幼馴染のアルファ×囚われたオメガ王子の、秘められた恋

籠の鳥のオメガの運命の恋人

kago no tori no omega no unmei no koibito

籠の鳥のオメガの運命の恋人
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×27
  • 萌8
  • 中立5
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
7
得点
77
評価数
30
平均
2.9 / 5
神率
13.3%
著者
月東湊 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
カワイチハル 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
価格
¥680(税抜)  
ISBN
9784041093917

あらすじ

――僕は僕のことを何も知らない。長閑な村で暮らすルシェルは、村では不要な礼儀作法を学ぶことを義務づけられ、両親の顔も知らずに育つ。孤独を感じるルシェルの心の支えは幼馴染のレオだった。許されないと知りながら恋心が募るルシェルに、レオも「一番好きで、大切だ」と想いを返す。しかし突然、王都から迎えが来て、二度と村へは戻れないと告げられ!? 屋敷を抜け出すルシェルだったが、身体が熱く疼きはじめ、レオもルシェルの発する甘い香りに誘われて身体を重ねるが…?

表題作籠の鳥のオメガの運命の恋人

レオ,19歳,ノースエア村の村長の養子
ルシェル(Ω),17歳,ノースエア村で育つ謎多き少年

同時収録作品籠の鳥のオメガの運命の恋人

ベルジェイド(α),30歳,ドラルデン王国王太子
カイ(Ω),18歳,娼館で働く下働きの少年

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数7

最後は上手くいって良かった

自分が王族の一員である事も、オメガの存在さえも知らないルシェルが主人公でした。

ルシェルは恋人になったばかりのレオとヒートも知らないままにセックスしてしまい、そのまま隣国の王太子のベルジェイドの側室として送り込まれてしまいます。

会ったばかりのベルジェイドはとても冷酷で、ルシェルのお腹に子どもが居ると知ると、堕してからルシェルを番にすると言います。

ルシェルを追ってやって来たレオの生命を救ける為に、ベルジェイドの番になる事を決心するのですが、いざ頸を噛もうとする段階になってベルジェイドが躊躇うんです。

ベルジェイドの様子から本当は番にしたい相手がいると知ったルシェルは、とんでも無い計画を立てるのです。

それはベルジェイドの相手のオメガのカイも妊娠して、出産したら子供を入れ替えてカイを乳母として王宮に入れるというものでした。

2人の子どもが無事に同時期に産まれなくてはならないし、出産時に秘密を守れる産婆も必要です。

産婆はルシェルの母親である王妃と、親友で経験豊富なレオの母親などミラクル連発でやり遂げてしまいます。ちょっとご都合主義な感じもしますが、とても楽しく読めました。

途中からカイと上手くいったベルジェイドのスパダリ振りにレオが押されてしまってました。

ベルジェイドの父王がおおらかな善王で、後半の流れを微笑ましいものにしていたように思います。

2

運命と知らなくても選ぶ相手は貴方だけ

今回は村長の養子と出生知らずに育つ国王の孫のお話です。

出自を知らずに育った受様が王太子に嫁いでも攻様を愛する事を止めず
王太子も巻き込んで定められていた未来を変えるまで

受様は長閑な村の丘の上にそびえたつ大きなお屋敷に執事夫婦と共に暮ら
しています。受様は物心がつく前から身の回りの世話をしている2人を
自分の親だと信じていましたが、7才の時に2人が自分の親ではないと知り、
衝撃を受けます。

そんな時に「俺も本当の子供じゃないんだよ。貰われてきたんだって」と
秘密を明かして慰めてくれたのは受様より2才上の村長の息子でした。この
村長の息子こそ今回の攻様になります♪

攻様は戦の後遺症で子供の無かった村長夫婦が貰い受けた子で、最初は養
父に言われてお屋敷の子息である受様と一緒にいたのですが、気が合った
2人は親友とした親密な関係を築きます。

受様は村の子供達が集う学び舎での勉強の他に、屋敷の離れに住む家庭教
師によって様々な事を学ばされます。それはこの村で生きていくには必要
のないはずの上流階級の礼儀作法や神学、法学、王国史、乗馬や剣技等々。

