兎の森 (2)

usagi no mori

兎の森 (2)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神262
  • 萌×263
  • 萌17
  • 中立3
  • しゅみじゃない5

246

レビュー数
44
得点
1616
評価数
350
平均
4.6 / 5
神率
74.9%
著者
苑生 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics CRAFTシリーズ
シリーズ
兎の森
発売日
電子発売日
価格
¥690(税抜)  
ISBN
9784813032731

あらすじ

これから環が「守ってるもの」俺が破ることにする。

幼い頃から一緒に遊んでいた環と志井は1歳差の幼なじみ。
高校生になった二人は、志井が押し切るかたちで付き合う事になる。
「1年だけ」で終わる約束。環は友達感覚のままだが、
志井はどうにか一線を越えようとする。
──セックスなんかする必要ない。
志井の欲求とは裏腹に、隠れていた環の心が揺れ動き…?

表題作兎の森 (2)

志井洵太,高校1年生,幼馴染
弓永環,高校2年生,幼馴染

同時収録作品兎の森 2

志井洵太,中学生
タクミ,出会い系で会った大学生

その他の収録作品

  • かわいいおとこのこ(描き下ろし)
  • おいしそうにたべるおとこのこ(描き下ろし)

レビュー投稿数44

志井なりの攻め方が最高です

1巻終わりで1年限定で付き合う事になった環と志井。
物語の根幹とも言える環の「普通ではない」家庭環境とそこから生まれた環の「性」に関するトラウマに、志井なりの攻め方で踏み込んでいきます。

頭の中は環に対するエロが直結している志井ですが、環のトラウマを理解し受けいれて解放してあげようと考え行動する姿が、幼なじみだからこそわかってあげたい、守ってあげたいと思う志井なりの優しさが伝わりました。
(エロくておバカだけど笑笑)

志井が中学時代、環から意識を離すためにセフレ関係になった大学生のタクミさんも登場します。

環も志井もそれぞれが考える「普通じゃない」事に蓋をして無理やり自分は違うんだと「普通」であろうとする姿が見ていて切ないです。

2巻、ついに環のトラウマを取りのぞくべく、志井が動きます!
心情描写、作画、どれをとっても素晴らしかったです。

0

近くて遠い

1学年差の志井と環。

幼少期からじっくり、ゆっくり描かれていて心の機微や心理描写がとても上手い。

1年間限定で付き合うことが出来た志井には拍手を送りたいですが、恋愛の好きと友達の好きでベクトルが違い、なかなか進まない。

それには相当の理由があり、歪みが見えます。
環の家庭環境は正直虐 待レベルだと思います。喘ぎ声の中、普通に家に帰るなんて感情が麻痺したのかと思いきや、まだ母親の味方をしようとしているのが切ない。小さい頃のノートに禁止事項、セ ックスはしない。を見付けた心中は想像を絶する状態だと思うのですが、やっと環から母さんが怖いを引き出せた。
さぁこれからどうなる?という最高の状態から 続く
です。くぅー、気になるよぅ。
性欲が無いわけではないけど、認めようとしない環が可哀相で。母さんの息子だよ でこの子物凄い色気を感じた。志井は離れられないだろうな。
シリアスでも有るけど重くならずコミカルもうまく入ってるので、テンポ良く読めました。志井の逆立ちとかパンツ洗う所とか、感情の流し方に感心した。これじゃ、嫌いなんて言えない。
なにより覆われた手の隙間が最上級にエロい。

タクミがこれからどう動くかな。かなりのキーパーソンですね。
こんな骨太なストーリーなのに更にBLも組み合わせて居るなんて私得過ぎる。追って行きたいと思います。

0

こんなに待ち遠しい作品はなかなか無いです。

1巻からのファンです。
そして、ドラマCDも好きです。

ふたりの関係、親の執着・・・、いやいや本当に問題作ですよね。
この先がどうなるの?って、本当に気になって仕方がないんです。
ふたりは幸せのなるの?ってか、この二人の幸せってなに?
子供の家にこんな目にあったら、幸せって何かわからなくなってしまうのでは?

こちらを描いている先生も本当に大変だと思います。でも・・・、
私も、ずっと待っています。続きが読める日を待ち続けますね。

2

間違いなく神作品

一年前に2、3回読みました。一回読んだだけでは意味がわからなくて。読後感がものすごく、ずーっと忘れられない作品になりました。一年前に読んだときは、環くんのお母さんがとても気持ち悪くて、今後、どれほどの愛情と執着をみせるんだろうと思うと、書いている作家さん、神経すり減らすだろうな、と思いました。3巻目がまだ発売されなくてとっても悲しいですが、作家様、環くんのお母さんに、心を持って行かれないように、気をつけてください。(でも頑張って書いて〜)一年たってまた読み返した時の感想は、「紛れもないホラー作品」でした!環くんのような目に遭うなら、夏のお化け屋敷に何度も入った方がマシかも。志井くんの執着も、今後、常軌を逸するかもしれないし。いや既に、ちょっと逸しているかも。傑作と言うのは読者の感情に訴えるものだと思います。作品から流れ出るキャラクター達の感情が半端ない傑作です。

2

淡々と積極的に迫る攻めが好き

 とても現代的なようでいて、案外普遍的だけど複雑な問題を扱っている作品なのだなぁと2巻でしみじみ感じました。真のアセクシャルなのか、実は性欲はあるけれど強いストッパーがかかっている状態なのか。ゲイなのかノンケなのか女嫌いなのか。成人しても悩んでいる人はきっと多いんじゃないでしょうか。幼馴染の洵太からの好意に刺激されて、自分の秘めたい部分、そっとしておきたい部分と強制的に向き合わされる環には同情しました。

 自分はゲイだとはっきり自認した上で同性愛に悩んでいるのなら、まだ幸せなのかもしれません。それ以前に自分が属するカテゴリが分からないというのは、本人にとってとても不安なものなのではないかと思います。母親のことがありながら洵太から荒療治を受ける環に、心は大丈夫かしらと思わず庇ってあげたくなってしまう。けれど、彼も華奢ではなくちゃんと男の子だし、いざという時は逃げ出せる。それをしないのはどこかで本当の自分を誰かに受け入れてもらうことを期待しているんじゃないかな、とも思いました。洵太が環以外の相手を試してみたり、環に嫌がられても引かなかったり、最近多いと感じている優し過ぎる攻めでない所も気に入っています。この2人の行く末は見届けたいですね。

1

ずっとずっと応援しています‼大好きです‼

レビューキャンペーンなんておもしろい企画があるんですね!
知らなかったです
急にレビューが増えて読んだり発掘出来たりとても楽しいっ(*'▽')

正直愛を叫んで応援したい先生ばかりですしコツコツあげて来てるのでしつこいかもですが…
愛が届いてどうにか続き読めないかな?って願って止まないこの作品への想いを今回は叫んでおきたいと思います!!


