BLアワード2019|ちるちる

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ついに今年もランキング決定!!
商業BLの祭典BLアワード2019!!

BEST コミック 3位

全腐女子が泣いた! 人生を変える愛

「ラムスプリンガの情景」

ポイント:
3640pt
著  者:
吾妻香夜
出 版 社 :
心交社
シリーズ:
Chocolat comics
発 売 日 :
2018/3/24

「まるで映画のよう」というコメントが多数寄せられました。夢破れた青年オズと、世間を知らないアーミッシュの青年テオ。二人はお互いの、自分にない部分に惹かれ合い恋に落ちます。生きる上での不安、葛藤、迷いや、素晴らしさ、幸福感を、2人の成長を通して教えてくれる名作です。

吾妻香夜先生からのコメント

こんにちは、吾妻香夜と申します。『ラムスプリンガの情景』は、その舞台の年代や題材、 私の絵や漫画の描き方も今のトレンドではない自覚はありつつ、でも好きなように描きたい、気に入ってくれる人が 数名はいるはず…という心持ちで描かせてもらった漫画でした。そんな作品をBL読者の方々が口コミで勧め合っ てくださった結果、多くの方に読んでいただけたことが何よりも光栄です。この度は本当にありがとうございました!

ユーザーの声を紹介

洋画のようなストーリー

「全米が泣いた」の称号を贈りたい作品です。
コミックス1冊でここまで、泣いてしまう、このドラマの濃密さは私の中ではほかになかったなあ。
ayanyamさん

自分だけが幸せで良いのか、周りが自分を幸せにしてくれてるのか。
故郷の風習と現代社会の狭間で揺れ動く2人と、その周りのキャラクターそれぞれに感情移入できて、色んな方が感想で仰ってるように1本の洋画を観たような満足感に浸りました。どんな時代でも環境でも登場人物達の求める物や考え方というのは貫き通せればどこでも通用するもので、互いの常識が常識ではない2つの世界を行き来する2人がお互いの存在を通して成長しながらそれを手に入れて幸せを掴む事ができて最後は涙しました。登場するアーミッシュと呼ばれる人々が今、この世界にも実際に存在している集団であるという点も歴史好きからすると萌え要素の1つでしたし、今日どこかでこの2人と同じ状況にいる人がいるかもしれないというリアリティはなかなか味わえない感覚でした。
たちばな。さん

作者がイメージしたという通りの、1本の映画を見たように読み応えのある物語でした。ストーリーはもちろん、本当に存在するかのように生き生きとしたキャラクターも、その場の音や空気感が伝わるようなイラストもとても魅力的。テオの言う「僕はとうに覚悟を決めている 君はどうなんだオズワルド」を始め、幼なじみ達や舞台演出家などそれぞれのキャラクターのセリフがどれも印象的で心に響きました。
NYで暮らす二人のその後を見たいような、綺麗に完結しているお話に続きはいらないような、複雑な気持ちです。
soyさん

一本映画を見たような充足感に満たされる作品でした。凄くドラマチックで、特殊な設定を存分に活かしたストーリーに終始心が動かされっぱなしでした。2人の恋模様だけでなく夢を追いかける難しさや挫折から立ち上がる姿、自分の生き方を考える姿など、様々な人間の感情や信念の描写が素晴らしく、涙が止まりませんでした。その上台詞も絵も素晴らしく、死角がない!! いつか、いつかハリウッドとかで実写映画化して欲しいです!!!!
降さん

BLを読んでいたはずなのに、いつのまにか名作劇場の世界に迷い込んだような不思議な気持ちになりました。マンガというより物語。出てくる登場人物皆が物語に色を持たせていました。とても感動して何度も泣きました。
読後は、幸せな気持ちとほんのり切なさを感じて、やはり泣きながら本を閉じました。
私にとって大切な宝物です。ありがとうございます。
さやにゃさん

本当に素晴らしかった。衝撃でした。自分だけでなく、周りの反応も一番でした。
まるで映画を見たようです。ラストシーンが特に印象的で、幸せで切なくて、どこか悲しくて…みんな幸せになってほしいと祈ることしかできませんでした。
なにかを選ぶ。なにかを得て、なにかを捨てる。心が強く揺さぶられました。幸せとは何なのか、すごく考えました。
BLの枠を超える名作、傑作だと思います。
ぷてぃこさん

