2020/04/03【第11回BLアワード2020】
BEST ディープ 1位
母に性的なことを禁じられ抑圧されている高校生・水葵が、電車内で忍にされた痴漢を受け入れてしまい、背徳的なSM関係を築いていく……。仄暗く危うげな空気感に、ゾクゾクが止まらない官能BLです。2人の抱えた闇がほどけていくラストに、胸を打たれたファン続出!その後の2人の幸せを祈らずにはいられません。
この度はBLアワードのノミネート、入賞を賜り大変光栄です。そっと触れて去っていく短編映画のような気持ちで描き始めたこの『メトロ』という作品を通して、思いもよらない景色を沢山見せて頂きました。それはこの一見人に薦めづらい漫画を読んで下さり、広く周知して下さった読者の皆様、編集部、各書店の皆様のお力添えの賜物に他なりません。皆様に心より感謝申し上げます。今後とも本作をどうぞよろしくお願い致します。
痛いほどに美しい2人だけの愛のカタチ
「君の命令で君を抱く」という帯と綺麗な表紙に惹かれて購入しましたが、びっくりするくらい(性癖に)ドンピシャでした。
忍さん・水葵くんそれぞれが持つ過去のトラウマや心の闇を、お互いの存在をきっかけに克服したり少しずつ変化していく様子が一つ一つ丁寧に描かれていました。
濡れ場の場面も多かったように思いますが、忍さんが淡々と水葵くんを攻めていく姿が色っぽくてとにかく最高でした!
水葵くんは高校生ながらも忍さんとはまた一味違う、受け側の色気?のようなものがあって読みながらゾクゾクしたことを思い出しました。
忍さんの過去のお話や、水葵くんとのこれからのお話が読みたいです!!
匿名さん
仄暗く官能的で、そして痛いくらいに美しいお話でした。
何より表紙やあらすじからは想像もできないほどにスッキリとした読了感があり、しんどさを感じさせない、きれいにまとまった大満足の1冊です。
イラストもとても綺麗で、登場人物の強い光を持つ瞳や、生活を感じさせる背景が美しい線で描かれています。線がとにかくまっすぐでなめらかで綺麗です。
そしてしっかりエロいのに上品さのある濡れ場の描写がもう堪りませんでした。行為の度に違った抱き方抱かれ方をする2人に性癖が満たされました。
受けの水葵くんが健気に攻めの忍さんを慕い行動する姿に涙が出ます。
最初は母親やクラスにビクビクオドオドしていた水葵くんが忍さんに抱かれる度にどんどん忍さんに惹かれていき、最終的には忍さんを救うまでに強い意志を持ったことに心が打たれました。
そしてあれだけ無感情だった忍さんが、水葵くんに明確な好意を向け始めたことがわかる最後のセリフの余韻がものすごく、2人のこれからが気になって気になって妄想が止まりません。
発売以降何度も何度も読み返していますが読み返す度に忍さんが取り戻していく感情や水葵くんのいじらしさに思いが募るばかりです。
どうにかして彼らの幸せな姿をもっと見たい、彼らがどこにも行けなくてもいいからひとときの幸せを噛み締めているような、そんなところをもっともっと見たいと思います。
そしてドラマCD化おめでとうございます。春が待ちきれません。新たなメトロの世界を見られることをとてもとても楽しみにしています。
おさかなどっとさん
本郷老師的「地下鐵」也是個神作啊!他的作品都很有深度,都在探討人性。這篇故事是個相互救贖治癒的題材內容,也是一部會讓大家誤以為整篇故事僅僅只是訴說電車癡漢的內容題材,但卻是相互治癒的故事。因為這部的封面左看、右看、上看、下看,無論怎麼看都會以為是癡漢作品,所以馬上誤會。就連第一話的內容也很癡漢,完全猜想不到接下來的劇情如此是越看越有深度,而且也很沈重。
(訳:本郷先生の『メトロ』も本当に神作。先生の作品はみんな深くて、人性を問いかける。この物語はお互いを癒し合う・救うことをテーマにした作品。最初はただの電車痴漢を題材にした作品と思われがちだが、本当はお互いを癒し合う物語。表紙と第一話でどうしても痴漢作品にしか見えないが、それからの展開はどれほど深くて重いものなのかは想像つかなかった。)
Foxjoshiさん
表紙ですでに世界観の虜!
表紙に一目惚れ!攻めの死んだような目(←大好物)からしてこれはただの痴漢ものではないなと思いつつ読み始めたらもう闇が!闇が!闇が畳みかけてくる深い展開!SM?主従関係?執着?依存?愛?恋?救済?一言で○○の物語と表現できないくらい沢山の要素が詰まってます!ラスト地下鉄で水葵が忍に泣きながら気持ちを吐露するシーン最高に痺れました…。そして読了後『メトロ』という単語がこの作品のタイトルとして秀逸すぎて衝撃を受けました!
