作者のLazysheep先生にインタビュー

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作者のLazysheep先生にインタビュー 前世の記憶を巡る純愛タイBL!無口な先輩×料理男子な後輩♥ 小説『The Red Thread』

2021/07/01 17:00

前世と今世を繋ぐ赤い糸♥タイの名作BL小説が日本上陸!

 


BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2766回
著:Lazysheep/訳:南知沙/カバーイラスト:野ノ宮いと/KADOKAWA
小説『The Red Thread 上』『The Red Thread 下』6月25日発売

 

STORY
大学に入学したパームは、クラブ紹介で水泳部のキャプテン・ディーンを見た瞬間、なぜか懐かしいような想いがあふれ涙をこぼしてしまう。一方、寡黙で冷静なはずのディーンもパームの姿に、動揺を隠せずにいた。本能的に惹かれあうふたりは、幼い頃から同じ「夢」を見ていることを知る。ある恋人同士が悲劇的な最期を迎えるという夢…。ディーンは、それが自分たちの前世であることに気づいて――?運命の赤い糸が紡ぐ恋、前世の記憶に翻弄されるふたりは――…。タイ発、人気BLドラマ『Until We Meet Again』の原作、待望の日本語版!

 

――作品紹介をお願いします
『The Red Thread(赤い糸)』は前世の悲しい記憶が残っているディーンとパームの話です。
前世からの問題を現世で解決しなければならないのですが、彼らが知っている情報は夢の記憶しかありません。
恨み・怒り・切ない・信頼・赦免などいろんな感情が表現されている話です。

――主人公たちはどんな攻×受ですか?
攻(ディーン)は無口な人です。子供のころからずっと、前世の記憶がちょっと残っています。
誰か大切な人を探さなければならない。そのせいで、無口な人になってしまいます。また、自分の集中力を高めるきっかけに水泳を始めました。
受(パーム)は爽やかな人です。母親がレストランをやっていたので、料理を作るのが得意です。高校生の時、急に前世の記憶の夢を見ました。
前世の記憶のせいで、彼は突然大きい音を聞くと過呼吸になってしまいます。そのことが彼の生活に大きな影響を与えます。

――当て馬や重要な脇役は?
金髪チャラ男ウィン・水泳部ティームと、同じクラスの女の子マナウ、シン兄、みんな重要な脇役です。
ティームとマナウはいつも主人公パーム(受)を応援しています。
この3人はいつも一緒に美味しいものを食べに行ったり、遊びに行ったり、相談相手になったりまでしています。
ウィンは主人公ディーン(攻)の幼馴染です。ディーンは無口ですが、逆に、ウィンは口数が多い人です。たまにいい相談相手にもなります。
シン兄は大切なキャラです。彼がいないと前世のことが解決できないと思います。

 

――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
今作で特に力を入れた点は、キャラクターの関係です。家族の関係・友達の関係・恋人の関係など。自分が死んだら、残りの家族・友達の気持ちや、周りの人などはどうなるだろうかと考えました。
そして、一番のこだわりは受も攻を守れることです。ストーリーの中に攻が泣いているシーンもあります。その時、受は攻を抱きしめて「大丈夫ですよ」と言いながら、背中をなでなでしています。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
苦労した点はキャラクターの関係の設定です。どうやって前世と現世に繋がる? どうやって説明する? 読者さんがちゃんと理解できるかな? とすごく大変でした。でも、読者さんの予想コメントが楽しかったです。

――今作にまつわる裏話はありますか?
前世の攻なんですが、家族からの期待や暴力を受け続けるなか、兄弟を守りたい気持ちもあり、うつ病になりました。小説に書いていないですが、彼は病人です。
小説に載っているタイの伝統的なお菓子は書く前に自分で作ってみました。やってみないと書けないです(笑)。難しいお菓子はタイのお菓子学校まで勉強しに行きました。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
タイの伝統的なお菓子ですね。執筆中はいろいろな情報を探しながら、難しいお菓子の名前をつい覚えてしまいました。
そして、お菓子の歴史まで勉強になりました。楽しかったです。当時は毎週新しいタイお菓子を作ったりして、友達に食べさせていました。いい経験でした。

