おれ男が好きだから

君の瞳に奪われたい

kimi no hitomi ni ubawaretai

君の瞳に奪われたい
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神9
  • 萌×218
  • 萌7
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
6
得点
139
評価数
36
平均
3.9 / 5
神率
25%
著者
灰咲きり 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(エンターブレイン)
レーベル
B's‐LOVEY COMICS
発売日
電子発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784047361959

あらすじ

カメラマンの純は仕事で訪れた結婚式場で働く悠と知り合う。
仕事の時とは違った、彼の自然な笑顔に心奪われた純は「俺のものになってくれません?」と言ってしまう。絶対気持ち悪がられると思っていたが、予想外の返事が返ってきて……!?

表題作君の瞳に奪われたい

浅倉純,27歳,カメラマン
真宮悠,27歳,結婚式場スタッフ

その他の収録作品

  • 君にひみつの×××(描き下ろし)
  • キャラクタープロフィール(カバー下)
  • あとがき(カバー下)

レビュー投稿数6

おれのもの

まず、絵が好きで、読み進めていくうちにこれは絵だけじゃないぞとザワザワしだした作品でした。結果とっても好き。推します。先生の次回作も出たら買います。

◾︎浅倉純(27歳,カメラマン)×真宮悠(27歳,結婚式場スタッフ)
あの始まり方が、こんなにドラマチックなラストに繋がるなんて…ちょっとそこまでいくには期間短いのかな(半年ぐらい?)と思いつつ、もう一度最初から読みたくなる作品でした。2周目読んだらセリフひとつひとつが一層面白く感じましたね。あれとあれかかってるな〜とか。

純は見つけてしまったんですよね〜輝く人を。この急激に心を持ってかれる勢い、恋だな。
自己肯定感の低い純が、自分の意志ははっきり言語化するところが面白くて。でも流されがちな優しさがあるよなと、泉さんへの対応を見て思う。
悠さんは表面的には平等で人畜無害を装い、一線超えた相手には感情のアップダウンをものすごく出してくる。こういう人の魅力に囚われたら抜け出せないぞと思わせる人でした。だって笑顔が可愛い。

登場人物の内面が多様で、そこをブレととるか否かは読む側次第かと思いますが、自分は好きです。人を「キャラ」みたいな2,3のワードで語り尽くせるわけがない。色んな表情(って作中でも出てくるよね)があって然るべし。

そして泉さん、彼も面白い人ですよね!私は大変輝いて見えるんです。蓋を開けて彼に闇があったらそれはそれで興味深いのですが、このままでも好き。
彼の輝きは全く純や悠には響かないわけで、それが面白い。100人が100人同じ角度で同じ写真撮ってたら、何も面白くなくて。純は純の感性で悠の輝きを見つけて「おれのものに」したくなっちゃったんですよ!

相変わらず好きな作品に対してこねくり回した感想を書いてしまいちょっと反省してますが、純が普通にエロに素直だったりする萌ポイントもあり。推します。

3

君の瞳と表情に

はあ〜、これは…良きでした。

カメラマンの純とブライダルスタッフの悠。
式場で悠の表情に惹かれた純は思わず「おれのもの(モデル)になってくれません?」と申し出て…

はじめの純の勢いはあるものの、ストーリーとしてはゆっくりと進んでいくのですが、所々にまばゆさ(萌え)が散りばめられていて、読み進めていくとそのキラキラがどんどんと心に溜められていくかんじなんです。
そのいっぱいになったきらめきの大放出なラストシーン…あ〜〜〜もう、やられた!って私もなりました。

悠の性格とか、見た目も、足が速い所(笑)も、純の突然な行動力だったり、泉さんのあけすけにぐいぐいくる感じとか、キャラも全体のお話しの盛り上げ方も個人的にドストライク。

