永遠にして刹那

eien nishite setsuna

永遠にして刹那
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×21
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
21
評価数
6
平均
3.5 / 5
神率
16.7%
著者
愁堂れな 

作家さんの新作発表
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イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
電子発売日
価格
¥630(税抜)  
ISBN
9784344849204

あらすじ

国立署刑事の白石望己は、優秀ではあるが、署内で孤立し一匹狼的存在だ。ある日、首筋に妙な痕があり、血液をほぼ抜かれた二人の若い女性の遺体が見つかる。捜査会議で現場付近の防犯カメラ映像に映ったある人物を見て愕然とする望己。会議が解散となり署を出た望己は、二十年来の幼馴染み財前倫一のもとを訪れる。「林田倫一」という名前で探偵をしている倫一に、力を貸してほしいと頼む望己は、防犯カメラに映った人物が、十年前に失踪した兄・優希としか思えないと話す。幼いころに母を亡くし、十四歳で刑事だった父が殉職、兄弟二人きりで暮らしたが、十八歳の時、失踪した優希。十年前と変わらぬ姿で映る男が本当に兄であるか、倫一とともに探ることに。そんな折、第二の殺人事件が発生。現場を訪れた望己の前に優希が。兄と再会した望己の前に、見知らぬ外国人が現れ「ルーク」と名乗り……⁉

表題作永遠にして刹那

林田倫一,探偵
白石望己,28歳,刑事

その他の収録作品

  • それから。

レビュー投稿数3

タイトル買い

あらすじ未読、タイトルに惹かれて読み始め、意外な展開に翻弄されまくり、ザワザワとした読後感に未だ心乱されております。好み過ぎて逆に不安定になってしまって、嬉しいやらみっともないやら笑

一般的な切ないラブストーリーを想像していたのですが、作者様十八番の警察ものでした。猟奇殺人の事件捜査が軸で、全体的にダークな雰囲気…(←これ大好物なんです)登場人物が多めなので、読み進めながら犯人探しもめちゃめちゃ楽しめる。切ないといえば死ぬほど切ない…。

これ、ネタバレ無しで読めてすっごくよかったです。個人的にはガチ兄弟もので読み、親友ものとして切なくなり、NTRもので萌えました。美味しすぎてあ゛ーッッッてなってしまった笑

設定って萌えを炸裂させるために重要なキモになるってことはボンヤリ気づいていましたけど、このお話で再認識させていただきましたね。昏めでシリアスな作品のトーンから突拍子もない設定をブチ込まれた意味、しかと受けとめましたよ。

この設定じゃないと先に挙げさせてもらった美味しさが味わえないことに気づいたんですよね…。書き下ろしの「それから。」もむっちゃ萌えさせていただいたし、電子版限定「ルークの告白」を拝読できたことで自分のモヤモヤを解消させることができ、先生のお気遣い?に感謝しております!

ちなみにガチ兄弟間の複雑な愛情が性癖なんですが、結ばれない悲しさに萌える癖に、すっごく落ち込むんですよ笑

最後は納まるべきところに納まる前向きなエンディングといえるけれど、読み手を選ぶ作品だと思います。本作の評価は個人的な趣味の側面が出まくっていますので、気持ち程度に解釈いただけましたら幸いです。それから、ネタバレが苦手な方は何も知らずに読んだ方が存分に楽しめると思いますので、内容にほとんど触れませんでした。地雷避けの参考にならず、申し訳ありません。

1

ほんもの

表紙買い。蓮川先生の金髪ロン毛は無条件降伏なのです。お話は愁堂先生らしい事件ものなのですが、表紙後ろにいる金髪ロン毛が、おお!な設定でしたので萌にしました。良いです金髪ロン毛。色っぽいことは超少なくても大丈夫な方、事件ものが好きな方でしたら。

閉店したレストランで血まみれの遺体2体が発見された事件を捜査している望己。事件現場周辺のカメラ画像をチェックしていると、10年前に姿を消した兄にそっくりな人物が写っていて・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
菊野(監察医)、小柳(管理官)、ルーク(金髪ロン毛)、優希(受け兄、10年前から失踪中)、他事件関係者少々。

++ 良かったところ

攻めはずーっと受けのことをひっそり思っていた方。優秀な探偵さん、ハッキングもお手の物。

受けは父が刑事で殉職したということや、失踪した兄を探したいという目的があって刑事になった方。親代わりに面倒見てくれた兄をとても思っていたので、事件現場近くに兄らしき人物が現れたとわかって、動揺はあるものの、熱心に操作をする方です。熱血まっすぐという書きぶりよりかは、検挙率が高いこともあって署内で孤立しがち という感じです。

という攻め受けよりも!(以下 超ネタバレ)

ルーク様が気になってしようがなかったのです。まさかの本物吸血鬼。あらびっくり、吸血鬼もの久しぶり!やっぱり良いです。人とは異なる時間の流れの中で生きていること、大切な人を見送らなければならないこと、この設定が最も好き!!!!

どこで優希を見つけたのかは不明ですが、彼を見出し、共に生きていこうとするところが大好き。穏やかにゆっくり愛情を育んでいこうとしている様子も好き。

事件の方は「あらら・・」という感じでちょっと残念だったです。良さげなキャラだったんですけど、うーん、なぜ人殺ししちゃうかなあ。イケメンなのに!

個人的にはメインカプよりサブキャラのルーク&優希がめっちゃ気になったお話でした!

3

美形が大渋滞


兄を探す刑事と幼馴染との恋愛と行方不明の兄との再会と連続殺人事件。


10年前に行方不明になった兄を探すため、子供の頃からに夢を叶えるため刑事になった望己(受け)。
ある日、首に傷のある血を抜かれた死体が発見されます。
その捜査のために見た防犯カメラに行方不明の兄に似た人が写っているのに気がつきます。
事件解決のために動けない望己は幼馴染で探偵の倫一(攻め)に兄の捜査を依頼するのです。
捜査は中々進まない中、兄と思しき人と共に現れた外国人ルークは自分たちは吸血鬼だと言われるのです。信じられない望己は‥


既視感があるなと思って読み始めたのですが、別レーベルの「美しすぎる男」にかなり設定が似てるように思いました。
職場の雰囲気とか立ち位置とか懐いてる上司とか、裏切られる展開とか、仲のいい監察医とか‥

事件を解決することと兄カップルの話に時間を取られてしまって、主役カップルの話がほとんどできなかったのが残念。
倫一の過去も深いのにあまり使ってないし、色々詰め込んでしまって、面白かったけどちょっと物足りない感じがしました。

望己視点、ほんの少し兄とルーク視点で話が進むので、倫一の心情もよくわからなかった。自分との未来を全く考えてない望己をいきなり裏拳で叩いてレイプしようとするのは、いくら焦って怒ってたとしてもどうなんだ。倫一視点も読みたかったです。
続編が出るのでしょうか。もう少しこの先の二人の話が読みたかったです。
兄を探すという目標も既になく、尊敬する人もいなくなり、仕事は辞めたのだろうか。

尺を考えると兄弟の決別の話なのか、上司の裏切りの話なのか幼馴染との恋愛の話なのか。
どれかをメインにするべきだったのではないでしょうか。


イラストは眼福でした。
美形がいっぱいで素晴らしい。 

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