本気にさせた責任取ってよ

honki ni saseta sekinin totteyo

本気にさせた責任取ってよ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×210
  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
75
評価数
19
平均
4 / 5
神率
26.3%
著者
すとう茉莉沙 

作家さんの新作発表
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イラスト
サマミヤアカザ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784199010590

あらすじ

新規ブランドの立ち上げに、手垢のついてない新人モデルを探してほしい──。全国売上トップの実績を買われ、店長から本社のプレスに大抜擢された汐瀬俊。奔走する俊がある日偶然出会ったのは、舞台の裏方をしていた不愛想な青年・郁人。プロ顔負けの体幹や勘の良さ、硬質な色気を持つ郁人が、全くの素人とは思えない──。郁人の素性が気になりつつも、俊はオーディションに臨むけれど!?

表題作本気にさせた責任取ってよ

織田郁人、汐瀬が目を付けたモデルばりの劇団スタッフ
汐瀬俊、新ブランドのプレスに大抜擢された元店舗販売スタッフ

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数3

お仕事BL

新作、楽しみにしていました。先生の文章はすっきりとしていて読みやすいです。とても読み応えがあるのですが、ラブストーリーとしては「萌×2」と「萌」の間くらいの感覚かな、、

ファッション業界を舞台にしたお仕事もの。お仕事がガッツリと軸になっていて、ラブは少なめに感じました。やはり、作者様の作品は物語を通して主人公が成長していく姿が素晴らしい!

受け視点です。服が大好きなファッションオタクの俊は、ショップスタッフとしても、店長としても、ひいては一企業に雇用されている従業員としても意識が高い。全ては自分が好きな服のために努力を努力とも思わずに身につけたものだったけれど、それだけで本当にいいのだろうか…と、彼がその先に見たものとは?

ラブ少なめというのは、ラブラブ描写が少な目という意味で、攻め受けが信頼関係を築いていくまでの過程に萌えが散りばめられている感じです。

ふんわりとたとえるなら、手負の獣が人間に信頼を見せていくようなやりとり(?)が見どころで、攻めが受けにだけ褒めて欲しいとか、上司命令で二人の仲を引き裂かれてキレたりとか、受けが理不尽な目に遭っているのを知ると身を挺して護ろうとしたりとか…、攻めがめちゃくちゃ子供っぽいんだけどいじらしくて可愛いくて。

受けもそうなんですが、攻めの方が若いので、成長ぶりがわかりやすいのは攻めの方かもしれません。

藤間さんですよね、なんたって気になるのは。サマミヤ男子好きとしては、藤間さんのビジュアルを拝見した途端に彼を生かさずにどうする⁉︎と思ってしまって…笑。ちょこっと、本当にちょこっとだけ何かを感じる受けへのリアクションがたまらなく妄想を掻き立てます!

しかし、丁寧な進行なのでかなりボリュームがあり、攻めの背景と受け側の恋情の盛り上がりの部分をどうにか調整して欲しかったような…。エチが…、エチが…、、あまりにもあっさり?

その分、しっかりとリサーチされたお仕事描写は華やかな業界の裏舞台を覗かせてもらった感じで、楽しく拝読しました。

2

ラブは薄め。業界情報は濃いめ。

アパレル業界が舞台。

アパレルの店長をしていた俊は、SNSがバズり業界ではちょっとした有名人。その知名度とお客と真摯に向き合う接客が評価され、ライセンス契約をした高品質ブランドの立ち上げプレスに抜擢されます。

俊は見た目もよくオシャレ。洋服が大好きで海外ブランドにも詳しい。
プレスに異動になり、手垢のついてないブランドのイメージモデルを探さなきゃならない課題にぶち当たり、悶々としていた中でイメージにピッタリの郁人に出会います。速攻スカウトした俊ですが、郁人は表に出ることをひどく警戒するミステリアスな青年。最初はモデルを断った郁人ですが、モデルを引き受けます。

郁人は無愛想だけど、超モデル体型の美形。サラッとハイプラの服も着こなし、モデルのポージングや演技は素人ではない動き…。英語もペラペラ、有名大学の学生で家は裕福。とにかく謎めいた20歳。

最初はそっけない態度の郁人ですが、俊に心を開いたのか懐くように。現場でも2人は距離が近くて仲良しだねって言われる中、上司の藤間だけは苦い顔…。
ここで私は藤間の当て馬来た!ってワクワクしましたが、結論を言うと全く何でもありませんでした。完全に期待損でした。

いやね、この作品はページ数的にはボリュームあるんですが、アパレル業界の裏側がメインの感じでめっちゃ丁寧に詳しく描かれているんです。お陰で背景をイメージしやすかったんですが、なかなかラブに動きがないなぁ…と焦れったい。郁人が俊のことを好きだろうなというのは分かります。俊はまだ目覚めていない。そこで当て馬がきて2人の恋愛に動きがあるのかと思ったら、仕事上の問題なだけでションボリ…。

