もろとも

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もろとも
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神8
  • 萌×26
  • 萌5
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
79
評価数
19
平均
4.2 / 5
神率
42.1%
著者
西田ヒガシ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

作画
西田ヒガシ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
価格
¥552(税抜)  
ISBN
9784403661365

あらすじ

家庭も顧みないひたすら会社人間の勝にとって、子供のように邪気がなく、自分に懐いてくる天真爛漫な異母弟幸男の存在はちょっとしたオアシスだった。愛情表現が独特で人前でも平気でキスしてくる幸男。ところがある時、酔った勝はそのキスを受け入れてしまい……!? 不器用で愛しい男たちの物語。表題作ほか二篇を収録。

表題作もろとも

海老原勝
寺田幸男

同時収録作品仁義なし!

関口
村田

同時収録作品聖なるおとこ

タカ
アンディ

レビュー投稿数6

切ない

短編が三つ入ってます。
どれも失敗のない切ないお話ばかりです。

やっぱ表題作が一番良かった。
真面目な会社人間(攻め)と、天真爛漫なその異母弟(受け)の切ないラブストーリー。
性格が180度違うこの兄弟は、とても仲がいい。
弟は兄に迷惑ばかりかけてるんだけど、兄は弟の明るさに救われている。そして、お互いに恋している。
そんなある日、酔った勢いで越えちゃいけない一線を越えてしまう。
最後まで切なくて切なくて仕方がなかった。

ああ、西田東ワールド、めっちゃ好きだな。
キャラづくりも上手いし、ストーリーづくりも上手いし、心理描写も上手い。
唯一の欠点は絵、と言いたいところだけど、もう絵も好きになっちゃったんだよねw

6

もろとも

読もう読もうと思いながら放置していた一作。
ようやく読めました(●´ω`●)
相変わらずのクオリティ。この作家さんどれ読んでもはずさないんだよな。
表題作「もろとも」
兄弟モノですな。
体裁のために結婚した愛のない妻。
子供を催促されてはいるものの妻からは拒絶され。
よった拍子に弟と~なくだりであります。
弟の粘り勝ちwwwという気がしてなりません。
ちょっとした悪さをしては気を引こうとして、でも一線を自らは越えてこない
しかしながら~な惹かれあう掛け合いが面白い。
時々シュンとしたようなディフォルメが何気に好きでしたw
なんぞこれ
「仁義ナシ」
ヤクザ×刑事
結末がシュールすぎた( ´∀`)ゲラゲラ
「聖なる男」
危うく死エンドかと思いましたが、なんなくグッドエンド。
どっちかって言うと黒いほうが受だったら萌なんだけどな~
エロナシ

2

最高です!

西田東さんの作品は本当面白い。
あったかくて可愛くて、たくさん笑えて、でもせつなくて。
本当、西田さんの作風&センスは私のど真ん中です。

今回は3つのお話が入った短編集。
表題作が約5割。

「もろとも」は異母兄弟のお話。
お兄さんの方は、デキル人。
好きな会社をやめて、
親父の会社の社員を路頭に迷わせないよう必死に頑張って、
親父の愛人の子供を面倒見て、
愛のない結婚とは言え奥さんを大事にして(っと私には見える)、
必死に必死に頑張ってるお兄さん、本当素敵です。
西田さんは本当サラリーマンを書かせたら天下一品ですね。
しがらみに縛られて、逃げ出したいけど逃げ出さず、
時にはふと我に返りながら、
でも食いしばって頑張る姿が素敵です。
一方その異母兄弟の弟は詩人で愛情というものを大事にしていて、
お兄さんとはまったく逆、癒し系。
その癒し系の弟が、踏切の所で怒る所、本当良かったです。
合いそうで合わなそうな2人。
その2人がすごくお互いを大事に思ってて。
素敵なお話でした。

2話目は「仁義ナシ!」。
むちゃむちゃ面白かったーっ!!
ダメダメやくざと刑事のお話。
短いんですけど、テンポが良くて、むちゃむちゃ笑えて、楽しくって。
お話全体通して、いつもより笑える所が多かったのですが、
ラストのコマは最高でした!
笑えます。
あの後どうなったんでしょうね。
まさかあのズボンを証拠として持って帰られたんじゃ(笑)
後、西川さんが書く泣き顔ってなんでこんなに可愛いいんでしょ。
ダメダメやくざの関口、本当可愛いです。

最後は「聖なる男」。
これも短いんですけど、良かったです。
牧師と船が壊れて島に流されてきた男の話。
牧師は過去の出来事への懺悔の日々でいるのですが、
最後、結局同じ過ちを繰り返そうとしてしまうんですよね。
過ちを繰り返そうとした時、
読んでてちょっとかわいそうで胸が痛かったです。
一方流されてきた方の男は本当悪い奴。
でもなぁんか素敵なんですよね。
話の途中で牧師が飼ってた犬が死んでしまい、
牧師がお墓に埋めようとしているシーンがあるんですけど、
男が死んだ飼い犬の墓標を割るんですね。
最初は「なんて事を!」と思っちゃったんですが、
「お前の魂は自由だ!」と叫ばれた時、
「なんだなんだこの感覚、やばい、泣きそう」でした。
男は特に牧師の過去を知らないと思うんですけど、
決して無責任な言葉には聞こえず…
なんでこんなにあったかく、救われる感じがするんだろう。
お話に対してもですが、西田さんに対しちょっと感動しました。
最後良かったです。
あの牧師さんを男に受け止めて欲しい。
救ってあげて欲しいと思いました。

西田さん、最高です!この作品も超おすすめです!!

