絶対逃げるけど

zettai nigerukedo

絶対逃げるけど
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×25
  • 萌7
  • 中立1
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
6
得点
62
評価数
20
平均
3.3 / 5
神率
20%
著者
秀香穂里 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
立石涼 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
価格
¥630(税抜)  
ISBN
9784829626702

あらすじ

商談成立を祝って泥酔した筧が目覚めると、見知らぬ部屋でウェディングドレスを着せられていた。混乱する筧の前に後輩の斑鳩が現れ、笑顔で宣言する「俺たち結婚しました」⁉︎なんと昨夜、パートナーシップ宣誓書にサインしたというのだ。十日の休暇中、別荘に閉じ込められたものの甲斐甲斐しく尽くされる。懐柔されるものかと居直ったけれど、身体は濃密な愛撫に馴らされて……。

表題作絶対逃げるけど

斑鳩大和、筧に懐いている後輩社員、25
筧章一、貿易会社の営業マン、28

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数6

これは超~執着攻め!

 
冒頭から速攻→軟禁の流れ、最高です。

ド執着年下ワンコ×強気美人受け。
計画性バッチリの執着ワンコに受けが見事に絆されるお話です。

というのも、軟禁場所には受けの好きなご飯、シャンプー、服、家具、DVDから猫まで準備。
心地よい環境を提供され、心と体を気持ちよくしてもらい、辛い過去を話された日には受けはもう攻めに偏ってしまいます。

また、特に理由なく執着する攻めもいる中、こちらの攻めはちゃんとなるべくしてなった理由があってとても良かった!!
軟禁しちゃうくらい好きだけど、好き過ぎてヘタレになって…という最後も見応えがありました。

エロは回数多めで剃毛、蟻の門渡り、結腸コンコン、自慰などプレイ内容も満載。

文章に癖もなく、テンポも良く、とても読みやすかったです。
内容も重たすぎず、受けも文句を言いながらも幸せそうなのでまた読み返したい作品です。

2

意外と可愛い監禁モノ

目が覚めたらウェディングドレス姿で監禁されていましたー。

と、ホラーか!?みたいな設定ですが、笑いあり萌えあり、そして切ないありと言った、意外と可愛いお話でした。

秀先生の監禁ものが個人的に大好きでして、今作も楽しみにしてたんですよね。
が、今回はこれまでと一味違う、コメディ風味の明るい監禁もの。
攻めがかなりイッちゃってまして。
最初こそ主人公に同情すると共に、攻めに引いたのです。
が、後半でそれをひっくり返してくれるのがお見事。
このイッちゃってる攻めが可愛く思えてくるんだから、すごいな!と。
そんな、意外と可愛い監禁モノ。
う~ん・・・。
ひょっとして攻めの好き嫌いが分かれるんでしょうか?
とりあえず、個人的にはとても面白かったし萌えました。


内容ですが、会社の優秀な後輩・斑鳩×なつかれてる先輩・筧による、監禁モノでラブコメ風味です。

打ち上げで泥酔した挙げ句、目を覚ますとウェディングドレス姿で知らない場所に監禁されていた筧。
混乱する彼の前に現れた後輩・斑鳩は、笑顔で「俺たち結婚しました」と告げて来てー・・・と言うものです。

で、そのまま別荘に軟禁状態で、甲斐甲斐しく世話を焼かれる筧。
更に、濃厚な愛撫で、少しずつ身体を馴らされて行き・・・って感じになります。

まずこちら、筧が、面倒見が良く男前な美人受け。
斑鳩が、ワンコそのものの後輩って所でしょうか。

この斑鳩ですが、序盤はかなりヤバイ印象なんですよね。
そもそも、ウェディングドレス姿で見知らぬ場所で目を覚ました筧の視点で進む為、読者にもワケが分からないのです。
そこに満面の笑みで現れ、「結婚しました」だの「(ドレスが)最高に似合う・・・!」だの、宇宙人並みに意味が分からない事ばかり言う斑鳩。

