サハラの隻眼狼

sahara no sekiganrou

サハラの隻眼狼
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神137
  • 萌×234
  • 萌8
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
13
得点
846
評価数
180
平均
4.7 / 5
神率
76.1%
著者
五月女えむ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ジュネット
レーベル
ジュネットコミックス ピアスシリーズ
シリーズ
サハラの黒鷲
発売日
電子発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784909460882

あらすじ

ここはとある砂の国。
元主人と元奴隷という複雑な関係をもちながらも、幼馴染として、家族としてお互いを大切に想い合っているロキ、トール、イングルの3人。
しかし、イングルに恋するビャクにとっては、その強固な3人の関係性がとにかく気にくわない。
なんとかして自分に気を向けて欲しいと思いながらも素直になれないビャクだったが、とある事情によりイングルと共犯関係を組むことになりーーー
これは恋を知らない狼と、そんな彼に一生に一度の片想いをした蛇の物語。

表題作サハラの隻眼狼

イングル,黒鷲の右腕の傭兵
ビャク,水売り

その他の収録作品

  • 描き下ろし

レビュー投稿数13

素敵な潤い

『サハラの黒鷲』のスピンオフ。
黒鷲の右腕で隻眼の傭兵、イングルのお話し。

水売りの護衛をしているビャクとイングルは過去に一度殺し合ったことがあり、イングルの左目に傷を負わせた相手で、ビャクにもイングルにつけられた大きな傷があるというまあまあヘビーな間柄なんですが、実はビャクはイングルに一途に想いを寄せていて、理由をつけて身体を重ねるものの全く脈がなさそうで…。
はじめのイングルは本当に黒鷲やトールのこと以外には関心がなくて、ビャクの気持ちが届くのか心配になるほど。
ですがビャクと過ごしていくうちに、イングルの心が少しずつ熱を帯びていく描写がまた良いのです。
生き方に惚れるというかんじにぎゅんとしました。

イングルの黒鷲やトールへの家族としての特別な思い、ビャクのイングルへの不器用な片想い…。
そこに黒鷲の過去の因縁も関わってきてキャラのそれぞれの感情や絆が絡んでいて読み応えがありました。

そして、白蛇のザザがものすごーくいい子(蛇)で!
ビャクのことが大好きなことがわかるし、気が利くし、感情も豊かでめちゃくちゃかわいくて、描き下ろしの『行くと!良いよ!!』がぎゃんかわです。
ビャクを噛んでしまった時のザザにイングルが寄り添ってビャクと再会するシーンは胸がじーんとしました。

ビャクの純粋でせつない恋心とイングルの家族を想う強い心と芽生えた気持ちとが作品の世界観に絶妙にマッチしていて、砂漠の乾いた空気感の中に素敵な潤いを与えてくれていました。
イングルのビャクへの気持ちが日に日に深まっていく過程やビャクの未掲載のエピソードなど是非続編で読みたいです。

10

イングルのターン

こちらサハラの黒鷲のスピンオフですが、明らかに続きの話ですので、せめてサハラの黒鷲は読んだ方が話の流れが分かると思います。
黒鷲CPのアルキル×ロキもがっつり出ているので、気になってしまうのではと思います。

サハラの黒鷲で出てきた幼馴染3人の内の1人イングルがメインのお話です。
寡黙でなかなか内面が分からなかったイングルでしたが、今回はビャクという新キャラが色々頑張ってイングルを落とそうとするので、イングルが今までと違った一面を見せてくれます。

幼馴染の過去でイングル視点の話が入ってきて、1番何考えているか読めなかったイングルの過去が切ないです。そして幼馴染3人の輪に入り込めなくて苦悩するビャクが健気でまた切ない!
イングル以外にはバレバレなビャクの気持ちも、イングルが幼馴染の方を向いているから気付かないんですよね。

でも因縁の呪い師との対決で、復讐かビャクの命か迫られる所で、ビャクの事も意識し始めている事を自覚したんだろうな、と。もっと早く気付いてあげてとやきもきしてましたが、ハッピーエンドなら文句ないです。

個人的にはザザがナイスアシスト!そして表情が豊かで可愛い!西瓜を噛みながらウルウルしてるのは、うっかりこっちも泣きそうになりました。

そして時々出てくるアルキルとロキがバカップル化してて笑いました。

イングルとビャクはまだこれからですが、バカップル目指して欲しいですね。

8

めっちゃ好き

本編よりも好きです!!
隠してるけど隠しきれてない?(でも本人にはまだまだ気づいて貰えない)イングルへの思いや、振り向いて貰うために諦めないツンデレなビャクが最高でした。
キスのことをちゃーって言ったり、ひっついて寝ていい?ってほんとに可愛すぎる!!ビャク

イングルも少しずつビャクのことが気になって実は考えてたり、表情にも出てきたり、、、

思いが通じたあとのビャクのイングルへのすきすきが、可愛すぎて、、、
あとヘビでビャクの親友のザザが2人が一緒に寝るように仕向けたりするのがすごく可愛かった!で、一緒に寝ることができて嬉しそうなビャク、最高でした〜

最後のビャクがかわいいって言った時のイングルの表情が、愛おしいって感じの表情で、たまらんです!