1

人は愛を食べて生きるのだ

3作品収録。

「もろとも」
ガチガチがんじがらめの兄・勝と自由人の弟・幸男(腹違い)、の義兄弟BL。
この勝が背負うモノの大きさ。
子供の頃からの寂しさが、誰からも評価されず愛されない今爆発して…
さて、幸男にも秘密があります。
それでも、小さな愛のかけらにすがってきた幸男の笑顔が勝を救う。
短い作品なのにこの完成度。読ませますよね…
激情も、侘しさも、強がりも。強さも弱さも。すべてもろともに。

「仁義ナシ!」
覚悟のないチンピラくんと刑事のお話。
基本ドタバタ風味だけど、思いはストレートで良い。

「聖なる男」
これはまた何とも独自な。
犯罪者がある島に流れ着いて教会に転がり込み、牧師に世話してもらう。
だがこの牧師にも過去があった…
2人の感情/行動が非常にスリリング。でもこんな刹那に、情熱がいいなんて言う男の精神力。これはやっぱりセイントだと感じる。

「もろとも」は神、総合「萌x2」で。

0

西田作品にしてはライトな短編集

『もろとも』エリートリーマン×詩人の異母弟
『仁義ナシ!』おばかさんヤクザ×刑事
『聖なる男』離島の牧師×ワイルド日系人
の3本ですが、それぞれまったく違う風味な上、どれもがやっぱり面白い。
表題作のエリートリーマン勝さんの、酔っ払ったときの繰言や、仕事のトラブルで凹んでいるときに、自分を盛り上げようとして「俺は逆境に強い!」なんて奮起しても虚しく空き缶が床をコロコロなんていう些細なコマがリアリティ。
義弟の幸男君の能天気ぶりも、天然ものではなく、最初からそんな風を装っていなければ居場所がないと考えて、あえて天真爛漫っぽく振舞っていたのかなあと思えば、とてもせつなかったです。
勝さんの奥さんも打算的だけど、憎めない。
お母さんも典型的な女王様系ですが「わたしは結局全部許すハメになるんだから」という最後のセリフがかっこよすぎて惚れ惚れし、とにかく登場人物がみな魅力的。

表題作ばかりいっぱい書いちゃいましたが、3作の中でいちばん好きなキャラは
「仁義ナシ!」の、おばかちゃんヤクザ関口君です。
先の幸男くんもやってましたが、ほっぺをちゅうううと吸うキスには爆笑。
「俺、留置所で犯されちゃうよ潤滑油なしで村田さん村田さん」と、背後からしがみついて揺さぶりながら大騒ぎしてた直後の「ちゅうううう」なメリハリが笑えましたよ。このキス、気に入った!

6

笑いのセンスがなんとも…

この作家さんは、なんだってこう読者を笑わすのが巧いんでしょうかね?
もうセンスが素晴しい、天性のものとしか言い様が無いです。

正直に言います。
絵は萌えません。ヘタクソです。
でも、もうそこからして、笑いのツボなんです。
この絵だからこそ、ギャグも冴えるし、面白すぎるんです。

今回は短篇集でした。

【もろとも】
兄弟ものです。
(あとから血がつながってないことが判明するのですが)
真面目な兄に、ちゃらんぽらんな弟。
このギャップからくるギャグが、可笑しくて笑えます。
でも、抑えているところは抑えていて、シリアスなシーンは
胸に迫るものがあります。

踏切のシーン。
兄(攻め)は、弟(受け)に「俺の愛情を全部やる!!」といって、
自殺を食い止めます。ここはぐっとくるものがありました。

【仁義なし】
不真面目なヤクザの下っ端(攻め)と堅物刑事(受け)のストーリーです。
これはなんといってもラストのコマで大爆笑です。
ふたりが致したのはいいのですが、
そのあと、服を脱ぎ散らかしたせいで、
警察の捜索の前に出ていけなかったという……
このあと、ふたりはどうしたんでしょうね。想像するだけで笑えます。

【聖なる男】
明るいストーリーの中にひそむ、影を覗くような話でした。
牧師(受け)と漂流してきた男(攻め)の一見コメディです。
でも牧師には愛する男を殺した過去があり、
漂流男も自分の前から去って行くことを知った牧師は
同じく漂流男を殺そうとします。
結局ラストはそれができず、自分が死ぬかもしれないのを厭わず、
漂流男を助けに来て、ハッピーエンドとなりました。
必死になって、漂流男を助けに来た牧師の顔が涙でくしゃくしゃで
忘れられないラストシーンとなりました。

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西田東さんは、やっぱりギャグがいいですねー。
真面目一本の話も描かれるんですが、途中途中にやっぱりギャグを
挟んで欲しいです。
なんせ、これだけのセンスが有るのですから…。

これからもギャグ混在の本を期待します。

1

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