もう、二人の会話が全然噛み合わないんですよ。
斑鳩が(泥酔させて)パートナーシップの書類にサインさせたり、(下の毛を)剃毛しようとしたり、媚薬を盛ったりとやりたい放題で、その都度、筧は「何で?」と言うセリフしか出て来ないのですが、読者もまさに「何で???」しか浮かばない。
また、終始ご機嫌なのが、なんか怖いんですよ。
意思の疎通が完全に不可能ーーー!みたいな。

で、そんな斑鳩を刺激する事を恐れ、言いなりになる筧。
彼はですね、すごく男前で前向きで、面倒見がいいんですよね。
こんな目にあいつつも、斑鳩を切り捨てる事をしない。

まぁそんなワケで、前半は受けに同情しつつ、攻めに気味悪さを覚えちゃう感じだったんですけど。
いや、「この攻め無理だわ」みたいな。

が、後半で分かる、斑鳩の本心。
いやね、イッちゃってるのは確かなんですけど、これが彼の愛し方で、こんな風にしか愛せないんだと分かってくるのです。
この流れが、めちゃくちゃ上手いのです。

えーと、斑鳩のバックボーンが語られ、また「弱音」と言う形で彼の本心が語られる。
そして、10日間の監禁生活が終わった後、斑鳩の選んだ道ー

こんなヤバいヤツなのに、めちゃくちゃ一途なんですよ。
最初の「気持ちワル~」から、いつの間にか「なんて不器用で一途なの!」に変わっちゃってるんですよ。
また、筧が男前なんですよ!!
感動なんですよ!!!

あと、監禁モノだからってワケじゃ無いでしょうが、エロ濃厚。
剃毛プレイなんかもある上に、徐々に徐々に開発されちゃう筧が、めっちゃ色っぽいのです。
基本的に、監禁モノが大好きなのです。

と、ひょっとして攻めの好き嫌いが分かれるかもしれないんですけど、個人的にはとても面白い作品でした。
監禁モノとしても、一味違って萌えると思います。

9

タイトルとカバーイラストにやられました

今回は貿易会社の営業部門の後輩社員と先輩社員のお話です。

受様が慕われている攻様に監禁された10日で攻様との恋を選び取るまで

受様は小さな貿易会社の営業部に所属する会社員です。メタルフレームの
眼鏡をかけた研ぎ澄まされた容貌で仕事も完璧にこなす受様は女性社員に
大モテです。

そんな受様に一番懐いているのが若手の中でも抜群に成績が良い後輩の
攻様でした。攻様は新入生歓迎会の時のしでかした失敗を笑って許した
時から受様を慕い、受様は大型わんこのような攻様をとても可愛がって
いました。今では攻様は受様の頼もしい右腕でアフターではいい呑み
友達です。

今年の5月は社長の鶴の一声で受様の会社も10連休となります。受様は
休暇に向けて仕事に励み、心置きなく明日から連休に突入という夜、攻様
とバーで契約成立の祝杯を挙げていました。

攻様は年下ながら包容力がある上に甘えさせるのもうまく、何かと世話を
焼いてくれます。受様は忙しくて連休中の予定は立っていませんでしたが、
熱海か伊豆の温泉宿なら攻様と旅行しても楽しそうだと思います。

受様がトイレに立ち気分一新で席に戻った受様は頼んだばかりのモスコ
ミュールを半分ほど一気飲みして更なる酩酊気分を味わいます。そんな
受様に攻様は連休前に出す発注書に受様のサインが欲しかったのだと1枚の
書類を差し出し、受様は確認せずに示された場所にサインします。

そして明日からの連休に思いをはせてモスコを飲み干し、さらに新しい
カクテルをオーダーして、楽しい夜を過ごした・・・はずでしたが・・・

翌日、攻様は痛む頭とカラカラの喉、やけにワッサワサしたものが身体に
まとわりつく状況で目覚めます。とにもかくにも命の次に大事な眼鏡を探し
てだして辺りを見回しますが、やはり見覚えは全くない部屋です。

とりあえず廊下に出てみるかと床に足をつけて踏み出そうとした受様でし
たが、自分の体を見下ろしてふわっふわでモサモサの正体に初めて気づき
びっくりします。受様が身にまとっていたのは純白のドレス!? しかも・・・
総レース仕立てのウェディングドレスだったのです!!

