すげー可愛い。たまらないくらい可愛い

白衣をまとう守護者

hakui wo matou guardian

白衣をまとう守護者
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×24
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
22
評価数
6
平均
3.7 / 5
神率
0%
著者
春原いずみ 

作家さんの新作発表
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イラスト
藤河るり 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
発売日
電子発売日
価格
¥850(税抜)  
ISBN
9784065207550

あらすじ

美貌と技術を併せ持ち《メスを握る天使》とあだ名される天才外科医・小泉詩音を、そう言って全身全霊をかけて愛するのは、同じ心臓外科医の芳賀行成。彼らは紆余曲折を経て、心身ともに強い絆で結ばれた。小泉は恋人の支えを得て、自らのトラウマを克服したかにみえたが、真の問題はさらに根深く彼の人生を覆っていた。果たして芳賀は小泉を救えるのか……?

表題作白衣をまとう守護者

芳賀行成,至誠会外科病院と契約中のフリーの心臓外科医
小泉詩音,至誠会外科病院勤務の心臓外科医

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数1

天使の守護者とは

今回はフリーランスで働くの優秀な心臓外科医と
「メスを握る天使」と呼ばれる天才的な心臓外科医のお話です。

攻様との出会いで前を向き始めた受様に
父親によって持ち込まれたドイツ留学話の顛末を収録。

受様は心臓外科医の父と看護師の母の一粒種です。
受様は父の学会参加で赴いたニューヨークで性被害に遭い、
以来誰にも言えない秘密を抱えて生きてきました。

受様は大学病院でも高名だった恩師の
秘蔵っ子かつ後継者とみなされていましたが、
恩師の急逝により厳しい立場に追いやられてしまいす。

そんな受様でしたがフリーランスの心臓外科医である
攻様とともに外科に特化した外科病院に引き抜かれます。

攻様は腕1本であちこちの手術室を渡り歩いており、
「メスを握る天使」と評される天才的な心臓外科医である
受様にない対人スキルと豊富な経験を有していました。

実は攻様の母はニューヨークでERに勤める女医で
受様の秘している事件の加害者の治療をした医師でした。
攻様は受様が事件で追った深い傷を癒し、
攻様と関わりが受様に過去を乗り越える力を与え、
受様は外科病院に自分の居場所をつくるのです。

そして病院内での受様の存在が大きっていく事で
受様のオペ数も増えていき、スケジュールもハードに、
オンコールも増えていきますが、

受様が母と暮らす自宅は前勤務先の大学病院近くで、
外科病院からは車で小一時間かかるため、
様々な不都合を生んでゆくのです。

特にオンコールは時間内移動は難しく、
受様は苦肉の策として病院近くに住む攻様にヘルプを頼み、
病院に向かうと言う手段を取っていましたが
それは病院内でも問題視される事態を招きます。

医院長から病院近くへの強制的な転居を促された受様に
攻様はちょうど空き部屋がでるからと
同じマンションに部屋を借りる事を提案します。

しかし、受様が自宅を出ると知らされた父は
病院の体制そのものを疑問視し、外科病院を辞めて
自分が勤務するドイツに留学しなさいと命じるのです。

果たして受様は父の説得に応じてドイツへと旅立つのか!?
それとも外科病院で攻様と切磋琢磨する日々を選ぶのか!?

春原先生の既刊「メスを握る大天使」の続編で
外科に特化した病院を舞台とした外科医同士の恋物語です♪

前刊では受様が抱えるトラウマとその秘密を攻様が暴き、
受様が塞げなかった心の傷を癒して彼を支え導く
良きパートナーとなっていく様子が描かれました。

最初から2ケ月連続発刊との触れ込みでしたし、
攻様自身も複雑な家庭に育った訳ありなキャラだったので
本作はその辺りがメインになるのかと思ったのですが
ちょっと違いました。

本作では受様が変わった事によって
今まで受様には見えなかった両親の姿が見えてくるのです。

それは彼らなりに受様を守るための手段ではあったのですが
傷ついた少年にとっては必ずしても最善の策ではなく
彼等にとっては保身でもあったのです。

進めば進むほど前巻以上にハードで痛い展開が
待ち受けていてハラハラが止まりません (>_<)

全ては愛する人を傷つけない為に。
それぞれが良かれと思った結果ではありますが
それは"誰"にとって正しい選択だったのか。

結果は過ぎてきた過去の上にしかありません。
そしてその過去をどうとらえるかによって
これから進む未来が変わっていくのですが
受様が選んだ道が幸せへと続く事を願ってやみません。

あとがきによると「ラブもたっぷり」との事ですが
春原作品は全般的に絡みシーンは少ないので、
前巻と比すればデキカプだしね♪と言う感じでした。

攻様事情の見える次作を期待しております。

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