悠の瞳にうつる純も、純の瞳にうつる悠もとても魅力的で、心を奪われてしまいました。

きらびやか〜ではなく、でも私にはひたすら眩しくて、ただただ穏やかでふたりの心情が絡んでいく描写も丁寧で、繊細なタッチの絵もお話しの爽やかさと相まってとても素敵でした。
また次の作品が楽しみになる作者様に出会えて嬉しいです。

3

小説で読んでみたい

ちょっと不思議な刺さり方をする作品でした。漫画なんだけど絵とかシーンとかじゃなくて、心理描写とか小ネタがすっごく心に引っ掛かる。良い意味で琴線に触れてくる。

特に受けの悠視点が良いです。考えてることがちゃんとしてて、地に足がついてるって感じで。恋愛方面のこともいっぱい考えてるんだけど、ふわっふわの恋愛脳にはなってなくて。受けっぽい女みがなくて賢さがありました。
軽くサクっと人の本質を突くようなところも好き。話が通じやすい、人として好きなタイプです。
攻めの純はちょっとキャラが薄かったかな…濃い当て馬に負けちゃってた気がしますw

ストーリーはぼんやりしてて、どんな話だったかな~?と思い返そうとしても出てきません。でも悠の気持ちの流れはとても綺麗なので、途中からは引き込まれるように読みました。

ラストに純の虹彩の色に関するモノローグがあるんですが、これがめちゃくちゃ良かった!気になって最初から読み直したら、細かく絵だけで伏線張ってて、ここで回収してるんですよね。あー…すごい。これはぐっとくる!そういえばタイトルにもなってんじゃん!?って気付いて、あ、ってなる。
このくだり、すんごい地味な描かれ方しててもったいないです!私的にはプロポーズとか告白とかよりずっと刺さるネタだっただけに惜しくて悔しいwもっと演出で盛り上げて欲しかった!

受けの思考過程がとても好きなので、小説でじっくり落ち着いて読んでみたいと思いました。

1

じんわり萌える、癒し系作品

デビューコミックとの事で、おめでとうございます!

特に購入予定ではありませんでしたが、たまたま無料の1話を読んでみたら、とても好みの作品だったので、そのまま購入しちゃいました。
こういうキレイ系の、スーツが似合う受けに弱いんですよね。

で、ほんわかBLとなってる通り、内容としては癒し系。
特別派手な展開なんかも無く、地味~に進むお話なんですよね。

カメラマンとブライダルスタッフが、仕事上で知り合う。
仕事外での、悠(受け)の自然な笑顔に惹かれた純(攻め)が、写真のモデルを頼む。
そこから、二人はゆっくり恋に落ちて行くー。

繰り返しになりますが、地味なお話なんですよ。
何気ないやりとりや、二人で過ごす日常を繰り返して、少しずつ少しずつジリジリと近づいてゆく二人の恋心。

や、この二人のやりとりって、すんごく普通の何気ないものなんですけど、何故かじんわり心に沁みて、萌えるんですよね。
こう、ジワジワ来る感じ。
また、日常の中にトキメキがあると言いますか、プロポーズのシーンなんかがロマンチックでため息をつきたくなっちゃう。
多少のスレ違いなんかはありつつも、すごく優しくて癒されるお話なんですよ。

ちなみに、個人的な好みで、イラストがすごく好き。
特に、黒髪猫目のキレイ系受けに、すごく惹き付けられます。
スーツが似合うなぁ。
脱がされて、スーツが中途半端に身体に絡んでるの、すごくエロいなぁ。
なんか、彼が腕を伸ばすとか、口許にこぶしをあてて「ふふっ」と笑うとか、何気ないコマに色気があるんですよね。
こういうのにも、弱い。

若干気になる所と言えば、ノンケのはずの攻めが、ほぼほぼ抵抗感無く、受けを好きになる所。
葛藤らしい葛藤も無いんですよね。
このへんは、もう少し掘り下げた方が、不自然では無くなる気がする。