まるで映画のような作品。アーミッシュとして生まれた男の人生を描いた物語。アーミッシュには代々守り継がれている伝統があり、この伝統が二人の男を悩ませます。最後は涙を流しながら読んでました。名言も多く、私が一番好きな台詞は「恋とは素晴らしい呪い」という言葉です。この言葉の意味を知りたいかたは、ぜひ読まれて下さい。
n1t3m2さん

80年代のアメリカが舞台。純粋無垢で何不自由なないアーミッシュのテオと夢破れたオズ。2人の凸凹が合致し惹かれていくという関係性、洋画と重なるストーリーの枠組みは作家さんの言う通り王道なのかもしれません。しかし、この「王道」のストーリーこそが新鮮。こんな商業、初めて読みました。
本当に本当に素敵な作品。最後は希望と愛と夢に溢れた、そんな気持ちになりました。
たみたみさん

BLでもあり、2人の青年の成長物語。
2人の青年の人としての成長を切なくもとても美しく切り取っていて、読後感の余韻がいつまでも胸の中で消えない素晴らしい作品でした。
映画を観ている様に、あっという間にストーリーの中に飲み込まれてラストまで運ばれていく感じがしました。BL初心者の方から長くBLを愛してる方、BLには萌えないって方でも絶対楽しめる良作だと思います。
miko89さん

まるで洋画を観ているような世界観でした。
ひとつひとつの描写が丁寧でエモーショナルで美しかったです。
終わり方に意見が分かれそうですが、私はとても好きでした。
全体を通して希望と不安と背徳感と未来への期待、そしてなにより愛しさの溢れる作品でした。いろんな種類の“情”を集めてできた織物のような、ひたすらに美しい作品です。
てのるさん

とても良かったです。全く違った環境で全然違った生き方をしてきた2人が徐々に惹かれあっていく過程が丁寧にイキイキと描かれていて心が震えました!映画のワンシーンのようなラストも素敵でした。ハッピーエンドだけどジクジク胸が痛む苦しさもあって…この後の2人の様子も見てみたい気もするけれどラストのなんとも言えない余韻がたまらないです。吾妻先生はキャラクターの描き方が本当にお上手で、表情とか瞳の動きひとつで説明できるパワーを持った絵を描かれる方だと改めて思いました。この一冊に感動も萌えも全てが詰まっていました…!
山田華子さん

さまざまな愛を感じられる

「ラムスプリンガ」というあまりなじみのない設定のお話でしたが、登場人物の心情がとても丁寧に描かれていて、読み終わる頃には物語も登場人物もみんな好きになっていました。
テオとオズの2人の愛はもちろん、ダニーがテオを大切に思う友達としての愛、オズのお父さんがオズの幸せを願う愛、他の登場人物も含めみんながそれぞれの大切な人たちを想う愛を見ることができました。でも、それぞれが大切に思うものは一つとは限らないからこそ、悲しいようなさみしいような気持ちが残るエンディングで、とても印象に残った作品でした。
ぼじゅりんさん

人生の岐路に立たされた二人が、迷い、苦しみ、やがて互いへの愛だけを支えに共に生きようと決意する姿に胸を打たれます。愛は甘美なだけでなく、ときに家族さえも捨てさせる残酷さがあるのですね。ラムスプリンガを経て、大人へと成長するテオの表情の変化が素晴らしい。BLの枠を超えた、生き方を問う傑作だと思いました。
まりぽん812さん

ザ王道なボーイミーツボーイ物語、だけれどもアーミッシュというあまり馴染みのない文化を通していることで真新しさもあるという見事なバランスのとれた作品。1巻でとても綺麗に完結しており美しさまでも感じました。あまりの見事さにその後の彼らについての長いお話を読みたいという気持ちもありつつこれで終わりにもしたい、そんな風にも思えてしまいました。また、狂気さえ感じる吾妻先生の作風の振り幅にも一票を投じたいです。
にゅねさん

“アーミッシュ”の“ラムスプリンガ”という題材を取り入れ、それを存分に活かしきった素晴らしいBL作品。
テオとオズが出会い惹かれ合う中で、互いが背負うものに葛藤しながら、自分たちが生きたいと望む道を切り開いていく姿にひたすらに感動する。読後は、まるで一本の素晴らしい映画を見終えた時のような充足感と余韻が残る作品。
カケテルさん

