BLアワード2017|ちるちる

BLアワード2017|ちるちる

ついに今年もランキング決定!!
商業BLの祭典BLアワード2017!!

BEST ディープ 3位

木村ワールドで描かれる「生理男子」とは

「鬼は笑うか」

ポイント:
511pt
著  者:
木村ヒデサト
出 版 社 :
東京漫画社
シリーズ:
MARBLE COMICS(コミック・東京漫画社)
発 売 日 :
2016/1/22

生理、妊娠、虐待、結婚。思春期の少年たちをとりまく性やこころを真正面から捉えた木村ヒデサト渾身の一作。かわいそうな少年と平凡な少年が出会い惹かれあうことによって、周りの環境を巻き込みながら変わっていく様を丁寧に描きます。“生理男子”というワードにひるむことなかれ、痛いほどのリアルがそこにあります。

木村ヒデサト先生からのコメント

初めまして、木村ヒデサトと申します。ディープ部門3位! とても嬉しいです。このストーリーは、最終話ラストのセリフ回しの切り貼りが難産で、編集さんとああでもないこうでもないと慎重に丁寧に積み上げた思い出があります。連載中、「生理男子」という与えられたテーマに何度も躓きましたが、最終話のネームが終わってからは早く誰かに読んでもらいたいという気持ちでいっぱいになりました。私にとっても心に残る作品です。投票してくださった皆様には心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。

ユーザーの声を紹介

どこまでもリアルな木村流“生理男子”

最初はヒデサトさんの生理男子なんて気になる…!と興味本位で読み始めたんですが、
中学生高校生だから出来ないことの多いもどかしさ、葛藤に心が痛くなりました。
特にタイトル回収のシーンが印象的で、2016年1番心に残るラストシーンだったと思います。
鬼達がずっと爆笑しててくれますように!
くれむぎさん

生理!?と思いましたが読んでいくうちに理解しました。
心を開いていく過程にすごくときめきました・・・幸せになってくれ・・・
ぽわぽわプリリンさん

不安定で痛々しい、思春期の少年たち

センシティブかつ重い題材ばかり扱われていて、読むのにエネルギーがいる作品なのですが、それでもどうしても、磁石のような強い力で引きつけられてしまう。目の前でどんなに残酷なことが起こったとしても、強がって何とか受け入れて、時に誰かにもたれ掛かって、そして支え合って生きていく。10代の男子学生たちの絆という名の愛に涙し、心を大きく揺さぶられました。
冬草さん

とても辛いシーンもありましたが、本当に心に残る作品になりました。まだ未熟な青年達が色んな葛藤や壁を乗り越えていく姿に感動しました。
りぴおちゃんさん

BLで思春期の鬱屈が読めるとは思いませんでした。自分の辛かった思春期が昇華された思いです。名作です。
にこあいさん

少年でも大人でもない二人のこれからの未来に涙です。さきがどうなるかわからないこそ愛おしい二人の愛の形に大人のわたしは胸が痛みます。今しかできないことを息をするようにずっとずっとずっと二人で寄りかかっていて欲しいです。不安定な二人のみずみずしい愛を多くの方々に読んでいただきたいです!とても考えられさせる素晴らしい宝物の1冊です!
AEさん

絶望と希望のコントラストが絶妙

重いはずなのに読後感はすごく気持ちいい不思議な作品でした。
とがしさん

痛いです。苦しいです。切ないです。柏瀬に幸せになって欲しくてたまりませんでした。柏瀬が星谷と出会って本当に良かったです。ですが私は、何も知らないで柏瀬にキャーキャー言ってる中学時代の同級生女子になりたいです。
匿名さん

ヒデサトさんの作品の、絶望とままならなさと、でもまだきえてない希望と、もがいたり乗り越えたり乗り越えられなくても生きていく2人みたいなのがすきです。
とときゆとりさん

登場人物の抱える深い傷と途端に突き抜けるような明るさの絶妙なバランス。
痛切な展開のなかで感じる人肌のような温み。
この世界観は木村ヒデサトさんならではです。
ナポさん

お墓に一緒にいれてほしい一冊です
らのさん

BEST ディープ 4位

耽美×100 独特の世界観

「グラン・ギニョール」

ポイント:
494pt
著  者:
本仁戻
出 版 社 :
リブレ
シリーズ:
ビーボーイコミックスDX(コミック・リブレ)
発 売 日 :
2016/8/10

BL界の耽美主義・本仁戻先生がその魅力をこれでもかと詰め込んだ一冊。互いの愛の高潔さを示すため、直接交わることはしない主人と執事の歪んだ愛の物語です。繊細なタッチで描かれた絵と、文学的なセリフ回しは息をのむほどの美しさ。

