコラスは酷い目に遭っていますが、
個人的に一番痛々しくて、ニコラスを打ちのめしたのは
【ルイルート】だったのではないかと思います。
凌辱された上に友人としても裏切られ、逃げることもできず
エンドレス地獄を匂わせて見事なまでのメリバでした。
他にもスタンガンやおもちゃを使ったり、二輪挿しだったり、
とにかく暴力的で痛がるニコラスが可哀想でした。


次の【フリオルート】でもニコラスは裏切りに遭いますが、
それでも一番正常愛寄りだったのはこのフリオだったような気がします。
彼も相当変態チックで気持ち悪いし、ラストシーンはぞくっとしたけれど、
それでもきちんと言葉でニコラスに好意を伝え、合意の上でセックスに
及んだのは彼だけだったから。


そして、最後は【カフェ店員ルート】。
彼だけ名前がありません。存在感も他二名に比べると薄く、モブ寄りです。
けれど、ニコラスへの病み愛を最も露わにしたのは彼だったのかも。
妄執に囚われて半ば正気を失い、自分の記憶すら捻じ曲げてしまう
壊れっぷりが3人の中でも群を抜いて不気味でした。

読んでいくうちに3つのルートが交錯して誰が何をしたんだっけ?と
途中混乱もしますが、最後のおまけページで時系列やルートごとの
解説があるので、わかりやすいです。
視点が移るごとに変化する真相もミステリーとして面白かったです。

結局、3人が3人とも少しずつ分担してストーカーをやっていたとわかると、
ニコラスの逃げ道がなさ過ぎて改めて不憫に思えてきました。
ニコラスは一体前世でどんな悪行を積んだらこんなことになるのか?
某名探偵のコ〇ンが行く先々で殺人事件に出くわすように、
そこにいるだけでクズを引き寄せてしまうニコラスでした。

5

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