藤間の命令で郁人と俊は距離をおくことに。離れたことで、峻がちょっとずつ郁人に好きの気持ちを抱いていることを自覚して行きます。んー…でも俊がねぇ〜…大人なのは分かるけど、気持ちに蓋をして本音言わないのですよ。郁人はハッキリもの言うし、俊に対してもあんたはどう思う?とか本音を聞きたがっているのに、俊ははぐらかしてばかりで、もおぉぉ〜状態です。

俊のSNSへの批判コメ・ブランドの内部リーク問題もあがって郁人の素性が知れることになります。ラブがホントに前に進まないです…。2人のラブに動きがあったのは本当に終盤で、待ちくたびれました。溺愛あまあま好きの私としては糖分が圧倒的に足りない!表紙買いしたので仕方ないんですけど、あのボリュームで最後にちょろっとは物足りなかったです。待ったぶん、エッチは盛り上がって欲しいところでしたが、あっさり目でした(苦笑)告白も郁人からじゃなくて、俊から言ってくれたら萌えたんだけどな。これからの2人の恋人関係にも、ビビってるのか俊が積極的じゃないのが、ホントにもぉぉぉ〜(2回目)です。

俊はとても魅力的なキャラクターで好きなんですけど、恋愛では……ですね。救いは郁人が攻めまくっていたところですかね。郁人は終始カッコ良かった!
郁人が過去に男子校の友だちに振られたというエピソードがめっちゃ気になりました。


BLに仕事がくっ付いてる感じじゃなくて、仕事にBLがくっ付いてる感じでした。舞台となったアパレル業界も、登場人物ほぼ全員のキャラクターも個性があって魅力的で動きも良い。設定もだいぶ作り込まれている印象で好きな世界観でした。それだけにラブが…ラブがもっと欲しかった!!

仕事に特化したBLが好きな方におススメの作品です。実態はどうか分からないけど、アパレル業界の裏側に詳しくなったような気がしました^ ^

2

本物しかいらない

今回は劇団の裏方スタッフの大学生と
新ブランドプレスに抜擢された店長のお話です。 

日本初進出の新ブランドが無事にお披露目されるまで。

受様は服が大好きでアパレル業界に就職し
憧れのメンズブランドで販売スタッフとして
精一杯の努力をしてきます。

受様はSNSも駆使した宣伝投稿にも積極的で
攻様目当てに来店する女性客も増え
結果的に受様は旗艦店の店長まで昇り詰めます。

受様の店舗はここ数年、
全国売り上げトップを誇っていますが

入社6年目となった受様は20代向けのブランドで
いつまで店頭に立っていられるのかと
思う日も増えてきます。

そんなある日、
店長会議のために向かった本社にて
企画広報部のディレクターに引き合わされ

日本初進出になるメンズブランドと
ライセンス契約を結んだ事と知らされ
そのブランドのプレス担当として
受様を迎えたいと打診されるのです。

新部署で受様が最初に任された仕事が
新ブランドの顔となるブランドモデル探しでした。

20代から30代の日本人で、
デザイナー自らがショートフィルムを撮る為
演技ができる事が条件です。

受様は誰もが認める
本物の魅力を持つ原石を探し始めるのですが
なかなか逸材は見つかりません。

ところが息向きで店舗顧客だった
脚本家の舞台初日を見に出かけた受様は
終演後の受付にいた青年に心臓を鷲掴みにされます。

びっくりするほど背が高く
ウン十万はするだろうジャケットを着た彼は
印象的な眼差しでバランスの取れた身体つきという
正に非の打ち所の無い本物だったのです。
この青年こそが今回の攻様です♪

受様は攻様に新ブランドのモデルになって欲しいと
持ちかけるのですが、渋々名刺を受け取ったことからも
表舞台には全く興味はないようです。

果たして受様は攻様を説得できるのか!?

並外れた容姿と雰囲気を持つ攻様と
新ブランドのプレス担当となった受様の
アパレル業界を舞台にした恋物語になります♪

攻様は何が気に入ったのか
受様の説得に応じてオーディションを受け
デザイナーも攻様を一発で気に入るので

お仕事面はけっこうすんなり進んで
2人の恋の攻防戦にスイッチしていくのかな
と思ったのですが

攻様がモデルとして選ばれると
受様は攻様にばかり関わる事を良しとされなかったり
SNSで誹謗中傷を受けるようになったりと

お仕事シーンで次々と難問が発生していくためか
2人の恋愛パートはあまり進展がみられるシーンがなく
本の厚みの割には山谷に欠けたかなと思います。

お仕事BLとしては
受様のファッションにかける情熱や
それぞれが求められる役割について熟考し
あるべき姿を追求し、奮闘していく様子は
とても楽しかったのです (^-^)v

個人的には必ずしも恋愛場面が必須とは思いませんが
最後の盛り上がりを作るためには
所々での伏線張りは必要だと思います。

2

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