自分が良い身分の家の子息らしいとは想像がつきますが、物心がついてか
ら17才になる今まで、1度も本当の両親について教えてもらえず、会った
事もない事から何らかの事情で見捨てられた子供なのだと思っています。

しかも幼い頃は活発な子供だったのに、12才になった頃から眩暈が頻発し、
ガタガタと体調が崩れ始め、今では日に焼けただけで熱を出して寝込むよ
うになり、年々飲んでいる丸薬の数が増えていました。

今日も発熱した受様は年々弱る身体に不安を覚えていました。受様の熱が
下がった頃、王都の学校に通う幼馴染が帰郷し、都のレディとなった彼女
が攻様と接する様にモヤモヤした気持ちを抱いた事から、攻様を特別に
思っている事と気づきます。そして同じ気持ちだった攻様と恋人となるの
です。

受様と攻様は秘密の関係を続けますが、ある日突然、執事夫妻から王都行
きを告げられます。しかも村には二度と戻れないと言われた受様は激高し
体が震えても薬を飲む事を拒否するのです。

そして最後なら攻様に会いたいと屋敷を抜け出しますが、村長宅に見慣れ
ない人がいました。受様は一時身を隠すために山小屋を目指しますが、
皮膚が痺れるように全身が熱くなってしまいます。受様が飲んでいたのは
発情抑制剤で、それが切れた事で発情してしまったのです。

実は受様は現国王の孫でありながら男オメガとして生まれた為に、村で隠
されて育てられていたのです。しかも受様を探しに山小屋を訪れた攻様は
アルファで、2人は互いの本能が求めるままに身体を重ねるのです。

2人は受様を探す王都からの使者に見つかり、村人の命を委ねられた受様は
泣く泣く王都へと向かいりますが、そこで待っていたのは身内なはずの
王族の冷たい視線と隣国の王太子との縁談だったのです!!

なす術がないまま隣国の王太子に嫁がされた受様はどうなるのか!?
そして受様を奪われた攻様はどうするのか!?

月東先生の初オメガバースは自らの性を知らないままに惹かれ合った相手
との恋を貫く王宮オメガバースになります♪

オメガバースの基本である番や発情もキチンと抑えられていますが、今ま
で読んだことがない展開で、後半はびっくりの連続です。さすが月東先生、
まさかな展開にドキドキし通しでした ヾ(≧▽≦)ノ

受様は隠されて育ち、受様を隠すために存在した村で育った攻様も、男女
の他に第3の性がある事を知りません。

受様は連れ戻された王宮で母である王太子妃からアルファ、ベータ、オメガ
という第3の性を教えられます。王家に必要なのは王位を告げるアルファの
王子か、アルファを産めるオメガの姫であり、受様は生まれた直後に殺され
るはずの子供だったのです。

受様は王太子妃の「強く生きろ」という言葉を胸に嫁ぐ事となりますが、
意外にも隣国の王太子は爽やかな笑顔の主で、国王は女を愛せず妻を持とう
としない王太子にも理解を示し、受様に不器用な王子を愛して安心させて
くれと頼むほど好意的でした。

しかし受様と2人きりになった途端、攻様は爽やかな笑顔から氷のような冷
たい男に変貌するのです。王族の義務として子を成すために受様を押し倒す
のですが、受様が妊娠しているらしいことが判って受様大ピンチ!!

その後王太子が結婚に乗り気でない訳がわかり、受様は自分と攻様、王太子
と彼が想いをよせるオメガの恋が実を結び、皆が幸せを掴めるようにと知恵
を絞ることになり、どうやって? 成功するの? とワクワクが止まりません。

本作が初オメガバースな月東先生ですが、受様が自分がオメガと知らず攻様に
抱かれ、妊娠しながら他国に嫁ぐという展開にびっくりし、受様と攻様だけで
はなく、夫となった王太子とその想い人まで巻き込んでの幸福な未来を目指す
計画を実行しようとするのにさらに驚かされました。

受様がどうなるのか、攻様がどうするのか、本当に上手く行くのか、とハラ
ハラとながら読み進め、皆が願った幸せを手に入れるまでたいへん楽しく
読ませて頂きました (^O^)/

ちょっとうまくいきすぎる感もなくはないですが、受様の窮地を救う存在に
はキチンとした背景と想いがあり、彼らの過去があるからこそ受様も自分の
目指す未来を目指して努力し、読者もそんな受様達に同調しながら物語世界
に入り込めるのかなと思います。

1

一大ミッションを成功させよう!