――今、何かハマっていることは?
前はミニチュアと消しゴムハンコにハマっていました。今は外国語を勉強することにハマっています。現在中国語を勉強中です。
小説ファンたちにファンの母語で返信出来たらいいなと思っています。
以前からずっとハマっているのは水彩です。絵を描くことも大好きです。

 

――BL作家になったきっかけを聞かせてください
自分は元々BLを読んでいます(30年以上)。今まで海外のものばかりを読んでいましたが、自分のストーリーを書きたいなと思いまして、仕事のストレス解消で書き始めました。
最初は1週間に1回、オンラインサイトで連載小説を続けていました。その後4~5社の出版社から連絡をいただきました。

――日本のBLは読まれていますか?
たくさん読んでいます。大好きな小説は『豪華客船で恋は始まる』です。今は『オメガ転生~王子さま俳優の溺愛~』を読んでいます。漫画の方は数えられないくらい……(笑)。現在ハマっている作品は『25時、赤坂で』、『ギヴン』、『FANGS』、『チェリまほ(『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』)』などです。

――日本では「タイBLブーム」が起こっていますが、そのブームを実感する機会などはありますか
ブームを実感するのは、タイBLのキャラクターがねんどろいどで発売されることです。すごいと思いました。そして、自分の作品が漫画化することも、泣きたいくらい幸せです。その影響で、これから自分の作品ではLGBTQのこととタイの習慣ももっと書き込みたいと思いました。

――タイのBL文化に対してどのように感じていますか
タイBLは読者に若者が多いため、大学の話が多いです。大学の話は青春恋愛・重くない話ですので、結構人気です。たまに社会人・ファンタジーの話も出ていますが、まだ少ないです。日本のBLと比べたら、まだ頑張らないといけないですね。日本のBLはカテゴリーが多いです。大学の話だけではなく、いろんなジャンルがあります。でも、最近タイBLもカテゴリーが増えてきていると思います。自分も毎月日本のKindleの小説や、BL漫画などを購入しています。
 
――日本での発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
夢みたいですね。すごくワクワクしています。COVID-19がなかったら、絶対自分で日本に買いに行きます。

――日本の読者へメッセージをどうぞ!
いつも応援ありがとうございます! みなさんのコメント・ファンアートなどいつも見ています。Twitterで遠慮なく声をかけてください。うれしいです。コメントと感想も待っています。
そして、私の小説が日本語版・漫画化まで刊行できるのはみなさんのおかげです。心から感謝します。

編集部より
タイBLドラマの名作『Until We Meet Again』の原作小説である『The Red Thread』をタイ語より翻訳した本作、大ボリュームの上下巻でお届けいたします!
「前世の記憶」「輪廻転生」「運命の赤い糸」と気になるワードが並ぶ本作ですがそればかりではなく、「先輩×後輩」カプを複数楽しめることも特筆すべき萌えポイントなのです。
メインカプのディーン×パームの後輩愛されでは溺愛の甘さが味わえ、コーン×インの頑張る後輩の姿にはホロリとさせられ、ウィン×ティームでは、妄想力が鍛えられます!
主人公であるパームの可愛さには、ディーンでなくても悶絶!
真っ赤になって照れたり恥ずかしがる姿に、読んでいるこちらも思わず照れてしまいます。
そんなディーンとパームに降りかかる試練、二人の恋路を応援してあげてください!!
そして、タイの大学生の日常やSNSの使い方、タイの伝統的なお菓子や文化もうかがえて、タイBLに興味を持ち始めたばかりの人にもおススメです!
ぜひ、お手元でお楽しみください!!







 

小説『The Red Thread 上』『The Red Thread 下

 

 

特典情報

 
アニメイト:上下巻購入連動特典
カバーイラストを担当した野ノ宮いと先生描きおろしビジュアルボード
上巻下巻

 

電子書籍:
上巻…野ノ宮いと先生描きおろしイラスト
下巻…上下巻がつながったカバー画像
詳しくはWEBシエルKADOKAWAタイBL公式Twitterをご覧ください!

 

The Red Thread (C)2018 by Lazysheep through Kadokawa Amarin

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