そんな感じで違和感を覚える部分もあるんですけど、総じて好みのツボ作品でした。
 
ちなみに、本編ではエロらしいエロは無し。
ただ、描き下ろしで、わりとしっかりエロシーンがあります。
やっぱり、受けが色っぽいですよ。

5

理屈抜きで好き

好きっていうだけじゃだめでしょうか。
私にとっては、まさにこの作品のことでした。
うまく言葉に出来ないのですけれど、なぜか妙に惹かれるものがあって。

カメラマンの純視点から始まる物語。
結婚式場で出逢った、泣きぼくろが印象的な黒髪のきれいな人。
「なんとなく気になった」と、ブライダルスタッフである彼・悠が落としたボールペンを拾い、後を追いかける純に同調してしまうんだなあ。
追いかけたくなる顔なんです。

1人のカメラマンが、仕事現場で思わず見惚れた相手に被写体になってくれないかと頼み込み、快諾される…と、すごいエピソードが描かれているわけではないのです。
けれど、悠というこの美しい人の色んな表情が見てみたくなる純の気持ちがすごく分かる。
なんだろうなあ。本当に上手く言葉に出来ないのですが、悠に妙な色気と魅力を感じてしまって。
理屈抜きの好きの気持ちというか。純もそんな気持ちだったのかな。
本をめくり、1話を読み終えた時点で「あっ、これは好きだ。続きが読みたい」となってしまったんです。

ファインダー越し、日常会話を通じて距離を縮めていく2人の様子はあくまでもごく自然なもの。
同い年なこともあり、初めは友人関係のような気楽な感じなんですよね。
会話のテンポは終始淡々と語る印象。
でも、2人が口にする些細な言葉に優しさや穏やかな空気を感じるのはなんでかな。
2人とも言葉がストレートだったり、互いの考えをあまり否定しない人だからなのかも。
読んでいてなんだか心地が良いです。

悠と親しくなり、その人となりを知っていくと、次第に表情以外の内側の見えない部分も知りたいと思うようになる純。
あとから分かることですが、これは悠も同じだったようですね。
恋愛に発展するまでの展開がやや早い気もしましたし、もうちょっとゆっくり読みたかった気もしますが、この2人の恋に関してはこれはこれでありでしょうか。
悠がどんどん人間くさくなっていったり、真っ直ぐ正直な物言いしか出来ない純も好きです。
どちらも不器用で可愛い人ですよね。
仕事について、好きについて語る2人も好きでした。

そして、プロポーズのあの言葉ですよ。
ラストに出逢ったばかりのあの時の印象的なセリフを持ってくる演出がにくいです。
初めは純が悠へ、今度は悠が純へ。
うーん…この綺麗な終わり方、好きだなあ。
その後の2人の姿がとっても甘くて、じわじわと幸せが広がります。

純が眩しさやキラキラと輝くものを感じた時に、コマの中でパチパチと弾ける小さな光のような表現が見られるんです。
そのことにふと気付いてしまってから、彼が一体悠のどの表情にときめいて美しさを感じていたのかが分かってしまってものすごくムズムズする。
だって、どの表情も感情もあまりにも魅力的なんですもの。
レンズ越しだけで良かったはずが、自分の瞳に焼き付けておきたくなっていく。
その悠の表情と内側にあったものを引き出したのは純なんですけど、本人はあまり気付いていないというのが良いのです。
実は悠も純の事を結構見ていたという、タイトル通り「お互いの瞳に奪われてしまった」2人の恋のお話でした。

各話の「第◯話」部分がカメラのファインダーデザインになっているのがまた素敵ですね!
どなたがデザインされたのでしょうか。
こちらが作者様のデビューコミックスとの事ですが、非常に読み心地の良い作品でした。
絵柄が本当に好き。細い線で描かれる身体のラインと手、登場人物たちの表情がとても綺麗。
次回作も楽しみです。