かなり驚きの展開のオメガバースです。
ちょっと無理があるなと感じる所も多々あるのですが、
格差のある恋って一筋縄ではいかないよねーーと思わせる面白い展開でした。


長閑な村で暮らすルシェルは、両親の顔も知らずに育ちました。
ルシェルの心の支えは幼馴染のレオ。
両想いのルシフェルとレオでしたが、突然王都からルシフェルに迎えが来てーー…!

舞台は18世紀頃のヨーロッパです。
まだバース性が周知されていない時代の設定なのでしょう。
惹かれ合うルシェルとレオも伝え聞いた程度で、
第二の性については詳しく知りません。
突然王都から迎えがきたルシェルは家を抜け出し、
レオに会いに行きます。
ここで初めての発情が起こり、レオに抱かれるのです。
結論から言うと、ルシェルはΩでレオはαでした。

ルシェルは突然村から引きずり出され、隣国の男色王子に嫁がされるという何とも切ない流れに( ;∀;)
まず、王族がΩの王子を毛嫌いしていて、扱いがゴミのよう。
本当にかわいそうで見ていられないのですが、
王妃である母親だけがルシェルを鼓舞してくれます。

しかし、嫁いだルシェルはレオの子を孕っていてーーと続きます。
実は、ルシェルを娶ったベルジェイドには好きなΩがいました。
どうしても子どもを守りたいルシェルは、レオとベルジェイドの思い人・カイも巻き込んで一大計画を打ち立てます!

この計画がとんでもないのですが、ルシェルの母らの手を借りて成し遂げますε-(´∀`; )
突っ込み所は満載なんですけど、それだけにルシェルの必死さは伝わってきました。
とにかく、ルシェルが驚くほど強くなった!
母は強しですね‼︎

計画通りルシェルとレオ、ベルジェイドとカイが幸せになる結末です。
ルシェルを蔑む王族はクソでしたが、嫁いだ先の王様は可愛げがあるし、ベルジェイドも何だかんだいい人です。
ルシェルを思う母の気持ちには胸を打たれるものもありました。
そんなわけで、読後感は悪くないです( ´∀`)

3

サブキャラクターも魅力的

初読み作家さまでした。
あとがきによると作家さま初のオメガバース作品との事ですが、ひと味工夫された展開で面白く感じました。
ルビー文庫さんらしい甘口のハッピーエンドなお話です。
以下、ネタバレありの感想となります。


ノースエア村という小さな村で育まれる幼馴染同士の淡い初恋の様子がとても初々しいです。
自らの出自も親の愛情も知らず、辺境の村では不要に思える学問や礼節についてひたすら学ばされているルシェル。
そんな彼の心の拠り所となっているのが幼馴染のレオ。
綺麗な花を見に行ったり、スケッチをしたり。
彼らの、どこか幼さすらも感じさせる愛情溢れるやり取りがとってもピュアで良いのですよね。
山小屋でキスをするシーンが物凄く可愛らしくて癒されました。
こんなにも無垢さを感じるキスシーンは久々でした。

そして、微笑ましさから一転して。
実はルシェルは村に密かに預けられていた王族で、半ば脅される形で王都へと戻ると、父も兄も弟も非常に冷たく見下した態度。
この時点で不憫さと不条理さを感じてしまうのですが、更には隣国の王太子の元へ無理矢理嫁がされる事に…
第2の性についての知識すらなかったルシェルの戸惑いがひしひしと感じられます。
てっきりここからオメガバースによくある悲劇的な展開になってしまうのでは?と思っていたのですが、この辺りからがちょっと面白くて。