タイトルのセンスよ…。最高。
こんな性癖突き刺さりまくりの作品を生み出してくれた先生に圧倒的感謝です!!!
たちばな。さん
まずは表紙に私の心を撃ち抜かれました。まさに一目惚れ!欲情してる水葵と対照的に虚ろな忍の目…
性的に抑圧されて生きている水葵の方が実は生きることに貪欲であり、苦しみの中何処へも行けず闇の中でただ立ち尽くしている忍を引っ張り上げる生命力に、とてつもない力と魅力を感じました。これからの2人の行方がとてもとても気になるんだけど、この余韻を残した終わり方が作家様の狙いであるかのような気がします。『メトロ』という題名も作品の世界観にぴったりで、仄暗いこの作品のために用意された言葉だなと思います。すべての出来事・謎に理由があって、それを見せるのではなく読者に判断を渡す、作家様の挑戦だなと感じました。深い!深いなあ…。『君の命令で君を抱く』帯もサイコーでした!
kapyさん
まずカバーが素敵です。背徳感たっぷりな表紙からどんなお話なんだろう…?と思っていたら、魂の救済のお話でした。めちゃくちゃ読み応えがあります。まるで映画のような画面構成、演出、セリフ…ぐんぐん「メトロ」の世界観に引き込まれていました。ひとりの人間とひとりの人間が出会い、影響を与え合い、立ち止まったり反発したり寄り添ったりしながら、未来へ足を踏み出そうとする…。読み終わったあと、濃厚な物語を読んだ充足感に深いため息が出る、そんな作品でした。
匿名さん
想像できないラストに脱帽
エロティックな始まりからは想像も出来ないラストに脱帽です。頁を捲る毎にこちらも殻を一枚、又一枚と破かれて行くような錯覚に陥るこの作品、今までこんなに柔らかくて甘やかな救済があったなんて…。読後は一歩踏み出す勇気が出ている事、間違いなしです。
桐緋人さん
ドギツイ表紙からは想像できない、静かで透明感のあるお話です。行為のシーンは激しくてエロいですが、きれいで切ないです。終わり方に余韻があり、読み終わって以来二人の行く末を思う日々が続いています。
komellさん
帯の『君の命令で、君を抱く』奇妙なSM関係。どんな物語なんだろうと読み進めました。抑圧されて窮屈だった母親の檻から丸裸にされて、同じ電車でいつもの駅を過ぎたら外側から徐々に内側を捲っていくように、不思議な関係はひょんな切っ掛けで踏み込んではいけないと、頭では解っているのに過度な抑圧と解放されたい願望と好奇心が重なって、扉を開いて踏み込んだ先のおかしな主従関係の変化や、ラストにかけて救済と浄化へと歩みだした二人のラストが本当に深かったです。色々と水葵には乗り越えなきゃいけないことは沢山あるだろうけど、明るい未来がしか想像できないラストが良かったです。地下鉄の路線のように深くて真っ黒で、複雑に絡み蠢く暗闇から眩しいまでに明るい地上に這い出てこれたような読後の爽快感がクセになりそう。
マヤタナーカさん
電車での痴漢を受け入れてしまうところから始まる刺激的な始まりにまず衝撃を受けました。
水葵くんが忍さんと出会うまで抑え込まれていた性を惜しげもなく年上の男に晒し乱れる描写に加え、明かされた忍さんの抱える「闇」を見たあとの展開の動き。最後まで目を離せないストーリーでした。
匿名さん
親の離婚で幼い頃にはなればなれになった兄弟・和泉と馨。高校の寮で偶然再会したことをきっかけに、2人の禁断の恋が始まります。弟とは知らずとも惹かれてしまった和泉、兄だと知りながら求める気持ちを抑えられない馨……。近親相姦というタブーでありながら、上品に切なく紡がれるストーリーに胸を打たれる作品です。
この度は投票して下さった方々、この作品をお手に取って下さった方々、本当にありがとうございます。“ディープ部門”というには恐れ多い気持ちもあるのですが「兄弟という設定をマイナス要因で描くのではなく、もっと洋々たるものとして描きたい」と紆余曲折しながら挑戦したお話だったので、こうして選出していただけたこと、改めて大変光栄に思います。重ねてお礼申しあげます。本当にありがとうございました。
光属性のインモラル!読後の清涼感たるや…
軽くはない、けど、重たすぎずに読後感は最高に爽やか。想いが高じて兄に会う弟、想ってしまったことを後悔しながらも気持ちを隠しきれない兄。あがた先生の描く甘い絵柄が好きな人にはもちろん超オススメです!甘酸っぱいもだもだと、戸惑いながらも惹かれあう2人が本当に愛おしい。
匿名さん
ドロドロした(凌辱系とか)兄弟ものが多い中、切なさは残しつつ最後までとても安心して読むことができました。爽やかよりは湿度は高く、でもドロドロとしていない、何度も読み返すことができる兄弟BLに初めて出会えました。
匿名さん
こんな兄弟愛が読みたかった!が詰まってました!