もう文句なしの一冊です。
ただ恋に落ちただけ。
しかしその恋はそれまで生きてきた自分の人生を一変させる程の、生涯唯一の恋。
切なさ、楽しさ、幸福感、悲壮感、人を愛することで訪れる困難と感情が有り有りと描かれています。
夢破れ男娼として気丈に生きてきたオズが弱さを曝け出し、純真無垢で天使のようなテオが揺るがない強さで愛を貫く。
お互いが其々にとって太陽になれる恋。
なんて素晴らしく悲しい物語なんだろう。
思い出すと未だにじんわりする最高の作品です。私もこの本との出会いに感謝します。
くずゆもちさん

BL史に残る名作

全腐女子の課題図書「ラムスプリンガの情景」
初めて読んだときの衝撃は忘れられません! 本当に大切な一冊になりました。
青氷さん

ちるちるさんのクチコミが良かったので読んでみました。
クチコミが良いと勝手に期待しすぎて
読んでみると
「ああ、また期待しすぎてしまった…」
と思ってしまう傾向があるのですが
この作品はめちゃくちゃ素晴らしかったです。


「アーミッシュ」って知らないし、敷居高い…と思っている人もいると思うんですが
私もよく知らないです。
知らなくても全然問題ありませんでした。

住む世界の違う男の人同士の恋愛って
いう障害だけではなく
アーミッシュならではの大きな岐路があります

テオは「優しい人」ってだけでなく人の気持ちがすごくわかる青年で
相当考えて決断したんだと思います。

でもオズの方が自分といることで優しいテオが変わっていったり、
大事なモノを捨てさせたくなくてウソついてつきはなしたり

テオは
自分のためにオズがウソをついて傷つけてしまった。って
泣いてるところとか。二人ともお互いのことばっかり考えてるんですよね。


最後は吾妻先生のあとがきによると
「定番ド王道」とのことですがあ、ほんと言われてみればそうなんだけど
そこもすごく良かったんですよね。

ハッピーエンドなんだけど
きっと二人はこれから先も大変なことがたくさんあるんだろうな。
でもきっと支え合って生きていくんだろうな。
とか読み終わった後もいろいろ考えたり
心に残る作品でした。
シナモン文鳥さん

私の中で「ラムスプリンガの情景」が絶対に一位です。読み終わるのが勿体無くてまだまだ物語の世界に浸っていたくて途中で本を閉じて中断して後日読み切る位の素晴らしい一冊でした!
もう圧倒的な物語力と美しい画面に登場人物の表情や感情どんな映画にも負けない濃縮された2人の人生を見せつけられて痺れました!!
BL史に残る傑作だ! と思い周囲の友達に勧めまくりました!!
私も出た時に何冊も買って重版の度にも購入しています!! こんな本物の物語との出会いがあるのでBLはまだまだ卒業できません!! 吾妻先生この作品を生み出してくれて、ありがとうございます!!
メーさん

世界観、キャラクター、ストーリー、デザイン、全てに感動しました。先生のコメントにもありましたが、本当に映画を見ているように一つ一つのシーンに魅せられて、読み終わった後の余韻までが一つの作品だと感じました。頭と心の中をがっしりと掴まれ抜け出せないまま支配されている感覚に心地良ささえ感じます。顛末を知ってしまった今、抜け出す事はできそうにありません。素敵な作品をありがとうございます。
ぽっちんさん

絵柄がとてもキレイで、読んでて空気感が伝わってくるような感じがしました。ラムスプリンガという風習は全く知らなかったけれど、ストーリーに自然に入り込むことができ、二人の恋愛模様には心打たれました。単なるラブストーリーではなく、家族愛や未来に向かっていく少しほろ苦いふたりのラストも凄く良かったです。普段BLというジャンルを読まない方にも、オススメしたくなるようなそんな作品だなと思います。
匿名さん

ノスタルジックな雰囲気と絵柄、そして丁寧なストーリー。初めて読んだときは暫く本を閉じられないくらい余韻に浸ってしまいました。攻めのテオの未熟だけどまっすぐで芯の通ったところ、受けのオズの大人ぶっているけれど誰よりも救いを求めているところ、お互いの良いところと足りないところを補い合うとってもお似合いのふたりだと思います。もちろんHも吾妻先生の美麗な絵柄で情熱的かつ繊細に描かれていて大満足です。無垢なテオがHを知ってスケベになるところがとても良い…藁の上でのHシーンはその後の展開も含めて一番お気にりのシーンです。本当にこの作品に出会えて良かった!私の2018年のナンバーワンです。
n人さん