嫁いだものの、ルシェルがレオと別れる前に1度ヒート状態のまま交わった時に妊娠していた事が判明し、嫁ぎ先の王太子・ベルジェイドからは堕ろせと言われる始末。
こちらのベルジェイド、こんな調子なので初めは冷たい人間なのかなと思いきや、蓋を開けてみるとこれまた一途な想いを娼館の少年に抱いている奥手な人物で。
なんだかすごく憎めない人間でした。
とっても人間臭い王太子というか、良い人です。
そんな彼の想いを知ったルシェルがどんどん強くなっていって、本命がいるなら押していけ!早く身分を明かして説得しろ!とベルジェイドのケツを引っ叩くかのような姿に笑ってしまった(笑)
個人的には、レオ×ルシェルよりもベルジェイド×カイに魅力を感じてしまったかな。
ベルジェイドが遠くからあたたかくカイを本当に愛らしく想っている様子がたまらないのです。
メインはメインで良いのですけれど、ややサブCPに食われてしまった感。
このページ数で2CPを描くとなると仕方がないのかも。

どうにか互いに本命同士でくっついて子を成せないかと画策するルシェル。
村を出てからというもの、どんどん強くなっていくルシェルになんだかアルファよりも頼もしく感じました。
結果、互いの赤子をすり替えるという突拍子もない計画で切り抜けようとするのですが、これがまあルシェルのお母様の力も借りてトントン拍子に上手くいってしまいます。
簡単に騙されてしまうドラルデン王国の王様が温厚で…おおらかすぎやしませんか…?なんて思いながら、見事に思惑通りのカップル同士でくっ付いてめでたしめでたしのお話でした。


レオも良い攻めで序盤は好印象なのですが、どうしても後半の怒涛の展開が頭に残ってしまって影が薄くなってしまったかな。
それも、ルシェルのお母様が素敵な女性すぎてですね。
彼女の子への深い愛情や、同じオメガとしての苦悩が描かれているのがとても良かったんですよね〜。
ルシェルを含め、オメガは強し!という印象です。
やや強引な形でのハッピーエンドな気もしますが、全体的にストレスなくサクサクと読めてみんなが幸せになれる、そんなお話でした。

1

母は強し。

 カワイチハル先生のイラストが好きで、月東先生のオメガバースにも心惹かれて購入。

 のどかな田舎の村で過ごす受け様のルシェルと攻め様のレオは幼馴染。
ルシェルはお世話係の夫婦と教育係の先生の下で、自分の生い立ちも何もわからないまま、決められた生活の不自由ながらも穏やかな日々を過ごしていたのですが。


 いきなり王都へ行くことになり、帰ってくることはない、と言われて、抵抗心から言われるがまま毎日飲んでいた薬を飲まなかったルシェルは、隠れていた山小屋で初めての発情を迎えてしまう。
探しに来たレオはその発情にあてられてルシェルを抱いてしまうのですが、この2人、アルファとかオメガの概念がなく育ってるので、我に返って驚きつつも、お互いの気持ちを確かめ合って幸せな気持ちになるのも束の間です。
 すぐに王都からの迎えの使者が来て、村人を盾にされルシェルはそのまま王宮へと。
実はルシェルのオメガの王子であり、隣国ドライデンの王太子の側室になるために送られちゃうのです。

 ルシェルすでにレオの子を身ごもっていて、ドライデンの王太子、ベルジェイドにはつがいにしたいオメガの男性が別にいるし、レオはルシェルの政略結婚に憤って追っかけてきて捕まって地下牢に入れられてるし。
 
 そんな中、ルシェルは初めて会った母が「泣くくらいなら戦いなさい」「強くなりなさい」と言ってくれた言葉を胸に、どうやったらみんな幸せになれるか考えて頑張ってます。

 無茶としか思えない計画だったけど、産婆としてお手伝いに来てくれたルシェルのお母さん達の協力もあって、無事やり遂げてましたよ。

 お母さんっていうのは子供のためなら強くなれるんだよなぁ、とまず思ってしまいました。
なんていうか、産む性側であるオメガの印象が元気だし強いんですよね。
特にアルファなのに、ベルジェイドとか悲劇の主人公にひたってんじゃねぇよ、と言いたかった。
これはルシェルが言ってくれてます。
 ホント、ルシェルがベルジェイドに怒ってるシーンのセリフはその通り!!!と拍手ものでした。
王太子なんだから、もうちょっと頑張れよ。