1

きれいな貴方にくぎつげです

今回はフリーランスカメラマンとホテルのブライダルスタッフのお話です。

式場で働き始めた攻様がモデルとして目にとめた受様と恋を実らせるまで
と本編後日談短編を収録。

攻様はフリーのカメラマンです。新しくホテルの結婚式撮影の仕事を引受け
とあるホテルに初出勤しますが、披露宴を控えた会場は慌ただしく、邪魔に
ならないように移動しようとして、ワゴンを押していたスタッフにぶつから
れてしまいます。

そのスタッフこそが今回の受様です。受様は忙しさから別会場からヘルプ
に駆り出されたという泣きぼくろが印象的な男性スタッフでした。攻様は
受様の笑顔に惹かれて思わず「おれのモデルになってくれませんか?」と
迫ってしまうのですよ (ӦvӦ。)

「おれのモデル」「には「おれのもの」とのルビ付きですが、攻様として
も咄嗟でた言葉で、賢者タイムに入ると『どう考えてもヤバイやつ』に
しか思えません(笑)

とりあえずお詫びにと缶コーヒーを抱えて受様を待つ攻様でしたが、現れ
た受様の手にもまた2本の飲み物が握られていて、意外に気の合いそうな
2人です。

改めて名刺交換して自己紹介を始めた攻様ですが、いきなり迫った自覚は
あったのですが、「受様がすごく素敵で」とか「撮りたくてテンションが
上がってしまって」とか言い訳を口にするだけ怖さが増すような気がして
うまく気持ちが伝えられません。

しかし受様は「受様のいろんな表情をもっと見てみたいと思った」という
言葉に思うところがあった様子で「いいですよ。攻様のものになっても」
とモデル(!?)を引受けてくれることになります。

ところが式場で会っても軽く挨拶されるだけでスルーされたり、近づけな
い雰囲気を醸されてしまい、攻様はやっぱり無理だったのかと落ち込んで
しまいます。

受様の言動の真意とは!?
そして攻様は受様を"おれのもの"に出来るのか!?

電子配信作をまとめての紙書籍化で、人物写真を得意としない攻様が新しい
仕事先で出会った受様をモデルにしたい思った事から始める恋物語です♪

受様は仕事柄誰に対しても分け隔てなく優しく気配りのできる人ですが、
巣の受様は"笑う"事があまり得意ではないと言います。そんな受様が自然と
魅せてくれる笑顔に攻様がノックダウンされていくのはもう仕方がないと
しか言えなくないですか!?

しかも攻様的に「黒髪が映える」と向かった桜の名所はデートスポットで
もありました。ほろ酔いな受様を写真におさめていた攻様でしたが、話の
流れから受様に彼女がいない事、彼女がいないのはゲイだからとカムアウト
された上に、攻様に彼女がいないなら「つきあってみる?」と言われてしま
うのですよ♪

冗談!? それても本気!? 振り回されているのか!? 試されているのか!?

攻様視点が主体なので、受様が"謎の人"ぽく描かれてはいるものの、受様
からみたら初対面で口説いてきた攻様も十分不審人物だと思うけど!? と
思うのは私だけですか? (^-^A

受様の真意はどこにあるのか、聞くにきけない攻様ですが、受様を誰にも
渡したくないという気持ちは抑えられず、2人はお付き合いを始める事に
なりますが、攻様の元同僚と言うトラベルライターが現れて、2人の間を
割くように受様にちょっかいを掛けてくるのです。

基本はハピエンだと思って読んでいるので、攻様の元同僚は当て馬君的な
ほどよい波乱役と割り切って読んだので、職場の同僚としてモデルとして、
恋人としてすこしづつ近寄っていく中で、受様の言動に一喜一憂する攻様
のぐるぐるがとっても面白かったです♪

何か決定的に大きな事件が起こるというのではなく、日々のお仕事や日常
生活の中で交わす会話や共に過ごす時間の中で、ゆっくりと近づいていく
過程が丁寧に描かれていて読了感も良かったです。

カバー下にキャラ設定とあとがきが収録されていますので、カバーもペラ
っと外してみて下さいね。

1

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