救ってくれたのは超人気俳優でした

sukutte kureta noha chou ninnki haiyuu deshita

救ってくれたのは超人気俳優でした
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神12
  • 萌×213
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
6
得点
121
評価数
30
平均
4.1 / 5
神率
40%
著者
釘宮つかさ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
小禄 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784775529850

あらすじ

ようやく慣れてきた職場が閉店することになり、これからの生活に不安を抱く冬雪。じつはこれまでも、冬雪の勤め先が閉店や赤字になることが続いており、なんなら両親にさえ捨てられている。その原因は、冬雪のまわりにまとわりつく黒い影たち。そんな冬雪が明日の食事代にも困っていた時、昔なじみの先輩がとある仕事を紹介してくれ、喜んで駆けつけると、そこはドラマの撮影現場! しかもそこに現れたのは超人気俳優で……!?

表題作救ってくれたのは超人気俳優でした

雨宮耀(一条院耀仁)25才,人気俳優,凄腕陰陽師の末裔
六車冬雪,19才,前世人外の超不幸体質,施設育ち 

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数6

黒いモヤモヤと陰陽師

電子版購読、挿絵無し、表紙だけだった。残念。
紙版と同価格なのに、挿絵が無い電子版は、いつもは買わないけれど、面白そうなので買ってしまった。

「魔道祖師」翻訳の制作協力をしている釘宮先生の、陰陽師もの。
「魔道祖師」のような武の魔術ではなく、お祓い専門。

六車冬雪は、憑依体質で不幸を呼び込むタイプ。
酷いホラー体質に怯えた両親に育児放棄され、施設で育った子。
可愛い顔の控えめで真面目で優しい性格。
行く先々で起きる不幸現象で仕事を失い、家賃を払えず、ネカフェ暮らし。
黒いモノに憑りつかれて、幸せになれ無い短命人生と諦めている。

エキストラのバイト先で、人気俳優の雨宮耀が光の塊に見えて、無意識に縋りつく冬雪。
この出会いが無かったら、冬雪はあとちょっとで死亡する所だった。

人気俳優の雨宮耀(一条院耀仁)は、視える人。
陰陽師の稼業を継ぐのが嫌で飛び出した、京都の一条院家の後継者。
耀仁は、気の毒な冬雪の世話を焼いているうちに、本気の恋になってしまう。
でも不幸体質の冬雪は、受けた事のない好意に戸惑う、演技の延長とやり過ごす。
このすれ違いが面白い。

冬雪は、雨宮耀の祖父達のお祓いで、不幸現象が止まる。
冬雪の一件で、耀仁は、俳優を引退して陰陽師の修行に戻る決意をする。
耀仁の実家から感謝されたり、冬雪は嬉しい事ばかりが起きるようになって、幸せに。

二人の今後についての続編が、出たら嬉しい。
お祓いって、こんなに効果があるのだろうか??

4

心と魂は美しくあれ

心の美しいカップルですね!

生まれた時から黒いモフモフにまとわりつかれ、親には捨てられいつも体は重く息苦しく、悪夢を見たり場所によっては最悪殺されそうになる冬雪。常に寝不足で死に怯える毎日な天涯孤独の19歳。家もなくネカフェに泊まりギリギリに生きていて。これが結構続きます。

そんな冬雪がとあるバイト先で出会った超人気俳優雨宮耀は、まるで光そのもので…。

もう雨宮改め耀仁がとっても親切で優しくて心遣いができて。
もちろん冬雪もとても真っすぐで謙虚で良い子なんですよ。

耀仁の特殊な能力によって冬雪は守られるのですが、生まれて初めての穏やかな日々。優しい耀仁にかわいいポメ吉と暮らすことになるのですが…。

読んでて思ったのは、冬雪の境遇から仕方ないのかもしれませんが、迷惑をかけた!かけたくない!って頑固で。固辞するほうが逆に迷惑な場合もあるんだなあと。

それに安全なマンションに住めても、冬雪は自分から飛び出して行ったり(事情はある)、このままいつまでも厄介になるわけにはいかないから、一日も早く働いてお金返して自立したいってすごい頑固で。

耀仁の言葉も全然冬雪には伝わってなくて、気の毒でした。なぜ曲解する?素直に言葉と行動を見てればわかるでしょ?と何度言いたかったか。

とても面白くてスラスラ一気読みでした。
恋愛面は最後にやっとって感じですかね。もう冬雪が本当にもうっ!仕方ないんですがね。

モフモフのお祓いもなぜ取り憑かれたかも解決して。
最後の数十ページが駆け足気味でしたね。
冬雪が駅まで迎えに行ったりホテルへ会いに行くあたりからをゆっくり書いて欲しかったな。