 レオはルシェルのことが大好きだけど、鳥籠から飛び立とうと頑張ってるルシェルに協力して後方支援にまわってる感じです。
 でも、相手を信じて後ろからフォローするって忍耐が必要な訳で、いい男ではあるんだよな。
レオは実直で鷹揚ないいお父さんであり旦那様になるだろうな。

 カワイチハル先生の、かわいくてイケメンなイラストも堪能できました。
 

0

美談にするには辛すぎた

絶望しかない!と思っていたら…!

ルシェルが可哀想で。何も教えてもらえず何も知らず、のどかな村でひたすら理由もわからず自分だけ勉強と礼儀作法をつめこまれ。体はどんどん弱っていき、走ることもできずすぐ熱を出して寝込んで。

幼馴染のレオとの甘酸っぱい関係から踏み出すところも良かったです。

後半は今までの仕打ちはなんだったの〜?ってくらいルシェルが隣国で自由ではつらつとしてて。もう熱も出ないし元気にやれて。まあ理由があるんですけど。王様が良い人だったなあ。やっとまともな人が現れたよ。

ルシェルの出産にかけつけた王太子妃が、村人にもルシェルにも王子ともオメガとも何も教えないのが母の愛情?うーん、どうかなあ。いきなり母親らしくなってルシェルは感動しても、どうしても王宮での態度が忘れられないなあ。

17歳まであんな冷たい使用人に育てられて、家庭教師も厳しくて。結局つめこまれたことは役に立ったのかな?最後は色々美談になってるけど、ルシェルのあの苦しみや辛さが尾を引き、幸せに浸りきれません。
あっさり村に帰れたし。

隣国の王太子も最初のうちはルシェルへの態度が酷かったし。
うーん、自分がねちっこいからかハッピーエンドで登場人物みんなが納得していても、引っかかります。

でもレオが追いかけてきてくれて、どんなにルシェルに冷たくあしらわれても諦めないでくれて本当に良かったです。

0

月東先生初のオメガバース

2020年4月刊。オメガバースはそんなに好きではないのですがカワイチハル先生の金髪男子をどうしても愛でたくて積んでました。ようやく読んではみたものの、攻め受けに今一つ萌えなくて、すいません中立です。本編230Pほど+あとがき。

自然豊かなノースエアの村で育ったルシェル。どうやら高貴な身分の一族の子供のようですが親の顔を知らず、執事と身の回りをするものに囲まれ、家庭教師にあらゆる知識を与えられています。唯一仲良くしてくれているレオとふんわり恋心を育てていたのですが、ある日突然王都にいって二度と戻れないと告げられ・・・と続きます。

攻め受け、サブカプ以外の登場人物は
受けの母(王太子妃)、ドライデン国王、攻めの母ぐらい?あと受けの父、祖父、兄、弟がいるけどノーカウント扱いしたい。

++攻め受けについて

攻めが今一つ印象弱いんです。まあ村で育った十代だし、そんな大してできること無くてもしょうがないか。アルファなんですが、スパダリをあまり感じられずちょっと物足りなかったでした。受けのことを思っているだけという印象。

受けは後半めちゃ頑張る気丈な健気さんというところでしょうか。こっちもまた十代なので、できることが少ない。後半も頑張ってはいるけれど、頭の良さで立ちまわっているというよりかは、行き当たりばったり感が少々。

サブカプの攻めの方が王子様感強かったけど、偉そうにしているだけという感じもあって今一つ萌えられず、サブカプの受けに至ってはほぼ印象がない。

と、登場人物に今一つ萌えられなかったお話でした。一番強かったのは、受け母かも。

1

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