先生のペースなのでそんなにすぐには出ないだろうな…とは思ってはいますが2巻の終わり方がですね…
とてつもなく気になるんですよね、どうにも… (>ㅅ<)‼
志井のあの捨て身の覚悟での環へのアプローチ
環にとったらあの志井だからこそ…きっと殻を破れるんじゃないか⁈っていう期待が膨らむあの攻め方・・・!

環を救う事できっと志井は救われるのかな?
そんな簡単な事じゃないのかな…?
愛は時にシンプルで時に複雑…
苑生先生が紡ぐ志井と環の愛のお話し、ずっと待っています(*˘︶˘*).。.:*♡ 

愛が届いて先生の応援に、そして誰かの新たな萌えに繋がるといいなぁ~

2

無題

色々ありますが結局チベスナ持ってかれた一冊。環母最低だけれど他がそれなりにまともでよかった。カメラロールにチベスナと白米しか無い環に笑う。高校生がどうこう出来る問題ではない気が、どこに着地するんだろ。

1

ほんとのことって大したことないね

なぜか!なぜか2巻完結だと思って読んでいた…(上下巻かと…)トンでもないところで終わりましたね、2巻。でも発売から1年以上経っているからそろそろ?かな??

シイに「変じゃない」と言ってくれた人の話と、タマキの恐怖が露わになった2巻。1巻からすごい本な気はしてましたが、、感情がぐわんぐわん揺さぶられます。とっても生々しい。

タマキと母親の関係もリアルなんですが、シイとタクミの関係もめちゃくちゃリアル。BLは基本ファンタジーですが、こんなのもたまには良いですね。こんなのばっかり読んでいたら心が擦り減って仕方ないですが_(:3 」∠)_

はやく、はやく、タマキに幸せになってほしい。でも、この切ない関係が終わってほしくないという矛盾に満ちた感情をコネコネしてます。3巻、どうなるんだろう、、。

絵も本当に美しくて、キャラクターたちの表情も最高なので、切ないのがお嫌いでなければぜひ。

4

お互いの気持ちの温度差にヤキモキ

1歳違いの幼馴染同士の微妙な関係を描いた作品です。

年下の志井は環のことを性的な意味を含めて愛していて恋人になることを望んでいるのですが、環の方は女の子には興味がないけど男が好きかと言われると微妙で、お互いに相手への気持ちは深くて、好意はあるのですが、好きの意味が違うのですれ違ってしまうという、とても切ない作品でした。

大好きだけどそばにいて良いか分からない。でも気になる。そばにいたい。
苑生先生の綿密な心理描写と、幼馴染同士の微妙な関係にすごく引き込まれました。

2

先が読めないおもしろさ

環が志井を意識するようになるかな、と思っていたけど、まだそんな段階ではなく。
環は性に対するトラウマが強く、なかなかに深い話になってきましたね。

それでも全体的に陰鬱すぎず、いいところでほっこりな笑いや萌えが入ってくるのが好きだしおもしろい。苑生先生いいわ〜。

志井は環が大好きだけど、自分と環の気持ちや状態を冷静に分析する目を待っているところもいい。
過去、環を忘れようとしてセフレ体験していたとは。
でもそれで改めて、環じゃないとわかったわけだし。よく出来ていると思います。

よく出来ていると言えば、子どもの頃のフェンスの先に行く話。環の性格と志井の気持ちと2人の関係性…今も同じようなパターンだとわかりやすく上手いなぁと思いました。

上手いと言えば、志井が三点倒立土下座で環に謝った時、足だけ幽霊疑惑と重なり、環が許してしまう場面。
おもしろいし、その前のトイレのエピソードと被せてくるし、やられた〜となりましたw

「志井なりの攻め方を楽しんで頂ければ〜」との先生のお言葉、しかと受け止めました。

志井はちゃんと考えながら、環が大事だから、引くところは引くと見せたのがよかった。

人の家を勝手に物色するのはダメだと思いますが。

環の母親…嫌ですねぇ。
これ以上、環を苦しめないでほしい。
志井が環を守るため、2人の距離が近づくきっかけだけの役割であってほしいです。

環の状況を知りへこむ志井に環がうろたえてハグするとこよかった。
ここから2人が触れ合う時、自然で環にも気持ちが通い始めたように見えて萌えました。

「母さんの子供だよ俺」と言う環がエロいし複雑。自分の中に母親と同じような性欲を感じているのに嫌悪感や罪悪感で抑えつけているんですもんね。

そこを「環がいらないと思ってる性欲 俺は欲しい」「全部俺のせいにして」と押し通す志井。こことここから先ですよね!先生が仰っていた志井なりの攻め方(全部だと思うけどここがポイントだと思うので)

さすが長年、環を観察、分析してきた志井だから屁?理屈で攻めていける。

「リラックスして…」「損はさせないから…」に笑ったw その言葉で笑って環はちょっとは力抜けそう。こういうとこほんとお上手です。 

環は体験してみて母親の最中の「いや」が本当に嫌ではないと悟るんだろうな。

描き下ろし2本、脇キャラ目線の2人の話もおもしろかったです。
脇キャラがおもしろくいい働きする作品にハズレなしですね!

2

最高

とにかく好きです。環が本当にかわいかった。
あとタクミさん。彼いいな〜とても好きです。

母親からのこういう虐待って描かれるの珍しいなーと思いながら、そりゃ有り得るよなと。
最近はBLでもマイノリティというか、そういう普段あまり見えていない側の問題というか、そういうものを描く作品が増えたなぁと感じます。時代ですね。そもそもゲイ自体マイノリティという話は置いておいて。

ところで公衆トイレで洗ったパンツってあのまま持って帰ったんですかね?
さして面白くもないし、ここだけは受け入れ難かったです……

2

志井がんばれ!

美しい表紙で、プラトニックな高校生の穏やかな話かなって思ってノーマークだったのが悔やまれる。
めちゃくちゃどろっとしてて、正に私好みの作品じゃねーか!
今回、ドラマCD化で興味を持って読んだので、CD化に感謝です!

2巻は、煩悩のお話といっても良いくらい。
志井の欲望と青春の葛藤、環の根深い性のトラウマ。
ちょっと時系列が混乱してしまったけど、志井が中学の時に出会ったタクミさん。結構好き。
他の作品だったら主役のビッチ受けに躍り出そうなタイプ。(タクミさんのスピンオフ読みたい)
描き下ろしの[かわいいおとこのこ]が、本編で志井視点で描かれてたものの、タクミ視点で面白かった。
モノローグの「お兄さんの顔面でおイキ!」が、
最高w

タクミさんは、SNSで環と顔が似てるなと思って会いに行った相手。
タクミさんは、八重歯があって、環は、下の歯で少し歯並びが悪いトコがあってって描写が細かくてとてもよい。
ディープキスで環の歯を舐めてる志井、めっちゃ刺さりました!