ユーザーの声を紹介

本仁戻が描く、主人と執事の歪んだ愛

重い。暗い。痛い。重厚な作品だということはわかるけれども、簡単には人に薦められないです。前置きと勇気が必要かも。それでも、目を逸らしつつも、引き込まれてしまう引力があります。つい、何度も読んでしまい、その度に新たに気付くことがある作品。
碧蓮さん

この先生だからこそ描けた作品。
もっと世の中に評価されてもよい方だと思います。
短編も素敵だし文学の香りもしますし、今回はかなりとんがった作品だと思います。
唯一無二の作風で、やっと世間がBLに寛容になってきた今だからこそ、真の「耽美」を提示することが必要でしょう。
この作品を感知できる遺伝子を持つ者は必ずいるはず、そして一度気付いてしまったら二度と抜けられない、そんな作品です。
ruca17rucaさん

互いを想い愛し合っている2人。愛しているけど口吻も体を重ねることもしない。「愛しているから」こそ、それらを耐える2人の姿は本当に深い愛なのかもしれません。
ただ愛するよりはるかに相手を想い何を考えているか何を望んでいるか触れられないゆえの2人の駆け引きのような、読んでいるこちら側もふたりの愛の形について色々と考えてしまう、読み終わっても何度もまた読み返し楽しめる素敵な作品だと思います。
☆sora☆さん

BL漫画で精神的なSMをここまで濃密に描かれている作品を読んだことはない。毒々しく狂った愛。真のエロスは死の匂いがする…そんなことを教えてくれた作品だった。
美しい登場人物達、考え抜かれた構成と耽美な台詞の数々。読み進めていくうちに本仁ワールドにどっぷり嵌って日常から完全に切り離された別世界に行ってしまう。ヘビー級の読み応えで素晴らしかった。
ロイヒさん

淫靡で耽美なセリフ回しにうっとり♥

本仁先生にしか描けない官能的な物語。沢山の台詞が頭から離れなくなります。須蛾子爵が「コンラート」と口にするだけで、ものすごく官能的。世界観とそれを裏切らない絵の完璧さ。これだけ描ける作家様はそうそういない。
匿名さん

絵の美麗さもさることながら、台詞まわしが秀逸。
どこか文学的ですらあり、何度でも読み返したくなります。
直政さん

頽廃的で淫靡、背徳観漂う正に『グラン・ギニョール』な世界を耽溺しました。コンラートと旦那様の複雑で尋常でない愛のカタチ、穢されるが故の美しさはまるでワインの澱の様です。
旦那様が言う究極の夢『僕に殺されながら、僕を殺してくれないか…』最大級の愛の告白とも取れる台詞に、私の心もコンラートと同じ反応でした。
くるぴさん

BEST ディープ 5位

双子の歪んだ執着というカタチ

「双極」

ポイント:
491pt
著  者:
芽玖いろは
出 版 社 :
プランタン出版
シリーズ:
Cannaコミックス(カンナコミックス・プランタン出版)
発 売 日 :
2016/1/26

優等生の兄と劣等生の弟。そんな状況に優越感を感じていた兄だが、実は弟は劣等生ではなく…というところから始まる双子の執着愛を描いた作品です。歪みながらも純粋な弟の愛は、多くの人をガチ兄弟萌えに開眼させたとか。

ユーザーの声を紹介

この双子、何かがおかしい!

画も素敵。自分を殺してまで好きな兄への思いが歪んで出てくる。最後はほっとできます。表現力もさすがです。
がっちゃんさん

弟×兄の禁断でありえない世界観なはずなのに、弟の心情、長年の思いに納得させらてしまいました。
Kahoo!さん

兄弟しかも双子で二人の絡みはまさにディープでした!
まあぼーさん

双子という枷が、重くそれぞれの足を阻んでいながら
執着に囚われる姿が印象的でした。
東雲月虹さん

兄弟モノで、一番粘着質で、すれ違いのある作品だなと思いました。弟の想いに怖いと思う時もありましたが、愛故ですね♥笑
mgめぐさん

兄弟好きにも苦手な人にも

絵が美しい。兄弟ものが大好きです。プライドの高い兄と執着する弟、ツボです。お互い執着してるところが萌えます。背徳感が堪らないです。
ロタさん

双子好きには堪らない。
しかも執着やコンプレックスもついてる。
続きが読みたくて読みたくて仕方ない作品!!
のこさん

一卵性双子の近親物ですが抵抗なく読めます!顔はそっくりな二人ですが性格がまったく違います。エッチシーンは背徳感抜群で最高です。二人が大人になったとこを見たいと思う作品です!
ねこフェチさん

兄弟ものは苦手だったのですが、ストーリーが素敵でこの作品に出会って開眼してしまいました。
匿名さん