女装の趣味がない受様が好んで着るはずもなく、余興にしては手が込み過
ぎです。受様が大きなため息をついたところで部屋の扉が大きく開き、
なんと攻様が顔を覗かせます。

目が合った受様が何か言う前に、攻様は喜色満面で駆け寄って来て受様に
強く強く抱きついたのです。

さぃっこうに似合う。ふふ、やっと先輩が手に入ったぁ。
ね、ね、いまここで誓いのキスをしてもいいですか?

なんと攻様は受様を関東北部の山中にある別荘に監禁すべく、昨夜のバー
で一服盛っていたのです。

攻様の目的とは!? そして受様の未来とは!?

受様に恋をしていた攻様が受様を別荘に軟禁してアレコレしちゃうコメディ
チックな監禁モノになります♪

秀先生は監禁モノがお得意ですが、タイトルとカバーイラストからいつも
のダーク路線ではないだろうなとは思っていましたが、まさかこんなラブ
コメ展開だとは思いもしませんでしたが、年下大型ワンコ攻×クールビュー
ティ受カプは大好物なので、たいへん楽しく読ませて頂きました (^m^)

攻様は入社時から攻様に懐いていましたが、攻様の気持ちは憧れではなく
恋であり女性陣にもモテモテな受様を同性である攻様が手に入れるには、
既成事実を作ろうと思いついたというのです。

攻様は幸い2人とも中野区に住んでいた事から「パートナーシップ宣言書」
を提出し10日間の休みを利用して身も心も自分のものにしてしまおうと
計画するのです。昨夜バーでサインを書かされた書類こそが「パートナー
シップ宣言書」なのですよ。

明日からの大型連休に何をしようかとワクワクしながら、可愛がっていた
後輩と楽しい呑み会をしたはずが、一夜明けてみるとウェデングドレスを
着て、見知らぬ場所で「10日間監禁します」って訳がわかりませんよね!?

今までは可愛い大型わんこと思っていた攻様が、突然宇宙人ようになって
しまった様な感じかな(笑)でもその宇宙人は受様を別荘内に閉じ込める
ものの、食事の世話をしたり、受様を慰めるために保護猫を連れてきたり
と甲斐甲斐しくお世話をしてくれ、受様は最初の内はこのままもいいかな!?
とか思うので、ある意味、受様も攻様に負けないくらいズレてます(笑)

ただ軟禁の日々が進むうちに攻様は受様に性的な接触をしてくるように
なり、徐々に2人の関係が変わっていきます。そして攻様の過去を知らされ
た受様は改めて彼との関係を考え直すことになります。

2人が「パートナーシップ宣言書」を提出することになるまで、男前に頑張
るのが監禁されて襲われた受様の方というところがとってもMYツボで良か
ったです♡

今回は監禁もので秀さんの既刊『堕ちゆく者の記録』を押し作とします。
こちらはいかにも「監禁」モノという展開で読み応え有りです。

4

キャラとしては悪くなかったのですが…

タイトルと、あらすじの“別荘に閉じ込められ”で監禁ものだと思ったら軟禁でした。
部屋の中では好きに動けるし、手錠・首輪・リード付きではありつつも外にも出してくれていたし、ご飯等も至れり尽くせりだったので
過酷な日々というわけではなかった事に安堵しました。
年下ワンコ攻めと年上美人受けというカテゴリーも好きでしたし。
ただ、ちょいちょい引っ掛かるところがありまして…。
斑鳩が先輩にパートナーシップ宣誓書にサインさせたのが
だいぶ酔っている時に仕事話にかこつけて騙すような事をしたり
総レースの純白ウェディングドレスを着せたりってどうなのかなぁと。
いくら先輩が綺麗でもそこは白のタキシードを着せて欲しかった(私の感覚がズレてるのかもしれませんけどもww)
攻めの女装は結構好きなんですけどね。
とは言え、斑鳩が一度に家族を失った過去ゆえ、人を愛する熱量が重いというのは無理もないかもしれません。
甘え上手で尽くし系で暗い過去を持つ年下の男に
まんまと絆されてしまう先輩でしたが
逃げようと思えば俄然逃げられたのでは…??とついツッコミを入れたくなりました。
憎からず思っていたからにしても、本気で逃げる気はなかったように見えました。
居心地良いでしょうしね…。
軟禁までしたのに引き際がわりとあっさりだったので
それも愛なのかなと思いましたが勿論それでは終わらずしっかりハピエンなので
監禁ものは苦手とおっしゃる方にも楽しめるのではないかと思います。

0

お気軽監禁。ってなんだそれ?

