素直になれないオトナたちの、一途な恋の物語―――。

そうして君に触れるまで

soushite kimi ni fureru made

そうして君に触れるまで
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神12
  • 萌×221
  • 萌17
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
12
得点
196
評価数
51
平均
3.9 / 5
神率
23.5%
著者
ときたほのじ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
あすかコミックスCL-DX
シリーズ
そうして僕は恋を知る
発売日
電子発売日
価格
¥660(税抜)  
ISBN
9784041098011

あらすじ

自分を拾ってくれたヤクザの組の息子・飛田薫に長い間片思いをしている伊吹。気持ちを隠して一番近い場所にいた伊吹だったが、ある日酔って眠る薫をオカズにしていた事を、うっかり目を覚ました本人のバレて…!?

表題作そうして君に触れるまで

伊吹修平,バーテンダー,薫の世話係
飛田薫,ヤクザの息子

その他の収録作品

  • 第4.5話
  • カバー下漫画

レビュー投稿数12

待ちに待ってました!

「そうして僕は恋を知る」シリーズを楽しむ中で知ったこちらのスピンオフ。
一見飄々としてチャラく見えるけど、実際は執着依存型の攻めと、無自覚に甘えてくるお坊ちゃんだけど肝が据わっていて男らしくかっこいい受け。
見た目も設定もばっちり好みで発売を今か今かと待っておりました。ついにー!

攻めの修平視点で進むので、薫への執着や焦れる感覚が前面に出ていて、表向きの(薫から言わせると胡散臭い)爽やかで大人な面と、一転薫を想って苦しむ姿まで楽しめるので、攻め好きには嬉しいです。
どうしようもなくなって薫に縋り付く場面が度々出てきますが、普段は余裕がありそうに見える攻めが、受けへの想いに自分を保てなくなって、本来受けに見せていたかった理想の姿が崩れていくのが好きなのでそこもたまらなかったです。
そして、そんな余裕をなくした修平を前に「付き合ってやるよ」と笑う薫がかっこよくて!

かっこよくて余裕があるけど実は脆い(受けに対してだけ)×見た目も内面も男前というカップル。文句のつけようがないです。
修平は薫の世話を焼いてるけど、世話をすることで結果的に甘えているのがわかって、薫は無自覚に受け入れてるんだろうけど、そうした関係性もいいです。

大好きな作品だなと思うと同時によく感じるのですが、やっぱりもっと読みたーい!4話なんてもったいない!
スピン元も長いお話なので、こちらもできれば幼少時のエピソードももっと絡めてじっくり描いてほしかったです。もちろんまだまだ続きも読みたいです。

角川のレーベル作品を読んでいるとよく感じるのが(全部ではないですが)、エロ自体の頻度やページ数はそこそこあるけど、いわゆる見えないアングルが多めだなということ。
作品やカップルの雰囲気にもよりますが、こちらの作品は大人な二人だし、薫の美しい肢体をもっと見たかったー!と思ったのでそこも少しだけ残念でした。でも充分満足です。

4

信頼しあってる2人っていいね

攻めの一途さと、
受けのツンデレ感、
そして何より…幼い時から育まれた2人の信頼関係が最高すぎた!
この2人のやりとりずっと見てたい!!

くっつくのに時間かかる系かなと思ったら、わずか4分の1ページぐらいですぐにくっついちゃいました。

え、もしかしてここから波のないラブラブ生活が続くのか…と思っていたのは全くの間違いで、さすが先生。

むしろくっついてからがこの作品のスタートのように思えました。
ストーリーもしっかり抜かりがなく、中身のある内容が見れました。

「そうして僕は恋を知る」に登場したお2人もかなり登場します!でも、色々設定説明してくれているので、もし読んでなくても、ちゃんと楽しめるように描かれているなと個人的に思いました。

ストーリーの根幹はもうこの一冊で十分すぎるくらい満足感があったので、番外編とかあったらまた買ってでも読みたいなぁ〜

期待通りの読み応えある作品でした!