環のお母さんヤバいな、ネグレクトの次は性的虐待未遂とは。
志井が気付いてあげられてよかったよ。
性的嫌悪がある子に対してどうアプローチしていくのかと思ったら、悩みながらもガンガン攻める志井。
この先も2人から目が離せません。

2巻はコミカルな描写も多く、シリアスと笑いのバランスがとても良かったです。
志井がゴメンねLINEする動画と写メのくだり、
環お気に入りのチベスナドアップTシャツに監視されてるってくだり面白かったw

構図やコマ割り、トーン使いが素晴らしく何度も見返してしまいます。

本当にこの作品に出逢う機会があってよかった、
CD化企画してくださった方、ありがとうございます。

7

大好き…

とてもゆっくり、じっくり進んでいきます。
心情の変化、時間の経過、細かく描いてくださる漫画ってなかなか少ない気がして…
そんな中、しっかりページ数や話数を割いて書いてくださることに作家さんと出版社さんに大感謝です!
ゆっくりしっかり恋をする2人を応援したいです。
攻めくんの恋が実りますように…!

4

秘密

環が恋愛や性に関することについて、やけにあっさりしているなぁと違和感を覚えていた1巻でしたがまさかこんな風に繋がってくるとは…。
母親が関係しているだろうことは雰囲気で伝わっていましたが、想像していたよりもっと苦しい展開だったので心がズーンと重くなってしまいました。

志井の面白い行動やなんとも言えない環のファッションセンスなど
クスッと笑える場面もあるのに
それも全部ひっくり返すくらいのシリアスさに何とも言えない気持ちになりました。
これから先、環に辛いことが起きなければいいなと願わずにはいられません…。

続きを楽しみに待ちたいと思います。

2

2巻。

1巻からの続き物です。
賭けに勝ち、1年だけという約束でなんとか(一応...)付き合うことになりますが、相変わらず環は志井のことを友達としか全く思っていません・・・
どうにか意識してもらおうと志井はあの手この手を使いますが・・・上手く行きません。
そして徐々に描かれる環の過去と家庭環境・・・前作から匂わせてはいましたが、やっぱり個人的にはエグくて気分が悪くなるレベルの家庭環境でした・・・ゾワっとした。
それと共に、環に似たゲイ男性と身体の関係を持つ中学生時代の志井も描かれます。

2人は果たして幸せになれるのか・・・
まだまだ上手くいかないせつない2人です。

1

攻めの面白みのある人間性が良い

前作よりシリアス度が上がってる気もしますが、終始重苦しいわけでもなく、前回同様笑えるシーンもちょこちょこあって面白かったです。

期間限定とはいえ環と付き合えるようになって浮かれてる志井が欲望のままについいろいろやらかしちゃいますが、やらかしちゃった後の謝りかたが毎度最高。
こんなんされたら拍子抜けするし怒りもどっかいっちゃいますよね。笑
そういう部分に志井というキャラクターの面白みが遺憾なく発揮されていて、笑えると同時に良いキャラだな~としみじみ思いました。
髪の毛下ろした時のちょっと幼くなる顔つきからの、立ててセットしてる時のイケメン男前のギャップも最高!

作者さんが仰られているように志井らしい攻め方で、ついには環の性に対する本音も聞けて、前回からは何歩も進展したんじゃないでしょうか。
慎重にゆっくり進めるんじゃなく、若干強引に、かつちゃんと意思は確認しながら内を暴かれていく…頑なすぎる環にはこれくらいがちょうど良いんでしょうね。
これから心情的にも肉体的にも志井の手によってもっと暴かれて解放されていく過程が楽しみです。

あと前回より環の色気が増しててドキドキしました。
「母さんの息子だよ」の顔とセリフは志井と一緒に思わずぞくっと…。

母親の息子に対する情は気持ち悪いですが、直接的な表現がされてない分まだセーフでした。

5

何度も読み返してる

全てにおいてバランスがいい作品だと思う。。
シリアスと笑いとえろの緩急が上手というか。それに各キャラが魅せる表情がどれも素敵で悶絶する。一巻からずっととにかく環の顔も雰囲気も性格も好きすぎて、志井、環を頼むからな!!!って気持ち。。
環の抱えざるを得なかった闇と、いい意味でバカっぽくてカラッとしてる志井の2人が作りだす雰囲気が好き。絵も、クセがなくて本当に上手だから何度も眺めちゃう。あーーー続きが気になります。。!!

10

切なくて衝動的でかわいそうでかわいい!

ボーイズラブ作品で、ここまで性欲について葛藤している受けってあまりいないんじゃないでしょうか

自分の欲望に気づいているからこそ強い拒否反応が出たり
現在進行形で続くトラウマに苦しめられていたり…

攻めの持っていきかたがずるくて可愛くて、描写がお上手です
一度受けの感情に寄り添って、自分をセーブしているのも
性欲だけじゃなくてちゃんと愛なんだな…と萌えました

この二人をずっと見ていたいし、
幸せな結末に行き着くことを見守りたいです。

ストーリーも絵も惹き込まれて、本当に続きが気になります!!

6

この作品は素晴らしいです

心の中で最高のbl漫画
とくに好きだ!!

3

まさに…

このBLはやばい!!

4

これは!!

BLの中のBL。キングオブBL。

3

もっと早く読めばよかった…

タイトル通りの感想です。

普段はシリーズ物でゆっくりペースの作品はあまり好まないのですが(すぐに合体して欲しい派)、この作品はとても引き込まれてしまいました。重ためですが、丁寧なBLです。

年下攻めなので余裕がない感じも◎です。
なかなかうまくいかなくてもどかしいですが、当て馬?って感じでもないけど、志井くんの環への性欲をぶつける存在として出てくるタクミくんがいい子すぎて…このもどかしい感じが続いてるところに、いい刺激になってよかったです。

環くんのお母さんがなかなか病んでてハラハラします。続刊も楽しみです。

6

丁寧に描かれていてすごく刺さりました…

商業本で久しぶりに物凄くよかった…
志井の心の動き、男らしいところ、すごく、ときめいたり、わかる………!!!ってなったり
本当にずっと、心を動かされながら読んでいました。

blに対抗がなければ世の中の皆に読んでもらいたい、苦しく切なくドキドキする、素敵な物語です。

8

昏くて深い兎の森

たぶん作品が完結した暁には”神”になる気がするのですが、まだ途中なのでこの評価にしました。とはいえ、切々と読者に訴えかける心理描写は神”だと思います。久々にずっしーんときて奥歯を噛み締めました…。

