VIP　熱情

決着つかない展開

前番外編「ステイウイズミー」の歌詞が気になった前作。

久藤と三島の跡目争いの抗争は、続いている。
久藤の記憶も完全に戻っていない。

和孝と和孝の店に、見知らぬ者からの嫌がらせ行為が始まる。
そして過去に登場した色々なキャラ達が、思い出すように再登場、死んだ南川も登場します。
嫌がらせは、久藤の弱点＝和孝を標的に据えて、三島が裏で画策しているらしいけれど、確証を久藤はつかめない。

和孝を標的する揺す振り攻撃の最中、久藤が言った「巻き込まれる覚悟」の意味を考える和孝。
でも自分以外、特に非力な家族へ実害波及を強く恐怖する・・巻き込まれきれないみたい。

和孝が、バイクに乗った者から襲撃を受け、手を負傷。
ついに、久藤は「店を閉めて暫く身を護るために離れろ」と、和孝に足手まとい宣告をする。
何故か、そこに偶然いる榊は、勝手に「一緒に旅に行こうと」喜ぶ、榊の深い思い込みはいつもキモイ。
アクト・チューンで、榊が旅の準備をする場面で、この巻は終わり。

今作に載せきれなかった描写が、別売りの番外編「電子書籍オリジナルＶＩＰ　タイセツナヒト」に掲載されてます。

過去の登場人物が総員再登場・・確かに「クライマックス直前怒濤の展開」・・終わりに向かっていることを感じます。
宙ぶらりんな次作に引っ張る終わり方から、実は著者自身が決着の形に迷っていそう。
先生、沢山迷ってください・・玉虫色の今後の構想を決めるのは、多分ファンの要望、ファンレターだと思う。

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★HONTOの巻末SSは、「ヘブン」でした、
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