事前情報なしで読みました。
設定としては、「斬新な」監禁もの…
…というのは、監禁する攻めが受けにメロメロに恋してて、「監禁」の事実はソレとして非常に大切にしている。
一方「監禁」されている被害者の受けは、怒りなど抱きつつも、初めから攻めの後輩を憎からず思っている。
…という感じで、監禁ものの新しい視点もあってさすがベテランの巧みさ、と言いたいところだけど。
元々後輩といくら気があうとはいえ、酔いつぶれて目が覚めたら見知らぬ家で、全く意味のわからない事をペラペラと説明され、そんなのでほだされるのはやはり無理がある。
受けがその後逃げられるような状況になっても逃げなかったり。
その後、逆に受けが受け入れようとしているのに攻めの方が消えたり。
物語を焦らそうとしているのでしょうけれど、変な方向にいってると思ってしまった。

前立腺開発されたりというシーンはそれなりに読み応えはあり。その辺はさすがエロの匠・秀香穂里先生。

0

心ではなく体で結ばれただけな印象

愛し合うってもっと複雑なことだと私は思うよ…。


作者があとがきにて明るい監禁調教物語と言っているその通りのお話。
あらすじと最初のカラーイラストの首輪と手錠だけ見て買ってみたシリアス好きな私にとってはどうにもそわそわしてしまいました。

だってさ、監禁と調教に明るさ入る!?
といっても外出時以外は軟禁状態で、受けの好みを網羅した攻めによって軟禁場所は超ハイパー快適なんですよね。
ネタの重さの割に明るさを重視したライトな軟禁生活はその軽さでちっとも私の心には響きませんでした。

そもそも攻め受けどっちのキャラも好きになれなかった。
女性目線でつくられたBLという物語の中にいるだけの男性像ってかんじ。
先輩後輩としてとても仲が良く慕い慕われで師弟愛…などとも表現されていましたが、もう最初からできている関係のような甘ったるさ感じてお腹いっぱいでした。
そもそも男同士で互いを可愛い可愛い言うのすっごく違和感なんですよね。

好みの問題ですが受けが俺は俺の顔推しみたいなところ萎えました。
酔っているとはいえ第三者視点で表現されそうな容姿の褒めを自分でしているのきつかったです。
くちびるは薄めでほのかに開くと色気がある、とか自分で言ってるの知りたくない(笑)

攻めは攻めで受けを騙してパートナー宣誓書書かせてウェディングドレス着せて結婚だー!!セックスもしちゃうぞー!!!とぶっ飛んだ思考で愛してきます。
でも自分の愛が重いことを自覚しているしそうなってしまった過去も語られるのですが、正直それと現在が釣り合わない(笑)
そもそも好きになった理由がありきたりというか、本当にそれってラブの方なの?大丈夫??としか思えなかった。

受けは受けでそんな異常な事態に戸惑いつつも最初から激しい抵抗、拒否はしないんですよね。
いくら可愛がっていた後輩だからといって恋愛感情などもちろんなかった相手に自由を奪われ抱かれて…って男としてどうなのよ。

そして体は攻めの与える快感に絆され終いには一度挿れられただけだというのに姿を消した攻めを必死に探して「お前が好きだ!」そして次にはセックス!!ってこっちの感情がついていけないよぉ。

こんな簡単に将来決めていいのか?
本物になったパートナー宣誓書がとても薄っぺらく見えてしまいました。


どうでもいいのですが受けの軟禁部屋って赤絨毯でしたよね?
挿絵が完全フローリングに見えるのですが…あれ?
場所違うのかな。

そして白黒絵の受けの顔が誰かに似ているとずっとモヤモヤしていたのですが気付きました。
金○一に出てくる○智さんだ!!!!スッキリ!!

3

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う