以前はこの作品の抱える”闇(のような気配)”を受け止めきれなかったんですよね…。2巻の発売を機に、読み返したら、なぜかすっとハマって、、、この苦しくなるようなもどかしさ、じれったさに志井と一緒にジタバタしてしまいました。そして、なんとかしてやりたい気持ちでいっぱいになりました…。(志井、負けないで~)

志井と環のそれぞれの事情が見えてきて、なるほどなるほど…となる2巻です。
DKらしいアホな部分とDKらしく悩みもがく部分が、程よいバランスで描かれる一見平穏なようで実は不穏な日々にドキドキします。
母親の性におびえる環の壊れ方と処し方が、なんとも悲しいです。母親の相手の男を査定しながら、男性である自分の欲望も無意識に否定し、自分の欲望の対象として息子を見る母親(ニンフォマニアじゃ…)との関係性に苦しむ環は、外の社会と関わることで何とか均衡を保ってはいるものの、やや分裂している印象を受けます。本当は否定したい母親も大好きでいたい(肯定しなきゃいけない)というしんどさをずっと一人で抱えてきた環。そのことに気づいたとき、ドン引きするでもなく、事実を受け止め助けたいと思う志井は、めっちゃいい男です!志井の存在は、恋愛感情以前に環にとっての救済なのです。性欲があるからいらないという、言葉と真逆のことを思っている環の心と言葉がいつか合致して、安心して生きていける場所をつくるのが志井の役目なんだと予感しました。(尊い…)

環を好きな気持ちを持て余して悶々としていた志井が出会い系で出会う大学生のタクミさんがいいキャラ!いくら性欲を解放しても、報われない恋心が解消していくはずもなく、余計に悶々とする志井が不憫でした。
攻め受け、両方とも不憫なんです。思うようにならない、2人の歯痒さがぎゅうぎゅう鳩尾を攻撃してきました。

やっと秘密を共有できた2人がどうなるか、次巻が早く読みたいです。

14

何度も読み返してしまう

苑生先生の絵が本当に綺麗です。

付き合ってからの志井がめちゃくちゃグイグイくる…!!読んでいて楽しかった〜!

環離れしていた空白の1年が明らかになり、基本攻めが受け以外とするの嫌なんですが、、これは好きすぎるあまりそうなってるのでなんか全然OK!笑
むしろ顔射するとこすんごい萌えた、、。
環のこと大好きすぎるのがかわいい。

あとすごく好きなのが「見てく?」の志井の表情…こんなイケメンだった!?←
ゾクっとしました。

そして環…
トイレで強引なキスされたのに画像見て笑顔で戻って来ちゃったり、押し倒され触られて怒ってたはずなのに気づいたら許しちゃったり、志井が「1年付き合う話もう終わりにしよ」と言っても「約束したから1年付き合おう」とか。
志井のことを完全拒否しないところがそりゃ志井も諦められないよなぁと思います。

環の家庭事情も色々と分かって今の環になった理由がわかり、、。
「母さんの子供だよ俺」って言っちゃうのがもう。

すごく良いところで終わってしまったので3巻が気になる…!

環がこのあとどう変わっていくのかが楽しみです。
なかなかくっつかない話しが好きなので、この2人がくっついたら、、そこにはすごい萌えが待っていると思います。
 
honto:修正真っ白
シーモア:短冊のみで神!!
買い直しました(笑)

18

薄皮を剥がすように、少しずつめくられていく

フィクションで、架空の日本に住む知らない高校生の男の子達のお話なのに、すごく生々しい。
2巻もあっという間に読んでしまった。
2人の関係、環という男の子の内側のほの暗い部分、そして環の内側に入りたい志井。
読ませ方が上手いです。コマ割り、視線、惹き込まれる展開に夢中になってしまう。
シリアスの中に、不自然にならない自然さでコミカルな部分も描いているのが重たくなりすぎず、するりと読みやすい。
これは志井と環だからこそ出せるトーンなのかも。

長年の幼なじみに好意を寄せる志井と、長年の幼なじみから好意を寄せられて戸惑う環。
1年間という期間を設けてお付き合いをすることになった2人。
一般的にはこのまま恋愛モード一直線になりそうなところですが、なかなかすぐにそうはならないのが兎の森の魅力。
少しずつ、少しずつ、メインキャラクター2人の外側にある薄皮をぺりぺりと剥がしていっては、そっと隠していた内面が見えてくる。

この2人。付き合ってはいるものの、志井の高校生らしい性欲を含んだ環への真っ直ぐな"好き"の気持ちと、環の幼なじみへの気を許せる好意の矢印が噛み合わないので、恋愛未満な感じが強いんですよね。
なんというか、"好き"って、言葉の響きも文字もたった2文字でありながら、シンプルでいてとても複雑で、種類や意味が異なる難しい気持ちだなと。
志井の環への好き。環の志井への好きと、母親への好き。環の母親からの環への好き。
どれも好意だというのに、真っ直ぐだったり、安心感があったり、歪んでいたり…
本当に関係性や人によって違うものだよなあと思います。

きっと、志井という幼なじみの男の子との時間は、幼い頃から環にとって屈託なく笑える唯一と言っていいほど、家よりも安心出来るものだったのではないかな。
だから、戸惑いながらも押し切られて交際をOKしてしまうし、途中途中で拒否や否定をしつつもなんだかんだで流されてしまうし、許してしまう。
これだとなんだか環がずるい人のようにも思えるのですけれど…
1巻、2巻を読み返して、誰にも言えずに幼い字でノートに綴るしかなかった過去と、好きな母親との変わりゆく複雑な関係を、環はずっと誰かにこの隠された状況を暴いて助け出して欲しかったのかもしれないなと感じてしまったんです。
一緒に手を繋いでフェンスの向こう側に連れて行ってくれるのは、もしかしたら他の誰よりも安心が出来る志井なのかもしれない。
そんな期待をしてしまう2巻でした。

今作で新たに登場したタクミも好印象の良いキャラクターで好きでしたね。カラッとした気持ちの良い性格の志井のアドバイザー。
そして何より、1冊を通して良くも悪くも志井の真っ直ぐさと環への心からの"好き"があふれていて、不器用ながらに懸命な志井が大好きになってしまったな。
引き続き、複雑で多感な高校生2人のその後を見守っていきたいです。3巻も楽しみ。

10

守っているものを壊すとき

『兎の森 1』の続編です。

高校1年生 志井 洵太と高校2年生 弓永 環のお話。

前作では、一歳年上の環にずっと片想いをしていた志井。
環が「女子が苦手」なことを知り、自分の気持ちを告白しました。
…が、あっけなく環にフラれるも、どうしても諦められない志井は体育祭のリレーで勝負を挑みます。
リレーに勝利した志井は1年間の限定で環と付き合うことに…。
今作は、その続きになります。
環との距離を縮めたい志井と志井への対応に悩む環。
好きだからあれこれしたい志井は環に好きにさせるどころか怒らせてしまいます。
そんな志井にはセフレがいて…。