2

些細な事 全てが特別に感じる

長年の片思いのお話でした。
攻めの修平が、薫が好きで好きで、薫以外は何もいらない、みたいな感じです。今のところ、そんなに執着攻め、な感じは出していないけど、そのうち束縛系の執着攻めになりそうです。

タイトルは作品内で感動したセリフです。修平の気持ちをすごく表しています。

設定も素敵。ヤクザの愛人の子と、その子に付けられたお世話係(遊び相手)。周平は薫のことを「坊ちゃん」とは思わずにため口で会話しているとこともいいです。身分差はないんだけど、そこはかと漂う主従関係・・・萌えますね。

修平に振り回されて受け身な感じの薫かと思いきや、最後に大逆転ホームランをぶちかましてくれましたね。修平は感激するやら惚れ直すやら、ですね。

0

気になっていたふたりのスピンオフ

『そうして僕は恋を知る』のスピンオフです。
瑛と翔吾も登場するのですが、未読でも大丈夫だと思います。
本作では、瑛の昔馴染みである伊吹と薫が主人公。
気になっていた2人の話が読めて嬉しかった!
とにかく、この二人の…特に薫のキャラがめっちゃかっこ良かった!心がね、男前なんですよ!!
男前受け大好きなのでキュンキュンしました♡


自分を拾い育ててくれたヤクザの息子・薫に想いを寄せる伊吹。
ある日、寝ている薫をオカズにオナニーしている所を本人に見られてしまい、距離を置かれてしまってーー…!?

飄々としている伊吹ですが、薫にゾッコンLOVEです(古い)
薫から距離を取られてしまったものの、幼い頃からずっと一緒に過ごしてきた薫にとっても伊吹はなくてはならない人。
それが分かっているから伊吹は至って余裕だし、期待もしてる。
告白して警戒され、それでも近付いてきて……薫が懐き始めの猫みたいで可愛いです。

恋愛に冷静で、薫に付きそうな虫を食っては捨ててきた伊吹。
伊吹にとっては、薫だけが特別なんです。もはや、他はモブ。
そんな姿を見てきたからこそ、薫は伊吹の告白を受け入れられないのです。
薫への気持ち故の行動が仇となって自身に返ってきてしまう切なさったら( ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )

どうしたら気持ちが伝わるのか分からない伊吹が取った手段が〝なりふり構わない本気の告白〟
余裕を無くした情けない伊吹を、笑って受け入れる薫がイケメンすぎる。

その後、薫に政略結婚の話が持ち上がるのですが、狼狽る伊吹に反して薫の冷静さ。愛の深さ。
両親の前で「伊吹と生きていく」と言い切る薫に感動です。
いつもは言葉少ない薫の愛の告白にグッときましたね。
また、組長も素敵な男なのよ〜。この二人親子だわ!

結局、薫の方が一枚も二枚もうわ手でしたね。
掴みきれなかった伊吹のキャラが、どんどん人間らしくなっていく所がとても良かったです。
ラストのフニャっとした笑顔が可愛かった♡

エロパートでは、二人の身体のカッコ良さにやられました。
薫がフェラしようとする前に発射してしまう伊吹には堪らなくキュンとした。
我慢できなくてすぐ出ちゃうの好きです^^

4

近すぎた距離がシンドイ(∩´///`∩)

「そうして僕は恋を知る」に登場する伊吹×薫のスピンオフ。

完全に独立して読めますが翔吾×瑛もけっこう登場しているので読後に興味が沸いたら合わせて読むと良きかと思います(﹡´◡`﹡ )

「そうして僕は~」の方は良くも悪くもエメラルドらしく少々物足りなさは感じないこともない…という感想になってしまってたんですが、こちらは長年の拗らせた感情に紆余曲折があって良かったです♪


お話は攻めの伊吹視点になっています。

"家庭の事情"で幼い頃からずっと一緒だった伊吹と薫。幼い頃はお世話係として、学生時代はケンカに明け暮れる右腕として、当たり前のようにずっと一緒に成長しました。内心ずっと薫に片想いをしてきた伊吹はそろそろこの関係を壊してしまいたいと思っていてーーーと展開します。


関係が近すぎて難しいっていうのが萌えました!!

