ある朝、目覚めると一年時間がたっていた――。

昨日の僕にあなたは恋する

kinou no boku ni anata wa koisuru

昨日の僕にあなたは恋する
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌7
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
4
得点
26
評価数
10
平均
2.8 / 5
神率
0%
著者
きたざわ尋子 

作家さんの新作発表
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イラスト
北沢きょう 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
価格
¥870(税抜)  
ISBN
9784344845824

あらすじ

大学二年生の東谷理玖は、一年間の記憶をなくしてしまった。そんな理玖が目にしたのは覚えのな同居人で、相手は六歳上の従兄弟の東谷瑛司だった。その事実に理玖は驚愕する。なぜなら、常に不機嫌そうで淡々としている瑛司は理玖にとってもっとも苦手な人物だったからだ。さらに「半年前、俺たちは恋人同士になった」と受け入れがたい事実を告げられる。瑛司と過ごした時間も好きだという想いも残っていない理玖は戸惑うばかりだが、恋人だったというわりに瑛司はどこか冷たく、記憶を取り戻した理玖には興味がないと言っているようで…?

表題作昨日の僕にあなたは恋する

東谷瑛司,25歳,会社員
東谷理玖,19歳,大学2年生

その他の収録作品

  • 明日の僕はあなたを求める

レビュー投稿数4

せつなさ?

先生買い。萌え上がりが少なかったので、中立よりの萌かな。雑誌掲載された120P弱+1年遡ったお話120Pほど+あとがき。ほのぼの記憶喪失同居ものに興味ある方でしたら良いかも。せつなさは微塵も感じませんでした。

自分のベッドで目覚めた理玖ですが、スマホの機種が違う、カレンダーの日付が1年進んでる等違和感たっぷり。そして苦手だったはずの従兄弟がなぜか同居していて大混乱。どうやら1年前に失った記憶が戻った代わりに、直近1年の記憶が無くなってしまったようで・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
攻めの義弟(デリカシー無さげなワンコ)、受けの1歳下の弟みたいな存在の子(♂)、受けの両親(故人)ぐらいかな。

**以下内容に触れる感想

受けの一人語り形式で綴られていました。久しぶりだったからかな、うっ読みにくい・・・と思っちゃいました。それに時系列が前半、後半で逆でして。
前半が現在(無くした記憶が戻り、直近1年間を忘れた話)、後半がその1年前(記憶無くした時)の話。そして1年前に記憶無くした時は2年分記憶無くしてる・・と、ぱっと読み???でした。
ちゃんと理解できましたけどね・・・なかなかツライ。

それから当て馬と幼馴染ががっつり出てきて、「お、4Pですか?!」と思ったのも、ちょっと混乱でした。表紙に二人しかいないんだけど、当て馬がストレートに「好きだ!」とくるもので・・・

そんなんで混乱しつつ読み進めると、攻めがしっかりどっしり構えた自信まんまんさんだったと判明。
色っぽいシーンは前半1回(記憶の彼方にぼやっとあるものを思い出した感じのシーン)、後半は思いが通じ合ったシーンなので、しっかり甘いのは後半だけという印象です。

自信満々攻めさんも、天然小動物系受けも好きな方ですが、混乱しちゃった分、萌えが減った印象のお話でした。ちょっと残念です。

2

篤郎と奨太がくっつくスピンオフ希望

波乱万丈な人生の割りに明るい理玖。
シングルマザーだった母親を亡くし、12歳で施設へ行くものの高3の時に余命いくばくもない父親が名乗り出てきて引き取られる。そんな父親もすぐに亡くなり、大学へ進学し1年少々で階段から落ち記憶喪失。その1年後に記憶が戻り、記憶喪失中の記憶を失くす(この後、更に頭をぶつける)。
そんな理玖の1人称で進むせいか、暗さやせつなさは感じないし、終始淡々としていて山場も盛り上がりに欠く。
表題作は、記憶喪失中に恋人になったのは誰か?というストーリーで、現実的に考えると、記憶を失くしてもだれと付き合ってたかここまで分からなくなるものか?と不思議になった。部屋の中や、スマホかパソコンに何かしらヒントはないものか?と読みながらずっと思ってた。
なんか辛口なレビューになってしましましたが、結構気に入って一気読みしたし、この作者さんの他の作品を読み漁ってみようと思います。

1

あまり深刻にならない記憶喪失もの

記憶喪失から回復したことにより、記憶喪失中の記憶がなくなったところから始まるちょっと変わった時系列の話でした。


表題作と「明日の僕はあなたを求める」の中編2編で成り立っています。

表題作は大学生の理玖(受け)が記憶喪失から回復した直後から始まり、いきなり記憶が一年すっぽ抜けた状態で、記憶喪失だったこと、その間に苦手だった従兄弟・瑛司(攻め)と恋人になったことを聞かされ混乱しながらも友人の篤郎や弟分の奨太の二人も加わって日常生活を取り戻し、再び恋人になるまで。

後半は記憶喪失になった直後から記憶が戻る直前まで。


始まりが記憶喪失から回復した直後というのが新鮮でした。

ちょうど記憶喪失により無くした記憶が瑛司と篤郎と出会う前だったことで、瑛司と篤郎は関係性を再構築することになります。
もともと瑛司を苦手に思っていた理玖でしたが、このおかげで瑛司と理玖は恋人になります。が、回復したことによりその記憶がすっぽりなくなって前の状態に戻ってしまったという瑛司にとっては災難としか言えない話でした。
理玖視点なため瑛司がどれほど衝撃を受けたかということはわかりません。ただ、後半の二人が恋人になるまでを読んでから表題作を読み直すときっとすごい衝撃だったんだろうなと想像できます。
とはいえ、瑛司の性格的にきっと衝撃を受けてもすぐに立ち直って作戦を練り直したんじゃないかと思われるので、瑛司視点もちょっと読みたかったと思ってしまいました。

話としては大きなトラブルはなくそれほど嫌な人も登場せず、さらっと読める話だったと思います。
瑛司の嫉妬するところとか、2人がよりを戻してからを、もうちょっと読みたかったような気もするけど年上の男性に甘やかされる話はとても好きなので、軽く甘い話が読みたいときにいいのではないかなと思いました。

0

悩まない記憶喪失物

きたざわ先生のちょっと切ないお話が大好きで、今回のあらすじを読んだときにこれはまたきっと切ないお話だー!と大喜びで購入しました。
正直あれ?という感じです。
まず、文体が非常に入り込みづらい。
主人公(受)の心の声でずーーーっと進むので、地の文も全て口語体なんです。

○○なんだよね。それが××だし、△△だったよ。
というように、ずっと語尾に<だよね>とか<と思うんだ>とかついていて、くどいです。
メインの登場人物も四人いて、舞台もほぼ家の中で進むのでそもそもの会話が多い上に、地の文でも説明ではなく主観で進むので読み進めるのが辛かったです。

記憶喪失物なので、現実と記憶の食い違いを分かりやすくするために主人公の心の声で進めてるんだろうなとは思うのですが、特に記憶が無いことで悩むわけでもなく、この仕様にした意味は感じられませんでした。
それならむしろ忘れられてしまった恋人(攻)の気持ちの方が知りたかったかも。

記憶無くすくらいどうってことないし、むしろ感覚で忘れてる時のことがある程度わかっちゃう受と、同じくあんまり動じない攻と、記憶喪失につけこむ当て馬と、仲良しの傍観者。
辛口ですが読み返すことはないと思います。


6

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