いろいろと衝撃を受けた2巻でした。
苑生先生のストーリー構成が見事としか言いようがない。
現実では受け入れがたいエピソードなのに、どこかで起こっている日常にも感じてしまう。
母親の男性遍歴から性嫌悪の環が抱える不安――次は俺かもしれない
まるで仄暗く冷たい森に囚われているような錯覚。

2巻は、志井のセックスフレンドで大学生のタクミさんが登場します。
志井が中学生の時にSNSで知り合いました。
環にしたくてもできない事を似ている人とできればいい
しかし、疑似環とヤることで本物の環から離れる作戦は失敗します。
どうしたって気持が届かない相手より、傍にいてくれる人を好きになるのは自然なことだと思う。
誰もが心のどこかで自分の存在を必要とされたいから。
…が、環ではなければダメなんだと再認識した志井。
斯くして、環への想いを募らせた反抗期の幕は閉じたのでした。

環は性欲を持つことが最悪で不快なはずなのに、どこかで志井を羨ましいと感じています。
誰にも言えない2人だけの秘密が増えることで何もなかった頃には戻れません。
環の守っているものを志井が破る
それにより、環を現状から救い出して欲しい。

描き下ろし『かわいいおとこのこ』
タクミさん視点のお話。

描き下ろし『おいしそうにたべるおとこのこ』
環がバイトしている寿司屋の常連 山野辺さん視点のお話。

どちらも第三者視点で描かれているのが新鮮でした。
いつかタクミさんがメインのストーリーも読みたいです。

1巻と同様に、まだ行く着く先が見えない2人。
環の置かれている状況が想像以上だったことで、問題の根源は深いのだなと感じます。
正直、環にとって安心できる場所がないのは辛かった…。
どのようなカタチが正解なのかわからないですが、ただただ2人の幸せを願うばかりです。

全体的に重くいたたまれない展開ですが、苑生先生がコミカル要素を散りばめているので暗くなりません。
また、志井のセフレではありますが、タクミさんの存在はありがたかったな。
おすすめは、環のお気に入り チベットスナギツネです。
シュールな表情で志井を威嚇していました(笑)

2人が同じ「好き」になり、環が愛で満たされますように。
続編を心よりお待ちしています。

9

まさにセッするフレンドなセフレ現る

この2巻では攻めの志井、受けの環のそれぞれの過去が少しずつ明らかになってきますが、依然として歪な関係が続いています。

今回、タクミさんという志井のセフレが登場します。それが本編での行動や描き下ろしを見る限り、ただの善い人でした。(笑)
今のところ志井に対する恋愛感情などといった翳りもなく、本当に文字通りの、セッするよきフレンドのように見えます。

ここまで完全に恋愛と性欲を割り切れていて、恋愛相談まで親身に聞いてくれるセフレだと、志井とのエッチを見ていても浮気感が湧いてこないのは私だけでしょうか。いや、厳密には環と付き合い始めてからはエッチしてないみたいなので浮気ではないかもですが。
私は基本、攻めと受けのどちらにもセフレはいてほしくないタイプの人間なので、どうしても「セフレとのエッチ=浮気」と脳内変換してしまいがちなのですが、このタクミさんを見ていると、その脳内変換が働かなかったので不思議でした。

まぁそんな善いセフレなのも今のところなだけで、これから先も環に秘密で志井とつるんでいると、もしかしたらふとしたことで恋愛感情へと変化して、さらに志井と環の関係をややこしくしていくのかもしれないし、これからも応援してくれるだけの善い人でいてくれるかもしれない。うーんどっちかなぁ。
なんとなく描き下ろしのタクミさん目線を見た感じ、私は後者の最後まで善い人ルートだと予想していますが、前者のパターンも見てみたい気もします。(笑)

これからきっとこの秘密裏なセフレ関係も、いつか志井は環にバラさないといけないミッションが来るはずです。私はその日がとても楽しみです。あっさりいくのか、それとも一悶着いくのか。

まだ、攻め受けお互いに隠し事や謎な部分が残っているし、約束の一年は来てないしで、これからの展開が気になって仕方がないです。
志井と環が無事にくっつく日を心待ちに見守ります。

8

助けてあげて!

キモいキモいキモい。
それが読み終わった後の環の母親への感情です。

一巻の感想では虐待は無いけど毒親だと思うと書いていましたが、環から明かされた秘密に衝撃を受けました。志位よよくぞ聞き出してくれた!
環の恐怖を思うと大人として居た堪れないです。

それにしても環から遠ざかっていた間に志位は大人になっていたんですね…。
志位の愛情と行動にこれからの環の未来が掛かっているとも言っていい展開が何とも歯痒いです。

だって彼等はまだ高校生なんですよ!
あの母親と環を離して安心して居られる場所を作ってあげたいです。
ただやはりたった1人の母親だという事で、環が罪悪感や義務感を感じてしまうのでは無いかと心配です。

誰か3巻で助けてあげてと思わずにいられませんでした。続きが待ち遠しいです。


5

『この空間気持ち悪い』素直な心の感じる闇は。

私の予想は的中して。後半にはとても悲しいエピソードが待っている。
台詞の無い空間に、環。独り。じっとりとまとわり付いて、離すまいとする腕。
そんな場所に環を置いておけない。志井が戻って来て、一時的に避難させる事になる。
そこでやっと私は一息つけるのだ。問題はまだ何も解決していない。

環の抱えていた闇はそのまま。母親の闇。幼ない環の居る狭い部屋で、平気で男をあげてセックスに興じていた母親。あられもない声をあげて、痴態を晒し。飽きられて男に捨てられる。その繰り返し。幼ない環は間近に見るその行為そのものが恐ろしかった。それはほとんどトラウマになっている。そして今、大人の男の身体になりつつある環は、母親に性の対象として見つめられている。母として愛しているけども、当たり前だが、そういう対象として見られる事が恐ろしいのだ。
誰にも言えなかったことを志井に初めて告げる環。
秘密を抱えた2人は、次巻へと。

体育祭のリレーで勝った志井は期間限定で、環と付き合う約束を取り付けたので。環は渋々ながらも、2人は一応恋人同士の真似事をしている。一緒に勉強をするという名目で、部屋に2人っきりなのに。環の着ている「チベットスナギツネ」のジト目にたじろいで、手を出せないでいる志井が可笑しい。レビュアーさんで、コレをアイコンにしてらっしゃる方がおられるので。私は環がその方に見守られているみたいな気もしていて。コレは鉄壁の守りかもしんないと、勝手ながら二重の意味で面白く感じてしまいました。

小学生の頃から、環一筋に想っていた筈なのに。やはりそこは年頃の男の子。志井は、出会い系で知り合った大学生の男を抱く。(これはちょっとショック。)タクミさんは性に奔放で、顔は少し環に似ている。イケメンだ。後腐れ無い関係が良いと言ってくれて、サバサバしている。タクミさんサイドのストーリーになったら。志井みたいな素直な男の子に絆されて、好きになって。本物の恋を知る、みたいになっても全然素敵なんだけど。
やはりそこは、志井と環のハッピーエンドを願っているから。タクミさんには残念だけど、そこそこで退場して頂きたいけれど。タクミさんにもいつか、早いうちに。心から愛せる人に出逢って欲しい。

環の心と身体の解放。愛し合う優しいセックスは、心にも身体にも「いいこと」である事を、本当の意味で環が感じられる美しい結末を願っています。

9

1巻で物足りなかった人は是非2巻を

2巻!絡み増えてきます!3巻以降の絡みに期待です!

