「さよなら、運命の人〈アルファ〉」協力書店限定ペーパー「パリを出て」

sayonara unmei no alpha

「さよなら、運命の人〈アルファ〉」協力書店限定ペーパー「パリを出て」
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
13
評価数
4
平均
3.3 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
特典
出版社
発売日
付いてきた作品(特典の場合)
さよなら、運命の人〈アルファ〉

商品説明

特約店限定特典の書き下ろしSSペーパーです。
A4サイズ両面印刷で、無くなり次第終了。

二人がパリを逃れ、スイスに向かう道中のお話です。

「ありがとう。助かります」
親切な農家の馬車に乗せてもらう二人…。

レビュー投稿数3

生きる希望

本品は『さよなら、運命の人』の
フェア店特典ペーパーです。

本編後、2人がパリから脱出するお話になります。

戦争の気配が深まる中、
2人はフランス南部を迂回しスイスへと向かいます。

パリで再会した2人は番の契約を交わし、
アレクシスはレオンのためにと
彼の店で購入していたチョーカーを贈ります。

アレクシスはジュネーブ行きの列車から飛び降り
カバンを失いましたが、これだけは肌身離さず
身に着けていて無事だったのです。

レオンは涙を流すほど喜んでくれますが
高価すぎるモノなので盗難避けにと
引続きアレクシスが持ち続け
今のレオンは貞操用の首輪も外した状態です。

それでも長めの髪がなびくたびに見える噛み痕は
夫婦だという証明にもなり
親切な老夫婦に馬車に同乗させてもらえます。

しかしアレクシスの悩みは尽きず・・・

A5サイズ(書店によって型違いあり)両面にて
2人のパリ脱出のお話です。

実はレオンはアレクシスとの再会で発情し
妊娠した確率がとても高かったのです。

アレクシスはパリに留まる事も考えますが
助けてくれた老夫婦もレオン本人も
「なんとかなる」と前向きです。

アレクシスは己の府不甲斐なさに落ち込みますが
レオンと互いに支え合って生きていこう
と未来に向かって歩き出す

・・・という希望を感じる幕引きでした。

本編では戦争の影が色濃く、
再会した2人も未来は見えないままで終わりましたが

2人に手を差し伸べてくれた老夫婦のように
希望を失わずに生きる人々の逞しさを感じさせ
2人の道行に迫る危機よりも
未来を信じさせてくれる小話でした。

※他店舗特典(レビュー済)
アアマゾン特典は2人が再会した夜のお話、
コミコミ特典は終戦から3年後のお話です。

2

あの話の前の話

本編の終章ではスイスのバーゼルで暮らしていたアレクシスとレオンでした。

こちらはその終章で語られていた、リオン駅で再会して番になった二人が苦労して電車を乗り継ぎ、人々の親切によってスイスまでたどり着くまでの途中のお話でした。

パリのレオンが働く店でアレクシスがオメガのチョーカーを買った時の気持ちと、いつかレオンに渡したいという気持ちが書かれてて胸熱でした。そして、レオンのうなじの噛み跡の印を何度も見ては、彼に嗜められながらも嬉しく思うアレクシスが微笑ましいです。

この時にはレオンの妊娠が分かってるんですが、馬車に乗せてくれた農家の親切な老夫婦との会話とか、泊めてもらった農家のベッドで順応性が高く逞しいレオンをアレクシスが再発見するんです。
そしてレオンは守られるだけの存在じゃなくて、お互いに支え合って生きて行くと気がつくんです。

それこそがレオンが求めていた、二人の関係性なんですよね。
とても素敵なお話でした。

2

おぼっちゃま

本編終了直後、二人でなんとかパリを脱出する時のお話でした。
アレクシスがヘタレというかお坊ちゃまだ!とよくわかった番外編でした!

++

一昨日、ようやっと番になった二人。敵国ドイツ人になるので、パリからスイスへ脱出しようとなったものの、バスも馬車もなく、歩くしかなく、途方に暮れていたのですが、親切な農家の馬車に乗せてもらえることに。

レオンはおそらく妊娠している様子だし、スイスいってもその先の展望があるわけでないし、荷物は列車の中に置き去りにしてきちゃったし、おいおいおっさん、もうちょっとスペシャル奥の手とかないんかいな!とめっちゃツッコミたくなる展開。本人もめちゃ不安がっているのですが(ああお坊ちゃま)、老夫婦、そしてレオンが「何とかなるさ」と一蹴。やっぱ逞しいわ、レオン。

開戦当初、きっとこんな感じだったのでしょうね。どれだけの人がどれほどの悲哀、苦労、災難に巻き込まれたんだろう?と思うと、二人を乗せてくれ、一晩泊めてくれて、その次の移動手段を提供してくれた老夫婦に幸あれと思うのとレオンの逞しさに「おお」と思ったお話でした。

2