今までの冬雪の苦労がまるで夢だったみたいな終盤は、トーンも変わってラブラブです。

5

憑き物付きの人生を変えてくれたのは

今回は人気俳優と憑き物付きの青年のお話です。 

不幸続きの受様が攻様の隣で幸せになるまで。

受様は子供の頃から悪いモノに憑かれ
育児放棄されて児童養護施設で育ちます。

憑き物は軽く小さいもやもやの黒いかたまりですが
それらがまとわりつく事で悪霊にまで狙われ
死にそうな目にあう事がが茶飯事になります。

高校受験は憑き物のせいで高熱を出して受けられず
夜間学校では夜の闇に引きずり込まれて行けなくなり
通信制高校を卒業して施設をでるものの

勤務先が閉店したり、倒産したりが続くために
数カ月、数週間で失職する受様は
日々を過ごすだけで精一杯です。

今日もバイト先のコンビニの閉店が決まり
ネットカフェを転々とする生活の限界に
死を覚悟して野宿する日も遠くないと思います。

そんな受様が次に向かったバイト先は
同じ施設出身の先輩の口利きによる
ドラマのエキストラのバイトでしたが

スタジオ内のライトが作り出す闇の中に
黒いもやもやや闇の存在を感じてしまい
受様は次第に息苦しくなってしまいます。

ところが今回の主演俳優である攻様が
スタジオ入りすると受様についていたもやもや達が
逃げるように受様から離れていったのです。

受様には攻様が大きな光にしか見えませんでしたが
彼の出現ですぅと息苦しさが消えた受様は
無意識に大きな光に向けて歩き出し
光に触れた瞬間に倒れてしまうのです。

受様に何が起こったのか!?
憑き物を撃退した攻様とはいったい何者!?

生まれつき強い守護力をもつ攻様と
悪いものに憑かれている受様の恋物語になります♪

攻様は今をときめくイケメン俳優ですが
代々陰陽師を輩出するような家の出身で
強力な守護がついていたのです。

攻様はスタジオにはぃつた時から
ヤバい子がいると思っていたと言います。

受様がふらふらしながら寄ってきたから
「とりあえず受様に憑いていたモノを全て消した」
「受様はこのままでは遠からず受様は命を落とす」
「今まで見てきた中で1.2を争うほどヤバい」
と言うのです。

受様は攻様の世話になる事など考えられませんが
攻様は受様が悪霊に襲われてるかも思うと
後味が悪くて安眠出来ないからと
"自分のために"と強引に自宅に連れ帰るのですよ。

受様はかなりピュアピュアさんなので
言葉巧みな攻様に敵うはずはなく♪

もちろん攻様も
誰にも頼れない一人ぼっちな受様だからこそ
手を貸す事にしたのですが

家族と確執があって俳優業を選んだ攻様は
受様と言う存在によって家業について
考えていく事になり

恋愛パートはちょっとムムムッて感じではありますが
お互いの存在が未来を変えていく展開は
とても楽しかったです。

いろいろと染まってしまった攻様にとって
ピュアピュアな受様は正に癒し♡で
私にとっても萌ツボでした。

4

現代もやもやファンタジー

現代物ファンタジー、凄腕陰陽師の血を引く人気俳優×憑き物体質で運の悪い一般人。冬雪の運の悪さに唖然、耀仁も同情したんだろうな。

耀仁に守られ、普通の生活が送れるようになると、冬雪本来の良さが出て、良い子だし癒し系、しかも可愛くて耀仁が惹かれたのも納得。実家と縁を結び直すきっかけにもなっててほのぼのした。耀仁が溺愛して冬雪には勝てない感じが可愛かった。すれ違いも耀仁が気の毒で…遠回りしたけど想いが通じて良かった。

憑き物もおちて、未来も見えて、すごく幸せなラストでした。小禄先生のイラスト美しかった!

3

タイトルそのまま

冬雪は不幸体質で、両親に捨てられ、就職しても職場が倒産したり家をなくしたりとギリギリの毎日を送っていて。そんな中、信用している施設出身の先輩から紹介された単発のバイトで超人気俳優の燿仁と出会う。そこで出会った燿仁がただの人気俳優ではなくて、実は陰陽師の家系の人で、冬雪を不幸に導く黒い影が見えることから、冬気を根本的に救ってくれる、というタイトル通りのお話でした。

冬雪があまりにも不幸体質で生活するのにいっぱいいっぱいで芸能人に対して変にミーハーではなかったり、救ってもらいつつも自立心を失わないところが読んでて気持ちよかったです。燿仁の溺愛っぷりも甘くて好きでした。

0

現代物ファンタジー

今まで自分が読んで来た釘宮つかさ先生の作品は現代物が全く無くて(過去作にはありますが)、なので今作を楽しみにしていました。

「救ってくれたのは超人気俳優でした」というタイトルから想像していたのとはちょっと違ったというか、少しだけホラー要素もあったりしてぐんぐんお話に引き込まれていました。

でもなんて言うか冬雪に心の余裕が無くて…それは彼の生い立ちと今までの生活が原因だからなんですけど、凄く遠慮がちな姿勢にイラっとしてしまったりもするんです。

耀仁は折々にメッセージを発信してるんですが、「そんな筈は無い」「耀仁の演技なんだ」と思い込んで冬雪は安心してるんです。
だから、終盤に冬雪が思ってることを正直に話した時は耀仁が気の毒に思ってしまいました。

そこまでのシーンが凄く長くて、冬雪の件は無事に解決するのかと残りのページを気にしてしまう程でした。

結果なめでたしめでたしなんですが、駆け足感が半端なかったです。もっとバランスの良い物を書くイメージの先生だったので、ちょっと驚いてしまいました。

あとがきに裏設定みたいな事が書いてあったのですが、そちらが凄く気になりました。
耀仁の実家の話とかポメ吉の活躍とかもっと読みたかったですね。

それとこのタイトルならファンタジーにしなくても、釘宮先生なら萌える作品を書けたのではと思ってしまいました。

6

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