この少しずつ絡みが増えていく感じが、とても丁寧に描かれているので、2人のエッチ描写が増えるほど興奮が増します。

受けは完全にストレートなので、実際ストレートの人が迫られたらこうだろうなぁリアルだなぁと思いながら見ていました。

BL漫画はストレートの割にはあっさり受け入れちゃうのもよく見るけど、この位段階を踏んでいかないも中々難しいですよねって思いました。

受けがかわいいし綺麗でとっても好みでした。

あと、ギャグ要素がたまに入ってくるんですけど、普通に面白くて吹きます。

11

続きが気になる

2巻発売日に思い立って購入した為、1巻が手に入らず苦労しました。
先に2巻読んじゃったんですが、1巻が届いてからもう一度読みました。

凄くリアルで気持ち悪い環と母親の関係性が、環を歪めてしまったんだろうと思うと辛いですね。子どもに性的な部分を出してしまうのって虐待ですよね。
高校生なら普通にあるであろう性欲を、これだけ毛嫌いしてしまうのは大変だろうと思います。

ダークな話に笑いを提供してくれている志井だって、ゲイである自分に向き合ったり、環が好きな自分に向き合ったり、色々もがいて今の志井が居る。
志井がもがいている時に助けになってくれたタクミみたいに、今度は志井が環を救ってくれるんでしょうね。

これだけ内容が濃くてダークな話になってしまいそうなのに、所々クスッとさせてくれるバランスがとてもいいです。
志井の変態チックなプレイは環じゃなくても引きそうだけど、好きが溢れて我慢出来ないのが伝わってきてほほえましかったです。

志井が環の家に行ってから、部屋の違和感に気付いたり、子どもの頃書いていたノートを見つけたりして、環に何が起こっているのか知っていく所の志井がよかったです。
母親の呪縛から環を救ってあげて欲しい。

これからって所で終わってしまったので、次の巻がすっごく楽しみです。

9

そんなルール、どんどん突き破ってしまえばいい

新たな真実が明かされ、さらに環の抱えるトラウマの重みは増し、
それを共有することで志井と環、二人の関係性も深まってゆく2巻でした。

勝負の末、1年間の期限付きで環と付き合えることになった志井。
手を繋ぎ、ハグをして、キスをして、進展したようで縮まらない二人の距離。

そこにはやはり環のトラウマが障害として立ちはだかります。
想像以上に深かった環の闇。
人懐い笑顔の裏に抱えていたものの重さに衝撃を受けました。
毒親を通り越して、もはただの女の本能剥き出しな環の母親が怖すぎる。
こんなのまだ身体的な被害がないだけで、精神的には性虐待と変わらない。
家の中では神経を張りつめさせ、怯えながら生きてきた環が可哀想すぎました。
そんな親なんて捨ててしまえればいいのに、幼い頃に母親と交わした約束が
呪いとなって志井を縛り付ける。

ここまでくると、もう荒療治しかないんだと思います。
若干強引になろうと、殻に閉じ込められた環を志井が
引きずりだしてあげるしかない!

だから、志井の
「これから環が守ってるもの俺が破ることにする」
ていうのには大賛成!どんどんやっちゃって!笑
そして、環の心の傷も癒えて、少しでも素直になっていければいいな。

今回は志井が前巻にも増していい男っぷりでした。
感情が乏しそうに見えて、実はすごく優しく誠実で、情熱的です。
自分の募る想いだってあるのに、いつも環の気持ちを思いやり、
環のためにできることをして、笑わせたいと、頭の中が環でいっぱいなんです。

もちろん性欲はあるけれど、それだけじゃなくて志井は
ちゃんと環に好きになって欲しいんだなというのがすごく伝わってきました。

そのためには環の代わりに罪悪感すら背負ってやろうとするなど、
その頼もしさに将来は素晴らしいスパダリになるだろうな…と目を細めたり。

一方で志井を受け容れず、拒み切ることもしない環が少しズルいなって。
それは言葉通り、嫌いになれないからなのか、
志井の恋心に絆されかけているからなのか?
現時点ではまだわからなくてもどかしいです。

秘密の共有からまた新たに二人の間で取引が交わされ、
とりあえず、一歩前進てことでいいのかな?
環のトラウマの根っこも明かされ、ようやくスタート地点についたばかり。
今後の展開が楽しみでなりません!

描き下ろしはそれぞれ第三者視点からの志井と環のお話。
どことなく環に似ている志井の初めての人・タクミさん。
本来セフレとかあまり好きではないのですが、
このタクミさんはキャラが明るく魅力的で好きでした。
変に執着とかないからかな?よき恋愛相談相手だからかな?

あと、環のチベスナTシャツの威力はヤバかった。
これ、グッズ販売とかしてほしいですね(笑)

7

本当に神

1巻で魅了され、迷わずポチッと購入しました。作家様は相変わらず絵柄がきれいでコマ割りも上手く読みやすいし、何より受けを思う攻めが可愛くずっと見ていれます。環はトラウマな過去あり、と重くなりそうな内容ですが、コメディの部分もあり(環のTシャツのチョイスなど、笑)心地よく読めました。毎回、志井の環を思う気持ちがあるコマはなんとも苦しくドキドキします。続きが早く読みたいです!そしてタクミさんの生活も気になる。

8

1巻よりも更にレベルアップ

2巻!ずーっと心待ちにしていました。
電子版なのでようやく読めました。

1巻では描かれきれなかった環のトラウマを更に深く描いていて、切なく辛く感じるところもありますが、苑生先生の言葉に「志井なりの攻め方を楽しんで」とあるように、志井頑張ってる!!攻めてる!
恋愛的な関係を進めることに躊躇している環と、次に進みたいけど頑なに変化しない環にどうしたら好きになってくれる…?ともだもだする志井。

今回二巻がでるにあたり、久々に一巻を再読してみて、最初に読んだ時は志井目線で読んだのですが、今回は環に感情移入して自分はその気がないのにしつこくされたら嫌だろうなと思ってしまったんです。
この気持ちを持った相手にどう立ち向かうか。
その辺、志井は男をあげたなと思っています。環の負担にならないように不器用ながらああしたり、こうしたり。。。
志井の優しさと誠実さを感じました。
そして、2人の微妙な心の揺れ動きをしっかり表現しているのはさすが苑生先生…!
心理描写が本当にお上手です!!!