5

素敵すぎました〜

素敵でした!
個人的には本編より好きでした!

もう、2人のも可愛かったし、ずっとドキドキしっぱなしです!

途中、2人の過去や抱えるものが重たい場面もあるのですが、それ以上に最後はハッピーエンドですし、優しい物語になっております!

4

片想いと無表情

「サハラの黒鷲」で寡黙ながら圧倒的な存在感を放っていたイングルのお話。
隻眼で無口なんて、好みにどストライク過ぎてどうしようかと思いました。

殺し合った過去を持つ二人がどのように心の距離を縮めていくのか、読み応えがありました。
表情を表に出せないイングル、他人に理解してもらうことを諦めてしまった彼の闇も深ければ、蛇と心を通わすことで奇異の目で見られてきたビャクもまた傷ついた過去を持っています。

もどかしいしジレジレしますが、ビャクの必死の片想いが健気で切なくて愛おしいし、蛇のザザとビャクの気持ちに寄り添ってくれるイングルが本当に男前で、何度も萌えさせていただきました。

スピン元より読み返し率が高いです。
始まったばかりの二人の関係を、まだまだ読みたいです。
続編を熱望します。

3

もうとにかく尊い

受けのどうせあいつは自分のことなんか好きになるわけがないという話にとても辛くなりました。健気と言っていいのか分かりませんが好きな相手に素直になれず、冷たくされると傷ついて、少しでも自分のことを好きになってもらいたいと健気に思い続ける姿に胸を打たれました。そして、攻めが姿をくらました時に、無事を祈り、涙を流すシーンがとてもとても美しかったです。

ヘビもとても可愛かったし、好きになるならお前がいいという攻めのセリフにうわぁ、良かったねぇと思わず涙したました。この作者の方はとてもイラストが綺麗で設定もストーリー構成も素敵な方だなと思いました!

1

なにこの子かわいい

スピンオフなので、スピン元を最初に読んだのですが、読んだ時点で、今回攻めになるイングルが気になって気になって仕方なかったんですよ。
寡黙で、忠誠心が強くて、もう、心の中に、大事な主がいる。
そういう相手は、絶対に一筋縄では自分に落ちてこないじゃないですか。
振り向いてさえくれない。
イングルはそんな難しい攻略キャラだと思って、それをどうやって愛して、どうやって包み込むのか。
受けちゃんにも興味津々でした。

そして読んだ感想がタイトルの通り「なにこの子かわいい」です。

もう、ビャクが、可愛いんですよ。

てんで相手にされていないんですね。
イングルがロキのことを大事にするもんだから、ヤキモチ焼いて仕方ないのに、「傷つけたら許さない」とか「関係ないだろ」とか、言われ放題なんです。
その言い方も、サラッとな訳じゃくて、言葉につまるくらい、念を押すように、存在も否定されるくらいに言われちゃう。

それなのに、イングルはビャクのことを全然気にしてないものだから、逆にビャクに対してキスも抱擁も何も考えずにしてしまえるんですよ。
もう憎たらしいったらありゃしない!
だってもう、その素っ気なさが格好いいんだもん!

けれど、ビャクだってただただイングルの周りでウロチョロしてる訳じゃないんですよね。

イングルが呪い師を見つけて、今にも怒りを爆発させよう、というシーン。
ビャクは、そこで怯まずに、イングルを止めるんですよ。
そのシーンによって、2人の関係性が対等なんだなあ、って思えるのですごく印象深かったです。

あ、ビャクはこうやってイングルを支えるんだ。イングルの中に、こうやって少しづつ根を下ろして寄り添うんだ、みたいに感じて。

その後、呪い師を始末するか、ビャクの命か、と選択を迫られたイングルは、ビャクの命を取るんです。

ああ、やっと。
やっとだよぉ、と思いました。
やっとイングルの中に、ビャクも存在出来るんだって思えました。

はっきり言って、恋はまだまだ先になると思うんです。ラブラブなんてまだまだ先です。
だからこそ、続編(連載中らしいですね!嬉しい)が待ち遠しくて仕方ありません。
本当に読んで良かったです。