受け:薫はヤクザの息子(といっても妾腹でちょっぴり浮いてるんですが)で、ケンカが強くて、家業の看板もあるので外ではオラついてて。けれど伊吹の前だと素なんですよ。幼い頃からの習慣で"お世話され慣れてる"感じなんですね。

口をパカッとひらけば伊吹があーんしてくれるのをわかってるし(びっくりするぐらいナチュラルに口パカしてたよね…雛の餌付けみたい…かわい…///)、寝落ちしたいときは伊吹に着替えさせてもらうし、当たり前のように一緒の寝床に入るし。超無防備なんです。伊吹の前、限定で!!(←重要)これはもう萌え転がりました。こういう特別感好きだ。

攻め:伊吹は施設で生活している時に薫のお世話係としてヤクザの家に引き取られました。なので普通の幼なじみというより家族に近いところがちょっとあるかな。薫の実家は伊吹が育った家でもあるので、普通に出入りしています。

で、幼い頃からの習慣でせっせと薫の世話を焼くけれど、なんせ片想い相手が自分の前だけ無防備曝してくるので据え膳がシンドイんですよ…(∩´///`∩)甘えてくれるのは嬉しいけれど単に習慣ってだけなのでそこに特別な恋愛感情はないのをひしひし実感してて。ああもどかしい…。

そんな2人の関係がようやく変わるとき。
伊吹の告白に対し、薫の反応はあまりよくないんですね。

その理由にキュンキュンしました!伊吹はずっと片想いを隠して別の人と適当に付き合いを繰り返してたから「伊吹の恋愛=軽薄」と薫は誤解してるんですよ。そんな軽薄な感情よりも幼い頃からずっと一緒にいた繋がりの方が唯一無二だし、これ以上の深い関係はないだろう、と。個人的に幼なじみのこういう絆に萌える質なので、この考えにニヤニヤニヤニヤ。

まーでも伊吹にしてみたら幼なじみでいるのがずっと苦しかったわけで、このままが一番と言われちゃうとかなり複雑になる気持ちもわかる…。双方の捉え方の違いがドツボに萌えましたヾ(*´∀`*)ノ

晴れて恋人になれたあとの伊吹の浮かれっぷりが良きです♡幸せそうでなにより。とはいってももう一つ乗り越えなきゃいけない山場があるんですが、雨降って地固まる、ですね♪薫の腹の据わり方が男らしくてカッコよかったです!!

4

これぞ参謀の恋

「そうして僕は恋を知る」のスピンオフ。
スピンオフは単体でも問題なく読めるものも多々ありますが、こちらは「恋を知る」のCPがちょこちょこ出てくるので、読んでから読むとまた味わいが違います。

組長の愛人の子で、親の愛を知らずにいた薫と、孤児院で育った修平が出会ったのは6才のときだった。
世話係として引き取られてからというもの、修平は常に薫の隣にいた。

設定としては珍しくない「893の愛人の子と世話係」です。
しかし!ちょっと待って!全然違うから!
ときたさんの作品はガチムチ系2冊と「そうして僕は恋を知る」を読みましたが、前者はガチムチ受けが無理すぎて細かいところは読み飛ばしてしまった感があります。なので初めてちゃんと読んだのが「そうして僕はー」だったのですが、

ストーリーテリングの技術、ハンパネー!!!

会話、モノローグ、何もかもがストンストンといいところに落ちてくる。
説明が難しいのですが、登場人物の思考や感情を言葉で表現するのがすごく巧いです。
この技術に長けた作家さんは平喜多ゆやさんが群を抜いていると思っていたのですが、迫る勢いで巧い。匠か。鉄人か。というレベル。

そんなテクニックで描かれたこの作品も、ぐいぐい引き込まれます。
薫に対する修平の想いは真っ直ぐに、でも確実に手に入れるための駆け引きは綿密に。ずっと薫という中心にいるべき人間を引き立てて、支えてきたからこその頭の回転の速さ、一歩引いて全体を見られる客観視力、状況判断力。持てる全てを駆使して、人生でたったひとつ、欲しいものを手に入れる。修平がどういう人間なのかを感情と思考の両サイドからきっちり伝えてくるのです。
そして薫の方も「そうして僕はー」と本作の1話前半までは傍若無人なやつにしか見えないけれど、この子の懐の深さ、レベル違いです。ふつうに組長も任せられそうなくらい。「受け入れる」と決めたら迷わない。「受け入れた」からには全力で守る。修平がいないとだめなように見せて、劣等感とか余計なことを感じさせることなく修平の居場所を作ってあげることができる、天性の親分でしたよ。
これを直接的な説明的モノローグや、周囲に言わせるのではなく、「読ませて伝える」んです。すごくないですか?