二巻も気になるところで終わってしまいました。
続きを心から待ってます( ;∀;)

12

どちらの立場もツラい

変わらずコミカルさはあるんだけど、コミカルな部分がないと切なすぎるお話です。
志井のおバカさが程よい癒しになっています。
きっと環にとっても志井はそういう存在なんでしょう。

1年間という期限付きだと言えば、環は仕方なくキスも受け入れてくれるけどおざなりで友達感覚な対応を志井は不満に思っている。
志井の事が分からなくて、グイグイくるのにちょっと困っている環。
というとても複雑な関係性が続く中、志井が環の家であのノートを見つけた事で転機が訪れました。
少しだけど、2人にとっていい方向に進んでいると思いたいラストでした。

母親がそんな風だと、家で安らげない環が非常に不憫。
好きな環がそんな状況に置かれていて、性に対する嫌悪も理解できるだけに自分の気持ちを無理強いできなくなる志井も辛い立場です。

その他、環が高校に進学して志井が1年間反抗期を迎えていたという時期、何があったかも描写されていました。
性に奔放で、Hに気持ちなんて必要じゃないと思ってるタクミ…純粋なキャラが好きな一方でこういうキャラに結構惹かれちゃうので、彼の再登場を期待しています。

8

母親の呪い

幼馴染み愛のBLというキラキラしたテーマと思いきや受け(多分)の環の心の傷はかなり深い。かなり複雑な相手を好きになった1つ年下の志井。でも見た目の明るさの中にデリケートな内面を持つ環の全てをひっくるめて愛する攻めとしての懐の大きさ。「呪われた姫を救い出す王子様になってあげて」みたいな気持ちで全面的に応援してしまいます。

1巻に出てきた環の小学生の時の呪いのノート。絶対にしないこと、の項目に必ずあった「セックスすること」。子供の目の前で性行為をするのは虐待だとつくづく思いました。環の心の傷の核になるこのノートをいち早く見つけてしまう志井。環が恋愛相手としてかなり難しい事は感じとったはずだけど、それでもずっと好きだった人の事は簡単にあきらめられるはずもない。寧ろ環を幸せにできるのは志井しかいないんじゃないか?とも思います。

少し病んでる風の母親は環を男として見だして今度は性的虐待に走らないかすごく心配。志井にはそれだけは阻止してほしい。環は性行為に興味のないアセクシャルかと思ったけどそういう訳でもないらしい。環の「僕はあの母親の息子だよ」みたいなセリフは母を愛しつつも自分にも淫乱の血が流れている、と思い込んでいるようで切なかったです。

母親から物理的にも精神的にも決別しなければ、環の幸せは無いと思うんだけど、なかなか一筋縄ではいかず痛い展開になりそうだけど続きが気になって目が離せない作品です。たまに見せる昔通りの志井のアホさがかなり環にとって救いになっているんだろうなあとしんみりします。早く幸せになっちゃえYO!と思いますが環にはちゃんと心に決着をつけた上で前に進んでほしいです。

10

これからどうなっていくのか

環の心の中にある母親ってゆう存在がセクシャリティに関係していたのが確実になって一つ紐が解けたかんじ
環にとってはたった一人の肉親で母親。
母親にとってはたった一人裏切らず側にいてくれた息子?男?ってかんじで共依存に近い関係になってるのかな
母親の真相は不明だけど今息子が、性的か恋愛的対象になっている可能性がでてきてかなり不穏

二人の生活だったからか環にとっては当たり前って思ってたことだけれどちょっと最近違うなって思ってしまっていて葛藤してたんでしょう
そこに第三者である志井が違和感を覚えて志井に母親との関係性を伝える
そこで違和感は確信に変わりつつあって…ってかんじでしょうか

思った以上に環の心の闇は深そう
性嫌悪も母親からきていそうだし
あまり出てこないけれど今後キーパーソンになりそうですね

志井はタクミさんがいうようにあまり感情が表にでないけど欲深くなるとかなり表情にでてエロい
最高オブ最高
自慰をお手伝いするシーンの環の掌の隙間からみえる志井の目線と言ったらもう半端なーーってかんじ

作者の方はコマ割りもうまいし、何より絵がお上手なので表情でどんな感情なのかとかが読み取れてとてもいい

続きが気になってしょうがない
次回も楽しみに生きます

17

サイコーでした!!

1.2巻セット連続で読みました

一言でサイコーでした

シリアスだけど、重すぎず
繊細な機微は伝わるけど
自己憐憫は無く
純愛だけど性欲には忠実
真顔なのに面白い
常に二度美味しい感がサイコーです
塩梅の良い漫画はありそうで
少ないので大当たりでした

脇キャラのタクミさんの
お兄さんの顔面でおイキーには
爆笑でした

可愛くてエロくて笑えて不憫で
健気で懸命に生きててやや捻れて
スルメみたいに噛むほどに美味しい
漫画をありがとうございます
次巻も楽しみに待ってます

11

暗いけど

2巻発売でこの作品を知って1巻も購入して読みました。まさかこんな複雑なストーリーだと思ってませんでした。

2巻を読んでわかったことは、志井はずっと環のことが好きだけど童貞ではなかったんだということと、環の母親はずっと女なんだなと思いました。1巻の時も思いましたが育児放棄はしないもののSNSに載せるためにさせていたチューとか子供の前でセックスするとか自由奔放な行動が今の環が性に対する恐怖を抱いてしまった原因でしかなくて、環が葛藤したりエロいものをみたらビクビクしている姿をみると本当に切なくなりました。家の中をみると完全に若いカップルが住んでいそうな雰囲気で、ここに親子が住んでいるのはなかなかの違和感で不気味でした。一つ一つがリアルで漫画なのに現実にもありそうなのが余計切なくなりました。

志井が1巻で変じゃないって言ってくれた人がいたからと言っていて、それは腐女子であろう妹なのかな?と思ってましたが、タクミさんだとわかって、いい人でアドバイスをくれるし悩み相談ができる存在は大きかったんだと思って、なかなかうまくいかない流れで暗くなっていましたが、タクミさんの意見を聞くと明るくなれました笑

からの、環の家で志井がノートをみつけて環になにが起こってるの?と聞いた場面は待ってました!って感じでやっと確信につけた気がしたし、志井がごめんと謝ってへこむ姿に泣けてきました。
それがあってやっと抜きっこまで進めたのは大きな進展で、はやく続きが読みたいしはやく幸せになってほしいです!! ハッピーエンドであってほしいです!!