1

サハラの純愛再び

サハラの黒鷲のスピンオフ。前作は凄まじくドラマティックな愛の話です。こちらは同じテイストながら新キャラのビャクが可愛くラブコメ風なところも。私はこちらの方がより好みでした!しかし前作同様に本質は「サハラの砂漠で生死を賭け生きる黒鷲一家」が恋を知り自分を見つける物語です。
家族以外に興味のない朴念仁のイングルは、必死にアプローチするビャクの気持ちを理解できず恋心を挫かせ続ける。過酷な生き様ゆえなんだけどあまりにつれなくてちょっとラブコメ。二人の体格差やエロスにドキドキ。でもかっこ悪くても止まらないビャクのアプローチの一喜一憂には、恋の本質があってそれがイングルの心を動かす、そこに感動します。
画の表現が素晴らしいので、ここまで台詞を書かなくても全て伝わるのに、とも思うのですが、この熱さを伝えたいんだろうな先生は…。ギュッと凝縮した濃厚な愛の物語です。結果恋するビャクを通じて自分を知り、恋を知る…一歩手前で戸惑うイングルも可愛い。エロは毎度濃厚ですごいですが、純度1000%の純愛そのもの。大好きです。

1

サハラの黒鷲のスピンオフ

サハラの黒鷲のスピンオフで、
サハラの黒鷲の時は寡黙な人だなぁと思っていたイングルのお話です。
トールやロキ、アルキルも出てきます。

最初に相関図を描いてくださっているので
サハラの黒鷲を読んでいなくても分かりやすいです。


イングルの事が好きなビャクがイングルを振り向かせるお話なのですが、
執着受けですごく良かったです!!!!

イングルは基本的にトールとロキ以外どうでも良い感じなので、
途中はビャクがすごく健気で可哀想だったのですが、
最後はビャクの粘り勝ちですね。

個人的にはビャクの親友のザザ(蛇)がすごく良い子で大好きでした。
途中ザザがどうなることかと思ったけど無事で良かったです(/_;)
イングルに一緒に寝ようと誘えないビャクの為に
イングルのベッドを占領して一緒に寝るように仕向ける所とか
ほんとにザザが可愛いんです〜!!!
でも、その時にイングルが来てくれて
ビャクが嬉しそうでそれも可愛かったです。

イングルの過去も明らかになって
ロキやアルキルと同じように過去に辛い出来事があったので
イングルもこれからビャクと一緒にもっともっと幸せになって欲しいです。

0

眼に潤い、心に沁みる

もう結論からお話させて貰いますと、大変秀逸、大変良かった!作家買いします。

昨今のSNSを使った手軽な出会い(大好きですよ)やら、道端で拾った(これも大好き)やらライトなBLが多い中、砂漠の国 恋を知らないイングルと一生に一度の片想いビャクのお話です。
言わずもがな一途な純愛です。
この世界観に嵌まると抜け出せない。

何ともビャクが健気で…。
イングルに少しでも振り向いて欲しい、少しでも見て欲しい。
でもイングルはロキとトールしか見ない。自分には眼中に無く100%望みがない。
だからわざと喧嘩を売ったり、ロキ達を巻き込んで依頼や報酬という形で肌を合わせる。

相手に気持ちが無いと分かっているし、虚しく成るだけなのに触られるだけで「夢みたい」とか「嬉しすぎる」とか…こんなのビャクを応援するしかないじゃない。
蛇のザザと村の皆も応援してるよ!

ずっとコンプレックスを持ちながらロキとトールを守ることが指命として頑なに生きてきたイングル。
人と違う事は武器だ と自然に断言出来る陽の様なビャクに、イングル自身も過去の陰のコンプレックスを昇華 救済させるストーリーに感動しました。

ビャクが出会いから惹かれ合う過程も確り描かれていて、イングルは2人にしか眼中に無く無表情だけど皆に平等に優しい、そこに惚れる。人間の本質に気付けるビャクこそ素晴らしいと思う。

こちらからでも楽しめますが、やはりサハラの黒鷲からの方が深みが違います。ロキ、トール、イングル3人の関係性は特に読んだ方が納得しますね。
小さいロキとトールが可愛かったー!ロキ赤ちゃんが揺ながら笑顔になる、ほっこりした。

あとね、エロが物凄くエロくってイングルの褐色の肌と色素薄目なビャクのコントラストがエロい!
2人の背景と心情が説明されて感情移入しているのでエロが心にドスンと来た。

個人的な感覚ですが萌えると心臓を擽られ手足に広がるような状態になるのですがこの作品では何度も擽られ、もう本能が満足。

ラスト賛否両論有りますが、個人的には大満足です。寧ろビャクは良くココまで心に入り込めたなと感動しました。

0

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