山場は3話から。
始まりが幸せすぎてフラグしかないので、しあわせ気分に浸って読むことができず…。フラグ折れず、予想していた展開が来るわけですが、ここで

親父、カッケース!惚れたッス!

という展開が来ます。この親父にしてこの子あり。台詞がいいんですよ、親父さんの。読んで。読んでくれないとここに文字起こししそう。

ストーリー重視の方は絶対に読むべきです。
絶対に、読むべきです。

2

スピンオフ作品

【そうして僕は恋を知る】のスピンオフです。
【そうして僕は恋を知る】を読んでいる時に
修平がなにかと匂わせてくるなぁと思っていたのですが
なるほど!そういうことか!とこちらの作品を読んで思いました。
修平は薫が好きだからどうにか瑛を諦めてもらいたかったのですよね。

本編は瑛と翔吾が付き合った後のお話になります。
薫のことが好きな修平は色々と駆け引きをするのですがー…。


読めば読むほど実は修平はそんなに器用じゃないよね?と思います。
人間だから当たり前なのですが薫が自分が思うように動かなくて
焦ったりすることも多々ある修平。
いつも余裕ありげなのでそういう修平を見ること出来て
個人的には嬉しかったです。
何を考えているかわからないタイプに見えて
薫のことしか考えてなかったりするので
そこがなんか可愛いなぁと思いながら読みました(*´ω`*)

薫は基本的にクールなので好きという感情があまり伝わらなくて
そこだけもうちょっと修平のこと甘やかしてほしいなぁと勝手に思いました(*´ω`*)

0

バランス最高…!

スピンオフですがこちらだけでも内容がわからないことはなく、楽しめるかなと思います。

幼い頃からずっと側にいたふたりですが
それぞれに抱いていた想いは違っていて。
修平の薫に向けるソレは、叶うことがないとわかっていても簡単には無かったことに出来ない気持ち。
でもどんなカタチになっても一番近くに居続けようとしていたんですよね。

修平に想いを告げられて、それまで何も意識していなかった薫自身が
戸惑いながらも気持ちを自覚して変わっていくのが最高に良かったです。
何で修平の側は居心地が良かったのか?それを自分なりに考えたんだろうなと思うとめちゃくちゃ萌えました。

甘さも切なさも丁度良いバランスですごく良かったです。


0

伊吹の視線

『そうして僕は恋をする2』に登場した瑛さんの昔なじみの伊吹と薫。
伊吹はわかりやすく薫へ、薫はわかりにくいながらも瑛さんへ特別な感情を持っていて、その想いは薫の中で一区切りしています。

そんな薫へ、今度は伊吹が自分の気持ちを伝えるものの、なかなか一筋縄ではいかなくて…

伊吹は施設育ち、薫は極道の親父の愛人の子という境遇から何か満たされていない感覚を持ち、伊吹が薫の世話係として幼い頃から一緒にいる事で隙間を埋め合うような、一緒にいることが当たり前な関係のふたり。

その関係が一線を超えて劇的ではないけれど、でも確実に深くなったと感じられる変化の描写が長い間傍にいるふたりらしいなと思いました。

薫の顔面が『そうして僕は〜』の時より基本不機嫌なんですけど表情はやや柔らかく、粗野なのに色気が増していて好きなかんじで、伊吹の常に薫のことしか見ていない、薫に向ける熱のこもった縋るような視線が印象的でした。

あと、伊吹はわかってはいましたが、一週間毎にお付き合い記念日のお祝いしようとしてるとか薫への想いが相当重いですね(笑)

2

本編を先に読むべきだったかも

ここから読み始めてしまったのは、もしかしたら失敗だったかもしれません。
他シリーズのスピンオフを読んでいた人なら、感慨深い物だったのでしょう。

スピンオフと知らずに読んでしまったので、最初は疑問で頭がいっぱいでした。
途中で、なるほどスピンオフだったのかと納得します。

内容としては展開もしっかりしていて、心情描写も説得力がありました。
流れがスムーズで急なこともありませんでした。
ただなぜかあっさりと読めてしまい...

あまり萌えられませんでした。
本編を先に読んでいたら感じ方が違うかもしれないので、そちらを先に読んでおけばよかったなと後悔しています。

1

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