実の弟とは知らずに馨くんに惹かれて行く様子にドキドキが止まりませんでした。
兄弟であることへのそれぞれの葛藤が、繊細に描かれていて引き込まれました。
mなっちんさん
ダークな世界観が特徴のあがた愛先生が、禁断のテーマに果敢に挑戦された傑作。
本来なら実の兄弟はちょっとなぁと二の足を踏むようなテーマなのに先生は持ち前の丁寧な作風で作品をうまくまとめられて、爽やかなの作品を読んだような読後感。
気持ちが通じ合ってはじめての寮でのSEXシーンは息づかいがリアルに聞こえてきそうな臨場感。
エロエロなのにゲスな感じはなく、上品な文学作品のよう。
先生の執着攻め最&高です!
happy0903さん
兄弟だからこそ出会えた…これぞまさに純愛
表紙の2人の熱を帯びた憂いのある表情が、この作品の情景を強く感じさせます。男同士、さらに離れて暮らしていたとはいえ血の繋がった実の兄弟間での恋愛。馨にとって良い先輩、そして何よりも良い兄で居なければと苦悩する兄・和泉に対し、昔から大好きだった兄の後を追い求めて和泉のもとへやって来た弟・馨。兄弟だけど惹かれ合う、そんな2人の葛藤やお互いを想い合う強い気持ちが繊細に、丁寧に描かれています。
ちぢわさん
兄弟ものが大好きなのでガチ兄弟BLを拝読出来て幸せでした…!馨は年下に見えないくらい格好良くて…格好良さだけではなく時折見せる弟としての顔がまた可愛すぎてとても良かったです。和泉は兄弟だから馨に惹かれることは駄目だと頭ではわかっているのにそれでも馨という人間を好きだって自覚するところにキュンとしました。また、弟の馨の方がガタイが良くて兄の和泉をすっぽり抱きしめられる体格差がたまらないです。これから2人に様々な試練があると思うけど2人で乗り越えて幸せに過ごして欲しいです…!素敵な作品をありがとうございました。
匿名さん
兄弟ものの作品の中でも血縁という濃い繋がりを要所要所で見せつけられながら、それでもお互いに惹かれていくのを止められないという部分で麻薬的なもの感じて読むのをやめることができなかった中毒性のある作品でした!上下巻で言ってしまえば、禁断という関係の中で悩みながらそれでもお互いを手放すことを諦めず一緒にいることを選んだ兄弟二人の進む道が明るいものでありますようにと思う一方で、明るい未来しか想像できない二人の想い合い方に温かい気持ちになる作品でもありました!そんな優しさいっぱいの作品でしたがエロさも湿度の高さ満載であがた先生の描写力の高さに大満足でした!
cherry00xxxさん
この関係は誰かが決めるものじゃない。
タイトルからもわかるように、兄弟でもあり、先輩後輩でもあり、恋人同士でもあり、その複雑な感覚性を、小物のひとつ、ひとつ、台詞のひとつ、ひとつ、それら全てが純文学のように物語を紡いでいきます。エロスいっぱいなのに、切ない、1ページ1ページ繰るたびに物語に引き込まれました。これはもうBLを超えてます!
ゆかりおさん
弟は兄と知って近づき、兄は弟とは気付かず恋をする。二人ともお互いに好きなのに兄弟という事実。2人はどう結末を迎えるのか?
タイトルは兄弟でありながらも愛する人という関係の二人が、悩みながらも二人のこれからを予想させる感じがして素敵だと思いました。
mihiromahiroさん
兄弟モノが好きな人には絶対に読んでほしい作品です。
物語の最後に題名の意味にハッとさせられました。
2人の関係に名前をつけるのは、自分たちなのか、それとも他人なのか。
兄弟それぞれの想いが交錯して、男同士という葛藤、それ以前に血が繋がっているという背徳感、でも全体を通して暗い雰囲気にならず、まっすぐに恋をしている素敵な物語です。
Maimai000さん
兄弟で恋をするという背徳ラブにきゅんきゅんしっぱなしでした!最初は弟の面影がない馨くんに恋をしている和泉くんでしたが、馨くんが弟だと知り兄弟なんだからダメ…と言い聞かすも、もう恋におちてて馨くんのベッドでオナニーする姿はたまらなく萌えました!タイトルにふさわしく、兄弟だからとか恋人だからとか人と人の関わりを表す言葉はありふれていますが、周りに決められることなく、自分たちだけの関係は自分たちで決められる、いまの社会に寄り添っているようなそんな物語でもあるなと読み返して思ったりしました!
なづぴよちゃんさん