7

ドキドキしすぎます!

2巻が出るタイミングで
少し前に1巻を買って読みました。

今日発売日に購入!

帰宅してすぐ読みました。

もう2人の関係が
少しず~つ進んでく、
志井が自分と葛藤しながらも
好きな気持ち、
触りたい気持ちを抑えきれずに
環に迫って、
押せ押せでいくのを
見てるのがたまりませんっ!

そんな環も
ずるい志井を結局は許してしまう。

間にちょいちょい
笑えるおもしろいシーンもあって
メインの2人だけじゃなく
他のキャラクターにもちゃんと
物語が描かれていたりで
本の隅から隅まで
目が話せません!!

なんでもっと早くに読まなかったんだと
自分を攻めたいです…!笑

キャラクターの
独特な目線を追うコマとかも
私は大好きです。

これは神しかありません!!

7

深くて重い第2巻

待望の2巻!ちょっと展開がすごくてゾクゾクしちゃいました。
環の深層心理を探っていく様が、1巻の「フェンスの向こう側」とリンクしていて、この展開すごいなぁと、苑生先生恐るべし!です。
志井×環の恋愛模様とは別に、環をトラウマや毒親(と言っていいのかは迷う所ですが)から志井が(これから)救っていく過程が、デビュー作「被写界深度」で紺ちゃんによって早川が過去から解放されていく過程を彷彿とさせ、苑生先生の描きたいテーマがぶれてないなぁと感じました。
個人的には「タクミさん」の存在がとても気になっていて、よい当て馬というかスパイスになってくれたらいいなーと思います。
普通のキュンキュン萌え萌えのBLを求めている方にとっては少し重い内容ですが、私はこの深いテーマをBLとして読めることが嬉しいです。

8

繊細で痛い

待ちに待った『兎の森』2巻。
賭けに勝った志井が、片想い中の幼馴染・環と1年限定で付き合う事になった前作からの続きです。

思春期特有の葛藤や性意識を繊細に綴った作品ですが、2巻はより一層センシティブでした。
ただ、コミカルで笑える場面もたくさんあるので、そこは癒しです。

志井の高まる性欲に反し、セックスに嫌悪を抱く環。
自分の性欲を無理やり抑え込み、セックスする男を「加害者」だと思う環の闇は深かった…。

環は、「加害者」ではなく「被害者」なのだと思う。
成長した息子を〝異性〟として見ているであろう母親……
「ぜったいやらないこと」リストにあった最後の一言にゾクっとした。背筋が凍りました。
近親相姦を行わずとも、これは虐待です。

欲望に忠実だった志井も環に起こっている事実を知り、付き合う話を反故にしようとします。
環のセーフティベースになりたいと考える志井は、何だかんだ優しいんだよなあ。
環が1番で、環の1番でありたいと思ってる。
それでも志井との交際を続けると言う環の心は、意外と志井に傾いてる?

環の捨てようとしている性欲を拾う志井。
環が必死に守っている倫理や貞操を破ろうとする志井は、環の罪悪感を薄めようとしているのかもしれない。
身体が素直になれば、きっと心も素直になるんじゃないだろうか……私は、そう思う。

志井に触られ、感じる声を抑える環がめっちゃエロい。
言葉はなくとも、背徳感と解放感を感じさせる描写は流石だなという感じ。

2人が悩みや葛藤にどう折り合いを付けていくのか?
恋心の行方は?
…と、ますます目が離せません。

出会い系で知り合った男に童貞を捧げてしまった志井にはちょっと腹が立ちますが、今後は環一筋だと信じて続編を待ちたいと思います。

11

沢山の愛のカタチが描かれている

「兎の森」の2巻目。
続きものなので前作未読だと理解できません。未読の方は1巻から読まれることをお勧めします。

小さいころからの幼馴染で、ずっと一緒に時を過ごしてきた志井と環。
ずっと環のことが好きだった志井は、「1年間だけ」という期限付きで環と付き合う(仮)の関係に持ち込むことに成功するが―。

というのが前作で描かれていたストーリー。

2巻はお試しで付き合うことになった二人。
という描写からスタートします。

ずっとずっと環のことが好きだった志井と、そんな志井に引きずられる形で付き合うことになった環の温度差は、当然のようにあって。そんな二人の感情が、過去の話と上手にリンクしながら紡がれていく様は圧巻。

無邪気に遊んでいた子ども時代。
成長し、性欲を含んだ恋愛感情を抱くようになった志井。
「愛」そして「セックス」に価値を見出せない環。

この感情の機微の描き方が実に秀逸です。
なぜ、そうなってしまったのか。少しずつ見えてくる彼らの過去、そして内面。

二人とも良い子なので、どちらにも幸せになってほしいと願いつつ、この作品の持つ世界観にどっぷりと浸ってしまいました。

どのシーンもめっちゃ良かったですが、環の心に秘めた思いを知った志井の行動にとにかく萌えました。

環のことが本当に大切だからこそ、自分の想いに蓋をしたー。

普段はアホの子で、環のことが大好きで。
そんな志井の深い想いに萌えがギュギュ―ンと高まって仕方なかったです。
頑なに本当の自分を見せない環に、幼馴染で、かつ高校生らしいガッツをもってグイグイと踏み込む志井がとにかく可愛いの。

どこまで踏み込んでいいのか。
どこまで許してくれるのか。
環の、本当の想いは。

無神経に見えて、常に環ファーストの志井。

そんな志井ですが、環への想いが溢れすぎてしまって煮詰まって、年上のお兄さんとイチャコラするシーンがちょびっとあります。このお兄さんがさー、これから二人をかき回してくれると面白いな、と思うのですが、彼らの関係がどう転がっていくのかそこも楽しみです。

個人的にはこのお兄さん、めっちゃツボでしたが、この時志井は中学生。好きな人(=環)ではない人と関係を持つ、といった展開なので、苦手な方は注意が必要かもです。

一方の環も。
彼は家庭環境に恵まれておらず(と、私は思う)、それ故に「愛」というものが理解できない。けれど、環は、それを認識していないのがまた哀れだなー、と。

今作品はBLなので、あくまで志井×環の恋愛感情がベースにあります。「1年間だけ」という期限を打ち破って、二人が恋人になれるのか、というストーリー展開ではあるのですが、それだけではなくってもっと複雑な愛情も描いていると、そう感じました。

家族愛、友人としての情、セフレとの関係。
そして、人間としての、愛。

志井がアホっ子なので、爆笑してしまうシーンもたくさん登場します。
シリアスなだけではなく、恋愛だけでなく、友情だけでなく、コミカルなだけでもなく。

そのバランスが実に秀逸です。

今から次巻が待ち遠しい。
正座して、お待ちしております。

23

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